「伺いたく存じます」は正しい表現?|メールの例文や間違えやすい表現を徹底解説!

訪問したい旨を伝える尊敬語として、「伺いたく存じます」や「伺わせていただきます」があります。また、「お伺いさせていただきます」や「訪問させていただきたく存じます」も考えられますが、正しい敬語でしょうか。本見出しでは、間違えやすい類似表現やメールでの例文を紹介しながら、「伺いたく存じます」の使い方を解説します。

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「伺いたく存じます」は正しい敬語か

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メールや口頭の会話で、「伺いたく存じます」という言い方を耳にしたことがあるかと思いますか、敬語として正しい表現なのでしょうか。

本見出しでは、「伺いたく存じます」は正しい表現かという疑問に対して、3つのポイントから解説致しますのでご参照ください。

「伺いたく存じます」の意味

1つ目のポイントは、「伺いたく存じます」の意味ですが、品詞分解するとそれぞれ以下の意味になります。

  • 伺い: 行く/尋ねるの謙譲語
  • たく: 〜したいという願望
  • 存じ: 思うの謙譲語
  • ます: 丁寧語のです/ます

このように、「伺いたく存じます」という言葉は、訪問をしたいという意味になり、謙譲語+丁寧語の正しい敬語表現であるとわかります。しかし、人によっては言い回しに慣れていないため、「伺いたく存じます」という言葉が嫌だという人もいます。

そもそも、「存じます」という表現の意味や使い方を詳しく知らないという方もいるのではないでしょうか。以下の記事で解説していますので、ビジネス頻出の表現を理解しておきましょう。

「伺いたく存じます」を使う相手

2つ目のポイントは、「伺いたく存じます」を使う相手であり、主に以下の3グループに分類することができると考えられます。

  • 大学の教授や職員の方々
  • 同じ会社で働く上司や先輩
  • 取引先でやり取りをする人々

このように、存じますという言葉は目上にあたる人に対して用いることができ、「訪問をさせて頂きたい」という願望を伝えることができます。

そして、「伺いたく存じます」という言葉を使われた相手は、経緯を持って訪問依頼を受けたと感じるため、応対がスムーズになると言えます。

「伺いたく存じます」を使った例文

3つ目のポイントは、「伺いたく存じます」を使った例文であり、訪問の目的に合わせて理由を明確に伝えることが必要になります。

以下では、「伺いたく存じます」を用いた例文を3つご紹介致しますので、状況に応じて適切な文章を書けるようにすると良いでしょう。

例文①|大学での面談依頼

初めまして、T大学経済学部のAと申します。この度、大学院への進学にあたり研究室訪問をさせて頂きたく、ご連絡を致しました。

お忙しい中恐れ入りますが、先生の研究室へ伺いたく存じますので、ご都合の宜しい日時を2、3頂けますでしょうか。

こちらの例文では、研究室訪問を目的として「伺いたく存じます」を用いています。

例文②|社内での業務相談

お疲れ様です。営業部門第2課のBと申します。先日ご提案させて頂きました通り、新商品のについてご意見を伺いたいと考えております。

つきましては、開発部門に伺いたく存じますので、関係者の皆様と相談が可能な日時をご提示頂けますでしょうか。宜しいお願い致します。

こちらの例文では、社内での業務相談を目的として「伺いたく存じます」を用いています。

例文③|取引先との交渉や協議

お世話になります。先日お電話にてご説明致しました通り、来期から購入先の企業が御社に加えてもう1社の、計2社へ変更となる見込みです。

そのため、2社間の購入比率を決めるにあたり、価格交渉として御社を伺いたく存じますので、応対可能な日時を決めて頂ければ幸いです。

こちらの例文では、取引先との交渉を目的として「伺いたく存じます」を用いています。

似た表現で間違えやすいもの

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前述の見出しにて、「伺いたく存じます」の意味や使い方を解説し、正しい敬語表現だとわかりましたが、誤った表現はあるのでしょうか。

そこでこちらの見出しでは、「伺いたく存じます」に似た表現で間違えやすいものを3つご紹介致しますので、比較対象としてご覧ください。

「お伺いさせていただきます」

1つ目の間違えやすい表現は、「お伺いさせていただきます」であり、品詞分解すると以下の意味になります。

  • お〜させていただき: するの謙譲語
  • 伺い: 訪問する・訪れるの謙譲語
  • ます: 丁寧語のです/ます

この表現は、謙譲語が二重に用いられている、いわゆる二重敬語であるため、敬語として誤った表現だと分かります。

代替表現としては、「伺いたい存じます」が挙げられますが、「伺います」とシンプルな表現でも敬語としては問題ありません。

「お伺いいたします」

2つ目の間違えやすい表現は、「お伺いいたします」であり、品詞分解すると以下の意味になります。

  • お〜いたし: するの謙譲語
  • 伺い: 訪問する・尋ねるね謙譲語
  • ます: 丁寧語のです/ます

こちらの表現も、「お伺いさせていただきます」と同じく、謙譲語の二重敬語であり、敬語としては誤っていると考えられます。

そのため、同様に「伺いたく存じます」や「伺います」といった、代替表現を用いることが推奨されます。

「お伺いしてもよろしいでしょうか」

3つ目の間違えやすい表現は、「お伺いしてもよろしいでしょうか」であり、品詞分解すると以下の意味になります。

  • お〜しても: するの謙譲語
  • 伺い: 訪問する・尋ねるの謙譲語
  • よろしいでしょうか: よいですかの謙譲語

このように、「お伺いしてもよろしいでしょうか」は「伺ってよいか」の二重敬語であり、敬語としては間違いだとわかります。

そのため、「伺って良いでしょうか」や「伺わせて下さい」を代替表現として用いることができると言えます。

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監修者プロフィール

三浦拓巳みうらたくみ

1997年群馬県生まれ。20卒として就職活動を行う。就活中はエントリーシート15社中全て通過。大手広告会社志望から一転、スタートアップに内定を承諾。内定後は人材育成会社にて、エントリーシート、面接などの選考対策に従事し、約70人の生徒を担当。自身の就職活動での学びを活かし、教育事業に注力している。