「大企業は採用倍率が高すぎる…」という就活生の方は、大手企業の子会社に注目してみてはいかがでしょうか。大手子会社は優良企業が多く、福利厚生や就業時間、年収なども恵まれているケースがほとんどです。今回は、大手子会社が優良な8つの理由と、志望する際の3つの注意点を解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
大手子会社にも2種類ある
大手企業の子会社と一口にいっても、そのタイプには2つの種類が存在します。以下で説明する2種類の子会社は、それぞれ事業や仕事内容が大きく異なるため、就活を行う前に覚えておいて損はありません。
親会社と同じビジネスを担う子会社
大手企業の子会社のなかには、親会社が企画や開発を行い、その仕事を子会社がサポートすることもあります。
たとえば、自動車を企画・開発するトヨタ(親会社)というメーカーと、その商品を仕入れ、全国各地で販売するトヨペット(子会社)というメーカーとディーラーの関係が代表的です。
この場合、子会社が親会社の営業や下請け的な立場となるため、仕事内容も退屈で激務になる可能性が高くなります。
親会社とは異なるビジネスを担う子会社
親会社とはまったく異なる事業を展開する子会社も存在します。
たとえば、Eコマースをメイン事業とする楽天(親会社)に対して、クレジットカード事業を展開する楽天カード(子会社)のような関係が代表例でしょう。
先ほどとは異なり、子会社でも企画や開発、マーケティングなどに携われるため、仕事も面白くやりがいを感じられることも少なくありません。大手子会社を志望するなら、こちらのパターンのほうが狙い目といえます。
大手子会社が優良だと感じる人は多い
今さら東証一部に上場している優良企業には入れなくても、その子会社は狙い目としてありだと思う。
福利厚生が親会社と遜色ないケースも多いし。— あとちゃん (@atto_888) August 30, 2019
大手や大企業の場合、激しい競争率で内定が獲得できないこともあるでしょう。ただ、上記ツイートのように、大手並みの安定感があり、かつ就職もしやすい子会社を優良だと感じる方も多いのです。
上場企業に勤めてるやつも憎いけど最近はメーカー100パーセント子会社の非上場優良企業のほうがムカつく
— ドイツ人 (@Twctz) August 26, 2019
上記ツイートのように、大手子会社の社員に嫉妬心を抱くのは、それだけ彼らが恵まれた存在だということでしょう。子会社といっても、大手企業並みの福利厚生が用意されていることも珍しくありません。
大手子会社は優良と言えるか
大手子会社は優良であり、就活で志望先の一つとして選択するにも適しています。今回は、その理由を8つのポイントから解説していきましょう。
①経営が安定している
大手の子会社の場合、大企業が自ら出資を行い、100%の株式を保有するケースも少なくありません。これを完全子会社といいます。
完全子会社になると、事業継続のための投資や資金調達を親会社から融通してもらうことが可能です。つまり、少しくらい事業の安定性に欠けていたとしても、会社が潰れることがないということを意味しています。
こうした親会社の後ろ盾を得られる点は、子会社の優良さへと繋がるでしょう。
②年収は一定水準を超える
子会社の年収は親会社ほど多いわけではありませんが、それでも一般的な中小企業と比較すると恵まれた水準が確保されています。特に、親会社の給与水準が高いほど、子会社の年収も高額になるケースがほとんどです。
中小企業の場合、ボーナスが出なかったり、サービス残業・みなし残業で残業代を受け取れないことも多いでしょう。しかし、大手子会社だとこうしたリスクを和らげることができます。
③福利厚生も整っている
大手子会社は福利厚生も整っており、非常に優良な企業といえるでしょう。
大手子会社の福利厚生の水準は、親会社に準じていることがほとんどです。昇給や賞与、年間休日数は親会社と同じことが多く、社員寮や保養施設まで使えるケースもあります。
④採用倍率が低い
大手や大企業ともなると、採用倍率が50~80倍近くにまで高まることも珍しくありません。一方、その子会社だと採用倍率が一気に低くなり、内定獲得のハードルも下がります。
基本的に、就活生は大手や大企業を中心に志望先が集中するため、その子会社の採用倍率が低下するのは当然です。
一方で、子会社でも親会社並みの福利厚生が用意されているため、志望先の一つとして考えておくのも賢い選択の一つです。
⑤就業時間がしっかり管理される
大手子会社の就業時間は、親会社の労働規制に準じていることがほとんどです。そのため、中小企業のように、無茶な働かせ方に遭遇することも珍しいといえるでしょう。
大手子会社の場合でも、繁忙期などの時期によっては残業が発生することもあります。ただ、みなし残業ではなく、明確に残業手当が用意される優良な子会社が大多数です。
⑥有給も取得しやすい
大手子会社では、求人票に「有給日数○○日」と明記されていることも多くなっています。ホワイト企業ほど、従業員の有給義務化に前向きなので、会社としても有給を推奨していることが理由の一つです。
中小企業などでは、いまだに有給取得をどんぶり勘定で行っているケースもあります。「有給をしっかりと取得して、有意義な社会生活を送る」ことを考えている方には、大手子会社は非常に優良といえます。
⑦適切な経費使用が認められる
適切な経費仕様が認められる点も、大手子会社が優良な理由の一つです。
会社や仕事に必要なお金は経費として認められるのは当たり前のことです。しかし、ブラック企業では、営業先への交通費やお土産代などに従業員の身銭を切らせることも横行しています。
こうした費用面でのリスクを和らげられるのも大手子会社のメリットです。
⑧規模が大きくやりがいもある
子会社といっても、大手企業グループに属す場合は企業規模も大きくなることが多いでしょう。子会社単独で1,000億円以上の売上をあげていたり、東証一部に上場するケースも珍しくありません。
会社規模が大きくなると、それだけ仕事のやりがいも増します。若いときから新規事業の立ち上げに関わらせてもらったり、大規模なプロジェクトに参加できるチャンスも広がるのです。
大手子会社を志望する際の注意点
大手子会社に就職する場合、決してメリットばかりではないことを覚えておきましょう。特に、以下でお伝えする3つの注意点は、大手子会社で働く際のリスクにも繋がります。
①給料は親会社の7~8割
子会社の給料は親会社ほど多いわけではありません。その水準は、親会社の約7~8割といったところです。そのため、親会社の平均年収ベースを参考にしてみるのも、好待遇を獲得するコツといえるでしょう。
②上級管理職への出世は難しい
親会社が保有する子会社の株式の割合が高いほど、親会社の影響も強くなります。親会社の影響が強い子会社だと、高い役職は親会社から出向するケースも多くなってきます。
特に、完全子会社ともなると、上級管理職への出世は極めて難しいでしょう。
③実務メインで激務になることがある
親会社と同様の事業を行う子会社の場合、実務メインで激務になる可能性が高くなります。親会社で企画や開発を行い、子会社がそれを実行するケースが当てはまるため、仕事量が膨大になってしまうのです。
冒頭で紹介した楽天と楽天カードのように、できるだけ子会社単独で事業を行っている企業を志望することをオススメします。
社風は親会社の影響を強く受ける
大手子会社の社風は親会社の影響を受けやすい傾向にあります。特に、親会社と関係が深い子会社ほど、社風が強く受け継がれるので、グループ全体の情報をしっかりと集めておきましょう。
たとえば、「人の三井」といわれる三井不動産は、その子会社でも従業員を大切にする社風が受け継がれています。
まとめ
一般的に、大手企業の子会社ほど優良な会社が多くなっています。福利厚生や就業時間などは親会社に準拠し、採用倍率も親会社ほど高くありません。
「大手企業はハードルが高い」という就活生の方は、子会社に的を絞ってみるのも方法の一つです。ただ、今回お伝えした3つの注意点についても、事前にしっかりと理解しておくようにしましょう。