旅行会社へ就職しようと考える人は多いです。大手旅行会社は、一般的にも知名度があります。就職活動では、大手旅行会社の情報を手に入れ、業界の動向を考える必要があります。旅行会社へ就職するメリットやデメリットも含め、本記事を参考にされご自身でも考察してみてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就活生から人気の旅行会社
旅行会社は、就活生から人気が集中する企業のうちの1つです。旅行会社での就職を目指す人は、どんな企業があるかを知っておきましょう。
就活生の人気がある理由は何でしょうか。旅行会社に就職するメリットやデメリットをまとめ、人気が高い企業をランキングにしました。就職活動の参考にしてください。
旅行会社とは
旅行会社とは、旅行を商品として販売する会社です。交通や宿泊などを含めた旅行を案内します。法律上は旅行業と呼ばれ、旅行代理業と区別されます。
旅行業は旅行を企画でき、旅行代理業は旅行業が企画したものを販売する権利を有します。企画できるか否かが違いとなります。旅行業を中心に、旅行会社についてまとめます。
旅行会社のビジネスモデル
旅行会社には、旅行業と旅行代理業を含めて4種類あります。
- 第1種旅行業(海外旅行など)
- 第2種旅行業(国内旅行中心)
- 第3種旅行業(一部の国内旅行)
- 旅行業者代理業(販売のみ)
就職活動を行う時は、旅行会社にも4種類あることは常識となります。種類により扱える旅行が異なり、旅行業者代理業では旅行の企画ができません。
国内外を問わず旅行を企画し、販売できるのは第1種旅行業です。また、海外旅行は全体の旅行の中で3割程度しかありません。7割以上が国内旅行である点も、意識的に注目しておきましょう。
旅行会社の主な仕事
旅行会社の主な仕事は、お客様に旅行を案内することです。旅行会社で働くと、多くの仕事内容があります。大きく分けて以下の通りです。
- 接客
- 企画
- 営業
接客には、ツアーコンダクターやキャビンアテンダントなどが挙げられます。企画は、ツアープランナーやオペレーター。営業ではカウンター業や団体営業などがあります。
旅行会社内での仕事は、多くの職種により役割が異なります。お客様の旅行を最高のものにするため、チームワークを図りながらそれぞれに最善を尽くしています。
旅行業界の市場規模
旅行業界は2019年までは右肩上がりの動向を見せていました。市場規模は2兆円を超え、今後も好調を維持するはずでした。2017年には、訪日外国人旅行者数は世界12位だったことも記憶に新しいものです。
しかし、2020年の新型コロナの影響が大きく、集客が見込めない状況です。日本旅行業協会によると、海外旅行だけでなく国内の団体旅行、個人旅行を含める全てで旅行客激減となりました。
7月から9月ごろ、現状より回復する予想を立てています。旅行会社の市場規模が、今後どうなるか慎重に見守る必要があります。
旅行会社ランキング
旅行会社の現状は、売上や年収を見ると把握できます。売り上げが好調な企業は、将来性があると考えられます。年収が高い企業は、社員の意欲が向上しやすいです。
以下では、売上と年収のランキング表をご紹介します。旅行会社のランキングを元に、ご自身の就職活動に活かしてみてください。
売上ランキング
2018年の単体業績のランキングは以下の通りです。
参考:トラベルボイス 観光産業ニュース
上記は単体業績ですが、2018年の連結業績ではJTBが1位となりました。業績好調な企業は、日本人だけでなく海外からの旅行者を招く努力をしている傾向にあります。
経営統合などにより連結業績が変化することもありますが、単体業績は社内の人の努力の賜物であるのは間違いありません。
年収ランキング
旅行会社の売り上げと年収は比例しません。以下では、年収ランキングを作成しているサイトを元に表を作成しました。
参考:旅行会社企業の年収ランキング1位~10位【2020年最新版】
2020年の年収ランキングは、新型コロナの影響が大きいです。ほとんどの企業で年収が下がっています。年収が下がっているのは、自粛期間が長いなどの理由が挙げられます。
訪日外国人数が99.9%減になるなど、旅行会社は厳しい現状があります。今後、新型コロナが落ち着くことでどう変化するか、最新の情報を手に入れる必要があります。
大手旅行会社5選
就職活動で実際に受けるか否かではなく、大手旅行会社は知っておかなければなりません。大手旅行会社の情報は、一般常識ともいえる内容です。
イメージだけでなくどんな企業が有名なのかを知り、ご自身が受ける企業と比較するのも良いでしょう。以下で大手旅行会社5選を挙げます。
①JTB
JTBは、誰もが知っている企業のうちの1つでしょう。設立年などは以下の通りです。
国内旅行や海外旅行を始め、不動産業や医薬品など多くの事業に取り組んでいるのが特徴です。主な事業は旅行業ですが、携わる全ての事業と手を組みながら拡大を続けています。
地域活性化やスポーツにも力を入れており、子供たちと共にサッカーをするイベントなども行っています。
企業は未来の創造を目的としており、環境美化などを行うJTB地球いきいきプロジェクトに参加する人も増加傾向にあります。人と地球の未来を創造する、言わずと知れた大企業です。
参考:JTBホームページ
②KNT-CTホールディングス
KNT-CTホールディングスは、売上高などでもランキングする有名企業です。設立年などは以下の通りです。
KNT-CTホールディングスは、2020年に行われるはずだった東京オリンピック・パラリンピックのオフィシャル旅行サービスパートナーです。
近畿日本ツーリストやクラブツーリズムなど、グループを統括する組織になります。事業内容が旅行業ではなく、グループの経営戦略・経営管理なのはそのためです。
世界中の人々の夢と感動のためにチャレンジするを理念としています。企業全体で人に感動を与えるための努力をしているのが特徴で、旅行業でも感動するプランを企画しています。
参考:KNT-CTホールディングスホームページ
③エイチ・アイ・エス(HIS)
エイチ・アイ・エスは、環境を主体に考える企業です。設立年などは以下の通りです。
HISグループの企業理念は、
自然の摂理にのっとり、人類の創造的発展と世界平和に寄与する
自然を大切にしながら、発展と平和を目指しています。また、ロボットを使用した「変なカフェ」も事業となります。旅行業では、九州地方を中心に環境を楽しむ旅行プランが多いのも特徴です。
旅行事業だけでなく、長崎にあるハウステンボスもエイチ・アイ・エスのグループです。ハウステンボスに行けば、HISの目指す自然の摂理にのっとる発展が理解できるでしょう。
参考:エイチ・アイ・エス ホームページ
④日本旅行
日本旅行の設立年、従業員数などは以下の通りです。
日本旅行の経営理念は以下の通りです。
日本旅行は、あふれる感性とみなぎる情熱を持って、魅力ある旅の創造とあたたかいサービスに努め、お客様に愛され、未来を拓くアクティブカンパニーを目指し、豊かな生活と文化の向上に貢献します。
お客様のことを考え、文化の向上を目指すのが日本旅行の特徴です。国内外の旅行を提供するのは当然とし、旅行をするお客様に多くの経験を身につけさせてくれます。
文化の基本は人であり、感性を磨くためにも旅行は必要という位置づけです。旅行プランには、日本の温泉100選など文化に根差したものが多く存在します。
参考:日本旅行ホームページ
⑤ANAセールス
ANAセールスの設立年等は、以下の通りです。
空の旅を考える人は、ANAを知らない人はいないでしょう。ANAセールスビジョンは、以下の通りです。
仲間と共にチャレンジし
安心でユニークな商品づくりとセールス力を磨くことにより
ANAファンの創造とANAグループ連結に貢献し続ける会社を目指します
仲間を重視し、ユニークな商品を磨くのが特徴です。手ぶら一人旅や、ANAシェア旅など、ガイドブックに載っていない旅をしたい人が体験したいプランが沢山あります。
空と人、そして夢を繋ぐ企業として存在し、人々へ楽しみを与えてくれます。オリジナリティあふれる企画を多く生み出しているのも、特徴的です。
参考:ANAセールス ホームページ
旅行会社に就職するメリット・デメリット
旅行会社に就職するメリットやデメリットは何でしょうか。旅行会社は数多く、務める会社によっても異なる場合があります。
以下では、一般的な旅行会社のメリットとデメリットをご紹介します。ご参考程度にご覧いただき、職種などにより人それぞれにメリットやデメリットがあることをご理解ください。
メリット
旅行会社に勤務するメリットは、以下の通りです。
- 旅行に格安で行ける
- 名刺交換ができる(本来出会えない人と)
- 姿勢が良くなる(態度や言葉遣いを含む)
一般的な旅行が格安で行けるメリットがあります。他にも、パソコンが得意になったり言葉遣いが丁寧になるメリットもあります。
最も人生に役立つメリットは名刺交換です。旅行会社では、通常出会えない人々との出会いがあります。言葉遣いや態度を正す努力をするのも、自分の品格を上げるためです。
旅行会社のメリットは、本来の自分からワンステップ上位の自分へ進化するきっかけを与えてくれる点にあります。人と出会えることが宝であると理解できる人には、良い点が豊富にあるのです。
デメリット
旅行会社で働く上でのデメリットは、以下のものが挙げられます。
- 時間の自由が利きにくい
- イメージより労働条件が良くない
- 休日出勤の可能性もある
最もデメリットになるのは、労働条件でしょう。フライトアテンダントなど、イメージは抜群に良くても給料が少ないなどがあります。時間的な自由も制限され、自分が旅行へ行く時間が取りづらいです。
お客様に対応するため、休日でも会社から連絡があることもあります。労働者のデメリットは、企業がが何よりもお客様を大切にしている証とも捉えられます。
お客様の旅行を最高にするには、社員が頑張る必要があります。そのため、時間に自由が利かなかったり思っているよりも労働条件が悪い場合が多いのです。
旅行会社に向いている人の特徴
旅行会社の仕事は、多くの職種から成り立っています。お客様に対応するだけでなく、社内の人間関係も円滑にする必要があります。
既に述べたデメリットを考えず、人のことを考えて行動できる人が求められるのです。一言でまとめるなら人間力が高い人となります。以下では、3つに分けて特徴をご説明します。
特徴①|コミュニケーション力が高い
何よりも重要な特徴は、コミュニケーション力です。人と会話し、感情を捉えられる能力が何よりも大切なのです。お客様の要望を叶えるため、言葉にならない感情まで把握できれば最高です。
社内の人間関係も、コミュニケーション力が必要です。報連相などは常識ですが、自分の仕事が他の職種の人の助けになることを考えられる人でなければなりません。
自分の常識で考えるのではなく、常に相手の立場になって考える必要があるのです。人の心を掴める人には魅力があります。魅力的な人物になる努力ができる人が求められます。
特徴②|人のために計画を立てられる
旅行会社での企画は、自分が楽しむものではありません。様々な立場や状況のお客様が、心から楽しめる企画にする必要があります。自分が行きたい場所ではなく、相手が行きたい場所を企画するのです。
人が喜ぶ表情を思い描き、どんな企画を作ればよいか楽しめる人物である必要があります。休日にゆったりしたいお客様もいれば、傷心旅行のお客様もいます。
相手の立場になって考え、交通や宿泊なども含めて企画を行います。常に相手のことを考えて計画が立てられる人が求められています。
特徴③|チームワークを大切にする
旅行会社は特にチームワークが必要な仕事です。1人で仕事はできず、必ず誰かの助けを必要とします。逆に、あなたは誰かの助けにならなければなりません。
与えられた業務は、あなたの能力を計るものではありません。旅行に携わる全ての人に対し、あなたはお手伝いをする感覚が必要です。受付で旅行予約を取る人もいれば、裏で荷物を整理している人もいます。
全ての人が力を合わせない限り、お客様が喜ぶ旅行は提供できないと心得る必要があります。単に仲良くするだけでなく、協力する意識が必要なのです。
旅行会社の面接の特徴
旅行会社の面接で質問される内容には、傾向があります。面接の特徴を知っておき、どんな質問でも答えられる準備は必要不可欠です。
以下では、大きく分けて3つの特徴をまとめます。あなたが面接官なら、なぜその質問を聞きたいかを考えてみてください。
特徴①|自身の旅行体験について
最もよく聞かれる質問は、就活生の旅行体験です。どんな場所へ行き、どんな体験をしているかを問われます。また、旅行から何を吸収したかを聞かれる場合もあります。
旅行会社では、旅行の企画を行う場合があります。自分自身を満足させる旅行体験をしていない人が、他人を喜ばせることはできません。故に旅行体験に関する質問は、必須項目となります。
様々な事情で旅行を経験していない場合、小さな出来事を旅行に見立てて話す必要があります。あなたの身近な場所も、遠い人には観光地です。小さな喜びを大きく企画してみてください。
特徴②|お客様への対応について
次に問われることが多いのは、お客様への対応です。特にクレーム対応が聞かれる場合が多いです。どんな仕事にもクレームはあります。お客様を常に最大限満足させられることは少ないです。
ある事例を取り出し、実際のお客様のクレームにどう対応するかを問われる場合があるのです。クレーム対応にはマニュアルがありますが、マニュアル以上の品質を提供できる人物が求められます。
謝罪を行い、お客様の要求に応える努力を忘れてはいけません。可能な限り企業への負担は無くし、お客様満足度を向上させる対応を考えておきましょう。
特徴③|業界の動向について
旅行業界の動向についても知っておく必要があります。しかし、業界全体の動向に対して論じる必要はありません。過去と現在の状況を把握しておきましょう。
特に面接を受ける企業の過去10年間の動向は、必ず知っておく必要があります。上記で参考にした、各企業の有価証券報告書なども目を通しておくことをおすすめします。
2020年、新型コロナにより旅行業界は大きな打撃を受けています。現状を打破するため、あなたができることを考えてみてください。現在実務に当たっている人々は、できることを実践しているのです。
旅行会社の今後の動向
旅行会社は現在、新型コロナの影響を大きく受けています。経営状態を見れば低迷しているように見えます。事実、売上等が見込めません。
しかし、海外からの訪日ブームは続いています。コロナ終息後には、さらなる飛躍が期待できるでしょう。長い目で見て、5年後や10年後を見越して就職活動を行うことをおすすめします。
まとめ
旅行会社は人気が高い就職先です。倍率が高くなる傾向にあり、一筋縄ではいかないでしょう。本記事を参考にし、大手企業はもちろんのこと、ご自身が受ける企業を良く知りましょう。
知識が大切なのではなく、知っている知識を活用できる人物が合格できるのです。あなたも旅行会社に内定をもらえる可能性はあるのです。