決意表明に使える四字熟語|所信表明との違いや新入社員・中途採用で使える例文
ビジネスの場にいると、スピーチやプレゼン、営業の場で決意表明をする機会が巡ってきます。その際には、適切な言葉で相手に気持ちを伝えることが大切です。しかし、経験がなければ何を話せばよいのかわからないものです。そこで今回は決意表明とは何か、行う際のポイントについて解説します。例文もあるので参考にしてください。
決意表明とは
ビジネスの場で決意表明を求められる機会が多いからこそ、その意味を正しく理解しておく必要があります。ここでは決意表明とは何かについて、様々な視点から説明します。
決意表明の意味
決意表明とは、仕事に対する自分の考え方や指針の他、今後どんなふうに活躍していきたいのか、そのためにしようと考えている行動などについてを伝えることです。主な決意表明をする場面は、以下の通りです。
- 入社式
- 配属部署での業務初日
- 研修後
- 昇進した時
- 転職初日
シチュエーションによって、決意表明で話すべき内容は異なります。例文については、後述します。
決意表明は英語で「expressed determination to」
決意表明は英語で「expressed determination to」と表現します。例文は以下の通りです。
- He expressed an insisted decision to contribute to a company by an initiation ceremony. (彼は入社式で、会社に貢献するために頑張るという決意を表明しました)
決意表明を「expressed of determination」と英訳することもできますが、「expressed determination to」の方が表現として使いやすいです。
決意表明の類語との違い
「決意表明」には、「所信表明」や「初心表明」という類語があります。しかし、使い方に違いがあります。ここでは、決意表明と類語の違いについて説明します。
決意表明と所信表明の違い
「決意表明」と「所信表明」は共に、今後自分がどうなりたいのか、そのためにどんな行動を行うのかを伝えることを意味します。しかし決定的に違うことがあります。
- 決意表明/誰に対しても使える言葉
- 所信表明/政治家や企業の社長など、公の立場の人が演説をする際に使われる言葉
誰が対象になるのかを意識して、きちんと使い分けられるようになることをおすすめします。
決意表明と初心表明の違い
「初心表明」と聞くと、入社時は年度替わりに決意を表明することだと誤解する人もいそうです。しかし「初心表明」は「所信表明」の誤字であり、こうした日本語はありません。間違わないように、注意して使いましょう。
決意表明をする際の8つのポイント
社会人になるからには、決意表明を求められた時にスムーズに作成できるようになっていたいものです。しかし、何を基準に文章を構成したらよいのか、悩む人も少なくありません。
ここでは、決意表明をする際の8つのポイントについて説明します。
ポイント①|仕事に対する意欲を伝える
1つめは、一緒に働く人たちに仕事に対する意欲を伝えることです。新入社員の場合は、ビジョンを具体的に語るのは難しいので、主体的に仕事に取り組もうとする姿勢を示すとよいでしょう。
一方、昇進の際に決意表明する時には、役職に就くにあたっての仕事への覚悟や、自分が率いていく部署全体の抱負を伝えるのが望ましいです。個人的なエゴの話に終始せず、聞き手も関係ある仕事にどう取り組むかにフォーカスして伝えるようにしましょう。
ポイント②|謙虚な姿勢を示す
2つめは、謙虚な姿勢を示すことです。特に新入社員は、意欲はあっても実際の業務を思う通りに進められるとは考えにくいものです。心の中で「1日も早く先輩を追い越そう」と思っていても、そうした感情をつまびらかにするのは得策とはいえません。
「1日も早く、皆さんのお役に立てるように頑張ります」といった、低姿勢の決意表明をすると心がけましょう。過度に謙虚になりすぎると卑屈や保身に聞こえてしまうので、最後の一文に謙虚な印象を与える一文を織り込むのがおすすめです。
ポイント③|実現可能な目標を掲げる
3つめは、実現可能な目標を掲げて伝えることです。「今年度の目標は必ず達成します」という決意表明は一見好ましいですが、実務を経験していない新入社員がいっても何の説得力もありません。
「早く1人前の社会人として求めてもらえるように、日々努力していきます」という言葉の方が、周囲に好印象を与えますし、実現も可能です。また、目標を決意表明することである種自分へのプレッシャーにもなり、その後も引き締まった気持ちで仕事に取り組むことができます。
ポイント④|指導してくれるよう依頼する
4つめは、上司や先輩に対し、自分を指導してくれるよう依頼することです。特に新卒・中途採用を問わず、新入社員はその会社での仕事の進め方を周囲の人に教えてもらわなければなりません。
決意表明の最後には必ず、「ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします」と付け加えるようにしてください。その際、完全に依存しきるのではなく、自助努力をすることを決意表明に盛り込むことがポイントです。
ポイント⑤|丁寧な言葉遣いで話す
5つめは、決意表明は丁寧な言葉遣いで話すことです。特に新入社員は、上司や先輩など目上の人を前に決意表明をすることになります。失礼のないように、正しい敬語を使って話すのが大原則です。
また、決意表明に四字熟語を用いる人が多いですが、自分が使って失礼がない言葉かどうか、事前に確認をしておくのがセオリーです。次章で決意表明で使いやすい四字熟語をまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
ポイント⑥|簡潔に話す
6つめは、決意表明は簡潔に話すことです。伝えたいことがたくさんあったとしても、それを聞く方が退屈してしまう長さでは意味がありません。事前に話す時間を指定されることが多いので、それより短めに終わるようにスピーチを作成しておきましょう。
また、昇進の決意表明は長くなりがちですが、これも3分以内には収めたいところです。実際に声に出して読み、時間内に収まっているかどうかを確認することをおすすめします。
ポイント⑦|ネガティブな発言はしない
7つめは、決意表明ではネガティブな発言をしないことです。新入社員の中には、始めて経験する社会人生活に不安を覚える人もいるかもしれません。しかし、決意表明でその気持ちを吐露する必要はないです。
周囲に卑屈だと思われるような表現を避け、ポジティブな決意表明を行うことを意識しましょう。
ポイント⑧|明るく元気よく話す
8つめは、明るく元気よく話すことです。文章がどんなに熱意あふれるものでも、視線を落としたまま、ボソボソと話してしまうと、周囲に伝わるものにはなりません。
新入社員が決意表明する時は特に、緊張してしまうものですが、だからこそ大きな声で明るく話すことを意識してください。多少声が震えたり上ずっても、頑張っている姿勢を周囲に示すことにつながります。
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監修者プロフィール
三浦拓巳みうらたくみ
1997年群馬県生まれ。20卒として就職活動を行う。就活中はエントリーシート15社中全て通過。大手広告会社志望から一転、スタートアップに内定を承諾。内定後は人材育成会社にて、エントリーシート、面接などの選考対策に従事し、約70人の生徒を担当。自身の就職活動での学びを活かし、教育事業に注力している。