就活生の中には、地元の地銀に就職したいと考える人も多いようです。しかし同じ銀行員であっても地銀勤務では、メガバンクと同じ年収がもらえるとは限りません。そこで今回は、地銀の年収ランキングと特徴、メガバンクとの年収の違いについて説明します。就活の参考にしてみてください。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
地銀の年収ランキング
地方銀行とは各都道府県に本店があり、その地方を中心に営業活動を行っている普通銀行を指します。地銀の平均年収ランキングを、「金融労連作成の銀行の平均年収推移表」に基づいて作成してみました。トップ10社の平均年収は、以下の通りです。
地銀の年収の特徴
地銀は「第一地方銀行」と「第二地方銀行」に分かれます。全告知合銀行協会の会員が第一地方銀行で、相互銀行から普通銀行に転換したところが第二地方銀行です。
ここでは、地銀の年収の特徴を説明します。
特徴①|第一地方銀行の年収はメガバンク並み
平均年収ランキングのTop10は、すべて第一地方銀行が占めています。中でもスルガ銀行は、メガバンク並みの平均年収800万円超えとなっています。
そして地銀は、メガバンクより働きやすいといわれています。繁忙期を除けば有休もとりやすく、福利厚生が充実している銀行も多いです。働きやすさと年収という両面で考えれば、地銀の方が良い点も多いといえます。
特徴②|地銀は30歳を過ぎると年収が上がる
地銀は20代のうちは平均年収が350~400万円のところが多いですが、30歳を過ぎて役職がつくようになると年収がアップする傾向があります。
一方でAI化が進むことで人員整理が採用数の減少が起こっており、年収1000万円を超える役職者の退職にともない、平均年収が下がっています。また平均年齢が下がっていることもあり、今後も平均年収がダウンする可能性が高いです。
職種別の年収の違い
銀行に採用にあたり、「一般職」と「総合職」に分けて募集を行っています。そして、職種選択によって、年収にも大きな違いが生まれるのです。
ここでは銀行の職種について、詳述します。
総合職
総合職とは、銀行における企業活動の中心を担う業務に携わる職種です。将来は管理職を目指す、いわば幹部候補生としての採用となります。そのため法人やリテールの営業を行う部署や様々な本支店を転属し、経験を積むケースが多いようです。
総合職は役職に就くのも早く、仕事に責任が伴います。そのため残業も多く手当が支給される分、年収も高くなります。
一般職
一般職とは、銀行窓口を担当する仕事です。お客さまと接するのは9時から15時の窓口営業時間帯だけですが、その後は入出勤の伝票と帳簿、機械の表示が合っているかどうかを毎日確認することになります。
総合職と比べると残業は少ないですが、その分基本給が低くなっています。それが賞与の額などにも影響し、年収は総合職より少なくなります。
地銀とメガバンクの年収比較
メガバンクとは、「三菱UFJ銀行」「三井住友銀行」「みずほ銀行」の3行を指します。メガバンクに対して、年功序列の社風ではあるものの年収は高いというイメージを持つ就活生も多いことでしょう。地銀と比較した時に、大きな差があるのかが気になる人もいるはずです。
ここでは、地銀とメガバンクの年収における違いについて説明します。
トップの年収比較
地銀トップであるスルガ銀行の岡野会長の役員報酬は1億9700万円、米山社長は1億6800万円であることが公表されています。一方でメガバンクのトップ個人の年収は公表されていないようです。
2015年9月に東洋経済が発表した「役員報酬ランキング」によると、スルガ銀行の役員平均年収は8100万円でした。メガバンクである三菱UFJフィナンシャル・グループの平均年収は6400万円です。
役員報酬での比較では、地銀トップのスルガ銀行の方が年収が高いといえそうです。
平均年収比較
「金融労連作成の銀行の平均年収推移表」によると、第一地方銀行全体の2018年3月の平均年収は623万9000円となっています。メガバンクの平均年収は、以下の通りです。
- 三井住友銀行 810万5000円
- 三菱UFJ銀行 773万3000円
- みずほ銀行 738万円
ちなみに第二地方銀行の平均年収は549万7000円となっていますので、メガバンクの方が高いことは明白です。
地銀の年収はメガバングに見劣りしない
地銀の中でも第一地方銀行であれば、メガバンクと比較しても年収にそん色はありません。しかしメガバンクと地銀では、取引先の規模や仕事内容には違いがあります。
地銀は地域密着型の営業を展開するため、地域貢献につながる仕事を目指す就活生にはおすすめです。年収や福利厚生だけでなく、仕事内容や働き心地を視野に入れて検討してみるとよいでしょう。
まとめ
地銀には第一地方銀行と第二地方銀行の2種類があり、平均年収が異なります。また地銀全体とメガバンク3社の平均年収を比べると、やはり低めといえるでしょう。海外での仕事であればメガバンクの方がチャンスがありますが、地銀でもやりがいのある仕事はできます。自分の志向性や適性を考慮して、応募を検討してみましょう。