奨学金のお礼状を書くときは、「手書きで仕上げる」「保護者ではなく学生本人が文章を考える」といった注意点があります。また、より良い文面を作るために、今回は5つの構成や例文まで紹介しています。相手に感謝の気持ちが伝わるよう、適切な書き方を学んでいきましょう。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
奨学金のお礼状とは
奨学金の支給期間が終わる頃には、お礼状を書くことが一般的です。義務ではありませんが、学費や生活費の支援をいただいたことに一筆したためておくようにしましょう。
今回は、奨学金のお礼状を書く際の注意点や文章の構成、例文を紹介していきます。卒業するまでにお礼状を出すことになるため、事前にしっかりと学んでおいてください。
奨学金のお礼状を書く際の注意点
奨学金のお礼状を書く際は、次の4つのポイントに注意してください。
- ①差出人は学生であり保護者ではない
- ②表現は堅すぎるくらいで良い
- ③手書きが良い
- ④支給元の伝統にも触れると良い
お礼状の書き方が悪いからといって奨学金の返済が不利になることはありません。しかし、手紙を受け取る相手の心情も理解し、気持ちの良い文面を書くようにしましょう。
①差出人は学生であり保護者ではない
奨学金のお礼状を書くのは、保護者ではなく学生本人です。これから借金を返済していくのは奨学生本人となるため、必ず自分自身の手で文章を書くようにしましょう。
②表現は堅すぎるくらいで良い
奨学金のお礼状は、少し堅いくらいの表現でちょうど良いといえます。お礼状を出す相手は、日本学生支援機構(JASSO)や地方公共団体、大学などになるため、堅すぎるくらいの表現が適しているからです。
また、文章表現が堅くなると、「絶対に奨学金を返済します」という決意も伝わりやすくなります。
③手書きが良い
奨学金のお礼状は、できるだけ手書きで書くようにしましょう。
パソコンやスマホで仕上げた機械的な文面より、手書きのほうが相手の印象に残りやすくなります。また、奨学生自身の記憶にも残りやすいため、返済の義務感を感じやすくなる点もメリットです。
④支給元の伝統にも触れると良い
お礼状の文面には、支給元の伝統に関連する事柄も記載するようにしましょう。たとえば、慶応義塾大学からの奨学金だとすると、福沢諭吉の言葉を引用するといった使い方ができます。
こうしたオリジナル性を加えることで、手紙のマニュアル感が抜けて相手からの印象も良くなります。
奨学金のお礼状の構成
奨学金のお礼状を書くときは、次のような5つの構成で文章をつくっていきましょう。
- ①感謝の意
- ②奨学金をもらう経緯・使い道
- ③将来の目標・現在の生活
- ④今後の抱負・決意
- ⑤締めの一言
お礼状は、奨学金の申請文のような文字数制限がありません。そのため、伝えたい気持ちをしっかりと整理してから文章を書いていくようにしてください。
それぞれの構成については、以下で詳しくお伝えしています。
①感謝の意
奨学金のお礼状では、まず感謝の意から伝えていきます。
「奨学金のご支援をいただきまして、誠に感謝しております。」
などの文言が最適です。感謝の言葉は締めでも使うため、ここでは簡潔に伝えるだけに留めます。
②奨学金をもらう経緯・使い道
次は、奨学金をもらう経緯や使い道について文章を考えていきましょう。
「私は、幼いころからの夢であった薬剤師になるため、奨学金のご支援をいただき薬学部で学んでおります。」
などの文言です。「私はこのような人です」という自己紹介文のような形で書くとまとめやすいでしょう。
③将来の目標・現在の生活
将来の目標や現在の生活は、お礼状のなかでも重要なポイントとなります。たとえば、
「奨学金のご支援のおかげで、現在は学業に専念することができています。」
と、現在の生活を基にした感謝の気持ちを伝えることが可能です。
④今後の抱負・決意
締めの一言の前に、今後の抱負や決意などを記載しておきましょう。
「立派な社会人として自立できるよう、今後も一層の努力を行ってまいります。」
などの文言は、決意や抱負を表すのに便利です。奨学金をしっかりと返済する意思が伝わるように書くことがポイントとなります。
⑤締めの一言
最後に締めの一言を書いていきます。たとえば、
「最後になりましたが、ご支援をくださった全ての方々に心よりお礼申し上げます」
のような文言となります。手紙を送る直接的な相手だけではなく、支援をいただいた方々に対するお礼を述べましょう。
奨学金のお礼状の例文
公益財団法人○○
代表理事 ○○ 様
拝啓
○○大学の経済学部に通う○○と申します。この度は、奨学金のご支援をいただき、誠にありがとうございます。
私は、証券会社で働くことが夢だったため、奨学生としてご採用いただけたおかげで○○大学の経済学部に入学することができました。もともとはアルバイトをして学費の一部を補填するつもりでしたが、奨学金のご支援があり、今では学業に集中して取り組んでおります。現在は就職活動中で、志望していた証券会社の最終面接にも臨むことができました。
ご支援を頂いたことに恥じぬよう、最後まで真面目に学生生活を送り、就職後も立派な社会人として自立できるよう努力致します。最後になりましたが、ご支援をくださった全ての方々に心よりお礼申し上げます。
敬具
令和1年〇月〇日
○○大学 経済学部 ○○
まとめ
奨学金に採用された場合、必ずお礼状を送るようにしましょう。その際は、保護者ではなく学生本人が書くことが大切です。
今回は、奨学金のお礼状の例文を紹介してきました。奨学生によってお金を借りる事情は異なりますが、ぜひ今回の構成や例文を参考に、感動を与えるようなお礼状を書いてみてください。