人間の脳は文系と理系で異なります。理系脳はクイズや仕事で優れた結果を出せるため、文系の人は理系の人に憧れを抱くことが多いようです。今回は、文系脳と理系脳の違いに迫るため、診断方法やそれぞれの考え方をご紹介します。就活の選考で課されるグループディスカッションにも関係するためぜひご覧ください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
文系脳と理系脳には異なる特徴がある
そもそも、文系脳と理系脳ではどのような違いが特徴として挙げられるのでしょうか。一般的に、身体的な観点でいうと右脳と左脳の発達具合の差であることが挙げられます。
言語や空間など、人間は使う脳の範囲によって成長箇所が異なります。その結果、文系脳や理系脳といったように脳の発達に違いが出てくるのです。
文系脳と理系脳の診断方法
文系脳と理系脳は、脳の発達箇所によるとわかりましたがどのように診断をすればよいのでしょうか。CTスキャンなどによって、脳の大きさを知ることもできますが、以下ではより簡単な方法をご紹介します。
これらの診断方法は、日々の生活で行うことを参考にして文系脳と理系脳のどちらなのかを確認する方法です。
診断①|おつりの計算
文系脳と理系脳の診断をする1つ目の方法はお釣りの計算です。例えば、400円を持っていて150円のものを購入しようとしているとします。その場合、答えは以下のどちらかになりますが、それによって文系脳と理系脳かがわかります。
- A: 50円(文系脳は、シンプルなものを複雑に考える)
- B: 250円(理系脳は、複雑なものをシンプルに考える)
Aの文系脳は、150円の物を購入する場合に200円しか出さないので50円のお釣りになります。Bの理系脳は、400円から250円を差し引いて150円と考えます。
このように、計算問題をシンプルに考えるのかもしくは複雑に考えるかの違いがあります。言い換えると、問われていることに対して端的に答えるのか、自ら複雑化して答えるかの違いです。
診断②|文字列の好み
文系脳と理系脳の診断をする1つ目の方法は、文字列の好みです。仮に、以下2つの文字列を提示された場合にどちらが好みでしょうか。以下の問いは「つくしちゃんのブログ」で紹介されているものです。
- A: AETAEFSRRTGAWFSETHS(複雑な文字列)
- B: BBBCDDDEFFFGHHHIJJJK(シンプルで規則的な文字列)
前者を選んだ方は文系脳で、後者を選んだ方は理系脳となります。これは、文系脳が複雑な文字列を好むのに対して、理系脳はシンプルで規則的な文字列を好むという特徴によるものです。
診断③|腕・手を組んだ時の上下
文系脳と理系脳の診断をする1つ目の方法は、腕・手を組んだ時の上下です。自分の目の前で両手を組んだ場合、どちらの腕・手が上にくるでしょうか。
- A: 右腕・手が上にきて、左腕・手が下になる(右腕は、言語や情報を処理する左脳と直結)
- B: 左腕・手が上にきて、右腕・手が下になる(左腕は、イメージや直感を司る右脳と直結)
右脳は左半身、左脳は右半身をコントロールしています。そのため、右腕・手が上にくる場合は左脳が発達(文系脳)しており、一方で左腕・手が上にくる場合は右脳が発達(理系脳)しているとわかります。
文系脳と理系脳は考え方が異なる
文系脳と理系脳の違いは、私生活での考え方や行動に出るとわかりましたが、考え方はどのように異なるのでしょうか。例えば、友達が自分と異なる脳のタイプである場合、考え方を知っておきたいものです。
以下では、文系脳と理系脳の考え方をそれぞれご説明します。言語脳と論理脳ともいわれる2つの違いを確認しましょう。
文系脳|言葉の意味を問う
文系脳は、言葉の意味を問います。例えば、親しい知人から何気ない一言を言われた場合に、なぜその言葉が使われたのか背景や心情を考えます。文系脳(左脳)は、感情とも密接にかかわるため言葉と気持ちを結びつけるのです。
また、文系脳は言葉の定義にも敏感であるといえます。これは、言葉の定義や解釈によってその後のコミュニケーションにも影響を及ぼすからです。言葉の意味を問うことで、相手と良好な関係を築くこともできると考えます。
理系脳|物事の原因を問う
理系脳は、物事の原因を問います。上述の例と同様に、親しい知人から何気ない一言を言われた場合に、なぜその主張・上述なのかと論理的な道筋や裏付けを考えます。理系脳(左脳)は、数字やデータを扱うため「なぜ」を問うのです。
そのため、理系脳の人は主張に対して根拠が提示されている状態を求めます。脈絡のない会話だったり、因果関係が認められない場合には納得をすることができません。論理があれば、相手と誤解なくコミュニケーションができると考えます。
文系脳と理系脳の特徴
文系脳と理系脳では、考え方が異なるとわかりましたがどのような特徴があるのでしょうか。以下では、文系脳と理系脳の人の特徴を比較したいと思います。
会話をする中で、それぞれの特徴は顕著に表れます。相手の人がどちらの脳かわかれば、会話もよりスムーズに進めることができるかもしれません。
文系脳の人の特徴
文系脳の人は、より定性的で物事を複雑に考えるという特徴があります。これは、左脳が言語や感情と関係しているためといえます。以下では、文系脳の人の特徴を2つご紹介しますので、当てはまっているか否かを考えてみて下さい。
特徴①|感情や心情に関する発言が多い
文系脳の人の特徴1つ目は、感情や心情についての発言が多いことです。例えば、昨日何があったかを聞かれた場合に文系脳であれば、描写の中に自らの感情が含まれます。
これは、直面した状況の中で自分がどのように感じたのか、何を考えたのかを振り返りながら説明しているからです。
特徴②|結論よりも背景・事実の説明が先にくる
文系脳の人の特徴2つ目は、結論よりも背景・事実の説明が先にくるです。上述と同じく、昨日の出来事を聞かれた場合に「オチ」が話されるまでが長いといえます。
これは、聞き手側が状況を正しく理解できるようにと、背景や事象を1つ1つ丁寧に説明するからです。そのため、結論は1番最後になります。
理系脳の人の特徴
理系脳の人は、より定量的で物事を簡潔に考えるという特徴があります。これは、右脳が数字や直感と関係しているためといえます。以下では、理系脳の人の特徴を2つご紹介しますので、当てはまっているか否かを考えてみて下さい。
特徴①|事実やデータに関する発言が多い
理系脳の人の特徴1つ目は、事実やデータについての発言が多いことです。例えば、自らの主張に関して質問を受けた場合に理系脳の人は、根拠となる事実やデータを真っ先に提示します。
これは、理系脳が「なぜ」を考える特徴があるからであり、因果関係の「原因」を明確にするためです。そのため、相手が論理的に納得することが優先されるのです。
特徴②|背景・事象よりも結論が先にくる
理系脳の人の特徴2つ目は、背景や事象よりも結論が先にくるです。理系脳の人は、物事をシンプルかつ論理的に考えます。そのため、何かを聞かれた場合に「オチ」が先に話されます。
なぜなら、聞き手にとって最も納得しやすい順序は結論を聞いた後に根拠であると考えるからです。そのため、根拠となる背景や事象の説明は結論の後に話されます。
GD対策|文系脳と理系脳が議論するとどうなるか
就職活動では、選考過程の中でグループディスカッション(GD)が課されます。これは、メンバーと協力をして1つのお題に結論を出すというものです。
以下では、文系脳と理系脳の人が議論をした場合の反応を紹介します。選考を突破するため、それぞれの主張と反応を理解しておくと良いでしょう。
①文系脳の主張に対する文系脳の反応
文系脳の主張を文系脳の人が受けた場合、大半のケースでは議論に決着がつきません。文系脳の人はデータや事実よりも互いに自らの経験を元に議論をするため、話が平行線となります。
その結果、最終的にはチームとしてどのような意見を出すかではなく、誰が言うかという点で妥協する形となります。つまり、言語・感情に長けた文系脳は、論理よりも互いを配慮して落としどころを付けます。
②文系脳の主張に対する理系脳の反応
文系脳の主張を理系脳の人が受けた場合、事実関係が不明確な主張を論証的な検証で崩しにかかります。文系脳の人は、定量的なデータよりも経験で議論をしがちのため、曖昧な主張をすることがあります。
一方で、理系脳は主張には必ず根拠があると考えます。そのため、一般論やイメージを聞いた場合には仮説の検証をして、主張が本当に正しいのかを確認しようとします。
③理系脳の主張に対する文系脳の反応
理系脳の主張を文系脳の人が受けた場合、前提や条件を変えて反論を試みます。理系脳の人は、データや情報をもとに主張をするため主張が曖昧なことは少なく、説得力が高いというメリットがあります。
しかし、文系脳の人は提示されたデータや情報から関連するワードや情報を思いだしがちです。その結果、そこで議論されていないケースや異なる前提・条件を提示して、主張が間違っていると反論しやすくなります。
④理系脳の主張に対する理系脳の反応
理系脳の主張を理系脳の人が受けた場合、論理的かつ機械的な応対となります。理系脳の人は、根拠をもとにした主張という論理思考を有しているため、議論すべき論点が一致します。
そのため、主張を聞いた際には根拠となるデータや情報を確認します。その結果、抑えるべきポイントのみに焦点を絞った無駄のない返答となるのです。
理系脳の詳しい情報は以下の記事で紹介しています。文系脳との違いや理系脳に適した仕事を紹介していますので、ぜひご一読ください。
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まとめ
文系脳と理系脳は、考え方が異なるためそれらの特徴も大きく異なることがわかりました。就職活動において、グループディスカッションの突破は内定受諾のために重要な選考過程となります。
そのため、文系脳と理系脳の違いを把握し適切な議論を展開できるように準備を進めていくと良いでしょう。