通信社を徹底解説!|二大通信社の違いや年収についても解説します

マスコミ業界への就職を希望する方にとって、通信社は特に志望度の高い企業だと考えられます。日本には二大通信社がありますが、いずれも選考倍率と就活生からの人気度が高いと言えます。本記事では、先ず通信社の概略と二大通信社の説明をします。続いて、世界の通信社や知っておくべきポイントについてもお伝えします。

監修者

キャリアアドバイザー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

通信社とは

通信社とは、ニュースや新聞に関する情報発信をしているとイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

本見出しでは、通信社とは何かをご理解頂くために2つのポイントをご紹介します。

目次

通信社の役割

1つ目のポイントは、通信社の役割についてです。通信社には、数多くの記者が在籍しており日本国内外の様々なニュースや事件を取材しています。

そして、この情報は新聞社やテレビ局といった各メディアに配信されて、一般の視聴者に放送されることとなります。

通信社には、取材で得た情報を効率よくメディアへ展開するという役割があります。

通信社と新聞社の違い

2つ目のポイントは、通信社と新聞社の違いについてです。両者の違いは、自社媒体を持つか否かとなります。

通信社は、自社媒体を持たずに記者の取材した記事を各メディアや企業に販売して収益を上げています。

これに対して、新聞社は記者が取材した記事を所有する紙面に掲載しており、その販売・購読料によって収益を得ています。

日本の二大通信社

前述の見出しでは、通信社とは何か理解を頂けたと思いますが、代表的な通信社に興味をお持ちの方も多いと考えられます。

そこでこちらの見出しでは、日本の二大通信社である共同通信社と時事通信社に関して詳しくご紹介します。

共同通信社

こちらは、共同通信社の公式ホームページを参照して作成した共同通信社の基本情報です。

共同通信社は、日本国内外のニュースや記事関連写真などを、日本の新聞社、NHKや民放放送局に販売しています。

イギリスのロイター通信や、アメリカのAP通信と並んで世界的にも認知されている、日本を代表する通信社と言えます。

時事通信社

こちらは、時事通信社の公式ホームページを参照して作成した時事通信社の基本情報です。

時事通信社は、「世界の動きを日本へ、日本の声を世界へ」というモットーを掲げて、共同通信社と同じく総合メディア事業を営んでいます。

通信社としての伝統を守りつつ、新メディア向けのニュース事業やソリューション事業へも果敢に挑戦していることが特徴と言えます。

共同通信社と時事通信社の違い

共同通信社と時事通信社の基本情報をご紹介しましたが、以下では両社の違いを解説します。

共同通信社が、大手新聞社やメディアに対して情報提供をしているのに対して、時事通信社は日本新聞協会に属さない新聞社も対象としています。

また、日本国外への取材情報提供としては、2社ともに幅広いネットワークと支局を駆使しています。

世界の通信社

前述の見出しでは、日本の二大通信社をご紹介しましたが、ここでは世界の通信社をお伝えします。

  • ロイター通信(イギリス)
  • AP通信(アメリカ)
  • 新華社通信(中国)
  • EPA通信(ドイツ)
  • AFP通信(フランス)

以上のように、世界各国には代表的な通信社がありますが、各国とも通信社がメディアや新聞社へ取材情報を提供しています。

通信社に就職する為の知識

ここまで、日本の二大通信社や世界の通信社についてお伝えしましたが、通信社への就職を希望する方もいらっしゃると思います。

そこで以下では、共同通信社と時事通信社に就職する為の知識をそれぞれご紹介します。

共同通信社に就職する為の知識

本見出しでは、共同通信社の採用ホームページを参照して、共同通信社に就職するために必要な以下の情報をご紹介します。

  • 人物像
  • 選考フロー
  • 職種紹介
  • 働くメリット・デメリット
  • 平均年収

就活では、採用情報を元に企業分析と自己分析をすることが、内定取得に不可欠となりますので、共同通信社に関する知識を把握しましょう。

共同通信社が求める人物像

共同通信社が求める人物像は、「報道への強い意志を持ち、挑む姿勢を忘れない人」です。

報道業務は、多数の記者や報道職員の力によって支えられており、「人」が通信社の一番の財産と言えます。

そのため、特別な資格や能力はなくても、報道への熱意や気持ちを持つ人が求められます。

共同通信社の選考フロー

共同通信社の選考フローは、以下の4プロセスに分かれています。

  • 書類選考
  • 1次選考(面接、筆記試験)
  • 2次選考(面接、実技試験)
  • 3次選考(面接、適性検査)

一般的な企業と異なり、共同通信社では書類選考後に面接とプラスアルファの選考過程がとられていることに注意しましょう。

共同通信社の職種紹介

共同通信社では、以下の職種にて採用活動を行なっています。

  • 一般記者
  • 運動記者
  • 写真・撮影記者
  • グラフィック記者
  • 編集・事務職員

共同通信社の職種は、業務内容がそれぞれ異なっているため、ホームページを参照して理解を深めておくと良いでしょう。

共同通信社で働くメリット・デメリット

共同通信社で働くメリット・デメリットとしては、それぞれ以下が挙げられます。

共同通信社は、ほぼ休みなく毎日の取材に追われるキャリアですが、世界の動きを日本国内に広めるやりがいを感じることができます。

共同通信社員の平均年収

共同通信社社員の平均年収は、職種ごとに分かれており、以下はそのまとめ表です。

参照: キャリタス就活

これらは、各職種の新卒初任給を元に年収を算出しましたが、バックオフィス業務の事務職員・編集職員は若干低めの年収だとわかります。

時事通信社に就職する為の知識

本見出しでは、時事通信社の採用ホームページを参照して、時事通信社に就職するために必要な以下の情報をご紹介します。

  • 人物像
  • 選考フロー
  • 職種紹介
  • 働くメリット・デメリット
  • 平均年収

時事通信社への就職にあたり、共同通信社の就職情報とた

時事通信社が求める人物像

時事通信社が求める人物像は、「正確かつ客観的で中立なニュースをいちはやく国内外に伝える使命感のある人」です。

取材や報道の現場は、刻一刻と変わり続けており、市民が知りたいと思う情報を伝えることで、経済や社会発展へも貢献をしています。

時事通信社では、そんな責任感と取材への熱い想いを持った人を探しています。

時事通信社の選考フロー

時事通信社の選考フローは、共同通信社と同じく以下の4プロセスによって行われています。

  • 書類選考
  • 適性検査・筆記試験
  • 実技試験
  • 面接

時事通信社も日本を代表する通信社であるため、それぞれの選考過程では極めて高い倍率だと考えられます。

メディア業界への対策を元に、各選考過程での準備を万全にすることが内定への近道となります。

時事通信社の職種紹介

時事通信社の職種としては、以下で採用の機会があります。

  • 一般取材記者
  • 写真撮影記者
  • グラフィック記者
  • 事務職員・編集職員

通信社の仕事は、取材やカメラマンのイメージが強いですが、その他にもグラフィック編集をしたり、取材業務を支える職員も大勢います。

就活では、安易に職種を選ぶのではなく、しっかりと業務内容を理解した上で応募することが求められます。

時事通信社で働くメリット・デメリット

時事通信社で働くメリット・デメリットとしては、以下が挙げられます。

時事通信社でも、日本国内外のメディア業界を支える重要な役割を果たせますが、仕事への強い想いを持ち続けることが求められます。

時事通信社の平均年収

時事通信社の平均年収は、職種別で以下のようになっています。

参照: キャリタス就活

以上は、各職種の新卒初任給をベースに算出した結果であり、共同通信社と同じように職員の平均年収が低めだとわかります。

まとめ

通信社とは、新聞社やメディアに対して取材した記事を提供する役割を果たしており、日本には二大通信社があるとわかりました。

また、共同通信社と時事通信社に就職する為の情報もご紹介しましたので、これらを用いて選考の準備をすすめてみてはいかがでしょうか。

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