企業研究をしていると、総合職や基幹職など聞き慣れない言葉を目にすると思います。そのため、基幹職とは総合職や一般職などとは違う意味なのか疑問に感じる方も多いと考えられます。そこで本記事では、基幹職とは何か概略をご説明します。続いて、他の職種との違いや基幹職がある企業をお伝えします。
弊社bizualでは、就活で業界選び、面接対策、ES対策などにお悩みの方向けに無料サポートを実施しております。
無料登録後、下記就活サポートが完全無料で受けられるようになっているため、就活生の方はぜひご活用ください。
bizualのサポートに無料登録しておくと・・・
- 就活生専門のコミュニティに無料参加できる!
- 面談後参加できるコミュニティで近年の就活業界の傾向などの情報を受け取れる!
- ES免除・1次面接無しの選考ルートも選べる!
- 選考対策(ES添削・模擬面接)を無料サポート!
- 面接官からの合否フィードバックを共有!
この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
基幹職とは
基幹職とは何か、そもそもこの言葉自体を聞くことが初めてで意味も知らない方もいらっしゃると思います。
そこで本見出しでは、基幹職に関して2つのポイントをご説明しますので、理解を深めるためにご参照ください。
基幹職の読み方は「きかんしょく」
基幹職の読み方は「きかんしょく」です。
基幹職は、「基幹」と「職」という2つの言葉が合わさってできています。
- 基幹: 主要部分として物事を成り立たせる
- 職: 職業を示す略語
読み方自体は極めて簡単ですが、言葉の意味が曖昧な場合にはさらに分解して単語レベルで意味を考えると良いでしょう。
基幹職の由来
2つ目のポイントは、基幹職の由来についてです。
会社によって厳密には異なりますが、基幹職は課長以上で役員未満の管理職か、特定の業務を専門とするプロフェッショナル職を指しています。
後者の場合は、能力と人間性が認められ会社の中枢を担う役割を果たしており、会社の基幹としての職に就く者という意味があります。
基幹職と他の職種の違い
前述の見出しでは、基幹職に関して解説を致しましたが、大きく分けて2つの意味合いで用いられることがわかりました。
- 特定の専門業務をするプロフェッショナル職
- その他の職から職位が上がった管理職
本見出しでは、基幹職とその他の職の違いを3パターンにて説明致しますので、職種でお悩みの方はご参照ください。
基幹職と総合職の違い
1つ目は、基幹職と総合職の違いについてです。これらの職種の定義としては、以下となります。
- 基幹職: 特定の専門業務をするプロフェッショナル職
- 総合職: 業務や配属先が最も幅広く、多様なキャリア選択ができる職
多くの企業では、総合職での一括採用を行い各社員の能力や以降に応じて配属先が決定し、キャリアを積んでいくことになります。
これに対して、基幹職ではエリア、サービスや業務内容があらかじめ決まっており、その専門としてキャリアを築くことになります。
基幹職と一般職の違い
2つ目は、基幹職と一般職の違いについてです。これらの職種の定義としては、以下となります。
- 基幹職: 特定の専門業務をするプロフェッショナル職
- 一般職: 総合職の業務を支えるサポート職
一般職は、窓口での接客から補佐的な事務業務に携わり、仕事内容は多岐に渡っています。総合職のサポートもします。
一般職の業務をさらに細かく分割して割り振る際に「基幹職」という名称を用いることもあります。
基幹職と専門職の違い
3つ目は、基幹職と専門職の違いについてです。これらの職種の定義としては、以下となります。
- 基幹職: その他の職位から上がった管理職
- 専門職: 専門知識や資格に基づき働く職
専門職を有する企業としては、公認会計士を有する監査法人、弁護士が働く弁護士事務所などが挙げられます。
一方で、基幹職を専門業務をするプロフェッショナル職として使ってしまうと、専門職と同じ意味になってしまい意味がかぶります。
そのため、基幹職と専門職の表記を併用する時には、管理職の意味で基幹職を用いることが適切だと考えられます。
基幹職がある企業
ここまで、基幹職に関して様々な説明をして参りましたが、実際にどのような企業で使われているのか気になる方も多いでしょう。
そこで本見出しでは、基幹職がある5つの企業を紹介するので、志望される方は企業研究にご活用ください。
採用情報は2021年度のものです。
トヨタ
1つ目の企業は、トヨタ自動車です。トヨタ自動車は、日本国内外で圧倒的な実績と優れた経営モデルをもつ会社として評価されています。
- 基幹職1級: 部長
- 基幹職2級: 課長
- 基幹職3級: 次長
トヨタ自動車では、管理職として基幹職という職種が利用されており、さらに1〜3級で表す職位が分かれています。以下はトヨタ自動車の採用情報です。
トヨタ自動車では、過去3年にかけて高校専門学校から大学院生までを対象とした、新卒の採用人数が増え続けています。
日立
2つ目の企業は、日立製作所です。日立製作所は、日本を代表する総合電機メーカーとして、長きにわたり日本経済を支えてきました。
- 総合職
- 基幹職(執務職)
- 基幹職(技能職)
日立製作所における基幹職の役割は、専門的な業務を担当するプロフェッショナル職となっており、細かく2種類に分かれています。
以下は日立製作所の採用情報です。
日立製作所では、職種ではなく学歴に応じて初任給が異なっていますが、総合職や基幹職の給与は大卒であれば同じです。
第一生命
3つ目の企業は、第一生命保険株式会社です。第一生命保険株式会社は、日本の大手保険会社であり、第一生命ホールディングスの子会社です。
- 基幹総合職オープンコース
- 基幹総合職スペシャリティコース
- 基幹一般職オープンコース
第一生命保険株式会社では、全ての募集職種にて基幹職と記載されており、職種名の大きな違いとしてはないと考えられます。
以下は第一生命保険株式会社の採用情報です。
第一生命保険株式会社では、基幹総合職と基幹一般職で初任給の大きな違いがありますが、その他は同じであるとわかります。
味の素
4つ目の企業は、味の素株式会社です。味の素株式会社は、調味料や飲食品を提供している大手食品メーカーです。
- 従業員: 直接雇用している正社員
- 基幹職: 課長以上の職位についている従業員
- 役員: 取締役など会社の経営に携わる者
味の素株式会社では、従業員を統括する管理職として基幹職という言葉が用いられています。
以下は味の素株式会社の採用情報です。
味の素株式会社では、総合職として一括の新卒採用を行っており、基幹職になるのは昇進をして課長以上に登りつめた社員のみとなります。
みずほ
5つ目の企業は、株式会社みずほ銀行です。株式会社みずほ銀行は、みずほフィナンシャルグループの子会社であり、3大メガバンクの1つです。
- 基幹職(総合)
- 基幹職(一般)
株式会社みずほ銀行では、総合職と一般職のどちらにおいても基幹職という表示になっており、厳密な違いはないと考えられます。
以下はみずほ銀行の採用情報です。
株式会社みずほ銀行では、IT技術の発展に伴い千人規模の大量採用がなくなったものの、現在でも基幹職として数百名単位の採用をしています。
まとめ
基幹職とは、総合職や一般職のように業務内容に応じて利用される場合と、管理職の職位として使われるケースに分かれていました。
また、実例として基幹職がある5つの企業をご紹介したので、興味をお持ちの方は企業研究を進めてみてはいかがでしょうか。