長期留学をする際、帰国の時期によっては6月の就活に間に合わないこともあります。留学は、短期留学と長期留学がありますが、就活に影響が及ぶ長期留学ではスケジュールの調整が不可欠となります。本記事では、まず長期留学をする際のスケジュールや就活の進め方。次に、留学で就活へ不安を感じる際の対策をお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
留学すると就活は厳しいのか
大学在学中に、海外留学を検討されている方にとって、就職活動との日程調整は大きな不安要素の1つだと言えます。
留学期間が短ければ消化不良になり、反対に留学期間が長期になれば、就活の準備が限られることになります。
そこでこちらの見出しでは、留学すると就活は厳しいのかについて、3つのポイントを解説致します。
一般的な就活スケジュールを知っておく
1つ目のポイントは、一般的な就活スケジュールを知っておくことであり、いつから留学へ行くのかを決めるための判断軸にもなると言えます。
- 外資やベンチャーでは就活が早期化している
- 21年卒と22年卒はコロナで予定が不規則
- 6月から採用が本格化する企業が多数ある
以下の記事では、就活を6月中に終わらせる方法と題して、これらのような内容を中心に6月就活について解説をしています。
留学から帰り6月から就活を始める人もいる
2つ目のポイントは、留学から帰り6月から就活を始める人もいることです。
- 大学3年の9月から半年間留学をしていた
- 大学2年の6月から1年間留学をしていた
- 大学4年の春から短期留学をしていた
例えば、これらのように留学へ行く時期や期間は異なりますが、人によっては帰国してすぐに就活を始めなければならないケースもあります。
6月からは面接など、就活が本格化するので、留学に行くのであれば、準備の期間を含めたスケジューリングが求められます。
留学は短期か長期かにもよる
3つ目のポイントは、留学は短期か長期にもよることであり、それぞれの定義としては以下と考えられます。
- 短期留学: 語学学校にて3か月未満の勉強
- 長期理由: 海外の大学で6ヶ月以上の勉強
短期留学とは、2週間程度の語学プログラムをはじめとして、大学の単位取得とは関係なく海外で学ぶことを指し示すと言えます。
これに対して、長期留学とは相互に単位取得を認めていたり、もしくは交換留学先としてパートナーシップを持つ、大学にて学ぶこととなります。
短期留学の場合
短期留学の場合、就職活動の真っ只中である大学4年の春から夏にかけての時期を避ければ、就活への影響は限られると想定されます。
- 春休みや夏休みを活用して短期留学に行く
- 短期留学先でも就活の準備を行う
このように、短期留学では留学の時期を選んで、さらにその期間にWEBテストの勉強やESの推敲などをすれば、大きな問題には直面しにくいです。
長期留学の場合
長期留学の場合、留学期間のみならず、所属する大学を何年度に卒業できるのか、制度全体を詳しく理解しておく必要性があります。
- 留学からの帰国が就活時期に被っている
- 長期留学で卒業年度が1年遅くなる
- 帰国時に医療チェックが求められている
長期留学の場合、就活の準備をどうしていくかよりも、制度として就活と上手く調整ができるのかを誤解なく調べておくことが求められます。
長期留学をして就活をする際のスケジュール
前述の見出しにて、留学は期間や帰国時期によって就活への影響が異なるため、スケジュール調整が必要だとわかりました。
こちらの見出しでは、長期留学をして就活をする際のスケジュールとして3つのパターンをご説明致します。
長期留学と就活が上手く組み合わさるよう、計画を立てると良いでしょう。
2年生の夏から1年間留学する場合
1つ目のパターンは、2年生の夏から1年間留学をする場合であり、帰国は3年生の夏前となります。
このパターンでは、一般的な就活であれば問題ありませんが、夏インターンへ参加する場合は、若干あわただしくなります。
以下では、3つのポイントを解説致します。
帰国(3年生6月)
1つ目のポイントは、帰国が3年生の6月となることです。海外の大学では、基本的に9月から新学期が始まり、6月ごろに1年間が終わるスケジュールとなっています。
そのため、2年生の夏から1年間の留学をする場合には、2年生の後期から3年生の前期までを海外の大学で留学することとなります。
夏インターン準備(3年生7・8月)
2つ目のポイントは、夏インターン準備が3年生の7・8月に本格化するため、帰国前の5・6月に準備を始める必要性があるということです。
- エントリーシートを準備する
- 玉手箱やSPIなどのWEBテストの演習をする
- グループディスカッションや面接練習をする
このように、夏インターンの選考会は3年生の5・6月に行われますが、内容としては4年生の就活と同じになるため、留学から帰国するタイミングで準備をしなければなりません。
就活本格化(3年生1月~)
3つ目のポイントは、就活が本格化するのは3年生の1月(4月から4年生の年)となるため、これらのような準備を3年生の後期にしっかり行えると考えられます。
- 卒業までに必要な必修単位や選択科目を取り揃える
- 4年生からの就活に向けた企業研究や自己分析を行う
- 就活に不可欠な活動予算をアルバイトして貯める
就活は、6月から公式に解禁となりますが、実態としては4年生となる年の1月から会社説明会などが行われるため、2年生の夏から留学に行けば十分間に合うと考えられます。
2年生の冬から1年間留学する場合
2つ目のパターンは、2年生の冬から1年間留学する場合であり、帰国は3年生の後期がほぼ終わる12月・1月となるため、夏インターンは海外で探してみても良いでしょう。
例えば、ボストンフォーラムでは毎年アメリカ国外から留学へ来た学生に対して、現地でのインターンシップへ参加するセッションが多数用意されています。
帰国(3年生12・1月)
1つ目のポイントは、帰国が3年生の12月・1月となるため、いくつかのポイントを理解したうえで留学へ行くことが推奨されます。
- 3年生での必修単位は、4年生のうちに取り切らなければならない
- 日本国内にて、夏インターンへは参加することができない
- 4年生からの就職活動へは、準備時間が限られる
3年生の内に帰国していれば、若干の不便さがあるものの就活へは大きな影響を受けることがないため、事前にやることリストを用意するなどして対策を取ると良いでしょう。
就活本格化(3年生1月~)
2つ目のポイントは、就活が本格化するのは3年生の1月(4月で4年生となる年)であり、年明けからは就活に全力を尽くすことが求められます。
- 業界研究や企業研究にて、志望先の企業を決める
- 自己分析をベースとして、ESや履歴書を用意する
- WEBテストやグループディスカッションの練習を積む
2年生の冬から留学をしている場合、留学中に単位をしっかりと取ったうえで、帰国後の数カ月に就活準備を行えば、周りよりも出遅れるリスクは極めて少ないと言えます。
3年生の夏から留学する場合
3つめのパターンは、3年生の夏から留学する場合であり、帰国は4年生の前期が終わりかけている6月となるため、同じ学年の就活に合わせるのはとても大変だと言えます。
- 留学から帰国してすぐに就活が始まるため、準備期間がほぼない
- 3年生、4年生でのゼミ活動に参加できていない
- 卒業までの必修単位や選択科目の微調整が必要とされる
このパターンでは、以上のような課題を把握したうえで柔軟な対応が求められます。
帰国(4年生6月)
1つ目のポイントとして、留学を終えての帰国が4年生の6月となるため、同じ学年の仲間とともに卒業をするには、ぶっつけ本番状態で就活に臨まなければなりません。
海外の大学では、1年間が終わり夏休みへ入る時期ですが、日本ではまだ前期の試験が残ってる上に、就職活動を直前にした時期となっています。
就活本格化(4年生7月~)
2つ目のポイントとして、就活が本格化するのは4年生の7月からなので、留学期間中に現地で準備を進めなければ、期待する結果を出すことは難しいと言えます。
- 志望する業界や企業が不明なまま有名企業ばかりを受ける
- ESや履歴書の準備ができておらず、書類選考で落とされる
- グループディスカッションやWEBテストに合格できない
このように、就活の準備がしっかりできないまま本番へ参加しても、好ましくない結果ばかり出てしまうので、効率的な就活の進め方を把握する必要性があります。
留学が4年生6月までの学生の就活の進め方
前述の見出しにて、3パターンある留学の中でも、4年生の6月に帰国するパターンでは、就活の準備をよく計画して行う必要性があるとご紹介致しました。
そこでこちらの見出しでは、留学が4年生6月までの学生の就活の進め方として、大きく分けて2つのポイントをお伝えします。
周囲よりもかなり大変ですが、諦めずに取り組めば良い結果を出せると期待されます。
ポイント①|出発前の就活準備
1つ目のポイントは、出発前の就活準備であり、具体的には3つの行動をもれなく行っておくことが求められます。
長期留学の前は、留学先の大学で学ぶための予習や、現地で生活するための準備に追われますが、さらに先を見越して就活準備もきちんと行うことを覚えておきましょう。
現地で参加できるインターンがあるか調べる
1つ目は、現地で参加できるインターンがあるか調べることであり、夏インターンや秋インターンなど、いくつかのセッションが想定されます。
- ボストンキャリアフォーラム
- NYインターンシッププログラム
- ロサンゼルス・企業インターン
このように、例えばアメリカでは各州ごとに大規模なインターンシップが開催されており、事前に調べておくことで、留学中に就活を進めることもできるのです。
留学先での就活も視野に入れる
2つ目は、留学先での就活も視野に入れることであり、世界的にも有名な大企業にて、現地の社員として働き始めることが可能となります。
- 留学で培った外国語や人脈を社会人になっても活用できる
- 日系企業の海外拠点にて、正社員雇用される
- 外資系企業の海外オフィスで働き始めて、後に日本へ移動できる
このように、ハードルは高いかもしれませんが、留学先での就活も視野に入れることで、周囲とは違った特徴的なキャリアを描くことも考えられます。
留学中に参加できるジョブフェアを調べる
3つ目は、留学中に参加できるジョブフェアを調べることです。ジョブフェアとは、日本に来た海外の大学生や、海外で学ぶ日本の学生を対象とした就職活動です。
- 海外にいながら、日本企業の就職活動へ遅れずに参加できる
- 世界各国の学生と同じ条件で、就職活動に臨める
これらが、留学中に参加できるジョブフェアの特徴となりますが、日系企業を志望する場合は日本国内で就活するのと極めて近いため、対策もしやすいと考えられます。
ポイント②|留学中の就活準備
2つ目のポイントは、留学中の就活準備であり、日本国内で入学から卒業まで学んでいた他の学生とは違った行動やアピールをすべきだと言えます。
就職活動では、自分だけの特徴を意味する言葉として「差別化」を図る必要性がありますが、例えば以下2つのような行動をすることが推奨されます。
現地の支社への訪問などで企業研究を行う
1つ目は、現地の死者への訪問などで企業研究を行うことです。多くの企業では、本社がある国のみならず、海外拠点を多数持っている場合があります。
- OBOG訪問として、アポイントを取ってみる
- 留学中にできる就職活動として、支社訪問をお願いする
一般的には、国内にいて海外の支社を訪問することはできませんが、留学をしていればその環境を活用して、支社訪問を行うことで企業研究ができます。
留学中の体験を記録し、アピール材料にする
2つ目は、留学中の体験を記録し、アピール材料にすることです。長期留学の場合、学生時代に頑張ったこととして挙げられるため、行動記録を取っておくべきと言えます。
- 留学へ行こうと思った背景やきっかけ
- 留学先で特に力を入れた事や直面した課題
- 留学を通して得たことや成長した結果
以上のようなポイントは、留学という1つのストーリーを通して、志望先の企業に対して自己PRをする際に不可欠となるため、留学をしながらまとめておくと良いでしょう。
留学で就活が遅れることに不安を感じる学生へ
前述の見出しにて、長期留学をされる方を対象として就活の進め方をご紹介致しましたが、周囲よりも遅れてのスタートや不利な条件に不安を感じると思います。
そこでこちらの見出しでは、留学で就活が遅れることに不安を感じる学生の皆様に対して、2つのポイントをお伝えしますので、不安を軽減するためにぜひご参照ください。
ポイント①|留学生向けの就活セミナー
1つ目のポイントは、留学生向けの就活セミナーへ参加することであり、同じ留学条件下にいる学生を求める企業への就職機会が期待されます。
例えば、帰国NEXTや帰国GO.comでは、大学在籍中に留学をしていた学生を対象とした就活セミナーを開催しており、準備期間が限られた中でも就職活動が行えます。
また、これらの就活セミナーには、留学経験者を採用したいと考えている企業からも注目が高まっているため、留学の経験をアピールしたい学生にとってもマッチすると言えます。
ポイント②|通年採用の企業
2つ目のポイントは、通年採用の企業へ応募することであり、新卒での一括採用とは違う採用形態にて、就職先を探すこととなります。
- 外資系企業など、給与や福利厚生が良い優良企業が多い
- 自分のスケジュールに合わせて就職活動ができる
- 海外で学んだ語学や文化にマッチした企業が見つかりやすい
このように、あえて通年採用の企業を狙うことで、留学をしていたことが大きなメリットとして期待できるので、今後の長期的なキャリアを豊かにできるとも考えられます。
卒業を1年先延ばしにするのも考え方の一つ
ここまで、長期留学を中心として就活をする場合の注意点や対策などをご紹介して参りましたが、4年間ですべてを終えることが難しいと感じたかもしれません。
そこで本見出しでは、こちらの記事の締めくくりとして卒業を1年間先延ばしにすることも考え方の1つだとご説明致します。
メリット・デメリットをどちらもお伝えしますので、ぜひ比較してご検討ください。
卒業を1年先延ばしにするメリット・デメリット
以下では、留学をして就職活動をうまく進められないと感じた際の方法として、卒業を1年先延ばしにすることをご紹介致します。
- 留学からの帰国後は、卒業までの単位を引き続きとり始める
- 1学年下の後輩たちと同じスケジュールで就職活動を行う
卒業を1年先延ばしにするとは、具体的に以上となりますがメリット・デメリットを以下でご説明致しますので、ご自身にあっているのか考えてみてはいかがでしょうか。
メリット
留学をして、卒業を1年先延ばしにするメリットとしては、これらが想定されます。
- 留学前後の勉強を無理なく行うことができる
- 夏インターンや就活準備にもじっくりと取り組める
- 就活で必要となるお金をバイトで貯める期間が得られる
留学から帰国して、そのまま就活を行わなければ最低でもその年の後期が猶予期間として活用できるので、勉強やアルバイトなどやりたいことに全力を注ぐことも可能です。
また、留学から帰国して少し経つと精神的にも肉体的にも疲労を感じるため、リフレッシュをしっかりとしてから就活に臨めることもメリットとして考えられます。
デメリット
留学をして、卒業を1年先延ばしにするデメリットとしては、以下が挙げられます。
- 卒業年度が先になることで、1年分の学費を支払わなければならない
- 留学から帰国して、時間の猶予があるのでだらけてしまいがちである
- 留学で学んだことを大学院で学び続けるか、就活するかで迷ってしまう
このように、1年先延ばしにすることで時間的な余裕は生まれますが、金銭的な負担が1年分増えるので、奨学金やアルバイトなどを上手に活用することが求められます。
また、スケジュールをしっかりと立てていても、精神的な甘えに加えて進路という大きな悩みを抱えることにも繋がると想定されます。
まとめ
本記事では、長期留学へ行く時期により就活のスケジュール調整が必要となり、厳しいことがわかりました。
また、留学前と留学中にできる就活準備や、長期留学で就活に遅れを感じる場合の対策もお伝え致しました。
就活は、留学で間に合わなければ先延ばしもできますが、メリット・デメリットを比較して決めると良いでしょう。