コロナにより、大手お菓子メーカーではチョコやお菓子、家電メーカーではおもちゃと家電への就職人気が高まっています。また、お菓子メーカーへの就職を希望する大学生にとって、年収や求人は重要情報だと考えられます。本記事では、まずお菓子メーカーランキング、お菓子メーカーの面接の特徴や今後の動向をお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
お菓子メーカーは就活生に人気
コロナの拡大で自宅待機が求められる中、需要が高まっているお菓子メーカーは就活生に人気であると考えられます。
- 売上増加により、経営状況が順調だと想定されるから
- 多くの消費者から必要とされる、お菓子作りに携わりたいから
- お菓子の製造販売で、世の中を明るくすることができるから
このように、お菓子メーカーが就活生にとって人気である理由は様々だと言えますが、人気が上がることで就職難易度も高まっています。
お菓子メーカーとは
冒頭の見出しでは、お菓子メーカーが就活生に人気であるという実態をご紹介致しましたが、そもそもお菓子メーカーをあまり知らない方も多いと考えられます。
そこでこちらの見出しでは、お菓子メーカーとは何か業界へのご理解を深めて頂くために、3つのポイントをご説明致します。
お菓子メーカーのビジネスモデル
1つ目のポイントは、お菓子メーカーのビジネスモデルについてであり、以下によってお菓子メーカーは事業運営を行っています。
- お菓子の原材料を選定して、継続的な製造のために調達する
- 調達した原材料を用いて、量産用のお菓子を製造する
- 製造したお菓子を、様々な販売ルートにて消費者へ提供する
- 既存のお菓子を改良したり、新規のお菓子を研究開発する
お菓子メーカーは製造業に分類されますが、ビジネスモデルとしては原材料を調達してお菓子を作り、法人や個人の消費者に対して販売して売上を得ています。
その中で、長きにわたり愛されるお菓子を作り続けたり、競合他社に負けない新たなお菓子を生み出してヒットさせることに取り組んでいます。
お菓子メーカーの主な仕事
2つ目のポイントは、お菓子メーカーの主な仕事についてであり、例えば以下のような業種の仕事に分類することができます。
このように、お菓子メーカーの仕事は大きく分類しても様々であり、各部門の仕事が集結してお菓子メーカーとして成り立っていると言えます。
また、これらの仕事とは別でバックオフィス業務と呼ばれる、人事、総務や経理などといった仕事もお菓子メーカーを陰から支える大切な仕事となっています。
お菓子メーカーの市場規模
3つ目のポイントは、お菓子メーカーの市場規模であり、三井住友銀行が公開している資料によると、直近では国内だけでもおよそ1.7兆円から2.0兆円だと想定されます。
- お菓子の消費者総人口×お菓子の選択率×購入単価×購入する頻度
- お菓子メーカートップ10社の総売上高/10社による市場シェア
- 業界動向サーチなどのホームページ上で掲載されている情報
また、お菓子メーカーの市場規模は以上のような方法によっても調べることができますが、業界研究やグループディスカッションなど、状況に応じて使い分けると良いでしょう。
業界研究を行う段階では、時間をかけて市場規模を把握することも可能ですが、面接をはじめとする採用選考では、論理的に概算値を算定できるよう練習を積むべきだと考えられます。
お菓子メーカーランキング
上述の見出しにて、お菓子メーカーとはどのような特徴があるのかご理解を頂けたと思いますが、定量的な情報を得たいと感じた方もいるかもしれません。
そこでこちらの見出しでは、売上と年収の軸からお菓子メーカーのランキングを発表致しますので、お菓子メーカーを検討している方はぜひご参照ください。
売上ランキング
1つ目は、お菓子メーカーにおける売上ランキングですが、業界動向リサーチが発表している2018-2019年度版では、以下のようなランキングとなっています。
こちらのランキング情報によると、売上高が1位から3位までのお菓子メーカー各社は、それぞれ市場のシェアが10%以上を誇ることが特徴として挙げられます。
コンビニやスーパといった小売店のみならず、Amazonなどのオンラインサイトにおいても販路を拡大しており、国内外を問わず売上を増加させていると想定されます。
年収ランキング
2つ目は、お菓子メーカーにおける年収ランキングであり、業界動向リサーチが発表している2018-2019年度版では、以下のランキング結果となっています。
以上が、お菓子メーカーにおいて平均年収が高いトップ5社であり、BRサーティワンアイスクリームのみが、売上でランキング外にも関わらず年収でランクインしています。
その他のお菓子メーカー4社においては、売上と平均年収からもわかる通り、名実ともにお菓子業界を斡旋する存在として君臨しています。
大手お菓子メーカー5選
前述の見出しにて、お菓子メーカーランキングをご紹介致しましたが、やはり大手のお菓子メーカーに就職がしたい方は多いと考えられます。
そこでこちらの見出しでは、誰もが知っている大手お菓子メーカー5選の会社概要と、各社の特徴をご説明致しますので、ぜひご覧ください。
①明治ホールディングス
1社目のお菓子メーカーは、明治ホールディングスであり、以下は明治ホールディングスの有価証券報告書と公式ホームページを参照にした会社概要になります。
また、明治ホールディングスの特徴としては、以下3つのポイントが挙げられます。
- 同じHD下で、食料品セグメントと医薬品セグメントに分かれている
- 日本国内の連結子会社は33社を誇り、強固な事業関係が強みである
- 海外には26拠点あり、日本国内外での事業拡大に取り組んでいる
明治ホールディングスは、競合であるその他のお菓子メーカーとは異なり、ホールディングスとして関係各社と連携をして、日本国内外で強固な実績を培っていることが特徴です。
②江崎グリコ
2社目のお菓子メーカーは、江崎グリコ株式会社であり、以下は江崎グリコの有価証券報告書と公式ホームページを参照にした会社概要になります。
また、江崎グリコ株式会社の特徴としては、以下3つのポイントが挙げられます。
- 菓子事業は、全体の売り上げにおいて24.9%を占めている
- 江崎グリコは、菓子事業を含む10の事業を展開している
- 世界12か国に拠点を持ち、グローバル事業を営んでいる
このように、江崎グリコは数ある事業の中でも菓子事業が占める比重は高く、その他にも多角的な事業展開をしており、その勢いは世界各国にも及ぶことが特徴となります。
③亀田製菓
3社目のお菓子メーカーは、亀田製菓株式会社であり、以下は亀田製菓株式会社の有価証券報告書と公式ホームページを参照にした会社概要になります。
また、亀田製菓株式会社の特徴としては、以下3つのポイントが挙げられます。
- お米や製菓を原材料として、お菓子が作られている
- お菓子の原産地情報を商品のパッケージに記載している
- 製菓のみならず、パンやおにぎりといった製品も売っている
このように、亀田製菓は製菓・お米を原材料としたお菓子メーカーという特徴に加えて、お米を強みとして品質管理や製品の多角化を図っています。
④森永製菓
4社目のお菓子メーカーは、森永製菓株式会社であり、以下は森永製菓株式会社の有価証券報告書と公式ホームページを参照にした会社概要になります。
また、森永製菓株式会社の特徴としては、以下3つのポイントが挙げられます。
- 大人気のキャラメルは、110年以上も品質改良を続けて販売されている
- 豊富な種類のビスケットに合わせて、製造機器が使い分けられている
- チョコレートは、アメリカの技術者によって生み出されたお菓子である
このように、森永製菓はお菓子メーカーの中でも豊富なラインナップを誇っており、それぞれのカテゴリーを代表するお菓子には、長い歴史とこだわりがあることが特徴と言えます。
⑤カルビー
5社目のお菓子メーカーは、カルビー株式会社であり、以下はカルビー株式会社の有価証券報告書と公式ホームページを参照にした会社概要になります。
また、カルビー株式会社の特徴としては、以下3つのポイントが挙げられます。
- ブランド・ジャパン2019 フレンドリー部門で第一位に輝いた
- 女性管理職の比率が、全体の22.3%と5人に1人を占めている
- 海外市場における売上比率を40%と目標づけて取り組んでいる
このように、カルビーは売上ランキングでお菓子メーカー第1位という実績に相応しい特徴があり、日本国内のみならず海外でもその知名度が高まっていくと考えられます。
お菓子メーカーに就職するメリット・デメリット
前述の見出しでは、大手お菓子メーカー5選をご紹介致しましたが、お菓子メーカーへの就職はメリットとデメリットのどちらが多いのか気になったかもしれません。
そこでこちらの見出しでは、お菓子業界に就職するメリット・デメリットをそれぞれ3つずつご説明致しますので、迷っている方は判断材料としてぜひご活用ください。
メリット
お菓子メーカーへ就職するメリットとしては、以下のようなポイントが挙げられます。
- 大手有名企業が多く、不祥事がなければ経営難に直面しにくい
- 市場に出回っているお菓子と、それ以外を知り味わう機会もある
- 誰からも愛されるお菓子メーカーが多く、就職に対する評価が高い
お菓子メーカーは、知名度が高く売上も好調な大企業が多いため、一旦就職することができれば定年退職までは、安定した社会人生活が送れると期待されます。
また、お菓子メーカーの社員ならではのメリットとして、売られていないお菓子やこれから販売されるお菓子を担当して、販売前に食ることもあると考えられます。
デメリット
お菓子メーカーへ就職するデメリットとしては、以下のようなポイントが挙げられます。
- 入社後の研修先は、日本全国の製造工場に行くことが前提である
- お菓子の製品開発やコンセプト作りに参加するのは容易でない
- サプライチェーン関係の仕事が多く、お菓子業界以外を知る機会が少ない
このように、お菓子メーカーに就職しても理想とは違った現実が待ち受けており、工場研修や裏方の事務業務などが嫌になって、お菓子メーカーを辞めてしまう人は多いと言えます。
就職活動では、有名な大企業だからという理由で安易にお菓子メーカーを選ぶのではなく、10年単位で長期的なキャリアを描けるのかイメージを持つことを心がけましょう。
お菓子メーカーに向いている人の特徴
前述の見出しでは、お菓子メーカーに就職するメリット・デメリットをそれぞれお伝え致しましたが、どのような人がお菓子メーカーに向いているのでしょうか。
こちらの見出しでは、お菓子メーカーに向いている人の特徴を3つご紹介致しますので、お菓子メーカーに自信が向いているのか気になる方はぜひご参照ください。
特徴①|流行やブームに敏感である
1つ目の特徴は、流行やブームに敏感であり、マーケットの情勢や関連ワードをしっかりと把握していることです。
- 若手社員に人気のお菓子を熟知している
- 子育て世代に支持されているお菓子がわかる
- 高齢者にブームなお菓子を把握している
例えば、お菓子メーカーに向いている人はどのターゲット層に対して何のお菓子を売り込むべきなのかを言われずとも意識しています。
お菓子メーカーの選考では、業界のトレンドを理解していることが前提であり、常にアンテナを張ることが求められています。
特徴②|物事の裏表を両方考える
2つ目の特徴は、物事の裏表を両方考えて包括的な思考と判断ができることです。
- 論理的にもれなくダブりなく考える習慣がある
- 良い面と悪い面の双方向から改善点を考えられる
- 期待的観測に捕らわれた固定概念を持ちにくい
お菓子メーカーにおいて、ヒット商品を生み出せるか否かは消費者の食べたいという要望を柔軟な思想で掴み取り、それをお菓子として再現できるかどうかになります。
物事の表裏を両方考えるということは、上述のようなメリットがあるため、型にはまらず常に消費者から求められるお菓子を考え出すことに繋がるのです。
特徴③|斬新なアイディアが出せる
3つ目の特徴は、一般大衆とは一風変わった斬新なアイデアが出せることです。
- 商品の企画コンセプトを自由に変えることができる
- お菓子の製造工程をコンセプトに合わせて調整できる
- 消費者が食べたいと思う状況に合わせたお菓子が製造できる
お菓子メーカーでは、長きにわたり様々な世代から愛されてきたオーソドックスなお菓子のみならず、期間限定でブームの火付け役になるお菓子も同様に必要とされます。
そのため、斬新なアイディアを出すことが消費者の興味を惹くお菓子作りに繋がる可能性は高く、以上のようなポイントをクリアしていることが条件として挙げられます。
お菓子メーカーの面接の特徴
前述の見出しでは、お菓子メーカーに向いている人の特徴を3つご紹介致しましたが、面接を突破できるか不安を感じている方は大勢いらっしゃると考えられます。
そこでこちらの見出しでは、お菓子メーカーの面接の特徴を3つお伝え致しますので、面接対策のご準備される方は是非ご活用ください。
特徴①|お菓子業界への理解を聞かれる
1つ目の特徴は、お菓子業界への理解レベルを聞かれることであり、表面的な質問をきっかけとして掘り下げた質問がなされることが想定されます。
- 企業のお菓子で一番売れていると考えるお菓子はどれか
- そのお菓子をさらにヒットさせるには何が必要か
- 競合企業であれば、どのようなお菓子を作るべきか
お菓子業界では、常にヒット商品と打ち切り商品が入り混じった状態であり、商品化して市場に出したにもかかわらず、売れなかったお菓子は分析に役立てられます。
お菓子メーカーの面接では、柔軟な頭を持っている就活生の立場から、特定のお菓子がなぜ売れているのか・売れていないのかを問われると想定されます。
特徴②|志望先企業の知識を掘り下げられる
2つ目の特徴は、志望先企業の知識を掘り下げられることであり、言い換えると愛社精神とも呼べるマニアックな質問が出されることもあります。
- 特定の商品がどのような開発コンセプトで生み出されたか
- 大ヒットしたお菓子は、元々どのようなお菓子だったか
- 創業から現在までにおける会社の歴史やターニングポイント
これらのような質問は、大手のお菓子メーカーへ工場見学に行けば、案内人から説明されることが多いですが、就職先へ強い興味と熱意を抱いているかが評価されています。
特に、最終面接では会社の専務や部門長などとの面接になりますが、勤続年数が長い社員を相手にしても、志望先企業の知識を正しく答えることが求められます。
特徴③|自身が提供できる価値が問われる
3つ目の特徴は、自身が会社に対して提供できる価値が問われることであり、言い換えると自分の強みをどう生かすかを明確にしなければなりません。
- 自分の強み・弱みはそれぞれどのような点が挙げられるか
- 他の候補者と比較して、これだけは負けないと感じる点は何か
- 入社後、自身の強みをどのように生かして働きたいか
お菓子メーカーは誰もが知っている有名大手企業ばかりのため、しっかりとした志望動機や企業研究をしないまま受けに来る就活生も多いと懸念されます。
そのため、面接では会社に対する理解を掘り下げたうえで、候補者自らがどのように自己分析を行い、かつそれを会社に対して生かせるのかが注目されいます。
お菓子メーカーの今後の動向
ここまで、お菓子メーカーへの就職に向けた情報をご紹介して参りましたが、お菓子メーカーを取り巻く今後の動向を知りたい方も多いと考えられます。
- 子供から大人へ、お菓子の消費者が徐々に移り変わっている
- 健康への注目が高まる中、素材にこだわったお菓子のニーズが根強い
- 外出控えが続く中で、お菓子にてプチ贅沢をする要求が高まっている
このように、三井住友銀行が行ったお菓子メーカーの市場調査によると、お菓子メーカーへの需要と就職人気は引き続き高止まりのままだと考えられます。
そのため、大手お菓子メーカー5選を含めて、お菓子メーカーの就職偏差値は高いと想定されれます。十分な対策をしてお菓子メーカーの選考に挑みましょう。
まとめ
本記事では、お菓子メーカーが就活生に人気という実態を踏まえて、お菓子メーカーの概要やランキングをお伝えしました。
また、お菓子メーカーに就職するメリット・デメリットと、面接の特徴を解説致しました。
お菓子メーカーを志望する方は、今後の動向も考慮して企業研究などの準備を進めてはいかがでしょうか。