面接でどもるのは問題ない!吃音者が就活で感じる不安と対策を紹介!

面接中に緊張や吃音でどもってしまう経験ありませんか?「また面接どもったから落ちた」など思っている人は大間違いです。吃音で面接を落とされることもないので、面接でどもりまくりの人も必見です。面接でのどもる原因と対策について書いて行きます。

監修者

キャリアアドバイザー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

面接でどもるのは全く問題ない

「自分は吃音症だから面接に落とされる」と勘違いしている人はいませんか?吃音やどもってしまうから面接で落とされると言うのは間違った認識です。

吃音症だから就活に不利ということは決してないので、ポイントを押さえて吃音症でも内定を取れるようにしましょう。

面接では熱意と誠実さをアピールしよう

面接では詰まったり、どもってしまうのは問題ではありません。面接では熱意と誠実さをアピールすることが大切です。

自分がどうしてこの会社に入りたいのかをきちんと情熱を持ってお話しすれば吃音症でも面接で落とされることはありません。

自分に自信を持って、感情を込めてはすことにより面接でどもってしまっても受かります。

面接でどもるのを気にする人は多い

面接で熱意を伝えれば受かると言ってもやはり面接でどもることを気にする人は多いです。中には面接官からどもっていることに指摘が入ることもあります。

このように吃音なのに面接官は知らず、少し笑われてしまい「帰りたい」と思うこともあります。自分としては通常通りなのに指摘されることにより、不安やさらに緊張してしまい面接に行きたくなくなってしまいます。

このように、面接で緊張してどもってしまい、お叱りのような言葉を受けてしまうこともあります。このことにより、他の面接でもフラッシュバックしてしまいさらにどもる原因にもなります。

面接でどもる人が抱える3つの不安

「吃音症で面接落とされるかも」「緊張でどもりまくり」と思っている人も多くいるかと思います。

面接でどもる多くの人が抱える3つの不安をこれから紹介していきます。この不安を解消することで、面接の恐怖心などによるどもりがなくなるかと考えます。

目次

どもることで面接官に想いが伝わらない

面接本番で緊張とどもりによる不安でさらに緊張し面接でどもることも多々あるでしょう。そういった時に面接官から「何を言っているかわからない」と自分の話したい言葉が伝わらないことでしょう。

せっかく伝えたい想いがあるのに、面接官にうまく伝わらないということは辛いことです。さらに、追い打ちをかけるように不合格の通知が来てしまうとさらに落ち込みます。

そのサイクルによりどんどん面接が憂鬱になっていってしまいます。

面接官から心ない言葉をかけられる

面接でどもりまくり、でも一生懸命話していると、面接官から話している最中に止められることもあります。

その時に「何いっているかわからない」や「緊張しているの?緊張しなくて良いよ」と面接官にどもることへの理解がないために心がないことを言われ、緊張や不安が増幅してどもってしまいます。

さらに、何を話していいかわからなくなり脳内でパニックになることも多々あります。自分自身が否定されたような気がして面接が憂鬱になってしまう人も多いでしょう。

落ちた理由が吃音だと考えるようになる

上記のような心ない言葉や面接官に想いが伝わらないやり取りをいていると、自分が面接に落ちているのは吃音だからだと、そのことばかりに捕らわれてしまいます。

本当であれば、志望動機や面接で話すこと、エントリーシートなどの対策を取らなければいけないのに吃音に気が取られてしまいそこまでおろそかになってしまいます。

さらには、面接中に自分自身まで否定されているかと思いどんどん自信がなくなり、面接に行きたくなくなってしまう人も少なくないです。

面接でどもる人が前日までにできる3つの準備

面接でどもってしまうと自覚がある人が前日までにできる3つの準備をご紹介していきます。

上記の不安要素に当てはまる人や、熱意や誠意を込めていると思っているけどなかなか面接で受からないと思っている人は、この対策を行い面接に通るように目指していきましょう。

どもりやすい言葉に注意する

今回、面接でどもることに悩んでいる人の一番の解決策はどもりやすい言葉に注意することです。

面接で言う自己紹介を練習する際にどもってしまった言葉をどもらないように注意することで「どもっていて何を言っているかわからない」と言われることはありません。

そのためには、とにかく声に出して面接で話す予定の言葉を練習することが大事です。なかなか自分でも気がつかないところでどもっている可能性があるため録音して自分の話す声も聞くことが大事です。

想定質問に対する回答を用意する

どもる人は、自分で文章をスムーズに作ることができずにどもってしまう人が多いと考えています。

そのため、最初から面接で聞かれる想定質問に対する回答を用意し覚えることでどもりが軽減され、また完結的に話すことができるます。

大体の企業が面接で聞く、「自己紹介」「学生時代に頑張ってきたこと」「志望理由」は短めと長めの2種類のパターンを作るようにすると、よりスムーズに受け答えができるようになります。

面接の実践経験を積んで慣れる

どもる人は普段普通に話せていても、面接の時は緊張してどもってしまう人もいます。その場合、面接にたくさん行き、経験を積んで慣れることで緊張が和らぎます。

また、面接をたくさん行うことにより、先ほど書いた「想定質問」も具体的にイメージすることができ、より多くの回答を準備しておくことができます。

面接の経験を積むことで、緊張によるどもりや頭の中でスムーズに文章が考えられないと言う悩みが解消されるようになります。

志望ではない会社にも複数応募して練習台として練習することにより、第1志望の会社にも受かるように目指していきましょう。

面接でどもる人が当日にできる3つの準備

前日までの準備もやって用意できたと言う人は次は面接当日でもできる3つの準備について紹介していきます。

前日の準備だけではなくて、当日も準備することで、面接の緊張が和らぎどもりにくくなります。前日の準備だけで満足することなく当日も準備し万全な状態にしましょう。

時間に余裕を持って会場に向かう

まず、面接会場には時間に余裕を持って向かいましょう。目安は最寄駅ではなく会場に20分前にはついているように意識して向かいましょう。

理由は、行ったこともない会場に向かう時に迷ってしまうことで焦ってしまい、面接前に息を切らしてしまいドキドキしたまま面接に向かうとより面接でどもりやすくなってしまいます。

また、会場に着くことで面接を意識してしまい緊張しますので、早く会場に着き会場の雰囲気に慣れるようにしましょう。

会場で心を落ち着かせつつ、自分の自己紹介の文章などを思い出して面接に備えましょう。

最初に吃音だとカミングアウトする

面接の最初に吃音のことをカミングアウトしましょう。そうすることにより、面接官はどもってしまうことなどをあらかじめ把握することができます。

また、どもってしまうことでよく言われる「緊張しているのかな」と言われることもなくなりますのでスムーズに面接を行うことができるようになります。

面接官の中には、吃音症を知らない人もいるので吃音について説明できるように準備することで、より面接官に理解してもらえてスムーズに面接に入ることができます。

面接中にどもったら深呼吸をする

事前に練習して準備していても、やはり習慣になっているため、なかなか即席でどもるのを治すことはできません。どもってしまうと、「またどもってしまった」と焦る気持ちが強くなりさらにどもってしまい悪循環が生じます。

その時に一度深呼吸をすることにより、落ち着きを取り戻せます。深呼吸をする際に面接官に対し一言「緊張してしまったので、深呼吸してもよろしいでしょうか?」などいうとなお良いです。

まとめ

面接で自分自身が吃音のせいで緊張でどもってしまって落ちてしまうと悩む人は少なくないです。

どもっていても面接は熱意や誠実さで受かることは可能なのでそれだけにとらわれずに面接を受けて行きましょう。また、事前と当日に対策して自信を持って面接に臨むことが大切です。

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