就活をするうえで、せっかく働くなら安定した業界で長く働きたいと考える人は多いと思いますが、安定した業界やその要素がわからない方もいると思います。ここでは、内定後に安心して働き続けることができる業界、逆に不安定な業界やその要素と、持っていれば安定した仕事に活かすことができる資格をご紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
「安定した業界」の要素
働く理由は人それぞれですが、安定した企業や業界で働きたいと誰でも最初に考えると思います。
就職するならすぐに転職を考えるような企業や業界ではなく、長く安心して働くことができる環境でキャリアアップしていきたいと思う人も多いと思うので、安定した業界の要素として意識しておくポイントをご紹介します。
給与水準が平均以上
まずは、働く上で給与面はとても気になるポイントです。なるべく転職をせずに長く働きたいと思うのであれば、自分が希望している業界や職種、企業の給与水準が平均以上かどうかは見ておくべきポイントになります。
最初の初任給や福利厚生、賞与はもちろんですが、特に入社後の昇給による給与のベースアップはどれくらいなのかは重要です。
長く働きたいと考えるのであれば、基本給や役職手当など昇給が明確でわかりやすく、正当に評価してもらえる環境なのかどうかは事前に調べておくと良いと思います。
企業としての安定性がある
企業として安定しているのかを考えた時に、まず思い浮かぶのは大手で知名度がある企業だと思います。誰でも一度は耳にしたことがあるような大企業は、創業からの歴史も長く、子会社やグループ会社で活躍できる環境もあるので安定しています。
他にも時代の流れに柔軟に対応して、顧客やユーザーが求めている様々な新しいサービスを提供することができる企業も、今の時代はとても強いと思います。
ワークライフバランスに優れるため離職率が低い
実際に現場で働く従業員が働きやすく、労働環境がしっかりと整っている企業は離職率も低いです。従業員の勤続年数が長いということは、それだけ会社を辞めるような要素が少ないということにもなります。
ワークライフバランスや働き方改革という言葉を最近は良く耳にしますが、実際に取り入れることができている企業はしっかりと社員やスタッフのことを大切に考えているので、自身の環境に何か変化があった場合でも、安心して働くことができます。
安定している5つの業界を紹介
安定している業界には、日々の生活や暮らしの中に直結していて欠かすことができないモノを提供している、需要と供給が安定している等の共通点があります。ここでは、いくつかその例をご紹介します。
インフラ業界
インフラ業界と呼ばれる社会の基盤となり、人々の生活に欠かせないモノを提供している業界は、完全に無くなってしまうと国や社会として機能しなくなってしまう可能性があるので、他企業等の競争も緩やかで業界的にも安定していると言えます。
鉄道・海運・航空
鉄道会社や海運、航空会社の総合職はとても安定していると言えます。電車や飛行機など、そこで生活している人たちの暮らしに根付いていることはもちろんですが、物資の輸送も行っているので社会的にも必要な業界です。
知名度のある大企業も多く福利厚生も充実しており、都道府県や市町村が運営している企業もあるので、簡単には倒産しないという安心感も大きいです。
電力・ガス・水道
ライフラインと呼ばれている電気やガス、水道関係の業界も生活に欠かせないモノです。この業界はエネルギー業界とも呼ばれていますが、いずれも社会の発展に欠かすことができない業界です。
工場などの企業だけではなく、生活の上でも安定した供給が必須となるので、市場競争による価格帯の大きな変動が頻繁に起こったり、提供されるエネルギーの質が悪くならないように国がある程度関与していることも安定している要素となります。
石油元売り
ガソリンや軽油の他に、LPガスなどを提供している石油元売り業界も生活に直結している業界です。現在、国内では大手企業が市場を占有しており、大規模な経営統合を行っています。その為、子会社やグループ会社も多く働き先に困るということは少ないです。
また大手商社が業界に関わっていることもあり、事業として国内だけではなく、海外で原油の開発も行っています。
電力やガスと同様に、常に安定した供給が求められる業界なので石油元売りもおススメの安定した業界です。
メーカー
メーカー業界は、常に市場を敏感に察知してユーザーが求めている新しいモノを生み出すことができるような将来性が高い企業も多く、企業同士での営業が多く需要と供給が安定しているなどバランスの良い業界です。
インフラ業界と同じく、日々の生活に欠かせないモノを作っているので安定性も高く、大手になればもちろんグループ会社や子会社も多くあります。
元々の日本の技術力の高さもあり、メーカー業界も安定している要素がたくさんあります。
素材メーカー
素材メーカーはBtoBと呼ばれている企業同士での取引を行うことが多いので、既に契約している企業とのやり取りなど、営業もハードになりにくく働きやすい環境があります。
取引相手が一般消費者と呼ばれる私達ではなく企業になるので、互いの欲しいものがはっきりしており、潰しあうような機会もとても少ないです。特に長年契約を結んでいる企業がある場合は、企業同士の信頼関係も強く、簡単に仕事がなくなるようなことも起こりにくいです。
食品メーカー
インフラ業界同様に、食品メーカーも日々の暮らしに欠かせないモノを提供しているので、需要と供給の安定がしっかり取れている業界です。
時代のニーズに柔軟に対応して新しいモノを生み出していく将来性もありますし、食品という生活に必要不可欠なモノを作っているので、他業界に比べて景気が悪い時の影響を大きく受けにくいという点もあります。
食品メーカーにも知名度のある大手企業が多く、グループ会社や子会社の他にBtoB企業もあるので、業界で見ても常に安定した仕事があり、安心できる環境です。
自動車メーカー
自動車メーカーは、まさに日本の技術力が光っていて伸びしろも将来性もある安定した業界です。国内での需要はもちろんですが、海外での需要もとても多く業務提携を結んでいる企業も多くあります。
また、自動運転技術や電気自動車の発展により、今後も安定した需要があると考えられていますし、日本製の信頼がとても高く、海外市場においても高い占有率を獲得しています。
自動車メーカーは各社に巨大なグループ会社があるので、配属先も多く安定した仕事があり、入社後のキャリアアップも安心することができます。
製薬業界
どんなに健康に気を使っていても、病気に罹ったことが全くないという人は少ないと思います。製薬業界も、日々の生活に重要な役割を担っているので需要がなくなる可能性はとても低く安定した業界です。
また厚生労働省も業界に関与しており、海外企業との合併など業界のグローバル化が着実に進んでいます。高齢化社会の日本において、新薬や後発医薬品の開発など安定した将来性もあります。
大手企業のグループ会社では、清涼飲料水や栄養ドリンクなども手掛けているので、生活に密着している業界です。
IT業界
パソコンやスマートフォンの普及によりインフラが進み、日常生活において今はインターネットなど情報技術は欠かせないモノとなっています。
小学校でプログラミング教育が必修化される予定となっているように、IT業界は国家としても力を入れている業界です。今後も市場は拡大し続け日々技術革新が進み、次々と新しい技術が生み出されていきます。
将来性も非常に高く、海外でも優秀なエンジニアの育成が進んでおり世界的に注目されている業界とも言えます。
政府系金融機関
メガバンクと呼ばれている大手の銀行のように知名度はまだあまりありませんが、その名の通り政府が経済発展や中小企業支援などの目的で設立している銀行です。政府が出資しているので、まず無くなることは考えにくいです。
また、それぞれの銀行にしっかりとした設立の目的があるので融資先も住み分けがされています。
これまでに東京スカイツリーの建設や東日本大震災の被害を受けた業者への支援など、日本の発展に欠かせない事業を手掛けているので、今後も安定した業界といえます。
安定した業界に就職したい女子就活生のための仕事を紹介
女性の社会進出も進み、男性だけではなく女性も活躍できる時代だからこそ、働きやすく安定した業界に就職したいと考える女性の方も多いと思います。そこで、結婚や育児など自身の環境の変化の際も安心して働くことができるおススメの業界をご紹介します。
金融機関のエリア総合職
金融機関にも一般職と総合職がありますが、なかでもエリア総合職は転勤がなく、特定の地域のみで働く総合職のことです。メガバンクや大手企業でもエリア総合職を採用しており、安定した給与や手厚い福利厚生が整備されています。
一般職とは違い、キャリアを積むことでより上の役職への昇級も可能なので、将来的に一般職よりも給与に大きな差が出ます。また、近い将来AIの導入により一般職の提携業務が自動化され業務内容が変化するといった懸念点もエリア総合職であれば、心配ありません。
商社の一般職
高い年収をもらいながら基本的には転勤もなく、繁忙期以外は定時で退社することができる総合商社の一般職もおススメです。商社であれば総合職同様に福利厚生も手厚く、育休の取得や時短勤務など自身の環境の変化にも柔軟に対応することができます。
またワークライフバランスを意識することで、仕事とプライベートの両立により充実した毎日を過ごすことができます。
総合職のようにキャリアを積んで出世していくような働き方ではなく、自分のペースで働きながらも安定したい人には特におススメの業界です。
安定している3つの資格
安定した業界で働くうえで、持っているととても役に立つような資格もいくつかあります。なかでも国家資格と呼ばれている資格は、持っていれば将来的に手に職をつけることができたり、パート勤務など自身の働き方にも柔軟に対応できるものもあります。
公務員
公務員試験に合格することで取得できる資格には、国家公務員や地方公務員の他にも保育士や管理栄養士などがあります。なかでも国家公務員や地方公務員は、国の機関や区市町村の役所で働く業種なので、将来的にも非常に安定した働き方をすることができます。
また他の資格でも保育士不足などの社会問題があるように需要のある業界も多く、課題となっている待遇面も今後は改善されていくと思われるので、持っていると強い資格です。
公認会計士
国家資格の中でも取得することが難しい公認会計士ですが、監査業務やコンサルティング、税務業務など、取得することできれば幅広い業務を専門的に行うことができます。
平均的な給与水準も高く、大手事務所に所属することで高い年収を得ることも出来ます。大手の監査法人で企業活動の監査業務に従事する働き方の他にも、企業内会計士としてコンサルティングを行うなど、近年では公認会計士が関わる業務も増えています。
また、実績を積むことで将来的には個人事務所として独立開業することも出来ます。
薬剤師
薬剤師は6年制大学の薬学部を卒業することで試験を受けることができ、資格を取得することができます。医薬品全般についての知識を持つ専門家として幅広く活躍することができる薬剤師は、病院や薬局だけではなく製薬会社や行政機関にも需要があります。
また、正社員のようなフルタイムではなくパート勤務を考えている場合でも、他のパートよりも高い給与での求人が多く、自身の環境に合わせて無理なく働くことができるのも魅力です。
安定していない3つの業界
安定している業界の要素を満たすことができていないことはもちろんですが、職場環境以外の他に時代背景もあり、様々な理由で安定していない業界もあります。
飲食、宿泊、娯楽、教育
上記の業界は3年で新卒離職率約50%を記録していますが、対人業務によるストレスの他に、一日の拘束時間が長い職場も多く、給与も割に合わないと感じてしまうという3つの原因があります。
どの業界もやりがいのある仕事ではありますが、その分激務と感じてしまう部分も多くあり、結果的に離職に繋がってしまいます。自身が生活する上で、ワークライフバランスを意識することは重要です。
医療サービス
看護や介護といわれる医療サービス業界も、その業務内容により激務と呼ばれています。給与水準もまだまだ低く、高齢化社会により需要はありますが社会保障制度への不安もあり、なかなか安定しない業界です。
また、自分自身が若いうちはできるような業務内容でも、年を重ねるにつれ肉体的にも辛くなってきてしまいます。長く働くことができるという環境を考える上では、業界だけではなく自分自身の身体のことを考えることも大切です。
金融機関
銀行の他に、証券会社や保険会社も含まれる業界ですがフィンテックと呼ばれている業務のAI化推進によるコストカットにより、窓口業務や個人営業などの仕事が将来的になくなるのではと言われています。
また円高や円安、デフレ化など経済的な影響も受けやすいので、地方銀行などは今後の資金繰りの問題も懸念されています。変化がとても大きい業界なので、今後の経済状況により不安定になってしまう可能性があります。
まとめ
技術が進歩したことにより、今まで安定していると言われていた業界がそうでなくなったように、これからも時代のニーズに合わせて今後様々な業界が変化をしていくと思います。
安定している業界が持っている要素や時代の変化を常に意識していくことは、自分自身の就職先や将来を考える上で改めて大切なことです。