パティシエとはお菓子職人のことです。パティシエになるためには必要な資格などはなく、経験を積むことが一般的です。日本では女性パティシエの数はまだまだ少なく、その仕事内容も有名ではありません。そこで今回は女性パティシエの求人情報やおすすめの職場などを紹介します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
女性のパティシエの現状
女性パティシエは、学生をはじめとして志望者が多い職業ですがその求人数は多くありません。女性パティシエになりたいと思う人は多いにもかかわらず、実際に女性パティシエとして働いている人は少ないのです。
また、フランス語で女性のお菓子職人はパティシエールと呼びます。パティシエとはお菓子職人を表す男性形です。
女性パティシエが少ない理由
先にお伝えした通り、パティシエになるには特別な資格を取得する必要はありませんが、女性パティシエはまだまだ少ないようです。
以下では、その理由の中から3つを説明します。いずれもこれから多くの女性パティシエが活躍するためには改善が必要なものかもしれません。
①結婚・出産を理由に重用されない
1つ目の理由は、結婚・出産を理由に重用されないからです。女性にとって結婚と出産は人生において大きなライフイベントです。結婚や出産によって重用されない理由は以下の2つがあります。
- 結婚: 20代から30代にかけて、結婚を機に仕事を変えたり引っ越しをしたりする
- 出産: 20代から30代にかけて、出産をすることで子育てに時間を多く割く必要が生じる
パティシエとしての腕を磨く20代~30代は、結婚・出産などの時期と重なりやすく、女性パティシエとしてのキャリアを積むことが難しくなりがちです。
②勤務時間が長い
2つ目の理由は勤務時間が長いというものです。勤務時間は仕事を選ぶときの重要な項目のひとつでしょう。勤務時間が長い理由には主に以下の3つがあります。
- 朝早くからの準備に加えて、翌日に向けた夜の仕込みが必要
- ハロウィンやクリスマスなど、お菓子の売れ行きが高まる繁忙期がある
- 新作のお菓子を売り出すために、営業時間外で試行錯誤を繰り返す
パティシエという仕事は短時間の勤務だけでは難しいため女性パティシエが少ないのです。
③体力面でもハンデがある
3つ目の理由は体力面でもハンデがあるためです。パティシエとしての仕事は華やかなイメージとは反対です。体力面でハンデがある理由としては以下の3つがあります。
- お菓子作りに用いる調理器具はどれも重くて力が必要
- 勤務と並行してコンテストの準備をしなければならない
- 原料やお菓子を保存するための冷房が欠かせず体が冷える
パティシエとして働くには体力が不可欠となるため、男性よりも女性が不利な状況です。
女性パティシエの仕事内容
女性パティシエはお菓子作りだけでなく幅広い仕事を行います。なぜなら個人でお店を出しているお菓子店では、複数のパティシエが働いていますが交代でお菓子作り以外の仕事も担当するからです。
以下では、女性パティシエが担当する仕事の具体例を4つご紹介します。明確なイメージを持つため、ぜひご確認下さい。
①洋菓子作り
1つ目の仕事は洋菓子作りです。洋菓子にはケーキ・マドレーヌやクッキーなどがあります。これらの洋菓子はどれも賞味期限が短いため、作ってから一両日以内に売り切らなければなりません。
洋菓子作りは生地作りから盛り付け・袋詰めまでを行います。洋菓子作りは1品ずつ作ることとなるため、根気だけでなく時間もかかる仕事です。これによって美味しい洋菓子が出来上がります。
②接客業務
2つ目の仕事は接客業務です。お菓子屋さんではケーキやシュークリームなどは鮮度を保つために陳列棚に並べられています。そのためお客さんが希望する商品を出して販売する必要があります。
常温保存が可能なクッキー類も含めて支払いをした後は包装をしなくてはなりません。さらには女性パティシエにとって接客業務は、お客さんを応対し食べた感想や希望などを直接聞くチャンスにもなります。
③備品管理
3つ目の仕事は備品管理です。お菓子店ではお菓子の材料だけでなく包装の備品管理も重要です。一般的に購入されたお菓子は箱に入れて販売されます。また誕生日用では蝋燭やリボンなども必須です。
そのため女性パティシエはこれらの備品を発注および管理する仕事も行わなければなりません。どのような備品が頻繁に使われているのかを正しく知ることで、売れ行きのお菓子もわかります。
④経理業務
4つ目の仕事は経理業務です。お菓子店での経理業務とは売上げの計算から材料や備品の原材料費を記録することです。この経理情報は年度末の税申告をする際にも必要となります。
そのため女性パティシエは日もしくは週当たりで経理業務を行います。経理業務はいわゆる裏方の業務にはなりますが、お菓子店の経営を支える大切な仕事であり、お菓子作りのコストを知ることもできます。
女性パティシエの求人募集に関する知識
女性パティシエとして働くときには、求人募集に関する情報を知っておくと良いでしょう。情報を知っていれば応募先が平均的な求人レベルなのか否かを判断することができます。
以下では、女性パティシエの求人募集に関するポイントとして3つをご紹介します。就職先を探す際はこれらの3つを中心に確認をしてからの応募がおすすめです。
給料相場
1つ目のポイントは給料相場です。例えば、新卒での初任給は月給15~20万円で、年収は200~300万円程となります。一般企業に比べると低い給料となるため、パティシエとして1人前になるという志が大切です。
給料相場を上げる方法としては、コンテストに出て優勝をしたり、腕を磨き自分のお店を持つなどがあります。女性パティシエの給料は決して高くありませんが、お菓子という夢を与える大切な仕事でもあります。
勤務時間
2つ目のポイントは勤務時間です。一般的な会社では1日当たり7~8時間の勤務時間が基本となりますが、女性パティシエの場合10時間以上に及ぶ可能性もあります。
なぜなら女性パティシエとしてお菓子作りの準備、完成したお菓子の袋詰めやその他の仕事を行うからです。そのため女性パティシエを目指す際には一般よりも勤務時間が長いことを理解しておきましょう。
必要なスキル・資格
3つ目のポイントは必要なスキルや資格です。パティシエ自体には働くために必須となる資格はありませんが、関連する資格を取得しておくことでキャリアアップが期待できます。
- 製菓衛生士: 菓子製造業に従事する者の資質を向上させ、公衆衛生の向上と増進に寄与する
- 菓子製造技能士: 国家資格である技能検定制度の一つであり、菓子製造に関する学科と実技試験があります
これら2つの資格は、パティシエとしての仕事を深く知り働くために、保持していると望ましい資格です。
女性パティシエにオススメな職場
女性パティシエが働くおすすめの職場は、女性パティシエにとって働きやすい職場環境であり、またパティシエとしてのキャリアアップが見込めるところです。
以下では女性パティシエにおすすめな職場を2つ紹介します。就職先を探している方は、これらの職場を中心に就職活動を行ってはいかがでしょうか。
女性オーナーが経営するお店
1つ目は女性オーナーが経営するお店です。お店のオーナーが同じ女性の場合、女性パティシエにとって働きやすい環境であることが期待できます。
なぜなら、その女性オーナーもかつては女性パティシエとして働いていたことが多いためです。そのため働きやすい職場環境であることが期待できます。
大手・ホテルが経営するお店
2つ目は大手・ホテルが経営するお店です。大手・ホテルではパティシエに求められるレベルが高く、扱うお菓子も多岐にわたります。
そのため女性パティシエとして修業をして一人前になるには理想的な環境です。キャリアアップを見込む場合、大手・ホテルで働くことが推奨されます。
見つけ方
女性パティシエにとって就職先を見つけるのは簡単ではありません。しかし、パティシエに特化した求人サイトPATISSIENTでは女性パティシエの求人情報が比較的多く掲載されています。
一般的な求人情報サイトとは異なりPATISSIENTはパティシエに特化しているため、効率的に女性パティシエ向けの求人が見つかると期待できます。
女性パティシエになるには専門学校に通う
女性パティシエとして働くには、そもそも専門学校で勉強することが望ましいと言われています。例えばスタディサプリ進路のパティシエ(洋菓子職人)を目指せる専門学校の一覧では女性パティシエになるための専門学校が一覧化されています。
学校紹介やカリキュラムなどをみて、洋菓子職人になるための専門学校を選びましょう。
まとめ
女性パティシエはなりたいと思う人が多いにも関わらず、年収や勤務時間により多くないことがわかりました。また就職ではパティシエに特化した求人サイトを用いて、おすすめの職場を探すことが望ましいようです。お客さんに幸せをもたらす女性パティシエを目指しては如何でしょうか。