薬剤師を目指している学生もいますが、薬剤師になるためにはどうしたらいいのかという疑問を持つ学生も少なくありません。薬剤師になるために通う大学の薬学部の偏差値や、薬剤師の資格を取得するための薬剤師国家試験の難易度を解説していきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
薬剤師とは
薬剤師とは、病気の治療や日常生活における健康維持のために、医薬品全般の幅広い知識を持っている専門家の事をいいます。求められている役割は幅広く、薬局や医療機関で処方箋に基づく調剤や患者への薬の説明、薬の販売や相談をしています。
薬剤師は大学の薬学部を卒業し、薬剤師国家試験に合格して初めて与えられる資格となっています。
今回は薬剤師の難易度について解説していますが、薬剤師を目指す方が気になるであろう年収については以下の記事で紹介しています。ぜひご一読ください。
薬剤師になるには
薬の専門家である薬剤師を目指す学生も多いと思います。しかし、薬剤師になるためにはどうしたらよいのでしょうか。
本見出しでは、薬剤師になるための流れを説明していきます。
6年制の薬学部に入学する
薬剤師になるためには、大学の六年制の薬学部に入学し、薬学課程を卒業しなければなりません。薬学課程を卒業すると、薬剤師国家試験の受験資格を得ることができます。
学費としては、国立大学では6年間で350万円から400万円程度、私立大学の場合は6年間で1,000万円から1,200万円程度となっています。そのため国立大学の方が難易度も高く、入学希望者の割合も多くなっています。
薬剤師国家試験に合格する
薬剤師になるためには薬学部を卒業後、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。2006年4月1日の入学者から、学校教育法・薬剤師法の改正により薬学部の修業年限が4年から6年に変更されました。
そのため、原則として薬剤師国家試験を受けることができるのは、6年生薬学部を卒業した方とされています。また、創薬研究や開発などの分野に進む人材を育成するために4年制の薬学部も新たに設置されました。
4年生の薬学部を卒業した方も、いくつかの条件を満たせば薬剤師国家試験の受験資格を得ることができます。2017年度までの4年生の薬学部入学者に限り、卒業後大学院で2年間必要な科目や単位を修得した場合は、厚生労働大臣の個別審査の対象となり薬学部国家試験を受けることができる場合があります。
就職する
薬剤師の資格を取得したら、就職しなければなりません。就職先としては、調剤薬局、病院や診療所、製薬会社などがあります。
調剤薬局では、処方箋による調剤、薬の正しい使い方の指導、薬の飲み合わせのチェックなどを行います。
病院や診療所では、薬の調剤はもちろん、注射薬や点滴の調整・管理、適切な薬の飲み方の指導や薬の在庫管理や品質管理を行います。
製薬会社では、薬の研究開発や品質管理の他に、医者や薬剤師、看護師からの問い合わせに応じ適切な情報を提供します。
6年制の薬学部の難易度
薬学部へ進学することは難しいというイメージです。たしかに、国立大学や上位私立大学は非常に難しいです。特に東京大学などは入学後も成績競争の激しさがあるので、卒業することは容易ではないでしょう。
しかし、それ以外の薬学部であれば意外と簡単に入ることができます。 国立大学の薬学部へ進学するためには偏差値が65以上は必須ですが、私立の大学であれば偏差値が50以下でも試験に受かることができる大学はたくさんあります。
偏差値や学校のブランドにこだわらなければ、高い学費さえ払うことができれば薬学部へ進学することは可能です。
下記では、各大学の薬学部の偏差値と、薬剤師国家試験の合格率を表にしていますのでご参考下さい。
薬剤師国家試験の難易度
薬剤師になるためには、薬剤師国家試験に合格しないとなりません。薬剤師国家試験の難易度はどの程度なのでしょうか。
ここでは、薬剤師国家試験の試験内容と合格率を見ていきます。
薬剤師国家試験の試験内容
薬剤師国家試験の内容は必須問題が90問と、一般問題が255問の計345問となっています。配点は1問2点の計690点満点です。試験は2日間に渡って行われ、合格するためには以下の基準を満たす必要があります。
- (1)全問題の得点が426点以上
- (2)必須問題について、全問題への配点の70%以上で、かつ、構成する各科目の得点がそれぞれ配点の30%以上であること
- (3)禁忌肢問題選択数は2問以下
国家試験対策に力を注いでいる大学もあれば、製薬会社や研究機関で活躍できる人物を養成することを重視し、研究に力を入れている大学もあります。大学の薬学部を受験する際は、その大学がどんな目標を掲げてカリキュラムを組んでいるのかを事前に調べておく必要があります。
薬剤師国家試験の合格率
薬剤師国家試験は受験する年によって難易度が若干変わります。合格率は平均的に60%から80%ぐらいになることが多いです。
こうして見ると合格率は高く見られがちですが、卒業前に大学で実施される試験に合格しないと国家試験を受験できないなど、大学側が受験者を絞っていることも高い合格率の一因となっています。薬剤師国家試験の直前期などは1日8時間以上勉強をする学生が大半です。
また薬剤師国家試験の合格率は大学によって大きく異なり、薬剤師国家試験の対策に力を入れている大学の方が合格率が高くなります。
就職の難易度
上記にも述べましたが、薬剤師の就職先としては以下のような就職先が考えられます。
- 調剤薬局
- 病院や診療所
- 製薬会社
調剤薬局やドラッグストアは、薬剤師の資格を持っていれば簡単に就職することができます。
また、病院や診療所などは希望する就職先が人材を募集しているのか、などのタイミングによって就職の難易度が変わってきます。
製薬会社は、薬剤師の資格を持っていても就職することは比較的難しいです。学歴や英語のスキルなどで振るい分けされますので、製薬会社の就職を希望する方は、上位の大学に入学することを目標とし、英語の勉強などを欠かさずに行いましょう。
薬剤師に関する疑問
薬剤師になるための疑問として、勉強時間はどれくらい必要なのか、また一旦就職や大学を卒業した大人でも目指せるのかというものがあります。
本見出しでは、それらの疑問を具体的に説明していきます。
疑問①|薬剤師国家試験はどのくらい勉強すればいいのか
薬学部国家試験に合格するためには、とにかく勉強しなければなりません。どのくらい勉強すればいいのかということは人によって異なりますが、平均で1日8時間以上勉強している方が多いです。
また、むやみやたらに勉強するのではなく、効率よく勉強する事も大切です。薬剤師になるために進学したのに、国家試験に受からなければあまり意味がありません。そのため卒論を早めに終わらせて残りの時間を薬剤師国家試験の勉強に当てるといった方が多いです。
薬剤師国家試験は2月となるので、年間のスケジュールをしっかり立て、目標に向かって効率よく勉強することが大切となります。
疑問②|薬剤師は大人でも目指せるのか
薬剤師は大人でも目指すことができますが、大学の薬学部を卒業しなければなりません。そのため、一度は社会に出た方も大学の薬学部を受験する必要があります。
大人が薬学部を目指す場合は意外と多く経歴もバラバラです。一旦就職した方や高校卒業してフリーターをしていた方、薬剤師とは全く関係ない学部を卒業したが薬剤師になることにメリットを感じ薬学部に入り直す方もいます。
まとめ
本記事では、薬剤師になるための方法や薬学部国家試験の難易度について説明しました。薬剤師になるには大学の6年制の薬学部を卒業する必要があり、薬剤師国家試験に合格しなければなりません。薬学部の中には、偏差値が高い大学もあれば50以下の大学もあります。
偏差値の低い大学を選ぶと進学することは比較的簡単ですが、薬剤師国家試験に受からないと薬剤師の資格を取得することができないので、勉強することは必須となります。
本記事が少しでもみなさまの役に立てれば幸いです。