【2020年最新版】日本人の年収分布を男女別・業種別など条件別に徹底解説!

日本人の平均年収は高学歴の方が年収が高かったり、年功序列的な傾向がまだ残ると言われますが、実際はどうなのでしょうか。この記事では公的機関のデータを基に、年齢・性別・業界・最終学歴など様々な視点から、平均年収の傾向を見ていきます。職場の年収の傾向が気になる方は、ぜひご一読下さい。

給料

日本人の年収分布に対する議論が隆盛している

https://images.unsplash.com/photo-1547656834-630c4efa3c19?ixlib=rb-1.2.1&auto=format&fit=crop&w=3450&q=80
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ツイッターでは、下記のように日本人の平均年収に対する議論が活発に行われています。

このツイートでは、日本人の収入水準と割合ごとに生活レベルが公開されており、今の日本が抱えている問題から、更に状況が悪化することが言及されています

その一方で、こちらのツイートではみずほリサーチの調査結果を基に、日本人の年収は1992年をピークに、一貫して下落傾向が続き、ピーク時から24%も平均年収の水準が下がっていると述べられています。

ツイッターでは上記のような悲観的な意見や考察がありますが、実際はどうなのでしょうか。この記事では、公的機関の統計情報などから、実際の年収状況の推移を確認していきます。

日本人の年収に関する統計・調査は沢山ある

日本人の年収に関する統計や調査は沢山あり、公的機関による調査では以下のようなものがあります。

  • 賃金構造基本統計調査(厚生労働省)
  • 民間給与実態統計調査(国税庁)
  • 国民生活基礎調査(厚生労働省)
  • 職種別民間給与実態調査(人事院)
  • 国家公務員給与等実態調査(人事院)
  • 地方公務員給与実態調査(総務省)

公的機関が公表している日本人の給与水準・割合等に関する統計資料には、上記の6つがあります。それぞれで調査方法・調査内容・調査対象となっている人が異なります。

様々な情報がありますが、最も一般的な給与関係の情報は「賃金構造基本統計調査」と「民間給与実態統計調査」の2つです。次の見出しからは特にこの2つの資料を参照しながら、様々な視点から年収の分布を見ていきます。

男女別の年収分布

まずは男女別に年収の分布を見て生きます。ここで紹介する分布から分かることは、一般的なイメージの通り男性の方が収入が多く、女性の方が収入が低い傾向があることです。

ここでは、国税庁の「民間給与実態統計調査」の「給与階級別分布」の情報を基に男女別・年収階級別の人口分布を紹介していきます。

男性の年収分布

まずは男性の年収分布です。

年収水準

割合

200〜300万円

11.0%

300〜400万円

17.3%

400〜500万円

17.8%

500〜600万円

13.5%

600〜700万円

9.3%

700〜900万円

10.8%

1,000万円以上

7.7%

参考:国税庁「民間給与実態統計調査

男性の年収分布は、300〜400万円水準の年収の人が最も大きな割合を締めており、それ以降の年収水準は金額が大きくなるにつれて分布割合が小さくなっています。

また、年収1,000万円以上の方は7.7%、本の資料で公開されている年収2,500万円以上の方は、0.5%と非常に限られた人だけが獲得できる年収水準であることが分かります。

女性の年収分布

次は女性の年収分布です。

年収水準

割合

200〜300万円

21.0%

300〜400万円

17.2%

400〜500万円

10.8%

500〜600万円

5.6%

600〜700万円

2.8%

700〜900万円

2.2%

1000万円以上

1.2%

参考:国税庁「民間給与実態統計調査

女性の年収分布では、200〜300万円水準が最も多くの割合を占め、男性で最も多かった300〜400万円ではマイナス0.1%の17.2%でほぼ同じですが、400〜500万円でマイナス7%となり、更に高い水準では男性と比べて構成比率が小さくなります

年収1,000万円以上の割合は男性が6.6%だったのに対して、1.2%と更に人数が絞られ、参考資料の情報では、年収2,000万円以上の方は0.2%とされています。

年代別・世代別の年収分布

次は、年代別・世代別の年収水準を紹介します。

ここでは厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」の「賃金の分布」の情報を基に、10歳ごとに区切った年代別に各年代の前半・後半に分けて年収分布を紹介します。

20代の年収分布

まずは20代の年収分布です。

20代の年収分布は280万円以下の水準に多くの割合が集まり、800万円以上では分布が0%となっています。

20代前半(20~24歳)

まずは20代前半の年収分布です。

年収水準

割合

140〜180万円

16.6%

180〜199.9万円

21.1%

200〜219.9万円

24.0%

220〜239.9万円

17.5%

240〜279.9万円

13.7%

280〜339.9万円

6.7%

340万円以上

1.2%

参考:厚生労働省の「賃金構造基本計調査」をもとに作成

20代前半の年収分布は200〜219.9万円水準が最も多く、180万円以下についても16.6%と比較的大きな割合を締めています。

340万円以上はまとめて紹介していますが、資料のデータでは450〜499.9万円水準が0.1%となり、500万円以上の年収を獲得している割合は全て0%となっています。

20代後半(25~29歳)

次は20代後半の年収分布です。

年収水準

割合

159.9万円以下

3.6%

160〜199.9万円

13.4%

200〜239.9万円

33.2%

240〜279.9万円

28.2%

280〜339.9万円

15.5%

340〜449.9万円

4.9%

450万円以上

1.1%

参考:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成

20代後半では、200〜239.9万円水準と240〜279.9万円水準で合計61.4%となり、6割強の割合が集まっています。

そして20代前半では340万円以上が1.2%だったのに対して、後半では合計6.0%となり、平均給与の最高水準も上がっています。

30代の年収分布

次は30代の年収分布です。

30代からの年収分布は、20代の時に200〜250万円水準に固まっていた分布が、徐々により高い年収水準に移動しています。

30代前半(30~34歳)

まずは、30代前半の年収分布です。

年収水準

割合

179.9万円以下

6.1%

180〜219.9万円

13.2%

220〜259.9万円

23.4%

260〜299.9万円

22.6%

300〜359.9万円

20.3%

360〜499.9万円

12.4%

500万円以上

2.8%

参考:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成

30代に入ると220〜359.9万円水準で、合計66.9%の分布となり、20代後半と比べて水準が上昇します。

また、360万円以上の年収分布が15.2%で、より多くの年収を獲得する人が増えてきています。

30代後半(35~39歳)

まずは、30代前半の年収分布です。

年収水準

割合

179.9万円以下

4.0%

180〜219.9万円

9.2%

220〜259.9万円

16.8%

260〜299.9万円

19.2%

300〜359.9万円

23.1%

360〜499.9万円

17.4%

500万円以上

6.2%

参考:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成

30代前半では220〜259.9万円水準に23.4%と多くの分布が集まっていたのが、300〜359.9万円水準に23.1%となっており、最も年収分布が多い水準が80〜100万円ほど上昇しています。

40代の年収分布

次は40代の年収分布です。

40代以降の年収分布の変化は、20から30代のようにより高い年収水準に分布が移動すると言うよりは、これまでの220〜300万円水準に幾分か割合を残しつつ、更に上の年収水準に割合が移動していきます。

40代前半(40~44歳)

まずは、40代前半の年収分布です。

年収水準

割合

259.9万円以下

23.4%

260〜339.9万円

30.6%

340〜399.9万円

18.0%

400〜499.9万円

17.2%

500〜699.9万円

9.6%

700〜899.9万円

1.7%

900万円以上

0.7%

参考:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成

40代前半では、340〜499.9万円水準で合計35.2%となり、30代後半と比較しても更に年収分布がより高い水準に移動しています。

しかし、全体的に年収分布が上昇すると言うよりは、より低い水準にも多くの割合を残していることが分かります。

40代後半(45~49歳)

まずは、40代後半の年収分布です。

年収水準

割合

259.9万円以下

19.1%

260〜339.9万円

24.3%

340〜399.9万円

17.0%

400〜499.9万円

19.5%

500〜699.9万円

15.4%

700〜899.9万円

3.3%

900万円以上

1.5%

参考:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成

40代後半になると260〜339.9万円水準に最も多くの分布が集まっていることに変化はない一方で、400万円以上の水準ではより高い水準に向けて分布が移動していることが分かります。

50代の年収分布

次は50代の年収分布です。

50代の年収分布も、40代と同様に400万円以上の水準に分布が移動しつつも、それ以下の水準の割合が大きく残っている傾向があります。

50代前半(50~54歳)

まずは50代前半の分布です。

年収水準

割合

259.9万円以下

20%

260〜339.9万円

19.6%

340〜399.9万円

14.4%

400〜499.9万円

20.2%

500〜699.9万円

19.7%

700〜899.9万円

5.8%

900万円以上

2.3%

参考:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成

40年代と同じ年収水準で比較すると400万円以上の水準に大部分の割合が移動しているものの、400万円未満の水準にも3割強の割合が残っており、年収分布が700万円水準まで均一化し始めています。

50代後半(55~59歳)

まずは50代後半の分布です。

年収水準

割合

259.9万円以下

20.8%

260〜339.9万円

18.6%

340〜399.9万円

14.2%

400〜499.9万円

19.5%

500〜699.9万円

18.7%

700〜899.9万円

5.5%

900万円以上

2.4%

参考:厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」をもとに作成

50代後半になると、700万円水準までの各年収水準で、割合がほぼ均一になり、各水準で15〜18%前後の割合が分布します。

また700〜899.9万円水準の分布が50代前半の5.8%から5.5%に下落する一方で、900万円以上が2.3%から2.4%に上昇しています。

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監修者プロフィール

三浦拓巳みうらたくみ

1997年群馬県生まれ。20卒として就職活動を行う。就活中はエントリーシート15社中全て通過。大手広告会社志望から一転、スタートアップに内定を承諾。内定後は人材育成会社にて、エントリーシート、面接などの選考対策に従事し、約70人の生徒を担当。自身の就職活動での学びを活かし、教育事業に注力している。