中国(中華人民共和国)では地域の格差が激しいといわれていますが、中国の平均年収はいくらなのでしょうか。北京などの都市は比較的年収が高いといわれています。本記事では中国の平均年収や企業別年収のランキング、日本やその他の国の年収と比較しながら紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
中国の平均年収はいくらなのか
中国の中間層の平均年収は約740万円といわれていますが、都市によって大きく年収に格差があるといわれています。
「Hurun Wealth Report 2018」によれば、現在上海では約1億円以上の資産を保有している家庭は59.4万戸となっています。上海の人口は約2400万人なので、上海の7.5%の人が資産1億円以上の生活をしているということになります。
しかし、中国の一般的なサラリーマンの平均年収は250万円程度で、農村部となると100万円以下といわれています。
現地の物価目安
「アジア四季報」によれば中国の物価は都市によって大きく変わります。上海では新聞は約305円、タバコは約104円なのに対して、大連では新聞は約182円、タバコは約78円 となっています。
年々上昇する平均年収
しかし、中国では年々平均年収が上昇しており、それとともに物価も上がっています。 2001年では平均年収は約190万だったのに対し 、現在では約740万円と上昇率が激しいです。中国の年収が上昇している理由としては著しい経済成長と、それに伴う経済格差だと言われています。
中国の大都市では、もともと社宅に住んでいた数多くの人が、格安の値段で都市の中心部である不動産のオーナーになるという状況が実現しました。その後の経済成長により不動産価格が上昇し、都市の中心部の不動産を手に入れた人たちが多くの資産を得ています。
企業別・職業別ランキング
中国の人気企業はどういった企業があるのでしょうか。本見出しでは中国の人気企業とその年収、また職業別の年収も見ていきます。
中国の人気企業別|年収ランキング
中国の人気企業ランキングは以下のようになります。
中国の人気企業はアリババやテンセント、シャオミなどがランクインしています。これらの企業は世界の中でも名が知られている企業です。 ITやOA機器などの企業がランクインしており、近年大きな成長を遂げています
1位|華為技術有限公司(ファーウェイ・テクノロジーズ)
1987年に中国・深センに設立された民間企業です。世界有数のICTソリューションプロバイダーであり通信業者向けのネットワーク事業や法人向けのICTソリューション事業、コンシューマー向けの端末事業などを確立しています。
ファーウェイは競争力の高い製品やサービスを176以上の国で提供し、世界人口の1/3にも及ぶ人々のソリューションニーズに応えています。
2位|聯想集団(レノボ)
香港に本社を置き、アメリカや日本にもオペレーションセンターを置くパーソナルコンピューターのメーカーです。中国ではスマートフォンのメーカーとしても認知されていましたが、2015年に携帯電話部分をモトローラに統合することを発表しました。
2016年にはモトローラのブランドに一本化することを発表しています。
3位|百度(バイドゥ)
中国において検索エンジンを提供する会社です。2001年の1月に創業し本社は北京市にあります。世界の検索エンジン市場においてはGoogleについで第2位に、中国国内では最大のシェアを誇る企業となります。
中国の職業別|年収ランキング
中国の職業別の年収ランキングは以下のようになります。
中国で一番年収が高い職業は弁護士となっており、年収は約2,000万円となっています。銀行員やコンサルタント、広告ディレクター、プログラマーも年収が高く1,000万円を超えています。
また、大手企業の管理職、特に部長などの上級職になると年収が高く、2,000万円を超えることも珍しくありません。
世界と中国の平均年収による比較
世界と中国の年収にはどのくらいの差があるのでしょうか。本見出しでは、世界と中国の年収をランキング化し比較します。
世界の平均年収ランキング
「 World Data.info 」によれば世界の年収ランキングは以下のようになります。
世界の年収ランキングで中国は10位以内に入っていません。 中国の中間層の年収は平均750万円ですが、一般的なサラリーマンや農村部などの年収が低いためランキングのトップには入っていません。 そのため、中国は46位となっています。ちなみに日本は23位です。
日本と中国の平均年収の比較
日本の平均年収は約410万円、中国の平均年収は約100万円となっています。日本と中国の間で平均年収は約4倍もの差があります。
物価においても日本より中国の方が安いです。中国の物価は日本と違い、地域によって大きな差がありますが、都市の方では日本の2/3程度の違いがあります。
中国国内での平均年収の格差
中国国内での格差はどのくらい広がっているのでしょうか。本見出しでは、地域別の平均年収の格差や、格差の原因を見ていきます。
地域別|平均年収の格差
中国国内でも都市部と地方によって中間層の平均年収は750万円程度、農村部にいたっては100万円程度と平均年収の格差が激しいです。中国の2大都市、北京と上海は世界トップレベルの生活水準を誇るスイスと同等だと言われています。
都市部の住民は最新の電気自動車に乗りスマートフォンで買い物を行うなどテクノロジーを活用して生活しています。しかし、地方の住民はまともに食事もできず人身売買は行われている地域もあるほど格差が広がっています。
格差の原因
中国の経済格差の原因は、中国南東の沿岸部に「経済特区」や「経済技術開発区」が設けられ外国企業の投資が集中するようになったことが原因です。
外国企業も資源に恵まれ、13億人もの人口を有する中国に、将来的に大きな市場として成長する可能性があること見込んで積極的に投資しました。それにより中国の沿岸部の都市部は大きな発展を遂げました。
雇用機会の少ない内陸部の農村からは、沿岸部の都市へ工業労働者として多くの人が流出するようになりました。その結果沿岸部の富裕層は世界中のブランド品を購入しており海外に不動産を持ったりと、農村部と沿岸部とで格差が広がりました。
まとめ
本記事では、中国の平均年収や企業別年収のランキングを紹介しました。中国は経済成長が著しく年収が上がっていますが、格差の問題も指摘されています。農村部では年収が100万円にみたない地域もありますが、都市部では1億円以上の資産を持っている人もいます。
本記事が少しでもみなさまの役に立てれば幸いです。