奨学金は、授業料や生活費を工面するための手段ですが、返済がつらいと感じる学生も多いかもしれません。奨学金を返済できなくてきついと感じるケースがよくあるのも事実です。今回は奨学金がつらいと感じる際にはどう対処すべきかをお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
奨学金の返済がつらいと感じる人は多い
日本学生支援機構は、学生に対して奨学金の支援を行っていますが、返済がつらいと感じる学生は多くいます。
本来であれば、奨学金は学生に夢と希望を与えるはずですが、結果的にストレスとなっています。以下では、奨学金の返済がつらいと感じるツイートを2つ紹介します。
ポストに恐怖の手紙入っててつらい(奨学金の返済案内)
— はいひる (@_highhill) 2019年9月24日
上記のツイートでは、奨学金の返済案内に関する。郵便物を受け取った時がつらいとつぶやいています。日々の生活に追われる中で、今月も奨学金を返済しなければならないというのは心的なストレスです。
少し考えてみたのだが、奨学金返済が終わるまで資産形成など無理だという結論に至った。毎月4万円の返済はキツイ。ボディブローのようだ。
— ジツーニ・バ・カダーナ (@tahataha105) 2019年9月28日
上記のツイートでは、奨学金の返済が月4万円もある限り資産形成ができないとつぶやいています。自分の稼いだお金を返済という使用方法に決められてしまうのは辛いものです。
返済という名の固定支出をどう捉えるか
奨学金は、返済という固定支出ですがどのように捉えるかによります。
- 返済がつらいと感じる人:普段の生活費+返済
- 返済をつらいと感じにくい人:収入ー 切り詰めた生活費=残りが返済
「返済がつらい」人は、普段通りの生活費にプラスして返済の金額が必要だと考えがちです。一方「返済がつらくない人」は「生活費を節約し、のこった分を返済にまわそう」と考えます。
返済中は生活費を抑える意識を持つことで返済がつらく感じなくなります。
奨学金がつらいと後悔が止まらない
奨学金の返済がつらいと感じる人は、後悔がつのります。毎月の奨学金返済が大変でつらいという気持ちが怒りになることもあるのです。
以下では、そのように後悔する例として3つをご紹介します。たとえ奨学金の返済がつらくても、メンタルのコントロールをする必要があります。
①当たり前のように奨学金を借りさせた親への怒り
後悔の1つ目は、当たり前のように奨学金を借りさせた親への怒りです。多くの家庭では、子供の進学にかかるお金は親が負担をして奨学金を借りる必要がないケースばかりです。
しかしながら、中には奨学金を借りざるを得ない家庭もあるのが現実といえます。そのため、奨学金を借りざるを得ない家庭の子供は、他の家庭や友人と比べて不満を感じます。
この気持ちが、最終的には親への怒りとして向けられるのです。当たり前のように奨学金を借りることは、子供にとってもつらい状況ではないでしょうか。
②奨学金=借金という自覚のない無知な自分への怒り
後悔の2つ目は、奨学金=借金という自覚のない無知な自分への怒りです。奨学金を借りる場合、本来であれば給付型か貸与型かをしっかり確認しておかなければなりません。
しかし、貸与型を選ぶと必然的に奨学金という名の借金を背負うことになります。その結果、奨学金の返済が始まってから安易な選択をしてしまったと後悔するのです。
そして、この後悔によってなぜ奨学金が借金であることを知らなかったのかと自分を責めることとなります。自責の念であり、また無知な自分への怒りともいえます。
③本気で大学生活を送らなかった自分への怒り
後悔の3つ目は、本気で大学生活を送らなかった自分への怒りです。そもそも、奨学金を借りる目的は学生生活を充実させて、将来の可能性を広げることにあります。
そのため、学生時代には一生懸命勉強をして努力をすることが最低限のこととなります。しかし、奨学金を借りた学生の中には、その返済にばかり気を取られてしまう人も多く後悔に繋がります。
短期的な不安から、勉強すべき時に勉強をせず、奨学金の返済ばかりを優先してしまった自分が許せないと怒りを感じてしまうのです。
奨学金がつらく返済できない場合の対処法
奨学金の返済がつらいばあい、一時的な手段ですが対処法がいくつかあります。以下4つの対処法は、奨学金の返済にともなうつらい気持ちを軽減するのに役立ちます。
ただし、これらはあくまでも根本的な解決にはならないので、本当に行うか否かはよく考えてから決めようにしましょう。
①所得連動返還方式
1つ目の対処方法として、所得連動変換方式があります。所得連動変換方式とは、借りた奨学金の総額に関わらず前年の所得に応じて1回当たりの返還額が決まる制度です。
そして、1回当たりの返還額は毎年前年の所得に基づき見直されます。この方式は、前年度に所得がある人なら使用することができ無理なく返済できることがメリットです。
ただし、前年度の所得が低下すると返済額も連動して下がるため、結果的に返済期間が長くなってしまうことには注意しなければなりません。
②減額返還制度
2つ目の対処方法として、減額変換制度があります。減額変換制度とは、毎月の返還額を減額して返還をする制度です。
一定期間の間、当初約束した返還月額を減額して減額返還適用期間に応じた分の返還期間を延長します。減額変換制度は、傷病や経済的理由で奨学金の返還が困難な人が利用できます。
毎月の返還額を減額するため、無理なく返還を続けられるメリットがあります。しかし、あくまでも返還期間の延長でしかないので、返済すべき奨学金の額は変わりません。
③返還期限猶予制度
3つ目の対処方法として、返還期限猶予制度があります。返還期限猶予制度とは、一定期間返還期限を延期する制度であり適用期間は通算で10年までとされています。
適用による効果は、減額返還制度と似ていますが減額そのものを一定期間無しにできます。そのため、返還期限猶予制度は奨学金の支払いが可能となるまでの一定期間、返済をしなくても良いことがメリットです。
経済困難や失業などで返還ができない人が願い出ることができます。しかし、猶予期間が明けたら再び返済を満額しなければなりません。
④返還免除制度
返還免除制度とは、奨学金の全額もしくは一部の返還を免除する制度です。返還免除制度は、奨学金の返還そのものが無くなる可能性もあるため、つらいと悩むことがなくなるメリットもあります。
しかしながら、この制度が適用される例は多くありません。大学に在籍中特に優れた学業・スポーツの業績を挙げた人のみが対象となるからです。
そのため、奨学金の返還を減らすというインセンティブによって、取り組んでいる学業やスポーツで目覚ましい結果を出すことが求められます。
奨学金がつらいけどもう少し頑張りたい人
奨学金の返済がつらいけど、もう少し頑張りたいという人は行動を変えてみることがオススメです。奨学金の返済ばかりを考えていても、返すべき奨学金は減ることはありません。
以下では、頑張りたいと思う人が取るべき行動を2つ紹介します。自分に適していると思うことをしてみると良いでしょう。
①休日のアルバイトで返済に充てよう
1つ目は、休日のアルバイトを返済に充てることです。肉体的には大変になりますが、学生の頃から返済を開始することができるのでつらいと感じる期間を短縮することが可能です。
また、アルバイトをすることで自分と同じように奨学金の返済がつらいと感じる人と出会うかもしれません。
共通の悩みを持つ人と話すことで、前向きになるきっかけにもなります。
②たまには自分にご褒美をあげよう
2つ目は、自分にたまにはご褒美をあげることです。人間が頑張るためには、大きくインセンティブか動機づけのどちらかが必要となります。
自分にご褒美をあげるとモチベーションの向上が期待できます。奨学金の返済だけでさえつらいのに、さらにお金を使うのは嫌だと考える人もいるかもしれません。
しかし、自分自身のやる気を上げることは結果的には、奨学金の返済をするという目標の達成に役立ちます。
まとめ
奨学金は、学生生活を豊かにするはずですが、実際には返済をつらいと感じる人が多いことがわかりました。一時的には奨学金の返済負担を減らす方法もありましたが、自分のメンタルをどのようにコントロールして頑張るかがポイントです。
奨学金が返済をつらいと悲観的になるのではなく、どうにかやってなると楽観的に考えることもしてみてください。