「高学歴」と言われればすぐに大学名が出てくるのに「どこから低学歴」と聞かれても大学名が出ない、という人は多いかもしれません。今回はどこからが低学歴なのかということについて考えてみます。一般的に中学歴・低学歴と言われている大学名や、就職先などについても解説していますので参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
どこから低学歴とするかは人次第
○○は高学歴、××は低学歴、など何となく大学のレベルを評価してしまう、という人は多いようです。しかし学歴には絶対的なラインがあるわけではありません。
MARCHが余裕とか日東駒専が余裕とかお前はそうかもしれんけど世間一般には偏差値50より高ければ難しいんだよ40でも後半になると簡単ではあるが余裕ではない余裕と言えるまでになると30台〜40前半やろが自分の物差しでしか評価できないとか頭沸いてるな(オタク特有の早口)(低学歴の必死の叫び)
— ぱるさめ (@xHxRxSxMx) January 5, 2018
大学のレベルが高いかそうでないかの感じ方は個人による、ということを言っているツイートです。自分の学力や感覚が他の人と同じだと思い込んでいる人は案外多いのかもしれません。
日東駒専で高学歴って言ってくる人間も怖いから関わりたくないけど、GMARCHは低学歴ですって言われてめちゃくちゃキレるタイプの人が一番関わりたくない
ちなステチル— おちゃ (@koimeno_otya) August 20, 2019
他人が思う大学のレベルが、必ずしも自分が思うレベルと同じとは限りません。そのことを認識しておらず、他人からの評価に振り回される人もいるようです。
就活における低学歴はどこからか
先にご紹介したツイッターから、人によって低学歴についての認識は異なる、ということをお伝えしました。しかし、世間一般ではある程度共通した「高学歴・中学歴・低学歴」についての認識があります。
以下では、一般的な高学歴・中学歴・低学歴の大学名と、そのレベルの学生がどんな企業に就職しているのか、ということについてご紹介します。それぞれの学歴についての強みも解説しますので参考にしてください。
高学歴|一流企業への挑戦権がある
一般的に「高学歴」と言われる大学を卒業することで得られる強みは、なんといっても「一流企業への挑戦権がある」ということです。
優秀な学生を採用したいと考えている一流企業は「優秀な学生が集まっている可能性が高い」という理由で、高学歴大学の学生を多く選考に残します。
しかしこれはあくまでも、欲しい人材を効率良く採るための確率的な考え方です。選考に残った学生は基本的には横並びと見られますので、選考から採用にたどり着くために必要なのは「本人の力」でしかありません。
- 早慶一橋(早稲田大学・慶應大学・一橋大学)
- MARCH(明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学)
- 関関同立(関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学)
- 旧帝国大学(東京大学・京都大学・北海道大学・東北大学・名古屋大学・大阪大学・九州大学)
- 総合商社(三菱商事・伊藤忠商事・丸紅、など)
- コンサルティングファーム(デロイト・マッキンゼー・ボスコン、など)
- 大手人気メーカー(トヨタ・日立製作所・サントリー、など)
- 大手金融会社(三菱UFJ銀行・みずほフィナンシャルグループ・日本郵政、など)
- マスコミ関連企業(博報堂・電通・各テレビ局、など)
中学歴|中堅企業・大手子会社が中心になる
「中学歴」と言われる大学を卒業することで得られる強みは、「中堅企業や大手企業の子会社への入社がしやすい」ということです。
中堅と言われる企業は、大企業に比べれば規模は小さくなりますが、発展途上の企業が多く入社後の働き方によっては高く評価してもらえるチャンスに恵まれます。
また、大企業の子会社は高学歴の学生も受けますが、大企業本体の選考に落ちた学生であることが多く、中学歴で優秀な学生の方に価値を見出してもらえることも多いようです。
- MARCH(下位層の学生)
- 明治学院大
- 地方国立大学(秋田大学・愛媛大学・大分大学、など)
- 日東駒専(日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学)
- 証券会社(野村証券・大和証券・みずほ証券、など)
- 大手子会社(三井物産ケミカル・日立ハイテクノロジーズ・伊藤忠都市開発、など)
- 中堅企業(日本商業開発・東京流通センター・日本技術貿易、など)
低学歴|中小企業がメインの就職先
最後に「低学歴」と言われる大学を卒業することで得られる強みは「小回りの利く中小企業への就職がしやすい」ということです。
就職は新卒の今だけを考えるべきものではありません。将来やりたい仕事のことや、家庭を持った後のことなどを考えると、中小企業は比較的融通が利きやすいと考えることもできます。
あまり転勤をしたくない人や、ワークライフバランスを重視した生活をしたい人などには、中小企業が人気です。
- 日東駒専(下位層)
- 産近甲龍(京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学)
- その他(日本大学・亜細亜大学・東京工科大学、など)
- コンサルティングファーム(GCA・アイ・アールジャパンホールディングス・ドリームインキュベーター、など)
- 地方マスコミ(九州朝日放送・東北放送・新潟放送、など)
- 証券・投資関連企業(ジャフコ・ケネディクス、など)
低学歴の人の就活術
一般的に低学歴と言われる学生は、高学歴・中学歴に比べるとたしかに就活は不利です。とは言え、必ずしも希望する企業に採用されないと決まっているわけでもありません。
低学歴と言われる学歴を持つ人でも高学歴・中学歴の学生と対等に近い戦いをすることは可能です。以下ではそのために知っておきたいポイントを4つご紹介します。
学歴フィルターは存在する
まず心得ておきたいのは「学歴フィルターは存在する」という事実です。学歴フィルターとは、企業が送られて来たESの中から、最初にかける「ふるい」のことを指します。
おおざっぱにふるいにかけ、そこから少しずつ絞り込んで自社が欲しい学生にたどり着こうという選考方法です。
この学歴フィルターは、学歴が高いほど有利です。低学歴の人にとっては苦しい部分でしょう。しかし、最初から学歴フィルターがあるとわかっていれば、選考にもれる覚悟ができます。高学歴の学生には、この覚悟がなかなかできません。
そういう意味では、低学歴の方が強いメンタルで就活を乗りきっていけるとも考えることができます。気持ちを強く持って就活に臨む、ということを肝に銘じてください。
インターンなどで仕事理解を深める
高学歴の就活生にとって、インターンは主に「下見」または「就活でのアピールのための作業」です。どういう仕事をするのかということを知るため、もしくは他社を受けたときに「インターンを経験した」とアピールするためにインターンをしています。
しかし低学歴と言われる人のインターンは、「仕事の理解を深める」ということが目的になります。これは高学歴の「下見」よりも、一歩深いところに入っていかなければできません。実際に自分がその企業で働くことを前提に、仕事に取り組む姿勢が必要です。
そしてその理解が上手く深まり、その企業にも良い印象を持ってもらえれば、企業の方から「うちの会社に来て欲しい」と思ってもらえるようになるかもしれません。
低学歴と言われる人の場合は、高い能力を求められない代わりに、先方から「来て欲しい」と求められることが大変重要な足がかりになります。
大学のキャリアセンターを活用する
低学歴と言われる人は、たくさんの企業情報を得る必要があります。高学歴のように情報が向こうからやってくることはなく、自分で調べた情報だけが頼りです。少しでも多くの情報を得たいのであれば、大学のキャリアセンターを活用しましょう。
大手企業であれば潤沢な資金があり、立派な採用HPなどを作成して、就活情報を広くアピールすることができます。しかし、中にはそうでない企業も多くあるのです。
比較的規模が小さい企業は、採用HPに費用をかけるのではなく、大学のキャリアセンターなどへ採用情報を送っています。直接キャリアセンターを訪れて、自分自身で情報を得ていくという行動には、単なる情報収集以上の効果が期待できます。
多くの情報を目にすることで、どんな人材が求められているのか、どんな人材であれば選考に残ることができそうか、と研究することで自分自身の就活が開けてくるかもしれません。
エージェントサービスを利用する
就活をしながらアルバイトをしている人や、就活の前に単位が危ういという人は、なかなか自分だけでの情報収集が難しいかもしれません。その場合は、プロのエージェントサービスを利用するという方法もあります。
エージェントサービスは就活のプロです。登録や相談をするだけで、自分では調べられなかったたくさんの情報を提供してもらうこともできます。
もちろん、大学のキャリアセンターの活用と併用している人も多くいます。自分でも調べ、エージェントサービスも利用する、という2つの方法を同時進行できるといちばん良いかもしれません。
まとめ
「低学歴」と言われる大学の学生であったとしても、それだけで人生がすべて決まるわけではありません。著名人の中には、低学歴の大学を卒業してから大きく開花した人も大勢います。
学歴だけで自分の価値を決めてしまわず、今からできることを精一杯やるという姿勢が、就活への道を開くことにつながりますので、ぜひ前向きな気持ちで就活に取り組んでみてください。