マッキンゼーの仕事は激務であるとの評判もありますが仕事内容や拘束時間、福利厚生などの実態はどうなのでしょう。
今回はマッキンゼーが激務と言われる理由や激務さに関する誤解などを解説します。マッキンゼーを志望する人は労働環境や社風、マッキンゼー志望者に求められる資質を把握しておきましょう。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
マッキンゼーとは
マッキンゼー&カンパニーとは、大手上場企業や非公開会社、政府機関が直面する経営課題に対して、専門知識と深い知見を提供し目標の達成を支援する、グローバルな戦略系コンサルティングファームです。
今回は、学生にとって馴染みの薄い、マッキンゼー&カンパニーの特徴についてお伝えします。
マッキンゼーが激務と言われる理由
マッキンゼーが激務と言われる理由として、様々なものがありますが、以下では3つの具体例を見ていきたいと思います。
自らが志望する業界や企業であれば、正しい情報を掴むために伝聞情報だけでなく、自ら調べて直接入手することが大切になります。
企業訪問やOBOG訪問を積極的に行い、ミスマッチを防ぎましょう。
理由①|案件自体に難しいものが多い
企業内で解決できないものがコンサルの下に届きます。また提案しても、既に試して成果が得られなかったものもあるかもしれません。
クライアントは、Fortune500に載るような世界的な企業ばかりで、常に業界の再編や競合との競争にさらされおり、外部の支援を必要とします。
そのため、担当する案件自体が難しく、1つの案件に数ヶ月から1年弱を要するケースもあり、頭脳集団でも解決はハードルが高くなるのです。
理由②|考え抜くことで長時間労働になる
コンサルタントは、クライアントの課題解決に繋がる提案を出すことが求められるため、事業会社のように、業務が完了となる基準はありません。
そのため、仮説に対して導き出された答えが論理的に正しいのか、時間がある限りもれなくダブりなく考え続けなければなりません。
そのため、プロジェクトにアサインされたコンサルタントは長時間働くことが当たり前であり、中間報告や最終報告前は特に多忙となるのです。
理由③|自分のアウトプットを一瞬で否定される
事実と論理を組み立てて、主張を展開することがコンサルタントの仕事の進め方になりますが、事実か論理のどちらかが不十分な場合もあります。
例えば、上司に対して若手コンサルタントがデータ分析から導き出した提案をしても、そのアウトプットが不明確であれば否定されます。
また、クライアントはその業界の知識が豊富なため、浅はかなアウトプットでは納得されないこともあり、示唆に富んだアウトプットが必要です。
マッキンゼーの激務さに関する2つの誤解
続いて、マッキンゼーで一般的に誤解される2つの点に関して見ていきたいと思います。
就職活動では、学生同士、大学の先輩やOBOGによって誤った情報が出回ることがあるため、内定に向けて正しい情報を把握することが大切です。
マッキンゼーには以下のように、一般とは違う良い点も多々あります。
誤解①|強制的な長時間労働はない
コンサルティングファームにおいて、理不尽な労働時間の制約はなく、先輩や上司が帰るまで仕事が終わっても帰れないということはありません。
あくまでアウトプットの質の世界であり、自分の生産性が最も高くなるように自己管理ができる社風なので、ワークライフバランスも保てます。
つまり、求められるアウトプットを効率よく導き出し、聞き手が納得しうる論理をもって取り組めば無意味な仕事をさせられることはないのです。
誤解②|アサインするプロジェクトを選べる
マネージャーは、管理力が認められた役職であるため顧客との折衝や予算管理を行いますが、部下の評価が悪い場合、必然的に淘汰されます。
したがって、求められるパフォーマンスを各メンバーが発揮できるかを考慮するので、コンサルタント側は参画するプロジェクトを選べるのです。
このようにして、若手のコンサルタントは興味やキャリアパスに沿ったプロジェクト経験を積み、キャリアを築いていくことが可能です。
マッキンゼーの長時間労働は改善されていない
上述のように、長時間労働は強制ではなく、案件で忙しい時のみ長時間労働になります。
加えて長時間労働で成果が出る人は残り、でない人は淘汰されていくので、なかなか是正へのインセンティブが働きません。
一方で、この仕組み自体こそがマッキンゼーが世界中の大企業から、信頼と尊敬を集める理由なのかもしれません。
マッキンゼーの社風
一般的に、戦略コンサル業界では理系院生が多いですが、マッキンゼーでは内定者の6割を学部生が占めています。
つまり、個々人が経験の差を埋めうる特定の専門分野における能力をもっています。
そのため、英語力は内定後の研修であげていく機会が用意されており、個々人の個性やポテンシャルを大切にする社風です。
マッキンゼー志望者に求められる資質
マッキンゼーの採用に応募する学生は、大きく分けて3つの資質が求められます。これらはコンサルタントとしての成長に不可欠です。
そこで、以下では具体的にどのような資質を身につけている必要があるのかを見ていきたいと思います。
論理的思考力
コンサルタントは、クライアントへValue(付加価値)を提供することで、時には数千万円にもおよぶコンサルティング費用を受け取っています。
そのため、目の前の事象に対して仮説を立て、分析の中から事実を抽出し、論理的にそれらを組み立て示唆を提示することが求められます。
この、論理的思考力はあらゆる問題の解決を試みる上で、基礎となる最も重要な能力であり、若手コンサルタントは下積みで学んで行くのです。
仕事以外にモチベーションがある人
給料、自己成長、将来の独立等、今のキャリアを何かの手段と考えられる人は大変な環境の中でも数年間、努力することができます。
コンサルティングファームでの仕事を志望する人は、皆これらのようにモチベーションとなりうる明確な理由を持っています。
日々、長時間の激務に耐えるためには、バランスを取るだけでなく、その経験を糧に何らかの目標を達成したいという動機が必要となります。
周囲と切磋琢磨できる人
コンサルティングファームには、極めて優秀な人が多いので、そこで知的な刺激を受けられる人は日々の仕事に楽しく打ち込めます。
プロジェクトでは、アサインされたメンバー同士が協力をし合い、クライアントのために働くためチームワークは必須となります。
その中で、日々メンバーと議論を重ね、自らの秀でた能力は何か、また自分に足りておらず学ぶべき能力は何かを考えられることが大切です。
マッキンゼー志望者が併願する企業
最後に、マッキンゼーへの就職を希望する学生が、併願する外資系戦略コンサルティングファームを紹介します。
いずれも、国際的な大企業や政府機関をクライアントとして問題解決のサービスを提供しており、マッキンゼーの競合ファームに該当します。
しかしながら、その特徴や社風は異なるため、それぞれを見て行きましょう。
ボストンコンサルティング(BCG)
ボストンコンサルティンググループは、アメリカ合衆国に本社を置き、世界50か国90拠点以上にオフィスを展開しており、日本では東京オフィスにあたります。
内定者の約8割が理系大学院生のため、真面目で研究気質なコンサルタントが多く、クライアントも日系企業や官公庁が多いことが特徴です。
ボストンコンサルティングの社風として、徒弟制の研修制度があり、若手コンサルタントは先輩からスライド作成の指導をしてもらうそうです。
ベイン・アンド・カンパニー
ベイン・アンド・カンパニーは、アメリカ合衆国を本拠とし、世界31か国に48拠点の事業所を展開する外資系戦略コンサルティングファームです。
コンサルタントの特徴として、問題解決能力、コミュニケーション力、チームワークのいずれかに突出しつつ、落ち着いた雰囲気が挙げられます。
また社風として、他のファームより小規模ですが勤務時間が管理されいわゆるホワイトであり、個の力で強みを発揮するファームといえます。
ローランド・ベルガー
ローランド・ベルガーは、ドイツを拠点とし、世界34か国に50のオフィスを持つ、ヨーロッパ最大の外資系戦略コンサルティングファームです。
特徴として、短期的な企業価値向上より長期的成長を優先し、企業文化や社員の意思を尊重するコンサルティングをしていることが挙げられます。
また、手触り感、現場感やクライアントの腹落ちなどから社風がわかる通り、気骨と志を持ったコンサルタントが数多いと言われています。
まとめ
マッキンゼーは最高のパフォーマンスを発揮し続けることが求められるコンサルティングファームです。世界的なコンサルティングファームであるが故に仕事が激務な一方、非常にやりがいがあるということが分かりました。マッキンゼーを志望する人は仕事内容を把握した上で自分の資質とあっているかを確認すると良いでしょう。