今回は清掃業がきついと言われる理由や、マンション清掃など場面別の清掃内容などについて解説します。清掃業にはメリットもあり、バイトから正社員になったり、キャリアアップを目指せる場合もあります。清掃業はきついと聞くけど興味があるという方へ向けた、清掃業の体験談も交えながらご紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
清掃業がきついと言われる理由
清掃業というと、世間的には面白くなさそうなイメージや、きつい仕事だというイメージがあります。
今回の記事では清掃業について詳しく解説しますが、まずは「清掃業がきついと言われている理由」を4つご紹介します。
①汚いものへの抵抗がある
清掃業をする上で一番避けて通れないのが、多くの汚いものを見る機会があるということです。
トイレや水回りの清掃を例にすると、他人の排泄物や嘔吐物、水垢などをきれいにしなければならないので、過度に潔癖症でない人でも抵抗を感じます。
②体力的にきつい
汚れというのは案外簡単に落ちません。汚れがついてから時間が経ったものは特に落とすのにも一苦労です。
例えば、地面に落ちている何人にも踏まれて黒くなったガムを想像してみてください。あのように強力に付着してしまったものをはがすのは、かなり力もいりますし、またずっと同じ体勢を維持することも体力的にもきつく感じます。
③短時間で成果が求められる
例えばホテルの客室清掃などではスピードが求められます。チェックアウトされたお客様から、新しくチェックインされるお客様までの間の時間は案外短いものです。
特に、お客様が何らかの都合でお急ぎの場合などは短時間で仕事を遂行しなければならないので、かなりテキパキと行動しなければなりません。
④早朝・深夜の作業になることもある
大型施設やアミューズメント施設などでは、日中はお客様で混雑していて清掃ができないため、開店前や閉店後の早朝・深夜に清掃作業を行う場合があります。
そのため昼夜逆転の生活になることもしばしばで、その後また日中の仕事に割り振られたらすぐに生活リズムを戻さないといけないので、きついと感じる原因の一つと言えます。
清掃業はトイレ掃除だけではない
清掃業といって一番に思いつくのがトイレ掃除という方も多くいらっしゃると思いますが、清掃業はそれ以外にもたくさんの場所で清掃をすることがあります。
以下に主要な6つを例として挙げました。
駅・商業施設の清掃業
駅や商業施設での清掃業では、主にトイレ清掃と外壁清掃にわかれます。トイレ清掃では汚いものに抵抗がある方はきついと感じるでしょう。また商業施設では、早朝深夜の業務があることもあります。
清掃業はパートのイメージがありますが、外壁清掃は正社員になれるチャンスがあります。
外壁清掃をするためには、研修を受けたりビルクリーニング技能士といった国家資格を取得したりする必要もあるため、正社員になる道が開かれることもあるのです。
ホテルの清掃業
ホテルの清掃では主に、床や水回りの清掃、ベッドメイクやシャンプー等の備品の補充の業務があります。
水回りの清掃があるので、汚いものに抵抗がある方はきつく感じるかもしれませんし、チェックインなど時間が決まっているので短時間で成果が求められます。
ビジネスホテルなどであれば、パートからの場合、現場責任者へのステップアップを経てようやく正社員に登用される場合が多く、いきなり正社員になるのは難しい職場と言えます。
新幹線・特急列車の清掃業
新幹線・特急列車では、列車内の清掃が主で、その中でも窓や座席の清掃、灰皿やトイレ清掃があり、時には車両外部の清掃もあります。
通常の列車清掃は深夜に行われることが多いですが、新幹線では折り返し駅で乗客の入れ替え時に素早く業務を遂行しなければなりません。
非正規雇用が多く、その中でも多数が40代~50代の女性がパートとして働いているのが現状で、現在では正社員になるのは困難といえます。
マンションの清掃業
マンションの清掃業では、共有部の清掃や退出時の清掃があります。退去時にはある程度きれいにしないと清掃代を別途請求する会社もあるため、比較的綺麗な状態から業務開始となります。
しかし、油汚れ除去や傷んだ壁紙の張替などはかなり体力的にきついようです。
現状は多くがパートですが、管理会社によっては正社員登用している企業も増えており、管理会社によっては正社員として働くチャンスは比較的あると言えます。
ハウスクリーニング
ハウスクリーニングは、一般家庭を清掃します。自分では清掃しにくい、換気扇やエアコンなどの清掃業務が主です。
特に換気扇の汚れは油汚れが頑固についており、普段清掃しないこともあって、いちいち換気扇を分解して清掃するケースもあり、体力的にかなりきついといえます。
パート雇用が多い現状ですが、ハウスクリーニングの需要の高まりによって、企業によっては正社員として初めから登用するケースもあります。
その他
その他にも、
- ゴミ屋敷
- 孤独死
- 遺品整理
- 不用品整理
など特殊な現場を業務として扱う清掃業者もいます。特に孤独死の清掃などは特殊清掃といわれており、遺体を片付けて、その部屋をまた使える状態にするための原状回復工事までサポートします。
特殊清掃はその専門性から、医療環境管理士などといった民間資格が必要なケースがあります。
また、遺品整理などをする場合も一般的には法規制に遵守する必要があるため、遺品整理士という民間資格が必要なケースもあります。
清掃業が楽しいという人もいる
バイト先がラブホの清掃員なんだけど、仕事単純作業だし、何かしら事件があるからくそ楽しい。
— のぞ (@MFlXdmZILQHKs7t) 2019年9月22日
上記のツイートをしている方は、清掃業はきつくはなく、むしろ仕事自体は単純作業で、時折おもしろい発見があり、その点から楽しく感じて働いています。
汗かいて、それを服が吸収して、さらに汗かいて、また染み込んで。
清掃員のバイトも楽じゃねえ。
ただ慣れたら楽しい
— SYOちゃんねる@よろろ@XvS所属 (@Syohei715) 2019年8月22日
上記のツイートをしている方は、清掃業は汗をかくほどの重労働で、簡単ではないと言っていますが、慣れてしまえば楽しく感じると言っています。ツイートからはやりがいも感じ取れます。
清掃業はきついがメリットもある
ここまで清掃業のつらい部分をご紹介してきましたが、ここからは清掃業のメリットを3つにわけてご紹介します。
①一人で黙々と作業できる
清掃業は基本的には1人で任された場所を作業をすることが多く、黙々と作業することが可能です。
人とチームワークを持つことが苦手な方や、話しながら仕事をするのが嫌いな方にはうれしいメリットといえます。
人間関係で悩むことも少なく、人間関係のストレスをため込みにくい職業です。
②掃除に関する知識を習得できる
清掃に特化した職につくことで、掃除に関する知識はプロ並みになっていきます。
今まで知らなかった知識やコツを活かして自身の生活での清掃の役にも立ちますし、業務をこなすなかで、汚れやすい場所や汚れをより簡単に落とす方法がわかり、業務をより効率よくこなせるようになっていきます。
③単純作業で慣れると楽
先にご紹介したツイートの方も言っているように、清掃の範囲は限定されているので、慣れてしまえば単純作業です。ある程度自分のペースで仕事ができ楽に感じます。
新しいことを覚えるのが苦手な方や、一つのことに集中して取り組みたい方にはメリットと言えるでしょう。
清掃業から発展するキャリアもある
先に軽く触れましたが、ビルの外壁清掃などをするには「ビルクリーニング技能士」という国家資格を取る必要があります。
ビルクリーニング技能士の資格をとれば、オフィスビルや病院、建築現場などで現場監督として働くことができます。安定して需要のある職業につきやすくなるということです。
また、近年の独居老人増加の背景などから需要が増えていることもあり、遺品整理などの特殊清掃では遺品整理士などの資格をもっていれば、独立することもできます。
まとめ
清掃業がきついと言われる理由を調査し、実際の仕事場別の業務内容を紹介しました。しかし一方で、清掃業には一人で黙々と仕事が出来たり、単純作業であったりといったメリットもあります。
また清掃業から発展できるキャリアもご紹介しましたので、清掃業に興味がある方はこの記事を参考に挑戦してみてはいかがでしょうか。