就活は毎年早期化しており、順調に進めていれば6月に内定をもらえるのが一般的です。しかし希望する業界や企業によって選考時期が異なるため、それを考慮して就活を進める必要があります。ここでは就活を6月中に終わらせるために、何をすべきかについてお話しします。また、事情があって6月から就活を始めた就活生の対処法も紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就活は6月が勝負
これまでの就活は、日本経済団体連合会(経団連)が定めた「採用選考に関する指針」に則って行われてきました。それが、2021年卒の就活以降は廃止されます。
しかし日本政府は、就活の早期化を懸念する大学の意向を配慮し、2021年卒については2020年のルールを踏襲することを決めています。
就活は6月から選考開始
2019年3月、日本政府は経団連に対し「2020 年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請について」という文書を送りました。
そこでは学生が学修時間を確保しながら就活に臨めるように、2021年卒の学生についても、2020年卒の学生を同じ就活スケジュールになるように、企業への周知徹底をするよう協力を求めていました。
経団連もそれを受け入れ、2021年卒の就活スケジュールは3月に採用情報公開並びにエントリー開始、6月に面接などの選考開始をする方向で調整が進んでいます。
実態は5月で半分以上の就活生が内定をもっている
2020年卒の就活スケジュールを見ると、3月にエントリーをした就活生の半分以上は5月に内定をもらっているのが実情です。就活を早く始めていた就活生の多くは、6月に内定が出るケースが多いのです。
しかし、業界や企業によって選考スケジュールは異なります。そのため、自分の志望が明確な就活生は、きちんと情報収集しなければチャンスを逃す可能性が高いです。
またベンチャー企業は、大手企業と比べると選考が早いと言われています。就活生は早い時期から、自分が目指す業界や企業を絞り込んでおく必要があるといえます。
2021年卒・2022年卒は新型コロナウイルスの影響で例年と状況が異なる
しかし、2020年は新型コロナウイルスの影響で例年と状況がかなり異なります。まずは各社の対応に従い情報を集めましょう。周囲の就活生の内定状況をヒアリングするのも一つの手段です。
企業によっては採用活動を取りやめる企業やオンライン採用に切り替える企業も出てきていますが、志望業界や企業の動向に敏感になることが大事です。例年と状況が異なるため6月時点で内定も貰っていないという事も珍しくありません。
現状を把握して乗り遅れないように注意しながらも、体調を崩さないように気を付けることが今必要とされていることです。不安も多いですが、無理はせず就活に取り組みましょう。
2022年卒の就活にも影響が出ることが予想されますが、現時点では今後どうなるのかは誰にもわかりません。6月はサマーインターンの情報が解禁されますが、今までと違うからといって焦らず準備をすすめてください。
就活生が6月に内定をとるためにやるべきこと
自分の第一志望に内定するのがベストですが、それが叶うとは限りません。そのため複数の企業にエントリーする就活生が多いです。
就活生が6月に内定をとるためには、採用情報が公開された時点ですみやかにエントリーができるための準備が不可欠です。
そこで就活生が6月に内定をとるために、やるべきことを説明します。
就活生が6月までにしておく準備
採用面接が本格化する6月までにどんな就活を行っているかで、明暗が分かれるのは事実です。そのため、6月に慌てることがないよう、しっかり準備を進めておく必要があります。
就活を優位に進めるためには、志望する企業で前年までにインターンシップを行っておきましょう。また、インターンシップ選考を受けるのも一つの方法です。ただし、本選考よりインターンシップ選考の方が難しい企業もあるので注意が必要です。
一般的な就活を行う予定の場合は、2月までに自己分析・業界研究・企業研究を終えておきましょう。
余分にエントリーしておく
6月に内定を得たいと考えているなら、3月に採用情報が解禁されたタイミングで、本命の企業だけでなく、余分にエントリーしておきましょう。
志望する業界が明確であっても、3月の時点では幅広い業種の企業にエントリーすることをおすすめします。目安として、27社にエントリーするとよいでしょう。これは2020年就活生の平均エントリー数です。
エントリーした企業のすべてで、就職試験に進めることはありません。余裕を持って就活を進めるためには、採用面接に進める数を確保しておく方が安心です。
また、滑り止めで受ける企業の中に、自分に合った会社がある可能性もあります。選択肢は広く用意しましょう。
以下の記事を読めば、プレエントリーに関する全ての疑問が解消できるでしょう。エントリーとの違いやプレエントリーすべき企業の数の目安など、就活生目線で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
自己分析・志望動機・ガクチカを磨いておく
就活生が6月の採用面接に向け、行っておくべきことがいくつかあります。
まず「自己分析」を徹底することです。自分の長所・短所を理解したうえで、面接を受ける企業が求める人物像とマッチしている部分を探すのです。
その作業は採用面接で「志望動機」を話す時にも役立ちます。志望動機もその会社で自分がどのように働きたいのか、貢献できると思っているのか、自分の言葉で話せるようにしておきましょう。
合わせて、「ガクチカ」を用意しておきましょう。ここで守るべきポイントは、成果ではなく、そのための過程をアピールすることです。
就活生が6月にやるべきこと
業界研究や企業研究をきちんと行っている就活生は、採用選考まで進める確率が高いものです。
一社でも多くのESや面接、グループディスカッションを経験しておきましょう。受ける企業は違っても採用選考の手順は変わらないので、場に慣れることができます。
また採用選考の際には、周囲の就活生を観察するのも有効です。質疑応答のやり方や入退室のマナーなど、自分に反省すべき点がないかを知る機会になります。
面接も、想定問題の回答を丸暗記して話しているうちは内定をもらうのは難しいと念頭に置きましょう。
面接のあとに必ず振り返る
6月に複数の採用選考を控えている就活生は特に、面接を受けたら必ず、振り返りシートを作成することをおすすめします。
どんな質問をされたのか、その際に自分はどう答えたのか、その際の面接官の反応などをメモに残すのです。合わせて、落ち着いて話ができたのか、笑顔で対応できたかも、ふり返っておきます。
面接の結果、不採用の通知が届いた場合は、大学のキャリアセンターなどを活用し、どんな改善点があるのかを客観的にアドバイスしてもらうのも、有効な方法です。
緊張して萎縮しない考え方を身につける
採用面接の時に、緊張して自分らしく話せなかったと振り返る就活生は多いです。しかしその結果、萎縮してしまうと、自分を知ってもらうことができません。
そこで、萎縮しない考え方を身につけておくことをおすすめします。まず、「絶対に失敗しない人は、この世に一人もいない」と思い込むことです。
また圧迫面接を行う企業もあり、面接官に叱られているように感じると、萎縮してしまう就活生もいます。それも「圧迫面接は、入社後に前向きに働き続けることができるかどうかを計るため」と客観視すると、乗り越えやすくなるはずです。
以下の2つの記事は、どちらも「自然体」の観点から面接のコツを解説しています。
1つ目の記事では、面接で答える内容を暗記すべきではないと紹介しています。つまり、多少は詰まってしまっても、全く問題ないのです。その理由が気になる学生は、ぜひご覧ください。
また2つ目の記事では、面接でいかに「自然な笑顔」を作るか、ということを解説しています。緊張して顔が怖くなりがちな就活生ですが、自然な笑顔を作ることができるだけで、周りと差をつけることができます。面接官にとっては好印象でしかないので、コツを掴みたい方は必見です。
周りの就活生の6月の状況を参考にする
(株)ディスコが2018年6月に発表した「キャリタス就活 2019 学生モニター調査結果」によると、6月1日時点の内定率は65.7%でした。
しかいどうしても就活がうまくいかないという学生はいます。希望する企業の選考が終わってしまった、急に選考が無くなってしまったという就活生も多いようです。
そのような場合は他社の面接を受ける気力もないこともあるでしょう。そのような学生には、以下の記事がおすすめです。高学歴でも就活がうまくいかない理由を紹介するほか、大企業を諦めきれないなら就職留年という選択肢を提示しています。
もしあなたが中小企業でも構わないと考えているのであれば、エージェントサービスを活用して条件の良い企業や将来のキャリアアップが望める企業を見つける努力をしましょう。
6月から就活を始める場合の対処法
上記までは6月までに就活を進めてきた人に向けた解説です。 しかし、就活生の中には6月まで何もしてこなかった、何もできなかったという人もいます。
6月に就活を始める就活生は手遅れなのか
上記のように、通常の就活の場合「6月解禁」」といっても実際はそれまでに内定もしくは内々定を貰っている就活生がほとんどです。そのため大学4年の6月から就活を始めるのでは正直遅いです。
人によって6月まで就活に力を入れていなかった理由は様々です。公務員志望で勉強が忙しかった、部活やサークル、アルバイトで時間を割けなかった、研究で忙殺されていた…などそれぞれ事情はあります。中には「本格的な就活の開始は6月から」ということを信じていた人もいるかもしれません。
しかし事情はなんであれ、6月から本格的に就活を始めるという場合はかなり条件も状況も厳しいと言えます。
6月以降に選考を行う企業もある
しかし完全に手遅れというわけではありません。大企業の場合、4月・5月・6月とエントリーを3回に分けて実施しているところもあります。また、5月までの選考で思いのほか人材の確保が進まなかった場合、二次募集を行う企業もあります。
どの企業が6月に選考を行っているかは年によって変わるため、「乗り遅れたかも」と思った時点で、情報を集めなくてはいけません。
6月に就活を始める際の対処法
6月から就活を始める場合、時間との戦いになります。
①自己分析・企業研究・業界研究などの基本的なことを早めに行う
まずは自己分析をしましょう。どの企業・業界に自分は向いているのかを知ろうとしても自分が分かっていないと何もできません。ある程度自己分析ができたら、説明会に参加したり、企業研究や業界研究を行いましょう。
以下のようなことは就活を始めた段階で真っ先にやるべきことです。
- 自己分析
- 企業説明会に申し込む・参加
- 業界研究
- 企業研究
- 面接練習
- ESを書く
- 適性審査対策
6月の段階で説明会を行っている企業は少ないです。選り好みをする余裕はありませんが、少しでも興味があれば申し込みましょう。
②面接練習を重視する
上記のようにやるべきことは沢山あります。しかし周囲の就活生はすでにこれらはこなしており、洗練させている人も多いです。その中で最も重視すべきは面接です。採用枠はかなり減っている時期なので、優先順位を付けるのがとても大切です。
面接は企業研究や高度な自己分析が要求される場であり、対面で面接官と会話しなくてはいけないという特殊な環境です。面接でいかにうまく対応できるかは面接対策をどれだけこなしているかにかかっています。面接対策は家族や友人に協力してもらうと良いでしょう。
③「なぜ今頃就活をしているのか」という質問に答えられるようにしておく
また6月に就活を始める場合は7月ごろに面接を行う可能性が高いです。6月以降は内定・内々定が出始め、就活をしている人が減ってきます。なかには「なぜ今(6~7月に)就活をしているのですか」という質問をされるケースもあります。
就活が遅れた事情は人それぞれ異なりますが、うまく答えられない印象が良くありません。ここで適説に根拠をもって回答出来るように事前に心の準備をしておきましょう。
22年卒の就活も面接解禁は6月に決定
現在、新卒一括採用のルールについて経団連や国の間で協議が重ねられていますが、新たな方針が提示されるまでの間は現行ルールに則って進められることが公表されています。
時期についても、今まで通り、面接解禁は6月からとする方針が、2019年10月に発表されました。併せて、説明会などの広報活動が解禁されるのは3月から、ということが発表されています。プレエントリーできるようになる3月1日には、今年も多くの学生がパソコンの前で登録をすることになりそうです。
従って、2020年1月23日時点で、大学2年生の学生は以下のスケジュールで就活をすることとなります。
- 2020年6月:夏インターンの解禁
- 2021年3月:企業による広報活動の解禁
- 2021年6月:面接解禁
しかし新型コロナウイルスの影響で、2022年卒の学生の就活スケジュールが変更になる可能性も高いです。オンライン採用に移行する企業も増えることでしょう。2022年卒は就職氷河期が来るのではないかという噂もありますが、現時点では就活生だけでなく、企業側にも分かりません。2022年卒の学生は情報に敏感になりつつ動向を探りましょう。
以下の記事では、説明会が始まる3月にすべきことを解説しています。就活の早期化が進み、3月時点では内定をもらっている学生もちらほらといる時期なので、しっかりと対策しましょう。
さらに早期から対策を行いたいという学生は、1月にすべきことを解説した記事を参考にしてみてください。
まとめ
2021年卒の就活において自分が納得のいく結果を残すためには、事前準備が重要です。自己分析や業界研究は、大学3年次の秋以降には始めておくのがおすすめです。
6月に内定を得たいなら、やるべきことや時期をto doリストにまとめ、優先順位をつけて確実に行いましょう。それが望む結果への、早道となるはずです。