契約社員でもボーナスはもらえるのか?|正社員との格差や給料を上げる方法を徹底解説!

2020年4月より働き方改革の一環として、大手企業では「同一労働同一賃金」が施行されます。契約社員の中には、正社員並みに支給されることを期待している人もいそうですが、就業規則や雇用契約によってはボーナスなしの可能性もあります。そこで今回は、契約社員のボーナスについて解説します。

職場環境給料

契約社員はボーナスをもらえるのか

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契約社員とは、働く期限に定めのある有期契約を雇用主と結んでいる非正規雇用者をさします。そのため企業が定めた定年まで雇用契約が続く正社員とは違い、ボーナスの支給がない、あるいは支給額が少ないケースがほとんどでした。

ここでは、同一労働同一賃金の導入によって、契約社員でもボーナスがもらえるのかについて説明します。

結論|契約社員もボーナスをもらえる企業はある

同一労働同一賃金の導入によって、契約社員もボーナスがもらえる企業はあります。これまでも大手企業の中には、契約社員に対してボーナスを支給してきたところは何社もありました。しかし詳細は後述しますが、その支給額には大きな違いがあることがわかります。大卒・大学院卒の就業者における、雇用形態別の平均年間賞与支給額は以下の通りです。

  • 正社員/約115万円
  • 契約社員/約25万円

2つを比較すると、正社員は契約社員の約4.8 倍の賞与が支給されていることがわかります。つまり、支給されても大きな格差があるということです。

現状|契約社員にボーナスを出す企業は少ない

しかし実際には、大手企業であっても契約社員にボーナスを出す企業は少ないという現実があります。それは、企業側が契約社員を採用する理由に、人件費削減があるからです。2020年3月までは契約社員は正社員と違い、同一労働でも賃金を低くして契約することが可能でした。その雇用契約に「賞与の支給」が明記されていなければ、ボーナスを払う必要がなかったのです。

そのため、1年更新の有期契約を長く続けている契約社員でも、ボーナスが支給されないのは珍しいことではありませんでした。

以上のように、契約社員にボーナスを出す企業は少ないことがわかりました。そのため、入社後にギャップを生まないためにも契約社員として働く場合には給与形態を確認したうえで働くようにしましょう。

契約社員と正社員のボーナスには格差がある

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大手企業に勤務する契約社員にも、ボーナスが支給されるケースがあることは前述しました。しかし、支給額には正社員と大きな違いがあります。ここでは厚生労働省が発表した「労働統計年報 平成29年 賃金」に基づき、契約社員と正社員のボーナスの支給額を比較します。

契約社員のボーナス

「労働統計年報 平成29年 賃金」にある「雇用形態、性、学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」から抜粋した、年代別の大学・大学院卒の男女における、契約社員の「年間賞与その他特別給与額」は、以下の通りです。

年代

男性

女性

平均

20~24歳

72,100円

128,800円

100,450円

25~29歳

148,700円

162,600円

155,650円

30~34歳

178,300円

168,700円

173,500円

35~39歳

138,200円

199,100円

168,650円

40~44歳

203,300円

143,200円

173,250円

45~49歳

227,200円

164,500円

195,850円

50~54歳

320,500円

209,100円

264,800円

55~59歳

510,400円

222,500円

366,450円

60~64歳

654,900円

426,300円

540,600円

65~69歳

433,300円

181,000円

307,150円

70歳~

213,900円

413,500円

313,700円

60~64歳以降の賞与額が高くなっているのは、退職金が特別賞与として含まれていることが考えられます。契約社員の平均年間賞与その他特別給与額は、25万0,913円となっています。

正社員のボーナス

「労働統計年報 平成29年 賃金」にある「雇用形態、性、学歴、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」から抜粋した、年代別の大学・大学院卒の男女における、正社員の「年間賞与その他特別給与額」は、以下の通りです。

年代

男性

女性

平均

20~24歳

338,400円

364,400円

351,400円

25~29歳

854,800円

758,500円

806,650円

30~34歳

1,198,500円

933,800円

1,066,150円

35~39歳

1,402,100円

1,036,400円

1,219,250円

40~44歳

1,670,300円

1,237,000円

1,453,650円

45~49歳

2,064,400円

1,421,600円

1,743,000円

50~54歳

2,320,600円

1,496,800円

1,908,700円

55~59歳

2,072,100円

1,466,100円

1,769,100円

60~64歳

1,245,200円

1,258,400円

1,251,800円

65~69歳

968,900円

1,245,700円

1,107,300円

70歳~

583,800円

790,700円

687,250円

正社員の平均年間賞与その他特別給与額は、115万2,454円となっています。契約社員と比較すると、格段に支給額が高いことがわかります。

契約社員が給料を増やす方法

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正社員と契約社員では、基本給の時点で差がついていることが多く、ボーナスが支給されても格差があるのが現実です。しかし、契約社員でも能力がある人は、それに見合う報酬を得たいと考えるのが当然です。ここでは、契約社員が給料を増やす方法を紹介します。

ボーナスを上げる方法

契約社員が給料を増やす方法の一つに、ボーナスを上げるというものがあります。ここでは、契約社員がボーナスを上げる具体的な方法を2つ、紹介します。

①仕事で結果を残す

1つめは、仕事で結果を残すことです。ボーナスは、定められた期間における個人の業績や成果によって査定されます。契約社員であっても目標を達成する、あるいはそれを上回る業績や成果を上げることで、支給額を増やせる可能性が高いです。

特に営業職やシステムエンジニアなどの専門職の場合は、査定がよければボーナスが上がる企業が多いようです。ただし、これが適用されるのは雇用契約でボーナスが支給されると明記されている人に限られます。

②上司に相談する

2つめは、上司にボーナス支給について相談することです。契約社員の中には勤続年数が長く、人によってはリーダーなどの役職を与えられている人も珍しくありません。その場合は、上司を通して勤務先に対し、ボーナスの支給や金額の交渉をするという選択肢があります。

しかしこの場合、前提として上司や一緒に働いている正社員が、契約社員の業績や成果を認めていることが前提です。企業が評価していない契約社員に対し、ボーナスを支給することはありません。企業の評価が低い人がボーナスの交渉をすることで、翌年の契約更新がなくなるケースもあるので注意が必要です。

ボーナス以外の方法

契約社員が年収を上げたいなら、ボーナスを上げる以外の方法も検討することをおすすめします。ここでは、契約社員がボーナス以外の方法で収入を上げる具体的な方法を3つ、紹介します。

①正社員登用を目指す

1つめは、勤務先で正社員登用を目指すことです。大手企業の中には、契約社員などの非正規雇用者に対し、正社員登用制度を設けているところが少なくありません。そうした制度に積極的に挑戦し、正社員登用されれば給与体系が変わるので、収入アップが見込めます。

また、正社員登用制度がない場合でも、勤続年数が長い契約社員の場合は、上司を通して企業に検討の余地がないかを聞いてみるのもよいでしょう。ただし、正社員登用にあたっては条件をクリアし、試験に受かる必要があることも忘れてはいけません。

正社員登用の流れやメリットについては以下の記事で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

②副業を始める

2つめは、副業を始めることです。契約社員の多くは、残業しない前提で給与が低く設定されています。毎日定時で帰れて、土日祝日も休みということであれば、副業する時間は十分にとれます。契約社員の場合は「在宅でできる」「単発である」「時間に縛りがない」という、条件を満たした副業がおすすめです。具体例は以下の通りです。

  • データ入力/パソコンやタブレット、スマホを使って、指示された数字や文字を入力する仕事
  • Webライター/クライアントの要望に添う原稿を書く仕事。初心者可の案件が多い
  • アンケート・モニター/リサーチ会社に登録し、アンケートに答えるなどの市場調査に協力する仕事
  • プログラミング/Webサイト制作やアプリ開発、ツール制作、コードの修正などを行う仕事。専門スキルが不可欠

この他、アフィリエイトやFXなどの投資も、副業の一環と考えられます。ただし、大手企業の中には契約社員であっても副業を禁止しているところもあります。勤務先の就業規則がどうなっているのかを、確認してから副業を初めてください。

③正社員として転職する

3つめは、正社員として採用してくれる企業に転職することです。勤務先で正社員登用される見込みがないのであれば、スキルと経験が生かせる会社に転職することをおすすめします。ただし、契約社員として勤務した期間が長ければ長いほど、正社員就職のハードルが高くなるという現実があります。

そうした現実を踏まえ、ミスマッチのない就職を実現するためにも、転職エージェントを活用するとよいでしょう。転職エージェントはノウハウが豊富なので、契約社員から正社員転職を目指すうえで、的確なアドバイスがもらえるはずです。またその際には、複数の転職エージェントに登録するのがセオリーです。

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監修者プロフィール

三浦拓巳みうらたくみ

1997年群馬県生まれ。20卒として就職活動を行う。就活中はエントリーシート15社中全て通過。大手広告会社志望から一転、スタートアップに内定を承諾。内定後は人材育成会社にて、エントリーシート、面接などの選考対策に従事し、約70人の生徒を担当。自身の就職活動での学びを活かし、教育事業に注力している。