志望動機が書けない新卒必見|志望動機の例文やコツを徹底解説します

新卒採用では、エントリーシートでも面接でも志望動機が特に重要視されています。でも、何社も受けていると「志望動機が書けない」という悩みに直面してしまうかもしれません。本記事では、まず志望動機の構成とポイントをご紹介します。志望動機の例文やNG例も具体的に説明するので、参考にしてください。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

志望動機が書けない就活生が多数

「ESを提出しなければならないのに、志望動機が書けない」

そんな悩みに直面していませんか。実は、志望動機が書けないことは就活生の誰もが経験する悩みだと言っても過言ではありません。

<blockquote class="twitter-tweet"><p lang="ja" dir="ltr">どうしよ…志望動機が書けない…<br>本当どうしよ…</p>&mdash; ベ ク タ ー ハ ー レ ー (@yellowgaDomon) <a href="https://twitter.com/yellowgaDomon/status/1270298553403846662?ref_src=twsrc%5Etfw">June 9, 2020</a></blockquote> <script async src="https://platform.twitter.com/widgets.js" charset="utf-8"></script>

内定を確保するため、興味のない業界にも応募したり、名前も知らない企業に応募したりすることも時には必要です。しかし、第一志望・第二志望でもない限りスラスラと志望動機を書くことは容易ではありません。

では、どうすればよいのでしょうか。以下では「志望動機が書けない」という時に考えるべき手順について、順に説明します。

志望動機(新卒)が重要な理由

新卒で初めて就活をされる方にとって、志望動機の重要性はあまりピンと来ないかもしれません。そこで本見出しでは、志望動機(新卒)が重要な理由を2つご紹介します。

目次

①業界や企業への理解度がわかる

1つ目の理由は、業界や企業への理解度がわかるからです。志望動機を記載するにあたっては、応募先の業界や企業の事業内容を正しく理解することが求められます。

  • グローバルな企業で働きたいから御社を志望します
  • 鉄鋼特殊材のマーケットリーダーである御社で働きたいので志望します

例えば、前者は極めて漠然とした志望動機となっていますが、反対に後者は特定の商材における業界No.1という事実に基づいており、研究をしてきたことが伝わります。

②学生の熱意と貢献可能性がわかる

2つ目の理由は、学生の熱意と貢献可能性がわかるからです。論理的な志望動機を書く際には、応募先の企業だけでなく自身の能力や市場価値についても理解することが必要です。

  • 責任が求められるので、新規事業の立ち上げに携わりたい
  • ベンチャー企業でのインターン経験を用いて、新規事業の立ち上げに携わりたい

以上では、どちらも新規事業の立ち上げに携わるという目的を持って志望していますが、前者は単なるイメージのみであるのに対して後者は実戦経験を売りこめています。

志望動機(新卒)の構成

前述の見出しでは、志望動機(新卒)が重要な理由をご理解頂けたかと思いますが、志望動機の構成でお悩みの方も多いと考えられます。

  • 志望動機の構成を考える際には箇条書きで書く
  • 結論を述べてから、その根拠を3つ以上書く
  • 入社してどのように活躍したいか貢献可能性を含める

志望動機の構成を考える際には、上述の3点に注意することが推奨されます。端的かつ論理的に考えて、自身の持つ貢献可能性も伝わるように志望動機を書くと良いでしょう。

志望動機(新卒)を書く際のポイント

前述の見出しでは、志望動機(新卒)の構成について解説しましたが、執筆をする際にどのようなポイントへ注意をすべきか気になる方もいらっしゃると思います

以下では、志望動機(新卒)を書く際のポイントを内容面と体裁面の2つに大きく分けて、それぞれご紹介していきます。

内容面のポイント

以下では、志望動機(新卒)の中でも内容面のポイントを3つお伝えします。

企業説明に終始しない

1つ目のポイントは、企業説明に終始しないことです。企業説明とは、その企業がどのような事業を行っており、何の特徴があるのかなど公開された情報を述べることです。

志望動機では、一部で企業説明をする必要性があることも考えられますが、あくまでも自分を主体として背景や目的を明確に述べることが必要となります。

説得力のある根拠を選ぶ

2つ目のポイントは、説得力のある根拠を選ぶことです。説得力のある根拠とは、以下の2点を的確にとらえたないようであると考えられます。

  • 結論を支えるために、根拠が役割を果たしている(縦の論理)
  • 複数の根拠が、同じレベル感でもれなくダブりなくある(横の論理)

これら2つの論理は、説得力を高めるうえでは必要不可欠であり、いずれかが不十分であると志望動機としては説得力が乏しいと判断されてしまいます。

入社後にどのような活躍がしたいかまで書く

3つ目のポイントは、入社後にどのような活躍がしたいかまで書くことです。活躍したいとは、熱意と貢献可能性とをバランスよく述べることと言い換えられます。

  • 営業職として、関西地域の売上を倍増させたい
  • 購買職として、安定的な調達とより安かな調達コストを実現したい

入社後の活躍内容は、単に企業研究や職種への理解をするだけでは不十分であり、実力値として自らが本当にそれを実現することができるか否かが問われると考えられます。

体裁面のポイント

以下では、志望動機(新卒)の中でも体裁面のポイントを3つご紹介します。

書き出しは端的に結論を述べる

1つ目のポイントは、書き出しは端的に結論を述べることです。企業の採用担当者は、数百人規模の応募学生が提出した志望動機を読むので、結論を伝えることが不可欠と言えます。

志望動機において、冒頭で何を実行したか・実現したかと結論から入ることで、後半の文章を読み切らなくても概略を把握しやすくなると考えられます。

ふわっとさせず具体的に記述

2つ目のポイントは、ふわっとさせず具体的に記述することです。ふわっとした文章とは、大きく分けて以下のどちらかに該当すると考えられます。

  • 使用している言葉や背景情報の定義づけがなされていない
  • 定量的な情報よりも、定性的な気持ちや感情の病者ばかり

志望動機を書く際には、ビジネス文書として適しているかの判断軸として、数値的な成果や変化値をわかりやすく伝えることを念頭に置くと良いでしょう。

ビジネス文書・敬語表現を意識

3つ目のポイントは、ビジネス文書・敬語表現を意識することです。志望動機では、日頃のため口や学生語などは不適切であり、しっかりとした敬語表現が求められます。

  • 相手の企業に対して、「御社」ではなく「貴社」と述べる
  • 「わかりました」ではなく、「承知致しました」と書く
  • 尊敬語、謙譲語と丁寧語を間違えずに使用する

普段からビジネス文書・敬語表現に慣れていない場合、最初から完璧な文書を書くことは難しいと考えられますが、できる限り推敲を重ねて適切な表現に直すことを徹底しましょう。

志望動機(新卒)の例文

ここまで、志望動機(新卒)を書く際のポイントをお伝えしましたが、実例を見ておきたいと感じた方もいらっしゃると思います。

以下では、志望動機(新卒)の例文として頻出テーマの3パターンをご用意致しましたので、ご自身の目指す業界や企業に応じて、適切な例をご参照下さい。

パターン①|影響力・規模の大きさ

1つ目のパターンは、影響力・規模の大きさを理由としたものです。影響力・規模とは、特定の業界における位置付けや、国内外へもたらす市場価値と定義できます。

例文

私が貴社を志望する理由は、世界をリードするモノづくり技術と別の業界からも尊敬される経営戦略をもつ企業で働きたいからです。

国内では、セダン車や乗用車で高いシェアを誇っていますが、国外でも高い認知度を誇っており、数ある高級車ブランドは特に人気だという市場調査結果を拝見しました。

貴社では、開発技術部門のエンジニアとして、大学院で研究した機械工学の知識を元に、次世代の自動車で新たに必要とされる機構部品の設計に携わりたいと考えています。

ポイント

志望する企業が、同じ自動車業界においてどのような位置付けかを説明し、何の職種で働きたいかと自身の持つ貢献可能性が的確に伝えるようにしてください。

パターン②|人・社風の魅力

2つ目のパターンは、人・社風の魅力を理由としたものです。人・社風とは、定性的な理由に分類されますが、会社選びで重要となる「人」に注目した動機と定義できます。

例文

私が貴社への志望を希望する理由は、全体でも100人という少人数のためアットホームな雰囲気で、互いに助け合うという協力の社風を感じたからです。

大学では、同じ大学のみならず他大学のメンバーと組んで、ビジネスコンテストへの参加を数多く行いましたが、その経験から人を大切にする意義を学びました。

貴社へ入社後は、まず新入社員として営業補佐から事務職まで幅広いバックオフィス業務を経験し、組織で求められる役割を把握しながら強みである調整力を発揮して参ります。

ポイント

応募先の企業が、どのような大きさで特徴的な人・社風を誇っているのかを端的に述べ、自身がそれに合う背景を持っていて働く熱意もあることを伝えましょう。

パターン③|特定の仕事がしたい

3つ目のパターンは、特定の仕事がしたいという理由です。特定の仕事とは、数ある職種の中でも以下のような仕事であると定義できます。

  • 経営企画職
  • 商品開発職
  • 営業職

これらは、文系・理系の出身によってある程度の選択が定まる職種と考えられます。

例文

私が御社を志望する理由は、経営企画職の仕事がしたいと強く感じているからです。留学先では、経営学をそのまま専攻し本場アメリカのコンサルティングファームでインターン経験も積むことができました。

貴社では、この経験を元に製薬業界における存在感をより高めるために、どのような経営企画を積極的に仕掛けていくべきか力を発揮していきたいと考えています。

ポイント

特定の仕事を志望するにあたって、その素質があることをアピールすることが大切です。特に経営企画などは新卒では想像できる範囲が限られるので、OBなどの協力を募って説得力のあるものに仕上げることが大切です。

志望動機(新卒)のNG例

ここまで、志望動機を書く際のポイントと例文をお伝えしましたが、反対にNG例も見ておきたいと感じた方もいらっしゃると思います。

  • 福利厚生にひかれたから
  • 駅からのアクセスが良くオフィスも綺麗だから
  • 有給取得率が業界の中でも高めだから

これらは、企業を選ぶ際のポイントとして確かに重要ではありますが、志望動機とするには不適切であり採用側からしても、学生の評価項目としては使用できません。

仕事内容をあくまで志望動機の中心に据えるようにしてください。

それでも志望動機が書けない時は

上記で志望動機の組み立て方やポイントを紹介しましたが、「それでも志望動機が思い浮かばない」ということもあるかもしれません。

そんな時は、企業にフォーカスせず、「業界」全体に目を向けましょう。「その企業でなければならない」理由は後回しにし、まずは自分がなぜその業界で働きたいのか、その理由を優先させてみてください。

その理由を見つけるために役に立つのが「ビジネス本」です。「日経ビジネス」「週刊ダイヤモンド」などのビジネス雑誌や、その業界の歴史や発展を記録した本を読んでみてください。業界の特徴やビジネスモデルがわかるはずです。

その特徴やビジネスモデルがわかれば、「なぜ自分がその業界に興味を持っているのか」ということもクリアになるでしょう。志望動機に困ったら、一度本屋に立ち寄ってビジネス書を手にとってみてください。

志望動機(新卒)を面接で話す場合は3つのレイヤーを意識

志望動機についてご理解を深めて頂けたかと思いますが、面接で志望動機を話す際に注意すべきポイントが気になる方もいらっしゃると思います。

以下では、志望動機(新卒)を面接で話す場合は3つのレイヤーを意識することをご紹介します。

なぜこの業界なのか

1つ目のポイントは、なぜこの業界なのかです。就活では、数ある業界の中から特定の業界を選ぶことになるため、業界分析をもとにした考察結果を述べることが求められます。

  • 自動車業界は、テクノロジーの変化にともない大きな変革を迎える見込みだから
  • データ社会への移行に伴い、製造業の中でもHDD業界はより存在意義が高まるから

業界全体のトレンドを把握することは難しいですが、証券会社のレポートやコンサルティングファームの調査結果などを参照すると、各業界の中長期見通しが得られます。

なぜこの企業なのか

2つ目のポイントは、なぜこの企業なのかです。業界を絞った後に、その中からさらに特定の企業を選んで志望することになりますが、競合企業よりも良い点が問われると言えます。

  • 業界をリードするロイヤルティーと、競争優位性のある御社で働きたい
  • 業界内の中でも、コアな顧客からの信頼性が高い御社で働きたい

企業のレイヤーで比較をする際には、その業界内における順位付けや各企業の長所・短所をベースにしたベンチマークによって志望動機を述べると説得力が高まります。

なぜこの職種なのか

3つ目は、なぜこの職種なのかです。職種とは、同じ企業内においても異なる部署で違う仕事を行うことと定義できますが、志望動機において最も大切なポイントともいえます。

  • 在庫管理のバイト経験が、バイヤーとして調達管理を行うことに役立てられると感じたから
  • 複数の外国語を学んだ実績が、客室乗務員職の仕事で活かせると感じたから

職種レベルでの志望動機を語る際、単にどのような仕事がしたいという熱意だけでは不十分であり、それを実行するための能力が備わっていると貢献可能性をアピールしましょう。

まとめ

新卒採用では志望動機を聞かれますが、大きく分けて業界、企業と職種の3レイヤーで志望動機を考えて、面接に向けてそれらをまとめることが必要であるとわかりました。

また、志望動機を書く際のポイント、注意点やNG例もご説明しましたので、面接官が納得する志望動機が書けるよう企業分析と文章の推敲を進めてみてはいかがでしょうか。

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