新卒採用が売り手市場になったことを受け、企業から就活生に求人が届く就活サイトがいくつもオープンしています。dodaキャンパスも、そうした逆求人サイトの一つで、年々利用者を増やしています。そこで今回はdodaキャンパスとは何か、利用するメリットとデメリットなどについて解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
dodaキャンパスはスカウト型の就活サービス
インターンシップが就活の一環として捉えられるなど、近年の就活はかつてとは形態が変わってきています。それを逆手にとって生まれたのが、「dodaキャンパス」をはじめとするスカウト型の就活サービスです。ここでは中でも就活生からの人気が高い、「dodaキャンパス」のサービス内容について、説明します。
サービス概要
「dodaキャンパス」とは、就活生が自分の情報を登録し、それを見た企業から早期のインターンや採用選考のオファーが届くというサービスを提供している、スカウト型就活サイトのことです。提供しているサービスには、以下のものがあげられます。
- 企業からのオファーの紹介
- 無料の適性検査(GPS)の提供
- 企業説明会やゼミナーなどのイベント開催
- インターンシップバイトの情報提供
また「dodaキャンパス」のサイト内では、就活に役立つ様々な情報が提供されています。
運営企業
「dodaキャンパス」を運営しているのは、「株式会社ベネッセi-キャリア」です。株式会社ベネッセi-キャリアとは、株式会社ベネッセホールディングスと株式会社パーソナルキャリアの合弁会社です。公式サイトの「会社概要」と株式会社ベネッセホールディングスの「第65期有価証券報告書 (自2018年4月1日至2019年3月31日)」に基づき、企業情報をまとめてみました。
事業内容は、以下の通りです。
- 企業に対する新卒採用の支援
- 就活生に対する教育支援
- 就活生の新卒就職支援
- 採用適性検査(GPS)の提供
- 英語4技能を測定できる「GTEC」の実施
dodaキャンパスの詳細情報
「dodaキャンパス」が就活生を対象とする、スカウト型就活サービスであることは前述しました。就活生が自分のプロフィールを「dodaキャンパス」に登録しておくと、その内容に魅力を感じた企業から直接オファーが届くというサービスを提供しています。登録料は無料で、オファーの紹介以外にも様々な就活支援を行っています。
ここでは、そんな「dodaキャンパス」を活用するメリットとデメリット、利用が向いている人について説明します。
dodaキャンパスのメリット
「dodaキャンパス」を利用するメリットとして、以下のものがあげられます。
- 登録しておくだけで企業からオファーが受けられる
- 5,300社以上の企業が登録しており、大手や優良企業からオファーがくる可能性がある
- オファーの受信料が93%もある
- 適性検査(GPS)の受検が可能
ここで、実際の利用者の声も合わせて紹介しておきましょう。
あまりgive側に立てていないのでクセのある字ですが誰かの求める情報があれば…
この界隈の方たちにはもう既知の情報しかないかもしれませんが🙇♀️
本日のdodaキャンパスのセミナー内容です🙆♀️ pic.twitter.com/66uxDme5Iu— ちゃん (@chan_83217) May 14, 2020
2021卒の就活は、コロナウイルスの影響でイレギュラー対応を余儀なくされていますが、そんな中でもきめ細かなサポートが行われていることがうかがえるツイートが上がっています。
dodaキャンパスのデメリット
一方で、「dodaキャンパス」を利用するデメリットもあるようです。考えられるデメリットを以下にまとめてみました。
- 登録内容の充実度によってオファーの数に差が出る
- 自分が志望する企業からオファーがくる保証はない
- 競争率の高い企業もある
- オファーより運営事務局からのメールが多い
「dodaキャンパス」にデメリットを感じた人のコメントには、以下のもがあります。
offerboxとかdodaキャンパスとかの、オファーが来るタイプのサービスで、色々とプロフィール記載してあるのにも関わらず、定型文のオファーをもらった時の行く気になれなさって凄いよね、なんだろうねあれ
Twitter
DODAキャンパス経由でエムスリーのインターンのオファーが来てたのに、気づかずに自動キャンセルになってたのが就活の後悔
Twitter
就職エージェントとは異なるので、就活生自身がきちんと活用しなければ、チャンスを失う機会があることがうかがえます。
dodaキャンパスに向いている人
就活を行うにあたり、「dodaキャンパス」に向いている人といない人がいるのも事実です。「dodaキャンパス」に向いている人に共通する特徴を、以下にまとめてみました。
- 業界や職種にこだわりがない
- 自分の市場価値を知りたい
- 就活につながるインターンシップを探している
- 効率よく就活を進めたい
就活生が自分で集められる情報量には限度があるので、こうしたプロのサービスを有効活用するのはおすすめです。一方で業界や職種、応募企業が明確な人にとっては、数多くのオファーは不要といえます。自分がどのように就活していきたいのかを考えたうえで、登録を検討した方がよいかもしれません。
dodaキャンパスと他社のサービスの比較
「dodaキャンパス」以外にも、スカウト型就活サービスを提供している企業があります。そして、企業によって活用するメリット・デメリットや、向いている人が異なるようです。ここでは「dodaキャンパス」の競合となる、同業他社の一部を紹介します。
①OfferBox
「OfferBox」とは、株式会社i-plugが運営するスカウト型就活サービスです。業界トップといわれており、就活生の4人に1人が登録しているといわれています。ここでは、「OfferBox」を利用するメリットとデメリット、向いている人を説明します。
メリット
「OfferBox」を利用するメリットとして、以下のものがあげられます。
- 登録企業数が業界No.1といわれている
- 東証一部上場企業の19%が「OfferBox」に登録している
- 登録されている企業の業界や職種が幅広い
- 魅力的な中小企業やベンチャー企業からのオファーも多い
- スマホアプリが充実している
「OfferBox」は大手企業を第一志望とする就活生には、特に人気が高いようです。
デメリット
一方で「OfferBox」を利用するデメリットとして、以下のことがあげられます。
- 自分が志望する業界や職種からなかなかオファーがこないケースも多い
- 企業から届いたオファーを就活生が承認できる数が限定されている
「OfferBox」は就職の軸が明確な人には利便性が高いサービスとなっていますが、業界や職種、応募企業が曖昧な就活生には活用が難しいサービスといえるかもしれません。
向いている人
「OfferBox」の利用が向いている人は、以下の通りです。
- 会社の規模に限らず、たくさんのオファーを受け取りたい人
- 早期から就活を始めたい人
- 幅広く業界や職種を検討したい人
オファーに対するリクエストを設定することもできるので、段階に合わせて情報をセグメントしたい就活生にもおすすめです。
②キミスカ
「キミスカ」とは、株式会社グローアップが運営するスカウト型就活サービスです。提供している適性検査の精度の高さに定評があり、企業からの信頼度も高いといわれています。ここでは、「キミスカ」を利用するメリットとデメリット、向いている人を説明します。
メリット
「キミスカ」を利用するメリットとして、以下のものがあげられます。
- 登録するとたくさんのオファーが届く
- プロフィールを改善すると届くオファーの数が増える傾向が高い
- 適性検査の結果が正確なので、自己分析に役立つ
通常の就活では不採用になるとそれでおしまいですが、「キミスカ」ではその結果も登録企業が評価してくれるなど、次につなげやすい仕組みがあるのも魅力です。
デメリット
一方で「キミスカ」を利用するデメリットとして、以下のことがあげられます。
- オファーが多すぎる
- 定型文のオファーも数多い
- 志望していない業界や職種のオファーも少なくない
「キミスカ」は中小企業には強いですが、大手企業からのオファーはそれほどないようです。その点を理解して、利用する必要があります。
向いている人
「キミスカ」の利用が向いている人は、以下の通りです。
- 幅広い業界や職種、会社からのオファーがほしい人
- 自己分析に役立つツールを利用したい人
- 就活に出遅れた人
豊富な求人の中から、自分に合うものを探そうと考えている就活生にピッタリです。
③Future Finder
「Future Finder」とは、株式会社ジェイックが運営する特性マッチング求人サイトです。心理統計学に基づいた自己分析を行うことで就活生一人ひとりの特性を知り、それにマッチするオファーが届くというサービスを提供しています。ここでは、「Future Finder」を利用するメリットとデメリット、向いている人を説明します。
メリット
「Future Finder」を利用するメリットとして、以下のものがあげられます。
- 登録すると心理統計学に基づく自己分析ツールを無料で使用できる
- 自分の特性に合う業界や職種、企業を知ることができる
- 「選考対策イベント」や「スカウト型マッチングイベント」といった、登録者限定のイベントに参加できる
自分の特性を知り、そこに魅力を感じる企業からオファーが届くので、入社後のミスマッチを避けられる点も魅力です。
デメリット
一方で「Future Finder」を利用するデメリットとして、以下のことがあげられます。
- 同じオファーが何度も届くことが多い
- 志望していない業界や職種からのオファーが届く
- 1日に何度もオファーがきて煩わしさを感じている利用者も多い
企業側の立場に立てば、自社に適性のある就活生にオファーを送りたくなる気持ちはわかりますが、志望する業界や職種が明確な就活生にとっては、不要なオファーが多いと感じる傾向が強いようです。
向いている人
「Future Finder」の利用が向いている人は、以下の通りです。
- 自分とマッチする価値観を持つ企業で働きたい人
- 自分の適職を探している人
- 志望する業界や職種は明確でも、自分に合う社風がわからない人
給与や福利厚生といった条件面ではなく、自分にとって働き心地のよい企業に就職したいと考えている人に適しているといえます。
まとめ
今回はdodaキャンパスとは何か、利用するメリットとデメリット、向いている人などに加え、同業他社についても解説しました。
入社後の早期離職を避けるという意味でも、スカウト型就活サービスは理にかなっています。また、就活に役立つコンテンツの公開やイベントの開催など、付加価値も多いものです。通常の就活にdodaキャンパスを加えることで、より自分に合う企業と出会うチャンスが増すはずです。まずは登録して、その実力を確かめてみるのも良さそうです。