「ご助言」の使い方とは?|ポイントや注意点を徹底解説!
社会人になると、学生時代には使わなかった言い回しを多用することになります。「ご助言」という言葉も、そうした言い回しの一つです。特に経験の浅い若手社員時代は、多く使うことになるでしょう。そこで今回は「ご助言」とは何か、使用する際のポイント、言い換え表現などについて解説します。
「ご助言」とは
ビジネスシーンで「ご助言」を正しく使えるようになるためには、言葉の意味を正しく理解しておく必要があります。ここでは「ご助言」の意味や類義語との意味の違いについて説明します。
「ご助言」の意味
小学館のオンライン大辞泉によると、「助言」の意味は以下の通りです。
[名](スル)助けになるような意見や言葉を、そばから言ってやること。また、その言葉。助語。じょごん。「友人として助言する」
この「助言」に相手に対する尊敬語である「ご」が付き、「その人に役立つアドバイスをする」という意味となります。そもそも助言は目上の人から目下の者にする行為なので、敬語を用います。
「助言」と「進言」の違い
「助言」と似た言葉に「進言」があります。小学館のオンライン大辞泉では「進言」の意味を以下のように説明しています。
[名](スル)目上の者に対して意見を申し述べること。「機構の改革を進言する」
「助言」が目上の人の行為であるのに反し、「進言」は目下の者から目上の人に行うものです。誰が誰に対して行う行為かという点が大きく異なります。
「ご助言」を使う際のポイントと注意点
「ご助言」は、上司や先輩に対して使う言葉です。目上の人に対する言葉ですから、使い方を間違うのは避けたいところです。ここでは、「ご助言」を使う際のポイントと注意点について説明します。
「ご助言」を使う際のポイント
「ご助言」は、使ってよいシーンが限定される言葉でもあります。ここでは、「ご助言」を使う際のポイントを2つ、紹介します。
ポイント①|単体では使わない
1つめは、単体では使わないことです。「ご助言」は目上の人に対して使う言葉ですので、言葉の後に「いただく」とつけるのが一般的です。また「ご助言いただく」という言葉は、目上の人であれば誰にでも使うものではありません。専門的あるいは高度な知識や技術を持つ上司に対して使うよう、心掛けましょう。
ポイント②|アドバイスが欲しい時に使う
2つめは、上司からのアドバイスが欲しい時に使うことです。「ご助言」はアドバイスをしてくれるよう、目上の人に依頼する際に使う言葉だからです。そのため前述した使い方以外にも、「ご助言をお願いいたします」「ご助言をください」という表現が用いられることがあります。
「ご助言」を使う際の注意点
「ご助言」はT.P.Oを間違うと、失礼にあたる言葉でもあります。ここでは、「ご助言」を使う際の注意点を2つ、紹介します。
注意点①|社外では使わない
1つめは、社外では使わないことです。どれだけ親しい間柄であっても、取引先の相手は身内ではありません。仕事をする上でのアドバイスを求めるのは、社内の上司というのが筋です。社外の人に助言を求めることは、社内に相談相手がいないことと同義なのです。自社で考えずに、安易に取引先に問い合わせていると受け止められるケースもあるので、社外での使用は避けましょう。
注意点②|お礼や返事として使わない
2つめは、相手からアドバイスを受けたお礼や返事として使わないことです。目上の人から助言を受けた場合は、すぐにお礼を伝えるのがマナーですが、「ご助言をありがとうございます」というのは失礼な表現です。その場合は、どんなアドバイスが役立ったのかを言い添える必要があります。「ご助言」の誤った使い方については、後述します。
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監修者プロフィール
三浦拓巳みうらたくみ
1997年群馬県生まれ。20卒として就職活動を行う。就活中はエントリーシート15社中全て通過。大手広告会社志望から一転、スタートアップに内定を承諾。内定後は人材育成会社にて、エントリーシート、面接などの選考対策に従事し、約70人の生徒を担当。自身の就職活動での学びを活かし、教育事業に注力している。