朝起きたら体調が悪い、咳が出る、熱があるなど風邪の初期症状がみられる時、仕事を休むかどうか悩む社会人は多いはずです。仕事に対する責任感から気力で乗り切る人もいれば、休むことで周囲にうつさない配慮をする人もいます。そこで今回は、風邪で仕事を休む是非とその理由について解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
風邪で仕事を休むべきか悩む理由
特に新入社員の場合、風邪をひいて体調が悪くても、簡単に休めないと考えがちです。咳やだるさはあっても熱がない時は、余計にそう考えることでしょう。
ここでは、風邪で仕事を休むべきか悩む理由について説明します。
仕事を乗り切ることはできるから
風邪の症状があっても微熱程度であれば、仕事を乗り切ることができると考える人が多いようです。
第一三共ヘルスケアの「働く男をアゲる健康マガジン おれカラ®」に掲載された「30~40代男性有識者の6割が『風邪で仕事を休めない』!?ミドルマネジメント層ほど休まない傾向に」では、以下の理由が記載されています。
- 仕事がたまり休み明けに苦労するので風邪であれば出社すべきだと思う
- 周囲の人に仕事の面で迷惑がかかるので出社すべきだと思う
しかし本人が良くても、職場の人たちがどう受け止めているのかについて、考えが及んでいないように見受けられます。
風邪で仕事を休みすぎているから
大企業には身体が弱く、よく風邪で仕事を休んでいる社員が少なからずいるものです。企業としては熱や咳などの症状があり、体調が悪い時に出勤を強いることはできません。しかしそうした欠勤が続くと、上司や同僚の目は厳しくなります。
過去に何度も風邪の初期症状で休んでいた社員に対し、「繁忙期だから無理してでも出勤して」と上司が告げる可能性も十分あります。そのため、何度か風邪を理由に欠勤した社員が本当に体調が悪くて辛い時に、言い出せないケースもあるようです。
「社会人失格」のレッテルを貼られたくないから
新入社員の場合は特に、上司や先輩たちの評価が気になるものです。そして管理職の中には、「健康管理は仕事のうちだ」と言いきる人も少なくありません。
そのため、風邪を理由に仕事を休んで「社会人失格」のレッテルを貼られたくないという意識が働くのです。前述した「30~40代男性有識者の6割が『風邪で仕事を休めない』!?ミドルマネジメント層ほど休まない傾向に」にも、以下の理由が掲載されていました。
- 自分の中で風邪で休むのは甘いという考えがあるため出社すべきと考えている
- 風邪で休むなんてだらしない/甘い/弱いと思われてしまうので風邪であれば出社すべきだと思う
こうした認識を持つ社会人は、年代を問わず多いのかもしれません。
風邪で仕事を休むラインと休むべき理由
風邪で体調が悪い時には、いつも通りの力を発揮できません。また、周囲の人に移す可能性があるのに休めないのはおかしいと感じる人もいることでしょう。
ここでは、風邪で仕事を休むラインと休むべき理由について説明します。
風邪で仕事を休むライン
「風邪は万病のもと」といわれるように、侮ってはいけません。体調が悪い時に無理に乗り切るより、休むことで体調回復に努めた方が良いケースもあります。
ここでは、風邪で仕事を休むラインについて紹介します。
咳と鼻水がとまらず仕事するのが辛い
咳と鼻水がとまらず、仕事をするのがつらいと感じたら仕事を休むことをおすすめします。咳が出ていてもマスクをしていれば飛沫感染は防げると考える人も多いようですが、咳き込む音が周囲を心配させたり不快にさせる可能性があります。
また何度も鼻水をかんでいる様子を見るのも、決して気持ちのよいものではありません。鼻声で電話応対したり、打ち合わせをするのは好ましくないので、出社してから体調が悪いと感じた時は早退した方がよいでしょう。
頭が重く仕事するのが辛い
熱が出る前兆として、頭が重く感じるという症状が出ることがあります。咳や鼻水がひどくなくても、頭が重くて仕事をするのが辛い場合は、休む方が無難です。
頭が重い状態では仕事に集中することができず、時間だけが経過して業務が思うように進まないという状況に陥りがちです。仕事の質が明らかに落ちるほど辛いなら、休んで体調回復に努めましょう。
風邪で仕事を休むべき理由
風邪をひいた時には仕事を休むべきなのは、本人の体調を回復させる以外にも理由があるからです。
ここでは、 風邪で仕事を休むべき理由について説明します。
仕事をしてもパフォーマンスを発揮できないため
風邪に限らず、体調が悪い時に無理に仕事をしても、いつもと同じパフォーマンスは見込めません。本人は乗り切るつもりでがんばっていても、後で見直しややり直しが必要な業務内容では努力が無駄になります。
自分の仕事のパフォーマンスが落ちることで周囲に迷惑をかける可能性もあるので、いつも通りに働けないなら思いきって休みましょう。
職場でうつるのを防ぐため
マスクをしていれば飛沫感染は防げるものの、風邪のウイルスを持つ社員が触ったものに触れることでの接触感染、空気中に浮遊したウイルスを吸い込むことでの空気感染などのリスクは残ります。
風邪はウイルス性の感染症ですので、職場の上司や同僚にうつるのを防がなければなりません。熱が無くても咳やくしゃみ、鼻水がひどい時には注意が必要です。
風邪で仕事を休む際の方法
風邪で仕事を休むと決めたら、業務に支障が出ないようきちんと会社に連絡を入れなければなりません。
ここでは、風邪で仕事を休む際の方法について、例文を交えながら紹介します。
ステップ①|上司に連絡する
風邪で会社を休むと決めたら、就業時間前に直属の上司に連絡を入れるのがセオリーです。勤務先の就業規則によって、連絡方法が指定されていることがあるので、事前に確認しておきましょう。
以下では、上司に風邪で欠勤する旨を伝える際の例文を電話とメールの2パターン、紹介します。
電話例文
おはようございます。○○です。実は風邪をひいてしまったため、大変申し訳ないのですがお休みをいただけないでしょうか。
(上司が欠勤を認めてくれたら)ありがとうございます。これから病院に行きますので、明日の出社については改めて連絡いたします。また業務で急ぎの確認事項等がありましたら、できるだけ対応しますので、ご連絡をいただけますか?よろしくお願いいたします。
メール例文
件名:勤怠連絡(○○)
おはようございます。○○です。昨夜から発熱し体調が悪いため、大変恐縮なのですが本日はお休みをいただけないでしょうか。
本日は急ぎの対応や打ち合わせの予定がないので、日常業務についてはこれから▲▲さんに連絡をして、お願いする予定です。急ぎの確認事項等については、電話かメールをいただければ対応いたします。
これから病院に行きますので、診察が終わり次第明日の出社についてご連絡差し上げます。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
ステップ②|関係各所へ引き継ぎ・連絡をする
風邪で休むことを上司に連絡したら、次は業務で関わる関係各所への引継ぎをする必要があります。同じ部署の先輩や同僚、後輩など、自分の仕事を引き継いでもらう相手に電話またはメールで連絡しましょう。
また営業職で取引先とアポイントが入っている場合は、電話で事情を伝えるのがマナーです。始業時間前で取引先と連絡がつかない際にはまずメールを入れておき、その後に必ず電話をしてください。
ステップ③|診察を受け、仕事は忘れて休息に専念
風邪を理由に欠勤する時には、病院で診察を受けるのが大原則です。特にインフルエンザが流行している時は、周囲に感染させないためにもきちんと検査を受ける必要があります。
病院で診察を受け薬をもらったら、まっすぐ自宅に戻って休息します。自宅で仕事ができる環境がある人は、ここでメールチェックや電話連絡をして体調を悪化させがちです。仕事のことは忘れて休息に専念し、体調回復に努めましょう。
ステップ④|仕事復帰時には上司、同僚へ感謝の一言を伝える
風邪が原因の欠勤が、2日あるいは3日に及ぶことも珍しくありません。その場合は職場復帰したらすぐ、上司や同僚に感謝の言葉を伝えましょう。
「お休みをいただき、ありがとうございました。仕事ではご迷惑をおかけして申し訳ありません。今日からまたがんばります」と素直に伝えれば、周囲も気持ちよく受け入れてくれるはずです。
仕事中に辛くなった場合はその場で申し出る
風邪の症状が、就業時間中に現れることがあります。咳や鼻水、頭重感、発熱などの体調不良がみられ、仕事に集中できない状況になったら、上司に申し出ましょう。仕事を同僚に振ってくれるなどの業務軽減をはかってくれたり、早退するよう促される可能性が高いです。
早退した足で病院に行ければ、回復を早めることにもつながります。無理にがんばって翌日から何日も休む方が、職場にかける迷惑は大きくなります。早めに手を打つことを優先しましょう。
まとめ
今回は、風邪で仕事を休む是非とその理由、休む場合の連絡方法について解説しました。症状が軽ければ風邪でも乗り切ることはできますが、咳や熱があるのに無理して出勤しても周囲に迷惑をかけてしまうなら意味がありません。風邪を長引かせる方が職場に悪影響を及ぼすので、休む時には休んで、翌日からしっかり働けるように体調を回復させることをおすすめします。