企業や事業を成長させるうえで、投資は欠かせません。個人投資家も増えていますが、高額な費用を調達するためには投資銀行などを活用する必要があります。その一端を担うのが、ベンチャーキャピタルです。ここではベンチャーキャピタルの仕事内容や、激務かどうかについて説明します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
ベンチャーキャピタルとは
ベンチャーキャピタルとは、上場していない企業に対してコンサルティングや、株式や債券を購入することで資金提供などの支援を行い、上場後に保有資産を売却して利益を得る仕事です。
ここでは仕事内容について、詳述します。
ベンチャーキャピタルの仕事内容
ベンチャーキャピタルの仕事内容は、以下の通りです。
- 投資先を探す
- 投資する
- 投資先への支援
- 売却
ベンチャーキャピタルの仕事は、将来の可能性がある上場していない企業を見つけることから始まります。投資先選びに失敗すると投資した資金が回収できなくなるので、責任重大です。投資先を見つけたら、株式または債権を購入し企業に資金を提供します。
そしてビジネスがうまくいくよう、コンサルティングや経営フォローを行います。投資先が上場したところで保有資産を売却し、利益が出て初めて仕事が完結します。
代表的なベンチャーキャピタル
代表的なベンチャーキャピタル企業に、「ジャフコ」と「フューチャー」があります。
ジャフコは野村證券系で、シードやシリーズAに位置するスタートアップ企業への投資実績の高さに定評があります。株式や債券が低価格の早期に投資するため、売却益が大きいのが特徴です。
フューチャーは、独立系のベンチャーキャピタルです。地方の金融機関と連携し、地元企業への投資を積極的に行っています。
ベンチャーキャピタルが激務と言われる理由
ビジネスを育て、やがてハイリターンが期待できるベンチャーキャピタルの仕事に、やりがいを感じている人が多数です。しかし金融業界の中では、激務に分類されると考えている人が多いかもしれません。
ここではベンチャーキャピタルの仕事が激務だと言われる理由を4つ、紹介します。
理由①|成果主義
ベンチャーキャピタルの仕事は将来性のある企業や事業を見つけ、先行投資してそれを育て、上場させることで資産売却をして利益を得ます。しかし投資を始めてから結果が出るまで、5~10年という長い時間がかかります。
さらに投資に見合う成果を求められます。成果を上げるためには、投資先へのきめ細かなサポートが不可欠なので、自ずと忙しくなるのです。ただし、投資先が同伴成長している期間はそれほど忙しくないようです。
理由②|精神的なプレッシャーも大きい
ベンチャーキャピタルでは、投資先を自分で見つけ支援をすることになります。しかし、投資の結果が出るまでに時間がかかりますし、投資額を回収できる保証もありません。
さらに成果主義の業界なので、給与体系も能力主義の年棒制を取り入れているところが多いです。また投資した企業に色々な相談や支援を求められることも多々あり、精神的なプレッシャーが大きい仕事でもあります。
理由③|休日は取引先との人脈作りに尽力する
投資先は、待っていても見つかるものではありません。将来性のある企業や事業を探す上で、情報収集のための人脈作りが不可欠です。
ベンチャーキャピタルは取引先から見込み客の情報を得ることが多いので、クライアントとの関係を良好に保つ努力が欠かせません。休日などプライベートを費やして関係構築するケースが多く、激務だと言われます。
理由④|複数案件を同時並行で進める
ベンチャーキャピタルは投資の結果が出るまでに長い期間がかかることから、成果を担保するために複数案件を同時進行で進めます。
市場や業界が異なる企業を複数抱え、それぞれに適した支援を行えるよう調査やデータ収集、分析、資料作成するのには時間がかかります。
人材確保やリーガルチェックなどの経営支援も担当することになり、業務が多岐にわたるため激務になる人も少なくありません。
ベンチャーキャピタルで特に激務なのは顧客とビジョンを共有できないとき
クライアントの中には資金提供までは低姿勢でも、投資を受けた後はコンサルティングやアドバイスを聞こうとしない経営者もいます。
企業を上場させるために長期的視点に立つのではなく目先の利益確保を優先するなど、身勝手なクライアントと目標を共有できないことで、仕事が増えるケースも少なくありません。
ベンチャーキャピタルは激務な一方、いいところもある
ベンチャーキャピタルで成果を上げ続けるのは、それほど簡単なことではありません。しかし企業やビジネスを育てる役割を担うベンチャーキャピタルには、他の仕事では味わえないやりがいもあります。
ここではベンチャーキャピタルのいいところを、具体的に紹介します。
①成果次第で高給になる
ベンチャーキャピタルの給与体系は、キャピタルゲインで得た利益が大きければ大きいほど、コミッションとして還元されるのが一般的です。
つまり将来性のある投資先を見つけ、より大きく育てて売却することができれば、高給が得られるようになります。
ベンチャーキャピタルでは若くても、年収4000~5000万円という人が数多くいます。努力して成果を出せばリターンも大きい、魅力的な仕事といえます。
②投資先を成長させる面白さがある
ベンチャーキャピタルは、企業やビジネスを成長させることが利益確保につながります。
過去にない製品やサービス、業界をまたいだイノベーション事業などを市場に紹介し、売り上げにつなげていく仕事に面白みを感じる人も多いようです。
IT業界でメガベンチャー企業が台頭したように、自分が投資先の成長に関われるところにやりがいを感じるのでしょう。
③様々な人・業界を知ることができる
ベンチャーキャピタルは首都圏だけでなく、地方企業への投資を行うことも珍しくありません。そのため、広いエリアの様々な業界で数多くの人と関わることができます。
その分、勉強が必要な仕事ではありますが、自分の成長につながります。また、幅広い人脈を築くうえでも、より多くの業界や人を知ることはプラスに働くはずです。
ベンチャーキャピタルは今後より活性化する
グローバル化が進む現代は、大企業が安泰という時代ではありません。アイデア次第で世界を相手に活躍できることを知る若者が、大学卒業と同時に起業するケースも増えています。
銀行は斜陽産業といわれている一方で、ベンチャーキャピタルのニーズは今後も活性化することが予想されます。将来性のある仕事と言えるのです。
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ベンチャーキャピタルへの転職を検討する際の注意点
ベンチャーキャピタルはハイリターンが見込める仕事ではありますが、続けていくためには適性があることが前提です。
ベンチャーキャピタルへの転職を検討しているなら、自分に適性があるか否かを見極めることが大切です。ここではベンチャーキャピタルについて知っておいてほしい特徴を、まとめます。
①個人プレーが中心
ベンチャーキャピタルでは会社に依頼があるのではなく、個人で投資先を見つけることから仕事が始まります。
そして担当するクライアントに必要な情報提供やコンサルティング、経営支援も、自分の裁量で行わなければなりません。
つまり、ベンチャーキャピタルは個人プレーが中心の仕事です。投資後は上場に向けて、あらゆる支援を行うことになるため、業務も多岐にわたります。そのため、勉強が不可欠です。
②経済情勢という不可抗力に影響される
ベンチャーキャピタルがキャピタルゲインを手にするまでには、年単位の時間が必要です。
投資の時点であらゆるシミュレーションを行ったとしても、日本だけでなく世界の経済情勢という不可抗力にさらされるリスクをなくすことはできません。
経済情勢の悪化に伴い投資先の事業に悪影響が出るなど、自分の力ではどうにもならないケースが起こりうることは理解しておく必要があります。
③資格は必要ではない
ベンチャーキャピタルの仕事に就く際に、必要な資格はありません。しかし、業務が多岐にわたることから、必要なスキルはあります。
- 幅広い業界・分野に関する知識
- 調査・分析能力
- 文書作成能力
- 業務遂行能力
- コンサルティング能力
- コミュニケーション能力
ベンチャーキャピタルに異業種転職をするにあたっては、文書作成能力・業務遂行能力・コミュニケーション能力があることが前提となります。また、足りない知識を学び続ける姿勢も必要です。
④求人はしっかり見極める必要がある
未経験者がベンチャーキャピタルに転職する際には、応募企業をきちんと見極める必要があります。
業務が多岐にわたるため、未経験者が転職した後で適性や能力が足りないことに気づき、早期退職するケースが多々見られるからです。
またベンチャーキャピタルとひとくちに行っても、「経営」や「ファイナンス」など得意分野が異なります。自分の経験を生かせるよう、転職エージェントも活用しながら求人を探すことをおすすめします。
まとめ
ベンチャーキャピタルで活躍するためには、豊富な知識と様々な能力が必要です。新卒で就職した場合には激務に感じるかもしれませんが、経験を積むことで業務の大変さは軽減され、高収入も目指せます。やりがいのある仕事を求めている人は、検討してみると良いでしょう。