総合商社に英語力は必要か?選考中と内定後のフェーズに分けて解説!

総合商社は就活生に最も人気がある企業の1つです。海外駐在もあり英語が必須なイメージがありますが、選考を受ける上で英語力は必須なのでしょうか。今回は総合商社を受ける上での英語に関する事情についてお伝えします。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

総合商社の英語に関する2つの疑問

結局のところ、総合商社で英語力は求められるのでしょうか。総合商社の選考を受ける場合、また総合商社に入社した場合に英語力が必要かどうかについて知っておきましょう。

あらゆる仕事で英語力があった方がよいのは事実です。総合商社についても同じことが言えます。

目次

総合商社の選考で英語力は必要か

総合商社の選考では必ずしも英語力が必要ではありません。TOEICを受けたことがない学生でも他に強みがあれば総合商社の内定を獲得することは十分可能です。

もちろん、英語力があればその分プラス評価につながります。後ほど、英語力が求められるタイプの学生・必要でないタイプの学生についても説明します。

総合商社の仕事で英語は必須か

配属先によるものの、総合商社の仕事では高い確率で英語を使用することになります。総合商社のメイン業務は物資の輸出入代行をするトレーディング業務で、外国とのやりとりが発生するからです。

総合商社は世界中に拠点があり、若いうちから出張や駐在で海外に出向くことになります。英語が話せないと仕事にならない場面も出てくることを想定しておきましょう。

総合商社では英語力が原因で落ちることはない

前述した通り、総合商社での英語力は加点要素になります。しかし、英語ができないからと言って減点されることはありません。

英語力を理由に選考に落ちることはないので安心してください。もちろん、できるに越したことはないですが、まずは選考に受かるために説得力のあるエピソードの用意に力を入れましょう。

総合商社の仕事で英語力が求められることは事実ですが、総合商社の内定をもらってから英語を勉強し始めても十分間に合います。

総合商社で要求される英語力は就活生のタイプごとに異なる

総合商社の選考では英語力は加点要素であり、減点要素ではないと前述しました。しかし、学生の中には英語力を求められるタイプ・英語力を問われないタイプの2種類が存在するのも事実です。

英語力が必要なタイプ・英語力が重視されないタイプをそれぞれ以下で紹介します。自分はどちらのタイプにあてはまるかを把握し、効果的な対策を立てましょう。

総合商社で英語力が必要なタイプ|TOEIC900点以上

以下の2つのタイプが総合商社の選考を受けると、必ず英語力について問われます。

  • 帰国子女
  • 留学経験者

非常に高い英語力を期待されるため、資格の点数などで定量的に英語力を示すことが重要です。

帰国子女

帰国子女は諸外国との交渉の担当に必要であり、総合商社でとてもありがたがられる存在です。どの国に何年いたか、どのような教育を受けていたかなどを詳しく掘り下げられることも多々あります。

帰国子女の場合TOEICは満点近いこともめずらしくないので、TOEFLなどより難易度の高い資格で100点を取っておくと高度な英語力を面接官にアピールすることができます。

留学経験者

留学経験者は留学期間にもよりますが、1年以上の長期留学を経験している場合は英語力を問われます。

「地元の大学で講義を受けていた」というエピソードだけでなく、TOEICのスコアで英語力を示しましょう。帰国子女ほどの英語力は求められませんが、TOEICでは900点以上を取っておきたいところです。

総合商社で英語力が重視されないタイプ

一方で以下の3つのタイプにあてはまる学生は総合商社の選考を受けても英語力は重視されません。

  • 体育会出身
  • 起業経験者
  • その他の学生

この3つのタイプにあてはまる場合には英語力はウェブテストを通過するレベルで十分です。特別英語力について聞かれることもあまりないでしょう。

体育会出身

体育会出身の学生は総合商社でも歓迎される傾向にあり、実際体育会出身で活躍している商社マンが多数います。

体育会出身の学生は「厳しい練習に耐えてきた」という点を評価されます。英語力のアピールよりも、体力や礼儀礼節など総合商社で役に立つスキルについて話しましょう。

起業経験者

総合商社はありとあらゆる産業の隙間に入り込み、ビジネスチャンスを見つけ出します。ビジネスチャンスを発見し、実行に移した起業経験者は総合商社にとってとても魅力的な人材です。

起業経験がうまくいかなかったとしても、反省点を踏まえて話しましょう。行動力が評価されます。英語力については自分から話す必要はありません。

その他の学生

大多数の学生がこのタイプです。特別な起業・留学経験もなければ体育会に属していたわけでもありませんが、万全に就活対策してきた学生のことを指します。

総合商社はエリート学生しか受からないイメージがあるかもしれませんが、スーパーマンだけでは会社は回りません。特別なスキルなしでも真面目に努力してきた姿勢が評価されるので、英語力はなくても大丈夫です。

総合商社に英語力がなくても内定できる理由

上記で述べたように、英語力がなくても総合商社の内定は獲得できます。総合商社は企業規模が大きい分多様性を求める傾向にあります。そのため、学生によって異なる評価基準を設けています。

体育会出身の学生の打たれ強さや我慢強さ、起業経験者の斬新なアイデアなどは英語力以上に重要視されることもあります。英語力だけに特化する必要はないので、自分の強みを効果的にアピールしましょう。

最低でもTOEIC600点があると安心

「英語は苦手だけど、最低限の英語力はつけておきたい」と思うなら、まずはTOEIC600点取得を目標にしてみましょう。

TOEIC600点を取ることができれば、ウェブテストは問題なく通過できる水準だと考えられます。いずれにしても将来的にさらにTOEICの点数が必要になることもあるので、継続して受験することをおすすめします。

総合商社では英語を使わない部署も存在する

総合商社のメイン業務であるトレーディングでは英語必須ですが、配属次第では英語を使わない業務に携わることもあります。

人事や総務などのコーポレート部門や国内事業部では英語を使う場面は限られます。もちろん、英語ができればその分仕事の幅が広がるので高い評価につながります。英語力があるに越したことはありません。

総合商社内定後に英語力を高めるべき2つの理由

TOEICのスコアが格段高くない学生こそ、別のピカイチの能力が評価されています。

そのため、総合商社に内定したら英語力を高める努力をしておきましょう。卒業旅行などで忙しくなりますが、TOEICなど英語資格試験を積極的に受験し続けることが大切です。

面接官が評価した能力を発揮するフィールドこそ海外にある

英語力がなくても総合商社の内定を獲得したということは、面接官が何かしらの能力を高く評価したということです。

その評価された能力が発揮できるフィールドが海外であることも十分に考えられます。その場合は若いうちからの海外駐在の可能性もあるので、英語が必要不可欠になります。

入社後は仕事に追われて勉強できない可能性がある

「必要になってから英語を勉強すればいい」と考えているかもしれません。しかし、世間で言われるよう総合商社は激務であり、日々業務に終われて勉強どころではありません。

特に年次が若いうちは睡眠時間を削って働く人も多数います。そんな環境ではなかなか勉強できません。まとまった時間を確保できる学生のうちに英語力を高めておきましょう。

まとめ

総合商社の選考を受ける上で、英語力は必ずしも必要ではありません。しかし、英語力がある方が望ましいのも事実です。

総合商社の仕事は非常に忙しいので、「入社してから勉強しよう」と考えていると全く勉強に手がつけられないこともよくあります。選考には英語力は必要ありませんが、内定獲得後には英語力を鍛えておきましょう。

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