「会社に飼い殺される」と悩んでいませんか。「旦那が会社に殺される」という人もいるでしょうし、殺されそうな思いをした正社員の方もいるはずです。悩んでいる人はストレスが溜まる前に対処しましょう。この記事では「会社に殺される」と悩む人の特徴や事例などをご紹介しています。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
確かに「会社に殺される」事件は実際にある
「会社に飼い殺される」「ストレスで殺される」という人がいます。また自分ではないが、旦那が会社に殺されるのではないかと心配している人もいます。そういう心配は決して大袈裟ではありません。確かに「会社に殺される」事件は実際にあるのですから。
2016年:トヨタ自動車で社員がパワハラを苦に自殺
2016年10月にトヨタ自動車で男性社員がパワハラを苦に自殺しました。
彼は上司から日常的に暴言をはかれていたようです。いじめを苦にして、一時は休職しましたが、復職しても心の傷は癒えておらず、同僚に「死にたい」と漏らすようになりました。そしてある日、社員寮の自室で自殺しているのが発見されたのです。
男性社員が自殺をしたのは、上司からの度重なる暴言で自尊心を奪われ、生きているのがつらくなるほどに追い詰められたことが原因でしょう。
2008年:ワタミで新入社員が過労自殺
2008年6月 にワタミで新入社員の森美菜さん(当時26歳)が過労自殺しました。入社してたった2ヶ月のことでした。森さんは亡くなる前「誰か助けて」と自分の手帳に綴っていたそうです。
ワタミは彼女に月140時間を超える残業をさせていたうえ、休日にも研修を入れており、ほとんど休む時間はなかったようです。
森さんが自殺をしたのは、このような過酷な条件下におかれて、精神的にも体力的にも限界を迎えたのが原因でしょう。
「会社に殺される」=人×環境
ワタミとトヨタ自動車の事例を見てわかることは、「会社に殺される」ときには「人的要因」と「環境要因」の二つがあるということです。
トヨタ自動車の事例は、上司からのパワハラによって精神的に追い詰められたことが自殺につながりました。また、ワタミの事例は、連日の残業で体力的にも精神的にも追い詰められたことが原因で自殺しました。
つまり、人は「人的要因」と「環境要因」のどちらかひとつでも悪い環境にあると簡単に追い詰められ「会社に殺される」と思うようになるのです。
「会社に殺される」と思う人の特徴
しかし、職場環境が最悪だったとしても、その環境下でもなんとかやっていく人もいれば、「会社に殺される」と思いつめてしまう人もいます。この違いは一体何なのでしょうか。
特徴①|ストレス解消ができず溜め込んでしまう
会社でつらいことがあっても、上手くストレス発散ができていればそれほど悩まないものです。しかし、「会社に殺される」と思い詰める人は、コレが苦手です。
例えば同僚に愚痴をいったり、休日に体を動かしたり、ストレス発散はとても大切です。ストレスを自分の中に閉じ込めていると、いつも会社の嫌なことに囚われてしまって、精神が参ってしまいます。
時には、自分のストレスを誰かに話して共感してもらったり、嫌なことを忘れられるような何かに興じることが大切です。
特徴②|自分を責めてしまう
「会社に殺される」と思い詰める人は、責任感が強い人も少なくありません。
例えば上司に怒られたとき、それが理不尽な理由だったとしても、責任を感じて悩んでしまいまいます。環境や他人のせいにすることができないのです。そのため「会社に殺される」と思い詰めるまで、与えられた仕事をこなそうと頑張り続けてしまいます。
難しいかもしれませが、自分ばかりが悪いと思いつめず「そもそも無理なオーダーなんだから」と自分を許すことを覚える必要があります。ちょっとくらい無責任でもいいじゃないですか。
特徴③|逃げることができない
「会社に殺される」と思い詰める人は、逃げることが苦手です。「会社を辞めたい」と思っても「辞められない」から「殺される」と思いながら働き続けます。
特徴②の責任感にも通じますが、たとえば「自分が辞めたらどうなるんだろう」「周囲の人に迷惑がかかる」「せっかく正社員になったのに」など考えてしまって、逃げられないのです。
でも、会社というのは誰かが突然辞めても「必ず」まわるようになっています。それにあなた一人が逃げれば、他の人も逃げる覚悟ができるかもしれません。人のことより、まず自分のことを考えましょう。
「会社に殺される」と思わせる職場環境
それでは、「会社に殺される」と思わせるような職場環境にはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、「会社に殺される」と思わせるような職場環境の特徴をお伝えします。
①長時間労働が当たり前
「毎日仕事が終わるのが深夜0時過ぎ」など、長時間労働が当たり前の会社は肉体的な限界がすぐに来ます。思考力が低下し、常に体がだるい。こんな環境では「殺される」と思っても仕方ありません。
仕事内容が気に入っていてやりがいがあれば、長時間労働も気にならないという人もいるかもしれませんが、そんなのはレアケース。
長時間労働のうえ、残業代の未払いがあったりすれば完全にアウトです。無給で働いていると思うと、モチベーションは大きく低下します。そもそも労働基準法違反なので、労基署に行きましょう。
②プレッシャーが大きい
「ノルマを達成しないと上司からプレッシャーをかけられる」「経験が浅いのに突然大きな仕事の責任を負わされる」などは、精神的に大きな負荷がかかります。
ノルマ達成やプロジェクトの成功のために必死で働いて、それでも周囲から圧力をかけ続けられたら、誰でも「会社に殺される」と思うようになるでしょう。
上手くいったときに、たまに褒めてくれるのがうれしくて働き続けるという人もいますが、プレッシャーがかかり続けている状態は精神的によくありません。
③上司がかばってくれない
上司とは本来、部下に命令をする代わりに、部下の仕事の責任を負い、かばってくれる存在であるはずです。しかし、「会社に殺される」と思うような職場では、違うことが多いです。
ミスをした部下を「使えない」と切り捨てて暴言を吐いたり、自分のミスを部下に無茶な命令をしてカバーさせたり。部下を自分の手足のようにしか思っておらず、言われたほうの気持ちを全く考えていないのです。
上司が素晴らしい人であれば多少のことがあっても楽しく仕事ができますが、このような上司であれば「死ぬまで働かされるのでは」と不安になることでしょう。
「会社に殺される」と思う人が知っておくべき大切なこと
ここでは「会社に殺されそうだ」と思う人に、知っておいてもらいたいことをご紹介します。「そこまで深刻に悩んでいない」という人も、思い詰めてしまう前にぜひ読んでください。
そもそも、幸せになるために働いている
わたしたちが働くのは、働いたお金で好きなものを買ったり、働くことでやりがいを得たりするためです。今の職場で働いていて、幸せを感じているでしょうか。
もちろん、仕事というのは楽しいばかりではありません。しかし、その中でも「嬉しい」と思える瞬間があるから働き続けられるのです。
人生は幸せになるためにあります。つらい思いをして働くためだけにあるのではありません。今の自分の状況を見つめ直してみましょう。
今の会社が全てではない
もし「つらいのに働くことが人生の全てになっている」と思ったら、仕事を辞めることをオススメします。
「ここを辞めたらどうなるんだろう」と思うかもしれませんが、今の会社が全てではありませんし、意外とすぐに良い会社が見つかるかもしれません。
不安かもしれませんが、人生は幸せになるのが目的です。同じところにいたら、一生幸せになれないままです。勇気を出して次の会社を探しましょう。
また現職が辞めにくい時に利用できる、退職代行というサービスもあります。今回ご紹介する退職代行ガーディアンとは、東京都労働委員会認証の法適合の法人格を有する合同労働組合です。 退職代行という労働問題において一般法人(株式会社など)と弁護士の強みを”唯一”持つ存在で、 労働者のために運営されている組織のため【簡単/低価格/確実】を”唯一”合法的に可能としています。気になった方は、まずこちらからチェックしてみてください。
「会社に殺される」と追い詰められている人への寄り添い方
自分ではなくて、周囲に「会社に殺される」と追い詰められている人がいるという場合。どういう言葉をかけるのが正解なのでしょうか。周りにいる人間にできることはないのでしょうか。ここでは「会社に殺される」と追い詰められている人への寄り添い方をご紹介します。
傍にいる
「会社に殺される」と思っているのに仕事を辞められないという人は、周囲に助けを求めるのが苦手です。なかなか自分から発信できないですし、「大丈夫?」ときかれても悩みを打ち明けられないことが多いです。
それでも傍に誰かがいつづけてくれれば、もし何かいよいよ耐えられないことが起こったときに助けを求めることができます。
ただ傍にいるというだけで、ありがたいのです。直接言葉にして「傍にいるよ」とか「何かあったら言って」といわなくてもいいので、孤立しないように声をかけつづけてあげてください。
相談されたら真摯にきく
もし相談されたらその時は真剣にきいてあげてください。途中で口を挟まず、最後までききましょう。
相談内容をきいた上で、もし相手がひとりで判断できないことや、行動する勇気がでないことがあれば、一緒に考えたり、手伝ってあげると良いでしょう。
ひとりで現状を変えるのは難しいですが、誰かと一緒なら力がでるはずです。本人が納得いく結果になるように手助けをしましょう。
まとめ
「会社に殺される」と思う人には特徴があります。自分の性格を理解して、少しマインドを変えてみることで楽になるかもしれません。
それぐらいでは楽にならない酷い環境下であれば、辞めることを考えたほうがいいかもしれません。悩んだときは周囲の人にも相談しましょう。自分の幸せを大切にしてください。