就職活動において、福利厚生や労働環境などを軸に企業を選ぶ方も多いのではないでしょうか。一般的に、メーカーではそのようなホワイト企業が多いと言われていますが、この記事ではその実態に迫ります。まずホワイト企業の定義を確認し、その後で具体的なホワイト企業の紹介やホワイト企業の探し方をお伝えします。
転職しようかな、でも選んだ会社が自分に合わなかったらと不安になったことはありませんか。「POSIWILLCAREER」は、20-30代に特化した、キャリアのパーソナルトレーニングです。他社との違いは転職先を紹介するだけではなく、どう生きるかの整理をすることをサービスの主目的としていることです。
あなたの実現したい将来から逆算して、後悔しない人生を生きるために必要な、将来に向けた中長期の人生の指針を一緒に作ります。気になった方は、こちらから無料で相談できますのでぜひチェックしてみてください。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
ホワイト企業の定義
ホワイト企業とは、従業員が働きやすい会社という漠然としたイメージがありますが、定義として以下の4点を挙げられます。
- 福利厚生が整っている
- 給与が高く昇給も期待できる
- 離職率が低い
- 産休や育休が取れて女性も働きやすい環境
上述の4点は、従業員が雇用環境に満足し働き続けるための条件ともいえます。
メーカーにホワイト企業が多い理由
他の業界と比較して、メーカーにはホワイト企業が多いです。理由として、以下の3つが挙げられます。
- 従業員の年齢に応じて、給与が着実に上がる
- 有休取得の達成率が、年間で20日以上など他の業界よりも高い
- 会社の保養所や提携している施設を使用することができる
- 労働組合を通して、レジャーチケットが安く買える
このように、メーカーの特徴がホワイト企業の多さに繋がっているのです。
メーカーのホワイト企業一覧
メーカーには、大手ではありませんが隠れた優良ホワイト企業が多数あります。就活中の学生の皆さんにとって、知名度は高くありませんが検討をしてみると良いでしょう。
以下では、各メーカー別にホワイト企業をご紹介致します。四季報や、各社の採用ホームページも合わせてご覧ください。
素材・化学メーカーのホワイト企業
素材・化学メーカーとは、化学繊維やセメントなどの開発生産を行うメーカーです。その他の製品に付加されることで、性能を高める役割を果たします。大手企業では、以下が挙げられます。
- 三菱ケミカルホールディングス
- 富士フイルム
- 住友化学
テレビコマーシャルで、これらの大手素材・化学メーカーをご覧になった方もいるのではないでしょうか。
太陽ホールディングス
太陽ホールディングスは、1953年に設立されました。太陽ホールディングスは、パソコンやデジタル家電のプリント配線板に欠かせない、ソルダーレジストの世界No.1メーカーです。
日本パーカライジング
日本パーカライジングは、1928年に米国のパーカ・ラストプルーフ社から技術導入し設立されました。その後、以下4つの事業によって規模を拡大してきました。
- 薬品事業
- 加工事業
- 装置事業
- その他の事業
現在でも、金属の表面処理が中心事業です。
日本化薬
日本化薬は、1916年に創立された日本で最初の火薬メーカーです。その事業は以下の4つですが、特に情報通信、医療と安全を成長の3事業としています。
- 機能化学品事業
- 医薬事業
- セイフティシステムズ事業
- 化学品事業
ダイナマイトに限らず、多角的に事業を展開しています。
日産化学
日産化学は、1887年にイギリスの化学肥料製造工場を参考に設立されました。かつては、日産自動車との資本関係も有していたので、日産グループ企業との繋がりもあります。
近年では「ラウンドアップ」という農薬関連商品も展開しています。
クラレ
クラレは、1926年に設立された日本の大手化学メーカーです。多様な事業を展開する中でも、特に高機能樹脂や繊維製品の製造販売に力を注いでいます。
海外売上高比率は直近の20年弱で2倍以上となる68%に達しています。
機械メーカーのホワイト企業
機械メーカーとは、産業や生産用の機械を製造販売するメーカーです。機械メーカーは、企業を顧客とするBtoBのため、知名度は低いですが多くのホワイト企業があります。大手では、以下が挙げられます。
- 三菱重工業
- 小松製作所
- ダイキン工業
いずれも、日本国内だけでなく海外でも高いシェアを誇っている機械メーカーです。
島精機製作所
島精機製作所は、1961年に設立された総合メカトロニクス企業です。産業・生産機械の中でも、ニット機械製造と販売に強みがあり、世界トップの実力を誇ります。
島精機製作所は内製化を徹底しており、顧客であるアパレルブランドから信頼を得ています。
マキタ
マキタは、1915年にモーターの販売修理を生業とする個人商店として創業されました。その後、日本で初めて電気カンナを製造し、電動工具の製造販売へ事業を展開しました。
マキタは80%の自己資本比率で、無借金経営を実現していることが特徴です。
NITTOKU
NITTOKUは、1972年に設立された巻き線機メーカーです。巻き線気とは、同船を巻いてコイルを作るための機械であり、スマートフォンの普及によりIT機器での需要が高まっています。
ホシザキ
ホシザキは、1947年に設立された業務用冷蔵庫・冷凍庫の機器メーカーです。飲食や医療業界の顧客に対して、高い鮮度管理が可能な業務用冷蔵庫・冷凍庫を販売しています。
平田機工
平田機工は、1951年に設立された生産ラインの製造機器メーカーです。高い設計力と技術力を誇っているため、開発から生産立ち上げまでを包括的に行える強みがあります。
平田機工の顧客企業は、国内外の有名企業ばかりであり以下が代表として挙げられます。
- トヨタ自動車
- ゼネラル・モーターズ
- サムスン電子
平田機工は、メーカーにとって最も重要な生産ラインを支えているのです。
電子・電機メーカーのホワイト企業
電子・電機メーカーとは、生活家電だけでなく産業用電子・電機を扱うメーカーです。日本では、個人消費者向けの総合電機メーカーが有名であり、大手では以下が挙げられます。
- 日立製作所
- 東芝
- パナソニック
これらの総合電機メーカーは、特に一般家電での知名度が高い企業と言えます。
ヒロセ電機
ヒロセ電機とは、1938年に創立された日本のコネクタメーカーです。コネクタとは、スマートフォンに使用される電子部品であり、ヒロセ電機の売上で30%を占めます。
ヒロセ電機は、過去5年間の平均経常利益が26%という高い収益率を誇っています。
日東電工
日東電工は、1918年に設立された電子部品メーカーです。半導体関連の電子部品だけでなく、光学フィルムも製造しており幅広い事業展開が特徴と言えます。
日東電工は、競合企業が少ない市場への参入を図るニッチ戦略を実行しています。
オムロン
オムロンは、1930年に設立された大手電機メーカーです。体重計をはじめとするヘルスケア製品だけでなく、工場の自動化で使用される制御装置が売り上げの50%弱を占めています。
日本国内だけでなく、海外での事業戦略を推進する体制を整えていることが特徴です。
ミネベアミツミ
ミネベアミツミとは、1951年に設立されたベアリング・モーターを中心とする電機メーカーです。ボールベアリングでは、世界トップのシェアを誇っています。
- 世界最小の量産可能なボールベアリング
- 1本の指の上でハンドスピナーを回す最長時間
事業だけでなくギネス記録にも挑戦をしており、例として上述の2つがあります。
ウシオ電機
ウシオ電機は、1916年に創業された産業用電機機器メーカーです。産業用ランプに特化した事業展開をしており、そのシェアは世界首位を誇ります。
産業用ランプの例としては、製造現場や医療現場で不可欠なレーザー光やUVが挙げられます。
自動車関連メーカーのホワイト企業
自動車関連メーカーとは、主に自動車部品の製造を行うメーカーです。大手自動車メーカーでは、以下が挙げられます。
- 日産部品東海販売株式会社
- 明治産業株式会社
- 神姫産業株式会社
自動車は数百の部品から作られており、各部品メーカーは高い技術ノウハウを有していることが不可欠です。
新電工工業
新電工工業は、1925年に創業されパワー半導体や電装品を供給する自動車関連メーカーです。2輪車用電装品では、世界首位のシェアを誇っています。
ニチアス
ニチアスは、1896年に設立された自動車関連メーカーです。断熱材やシール材の製造販売を行っており、自動車部品としても利用されています。
日清紡ホールディングス
日清紡ホールディングスは、1907年に創立された自動車関連部品メーカーです。主に、ブレーキ摩擦材を自動車メーカーに供給しています。
日本特殊陶業
日本特殊陶業は、1936年に設立された自動車部品メーカーです。主力製品のスパークプラグは、世界各国の自動車メーカーで採用されシェアはトップです。
太陽誘電
太陽誘電は、1950年に設立され自動車向け電子部品を製造販売するメーカーです。主力の電子部品は、自動車だけでなく通信機器にも多く使用されています。
飲料・食品メーカーのホワイト企業
飲料・食品メーカーとは、飲食品の製造販売をするメーカーです。大手飲料・食品メーカーとしては、以下の企業があります。
- 森永乳業株式会社
- コカ・コーラ
- サントリーフーズ株式会社
いずれのメーカーも、一般消費者に高い知名度を誇っており人気の就職先です。
クリニコ
クリニコは、1978年に創業された病院食・介護食メーカーです。森永乳業株式会社の完全子会社として、医療業界における食品メーカーとしての地位を築いています。
ADEKA
ADEKAは、1917年に設立された食品メーカーです。食品部門では、加工油脂食品と加工食品を供給しています。
ミヨシ油脂
ミヨシ油脂は、1937年に創業された食品メーカーです。食品加工油脂では、およそ1000種類ほどを製造販売しています。
理研ビタミン
理研ビタミン、1949年に創立された食品メーカーです。乾燥わかめを中心とした調味料の製造販売を行っています。
ハタ鉱泉
ハタ鉱泉は、1946年に創業されラムネを中心とした飲料・食品メーカーです。昭和をイメージさせる駄菓子や、お菓子の製造販売を行っています。
その他のメーカーのホワイト企業
その他のメーカーとは、化学、機械や電機に当てはまらないメーカーです。その他のメーカーは、主にBtoBで知名度は高くありませんがホワイト企業は多いと言えます。
- 日本発条株式会社: 懸架ばねメーカー
- 伊那食品工業: 寒天
- 曙ブレーキ工業: ブレーキパッド
上述のメーカーは、各々の事業分野において国内トップのシェアを有しており、いずれもホワイト企業という共通性があります。
サトーホールディングス
サトーホールディングスは、1940年に創業され自動認識システムの製造販売を行うメーカーです。グループ企業には、以下のような会社があります。
- サトーテクノロジー株式会社: スキャナ・プリンター、ハンドラベラー
- サトープリンティング株式会社: ラベル
小売店では、シールを製品の印刷や貼りつけをする際にサトーホールディングスの製品が使用されます。
エーワン精密
エーワン精密は、1965年に創業された機械加工の部品メーカーです。金属加工機で製品を固定する際に使用される、「コレットチャック」の国内シェアは60%にのぼります。
エーワン精密は、顧客の注文に対して早期納入を心がけています。
ナカニシ
ナカニシは、1930年に創業された精密機器メーカーです。精密機械の中でも、歯科治療器具を中心として事業を展開しています。
ナカニシは、多くの海外子会社を保有しており海外輸出比率は80%弱です。
キャニコム
キャニコムは、1948年に創立された農機メーカーです。草刈り機や木材運搬車などの、大手農機メーカーと競合しないニッチな市場で事業を展開しています。
- 草刈り機まさお
- 代表取締役社長芝耕作
- 安全湿地帯
キャニコムは、知名度の低さを挽回するため、上述のようなダジャレを製品名にきかせています。
寺田倉庫
寺田倉庫は、1950年に創立された倉庫・運送関連メーカーです。取り扱いが特に難しい、芸術作品や絵画などの倉庫保管や運送を行っています。
また、2011年以降は既存の事業に加えてアートに特化した新規事業を行っています。
メーカー以外ではインフラ業界もホワイト企業が多い
メーカー以外では、インフラ業界でもホワイト企業が多いです。例えば、以下が代表的なインフラ業界とその企業です。
また、インフラ業界にホワイト企業が多い理由としては、以下が考えられます。
- 昇進と共に給与水準が大きく上昇する
- 社員がリフレッシュできるように、有休の取得を推奨している
- 海外に駐在となった場合、住宅費や生活費の補助が受けられる
上述のように、インフラ業界は人々の暮らしを支える不可欠な仕事と言えます。
ホワイト企業のメーカーを探す方法
メーカーには、ホワイト企業が多いことがわかりました。では、実際にどのような方法でホワイト企業を探すことができるのか気になりますよね。
以下では、ホワイト企業を探す方法を3つご紹介します。就職活動では、ぜひ参考にしてください。
- 四季報からホワイト企業を選ぶ
- エージェント経由で紹介を受ける
- インターンに参加して確認する
いづれの方法においても、ホワイト企業を見つけることができます。
またこれらの方法以外にも、本気で内定を獲得したい就活生の皆さんに朗報です。年間1,000人以上の就活生を、人事や企業の欲する回答を理解することで自信を持って内定獲得まで伴走してくれるのがこのAbuild就活です。
テストで就活力が分かるだけでなく、就活で最も差がつく自己PR法の伝授、あなたにあったオリジナルの就活戦略までたった1回のカウンセリングで可能です。しかも「無料」で、気になった方はここからチェックしてみてください。
まとめ
メーカーだけでなく、インフラ業界にもホワイト企業が多いことがわかりました。ホワイト企業は、就職をしてから長く働きやすいのでお勧めの企業です。
これから、業界研究や企業研究をされる学生の方はメーカーの中からホワイト企業を選んではいかがでしょうか。