週休み1日は、過労が溜まり体調が悪化しやすいので、高収入というメリットがあっても続けられないという一面があります。2chでは、週休1日の求人で働き始めた結果、労働条件がおかしいと感じるようになったという書き込みもあるようです。本記事では、週休1日のメリット・デメリットや、違法性についてご説明します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
週休1日はおかしいのか
週休1日とは、平日と土日を通して1日しか休みがない勤務形態です。仕事が続く印象がありますが、具体的にはどのような状態なのでしょうか。
週休1日制はおかしいと感じる人の声
本見出しでは、週休1日はおかしいと感じる方のツイートを2つご紹介します。
週休1日で夜勤を長年やってるけど身体丈夫じゃないから常に致死量こえてます私。
人間最低でも週に二日は休まないと精神や自律神経も逝くから、後々治そうと思っても治せなくなる。
たくさん働ける体力ある人達から文句言われても無視できる環境なら無視して、絶対に自分の体力配分を優先するべき。 https://t.co/jw1LhT2Far
— まりえ (@luvluveve315) September 5, 2019
これは、週休1日勤務の方が実体験を元に週休2日を推奨するツイートです。体力的にキツイと感じていても、断れず仕事を引き受けると後悔をするので、仕事よりも身体を第一に考えるべきだと言っています。
週休1日→本当に食べて寝て休むだけ。疲れは完全には取れない。
週休2日→ゆっくり体を休めて、家庭のメンテナンスができて、たまに遊びに行ける。疲れが取れるかは仕事の忙しさによる。
週休3日→のんびりできて、家事も片付いて、遊びにも行ける。仕事も週4なので、多少忙しくても疲れ取れる。
— 明桜ちけ@療養漫画連載中 (@asakurachike) November 6, 2019
こちらは週休1日から3日までの状況をそれぞれ比較したツイートです。週休1日は過労がたまるだけで、週休2日では忙しさによって体調が異なります。そして、週休3日で家事や遊ぶに行けると言っています。
週休1日制を導入している企業は少ない
厚生労働省が発表している平成31年就労条件総合調査によりますと、一番多い休日日数は、「何らかの週休2日制」で回答企業の82.%を占めます。
出典:平成31年就労条件総合調査 「週休制」
一方、週休1日制又は週休1日半制を導入している企業は全体の10.2%と少ないです。企業規模別に注目すると、他の規模に比べて30~99人の小規模企業は比較的週休1日制を導入している割合が高いです。
上記のように週休1日制は一般的ではないという事が分かります。
週休1日のメリット・デメリット
週休1日は、仕事が多すぎておかしいと感じる人も多いですが、メリット・デメリットはあるのでしょうか。
本見出しでは、週休1日のメリット・デメリットをそれぞれ2つずつお伝えします。
メリット
週休1日のメリットは、金銭的理由と肉体的理由からそれぞれ1つずつ考えられます。世間一般としては、週休1日への否定的な見方が多いですが、主観的に捉えることも重要です。
①給料が週休2日よりも多くなる
1つ目のメリットは、給料が週休2日よりも多くなることです。給料は、雇用契約書によってその算出方法が規定されていますが、労働時間の長さによって多くなることが一般的です。
週休1日の場合には、従業員の労働時間も長くなるので、会社側は違法性を問われないよう残業代や手当などによる支払いが求められます。
②過酷な労働環境に耐えられる適応力が見につく
2つ目のメリットは、過酷な労働環境に耐えられる適応力が見につくことです。キャリアの中での職務経験を考えた場合、過酷な仕事をこなせる力はメリットになるかもしれません。
推奨されることではありませんが、外資金融やコンサルといった高収入の業界では、多少なりとも大変な労働環境の下で働き、結果を出すことが基本となります。
キャリアアップや転職を考える人にとって、週休1日に適応する力はメリットに繋がります。
③仕事が生き甲斐・趣味の人にとっては充実している
世の中にはワーカホリックな人もいます。仕事が好き、仕事をワクワクしながら取り組める、仕事をしている時間にやりがいを感じる人たちです。そのような人にっては仕事の日数が多いことは充実した日々を送っていることとイコールです。
ただ、是は誰にでも当てはまるメリットではないですし精神論的メリットなので、参考程度にとどめておくべきです。
デメリット
週休1日のデメリットは、精神的理由と健康的理由からそれぞれ1つずつ挙げられます。厚生労働省をはじめとして、働き方改革を推進している理由はこれらとの結びつきです。
①心身が摩耗し働く気力が失われる
1つ目のデメリットは、心身が摩耗し働く気力が失われることです。仕事において、誰しもストレスを受けることとなるので、週6日稼働は精神的に大きな負担となります。
ストレスを受け続けると、仕事がどうでもいいと感じてしまったり、注意が散漫になってミスや失敗をして、さらに精神的なストレスを受ける結果に繋がることが懸念されます。
②過労によって病気になりやすい
2つ目のデメリットは、過労によって病気になりやすいことです。週休1日で過労労働が続いた場合、精神的な病気だけでなく様々な健康障害に繋がることが懸念されます。
独立行政法人労働安全衛生総合研究所のレポートによると、週60時間以上の過労労働をしている人は、過労性の健康障害になると注意を促しています。
- 胃十二指腸潰瘍
- 過敏性大腸炎
- 腰痛
- 月経障害
長期間にわたって仕事を続けるためには、健康状態を維持できることが前提です。
③プライベートの時間が取れない
週休一日だと自分のプライベートのために時間が確保できません。遊びに行けない、買い物に行けない、病院や市役所など手続きが必要な時に窓口が空いていないなど、プライベートな時間が確保できないことで生じる弊害は様々あります。
友人や家族との時間が満足に取れないのも問題です。
週休1日は違法か
週休1日は激務だというイメージがあるので、違法だと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本見出しでは、週休1日は違法かどうかについて3つのポイントをお伝えします。
週1回の休みは適法(合法)
1つ目のポイントは、週1回の休みは適法だということです。
使用者は、労働者に対して、毎週少くとも一回の休日を与えなければならない。前項の規定は、四週間を通じ四日以上の休日を与える使用者については適用しない。
参照: 労働基準法第35条
労働基準法では、会社に最低でも週1日の休日を労働者へ与えることを義務付けています。これは、労働者が連続した業務による過労を防止するためです。
週40時間以上になると違法
2つ目のポイントは、週40時間以上になると違法だということです。
使用者は、労働者に、休憩時間を除き一週間について四十時間を超えて、労働させてはならない。使用者は、一週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き一日について八時間を超えて、労働させてはならない。
参照: 労働基準法第32条
一般的な会社では、1日に7時間から7時間半の所定労働時間が定められています。これは、労働基準法が週40時間以上の労働を禁止しているからです。
週休1日の多くは変形労働時間制を採用
3つ目のポイントは、週休1日の多くは変形労働時間制を採用することです。
変形労働時間制とは、労働時間を月・年単位で調整することで、繁忙期等により労働時間の増加を時間外労働として扱わなくてもすむようにする制度です。
- メリット: 繁忙期と閑散期における労働時間の調整により残業代を抑制する
- デメリット: 所定労働時間があやふやになり、法定労働時間を超えてしまう
変形労働時間制は、労働時間の調整による人件費の最適化に繋がりますが、管理をしっかりと行わなかった場合に法定労働時間を超えてしまう恐れもあります。
週休1日が定着している仕事
週休1日は、法律的には認められているとわかりましたが、どのような職種で適応されているか知りたいと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本見出しでは、週休1日が定着している2つの仕事をご紹介します。
建設業
1つ目の仕事は、建設業です。建設業とは、マンションや住宅の建設がメインであり、国家資格の1つである施工管理技士が特に激務だと言われています。
- 施工管理技士の概略
- 施工管理技士はどのような業務内容か
- 施工管理技士が激務だと言われる理由
こちらの記事では、建設業の中でも特に激務だと言われる施工管理技士に関して、以上のようなポイントをお伝えしています。
また、激務でも施工管理技士が良いところや、向いている人の特徴などもご紹介していますので、建設業への就職を志望されている方は合わせてご参照下さい。
新聞記者
2つ目の仕事は、新聞記者です。新聞記者とは、新聞やニュースで報道する情報をリアルタイムで取材し、かつ読者が読みやすいと感じる文章で伝える仕事です。
- 新聞記者が激務だと言われる理由
- 激務度が大きく異なる部署
- 新聞記者の1日の流れ
以上の記事では、新聞記者が激務だと言われる実態に迫っています。全国紙と地方紙でも激務さは異なりますので、新聞記者を目指す方はぜひご覧ください。
その他の週休1日が多い仕事
上記で挙げた以外にも、以下のような職種は週休1日である場合がおおです。
- フリーデザイナー
- エンジニア
- webライター
- 漫画家
漫画家やwebライターなど在宅の業務をしていたり、フリーランスで業務を行っている場合は、自分で自由に労働時間を決めることができる場合が多いです。そのため、週休1日といわずとも、毎日休まず働いている人もいます。
また、副業として別の仕事をしている場合、十分に休日がないこともあります。
稼働時間が長ければ長いほど技術や給料も増えますが、休息は体力維持や生産性の維持のためにもとても大切です。自由に就業時間が設定できる仕事こそ、うまく休みながら仕事をしましょう。
週休1日で体調がおかしい・過労になりそうな場合
週休1日で体調がおかしい・過労になりそうな場合、どうすべきか知りたいと感じた方も多いのではないでしょうか。
本見出しでは、週休1日で体調がおかしい・過労になりそうな場合の対処方法を2つご紹介します。
労働基準監督署に相談する
1つ目の対処法は、労働基準監督署に相談することです。総合労働相談コーナーとは、厚生労働省が運営しており職場のトラブルや業務の悩みに対して、解決を支援しています。
- 業務が過酷すぎて、仕事を続けられるかわからない
- 職場環境の改善を要求したが、何も変わらない
- 週休1日だが、体調が悪化しており休みを増やしたい
労働基準監督署では、上述のような悩みを相談できる総合労働相談コーナーがあります。週休1日で困っている方は、電話をしてみてはいかがでしょうか。
最後の手段、退職代行サービスを利用する
2つ目の対処法は、最後の手段、退職代行サービスを利用することです。退職代行サービスとは、会社を退職する際に手続きを代行してくれるサービスです。
- すぐに辞められる即日対応
- 会社への連絡不要
- 安心のネクストサポート
例えば、退職代行サービスExitでは、以上3点のメリットを掲げており、有料での退職代行サービスと無料での転職準備サポートを行っています。
まとめ
週休1日は、建設業や新聞記者で定着しており、合法でありながらも体調を崩したり過労で辞めたいと感じやすいとわかりました。
仕事自体は好きでも、週休1日で続けることに不安を感じた方は、労働基準監督署への相談や退職代行サービスを検討してみてはいかがでしょうか。