リクルーター面談は、本選考の面接に比べて砕けた雰囲気で行われることもあり、硬い雰囲気の面接に慣れている学生の場合、対応や面談後のメールの送り方に困惑してしまうこともあります。この記事では、そうならないために面談後のお礼メールの送り方のポイントを紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
リクルーター面談の礼儀・マナー
まずはリクルーター面談の基本的な礼儀とマナーを紹介します。
リクルーター面談は採用時の評価に直結する場合と、直結しない場合があります。ただし、どちらにしても社会人に時間を頂いて面談をするので、スーツを着用しましょう。併せてその場での身の振り方にも十分に注意してください。
服装はスーツ
まず、リクルーター面談の際の服装は基本的にはスーツです。
これは就活全般に言えることで、企業の社員と直接コミュニケーションをとる場では必ずスーツを着用し、正装で望む必要があります。
業界や相手によってはビジネスカジュアルのような服装を許可することもありますが、特別に相手側からアナウンスがない限りはスーツを着用してください。
礼儀作法を意識する
服装だけではなく、面談する場所での礼儀作法にも注意が必要です。リクルーター面談時には以下の点に注意しましょう。
- リクルーターが来る前に時間に余裕を持って入店しておく
- リクルーターが来たら立って出迎える
- 禁煙席を確保
- リクルーターと同じモノを頼む
- リクルーターよりも高いメニューは選ばない
- 支払い後にお礼を言う
余裕を持って入店し、リクルーターが来たら立って挨拶をすることは、社会人として当然のマナーです。リクルーターが喫煙者だとしても、面談をする席は喫煙場所から遠い禁煙席を確保しておきましょう。
また、注文するメニューは相手と同じものを選びます。好きなものを注文して良いと言われても相手より高いメニューは選ばないことです。そして、基本的に支払いはリクルーターがするので、支払い後に必ずお礼を良いましょう。
リクルーター面談のお礼はメールがベスト
次は、リクルーター面談終了後のお礼連絡の仕方です。
お礼は丁寧にすべきですが、お礼の方法によっては迷惑になることもあります。連絡方法を間違えるとかリクルーターの心象が悪くなることもあります。
電話は避ける
電話で直接連絡ができればマナーの点から良い印象を受けられると考えられます。ただし、電話によってリクルーターの業務の手を止めてしまえば、煩わしさを感じさせてしまいます。
そのため、リクルーターが自分のタイミングで連絡を確認できるようにメールでお礼を伝えましょう。
ショートメールでもok
メールアドレスを知らない場合はショートメールでも構いません。
基本的に学生がリクルーターの連絡先を入手できるのは、面談時にリクルーターから名刺を差し出される場合のみです。ただし、リクルーター面談はフランクな雰囲気で行うので、名刺をもらえない場合もあります。
名刺に携帯電話の電話番号が書いてある場合は、ショートメールを使ってお礼を伝えることもできます。可能な連絡手段の中から、相手にとって負担の少ない連絡方法を選択しましょう。
リクルーター面談でお礼メールを送る時のポイント
次は、メールでリクルーターにお礼を送る際のポイントを紹介します。
ポイントは大きく4つ。当日中に送ること・誤字脱字がないか確認・文字の分量を考える・企業ごとに文面を変えることです。
これらのポイントを意識したメールの文章を考えるようにしましょう。
当日中に送る
1つ目のポイントは当日中にお礼のメールを送ることです。
これはリクルーター面談のお礼に限ったことではなく、お世話になった相手へのお礼は当日中に済ませるのが基本です。
ただし、相手が忙しい時間帯などに連絡をしてしまうとこちらのメールに気づかれない可能性があります。そのため、その時間を避けてなるべく早い時間帯にお礼の連絡をしましょう。
誤字脱字がないか送信前に確認
2つ目のポイントは誤字脱字がないか送信前に確認することです。
これも社会人のメールのマナーとして基本的なポイントです。誤字脱字が多いメールは非常に読みづらいですし、「細かい確認ができない学生」という印象を持たれてしまいます。
採用に直結するリクルーター面談の場合は細かい部分で他の学生と比べられてしまいます。場合によっては内定を勝ち取ることができなくなる可能性もあるので注意が必要です。
文量のバランスを意識する
3つ目のポイントはメールの文字量のバランスを意識することです。
「お礼のメールはなるべく長く書いた方が丁寧に思われるのではないか」という考えもあります。しかし、長すぎるメールは要点が理解しづらくなるという欠点もあります。
実際の分量は後述する例を参考にして頂ければ問題有りません。忙しい中でさっと読み飛ばしても要点が分かるような、好印象を持たれる分量にしましょう。
企業ごとに文面を変える
4つ目のポイントは企業ごとに文面を変えることです。
後述するようにお礼のメールには基本的な「型」があります。ただし、そのテンプレートをそのまま送っていては、リクルーターに「うちの会社を軽く考えてるな」という印象を持たれます。
文面を書く際は、面談で話した内容で特に参考になった点を記したり、学びになったポイントなどを簡潔に添えておきましょう。そうすることで「丁寧なメールを送る人」という印象を持ってもらえます。
構成別|お礼メールの書き方
前の見出しではメールを書く際の基本となるポイントを紹介しましたが、次はメールの要素ごとに、より詳細なメール文のポイントを紹介します。
前の見出しと合わせて注意点は多くなりますが、紹介したポイントを元にメールの文面を2〜3分程度確認することで、こちらへの印象が変わります。
件名|要点を明確・端的に
まず、メールの件名では要点を明確・端的に伝えましょう。下記の2つは良い件名と悪い件名の例です。
- 良い件名例:今朝のリクルーター面談のお礼/〇〇大学 田中太郎
- 悪い面名例:御社の雰囲気をより具体的に感じることができました
メールの件名は「本文の要約」になっている必要があります。何について書かれているのか一目で分かれば、読み手も本文を理解しやすくなります。また大学名・自分の名前も入れればより内容を想像しやすくなります。
反対に、2つ目の例のように件名に要点を書かなければ、何について書かれているメールなのかイメージができません。本文を読みながら要旨を探す必要があり、余計な労力を使わせてしまうので避けましょう。
宛名|部署名まで正確に
2つ目のポイントはリクルーターの所属部署名まで正確に書くことです。
- 良い例:株式会社〇〇 人事部採用担当 △△△△様
- 悪い例:株式会社〇〇 △△△△様
リクルーターに送るメールでは、リクルーターの企業名・所属部署(分からなければ「採用担当」のみでも可)・リクルーターの氏名を正確に書きましょう。
社会人になってからは、何度もやり取りしている取引先などへのメールでは氏名のみにすることもあります。しかしそれは相手との信頼関係あってのことなので、就活の間は部署名まで正確に書いてください。
本文|面談の所感や感謝をかく
3つ目のポイントは面談の所感や感想を書くことです。
このポイントは「テンプレートをそのまま送っているわけではない」と相手にも伝わるポイントです。面談で最も学びになったポイント・本選考で活かしたいポイント・時間を頂いたことへの感謝を書きましょう。
特に所感については、面談前に自分が明確にしたいポイントを具体的にしておけば、迷わずに書くことができます。準備段階からしっかりと計画を立てておきましょう。
結び|程よく熱意をアピール
4つ目のポイントは程よく熱意をアピールすることです。
所感や感想をしっかり書くことでも相手に好印象を持たれやすくなります。ただし、本気でその企業への内定獲得を考えているのであれば、熱意も伝えることが重要です。
同じ内容のメールが来た場合に、内定獲得への熱意がある人と熱意が感じられない人では、熱意のある人の方が印象は良くなります。面談後も企業研究を進めて本選考対策をするなどの前向きな姿勢をアピールしましょう。
リクルーター面談のお礼メールの例文
次は、ここまでに紹介したポイントに沿ったお礼メールの例文を紹介します。
ここでは、「テンプレート」とも言えるベーシックなメール分と、アピールを入れたメール分の2つを紹介します。
これまでに紹介した8つのポイントを確認しながら読み進めてみて下さい。
例文①|ベーシック
1つ目は、もっとも基本的なリクルーター面談へのお礼メールの例です。
件名:本日のリクルーター面談のお礼/〇〇大学 田中太郎
株式会社○○
〇〇部 ○○○○ 様
お世話になっております。
○○大学の田中太郎です。
本日はお忙しいところ、貴重なお時間を設けていただきありがとうございました。
○○様の仕事に対する取り組み方や工夫している点をお伺いし、社会人としてのあるべき心構えや貴社への知識を深めることができました。
今後は○○様からの貴重なお話を参考にし、さらに企業研究を進めていこうと思います。
またご質問させていただくことがあるかもしれませんが、その際はご指導よろしくお願いいたします。
本日は貴重なお時間をいただき、誠にありがとうございました。
○○大学○○学部△△学科
(氏名)
携帯番号
メールアドレス
例文①のポイント
上記のメール文では、当日中のお礼の連絡・簡潔な件名・リクルーターの部署名まで記載・面談の所感と感謝の辞などの基本的なポイントは網羅されています。
この文面でも失礼には当たりません。ただし、「〇〇様の仕事に対する〜ご指導よろしくお願い致します。」の部分は具体性が乏しく、どの企業のリクルーターに送っても当たり障りのないものになっています。
つまり、このメール文では面談の中で出た具体的な話やそこからの学び・今後の熱意などは感じづらくなります。その点を踏まえて次の例文を見てみましょう。
例文②|アピール
次はリクルーターへのアピールや、前の例で少なかった具体的に学びになったポイントなどを盛り込んだメール文です。
件名:本日のリクルーター面談のお礼/〇〇大学 田中太郎
株式会社○○
〇〇部 ○○○○ 様
お世話になっております。
○○大学の田中太郎です。
本日はお忙しいところ、貴重なお時間を設けていただきありがとうございました。
○○様がクライアント業界の最新の動向を把握するために複数の新聞・雑誌などを読み、時には社外のセミナーに参加するといったお話を伺い、入社後の働き方やスキルアップについてより具体的なイメージが湧きました。
また、貴社特有の営業職の姿勢にも非常に共感致し、貴社に入社したいという思いが強くなりました。
今後更に貴社の研究を進めるに当たり、〇〇様にご質問させて頂くことがあるかもしれませんが、その際はご指導よろしくお願いいたします。
本日は貴重なお時間をいただいたこと、誠にありがとうございました。
○○大学○○学部△△学科
(氏名)
携帯番号
メールアドレス
例文②のポイント
2つ目の例文では1つ目の例文に加えて、リクルーター面談で話した内容に沿って、どんなことが学びになったか・リクルーターへのアピールが追加されています。
1つ目の例文の学びのポイントは仕事の仕方の工夫・社会人としての心構えといった抽象的な内容でした。一方で2つ目では「営業マンとしての仕事の工夫」の仕方に具体的に言及しており、と学んだポイントがより具体的な内容になっています。
また、面談の内容を踏まえて「より貴社に入社したいという思いが強くなった」と熱意のアピールも明確にされています。また、メールの分量も長すぎず時間をかけずに読了できるものになっています。
お礼メールに返信がきた場合の返信は状況次第
最後に、お礼メールに対しての返信がリクルーターから来た場合の対応方法です。
基本的にはリクルーターからのメールには返信しましょう。社会人からの連絡には目下の立場である学生が返信するのは基本です。
ただし、メールによっては文末に「返信不要」と記載されている場合もあります。この場合には返信すると相手の要望を無視して「メールを読む」という仕事を増やすことになるので、返信は控えましょう。
まとめ
この記事ではリクルーター面談へのお礼メールの書き方などを紹介しました。
就活に限らず、社会人のメールは簡潔に分かりやすくが鉄則です。読み手の読みやすさ・利便性に配慮して、あなたとのやり取りが「煩わしい」と感じさせないような工夫をしましょう。