本を読んだりニュースを見たりする方は、広告業界に興味をお持ちだと考えられます。広告業界は年収が高い職種の多いイメージもありますが、相関図が広く基礎知識の収集は重要と言えます。本記事では、まず広告業界の概略や業務内容についてご紹介し、続いて広告業界の展望や求める人材についてもお伝えします。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
広告業界とは
就活中の皆様は、広告業界に対してポジティブなイメージとネガティブなイメージのどちらかをお持ちであると想定できます。
- 世の中のビジネスを動かしている業界
- 新たなサービスを広げるきっかけの業界
例えば、広告業界のポジティブなイメージとしてはこれらが考えられ、広告を媒体とした付加価値や社会的影響を評価していると言えます。
- 商材やサービスに追加費用をもたらす業界
- 印象を左右するリスクをもたらす業界
これに対して、広告業界へのネガティブなイメージとしては以上が挙げられ、経済的な理由や予期せぬ効果を懸念した評価だと考えられます。
広告業界の仕組み
広告業界に興味のお持ちの方は、就活をする際に広告業界の仕組みを把握することで、重要な役割を担う企業をもれなく検討することができます。
- 広告主: 広告の掲載を依頼して費用を支払う
- 広告代理店: 広告の関係者を繋ぎ事業化する
- メディア: 掲載料を受け取り広告を放映する
- 制作会社: 代理店の依頼で広告を制作する
広告業界のメインプレイヤーとしては、上述の4つが挙げられますが中でも広告代理店が、依頼主(広告主)とその他(メディアと制作会社)を結びます。
このように広告代理店が仲介として機能することで、広告を掲載したい者、広告を制作する者と広告を放映する者が回る仕組みとなっています。
広告代理店とは
前述の見出しでは、広告業界の仕組みをお伝えしましたが、中でも広告代理店に興味を持たれた方もいらっしゃると考えられます。
- 広告主から仲介手数料を受け取る
- 広告を掲載するメディアに費用を支払う
- 制作会社に費用を払い広告を作成させる
広告代理店のビジネスモデルとしては、このように広告の関係者を結びつけて、需要と供給を合致させることで収益を上げる仕組みです。
また、広告業界の大手広告代理店5社と、その年収ランキングは以上となります。
広告代理店の中でも、圧倒的な知名度を誇る電通と博報堂という2社を、その他の3社が追いかけている構図となっています。
広告業界の仕事内容
広告業界への就職をお考えの方は、どのような職種で活躍する機会があるのかを知りたいと感じていらっしゃると考えられます。
- 営業職
- マーケティング職
- プロデューサー職
- クリエイティブ職
- ディレクター職
そこでこの見出しでは、これら5つの職種がどのような仕事内容なのかを一挙にご紹介しますので、何を目指すか検討してみてはいかがでしょうか。
仕事①|営業職
1つ目の仕事は営業職です。営業職とは、広告サービスを売り込み、会社の売り上げを伸ばすことに貢献する稼ぎ頭となる職種だと言えます。
- クライアントの訪問と打ち合わせ
- 広告サービスの説明やニーズのヒアリング
- 社内外関係者との協議と実行準備
広告業界の営業職と聞くと、飲み歩いてる華やかな人達と勘違いされがちですが、実際には脚を使って働く泥臭さが求められる職種です。
企業に貢献するため、広告サービスを提供するにあたり関係する人達と働きたい人に向いている職種だと考えられます。
仕事②|マーケティング職
2つ目の仕事はマーケティング職です。マーケティング職とは、市場でどのようなニーズがあり広告として提供する機会があるかを調べる職種です。
- 特定の分野における需要の定量化
- 需要1つあたりの広告サービスの価値付け
- ビジネス獲得確率を加味した売上規模の算出
例えば、広告業界のマーケティング職はこのような手順に基づき、市場への参入機会や売上可能性を可視化して検討のデータを用意します。
マーケティング職には、仮説を立ててそれを考察し、さらに導き出された示唆を関連部門に伝える能力が求められると考えられます。
仕事③|プロデューサー職
3つ目の仕事はプロデューサー職です。プロデューサー職とは、広告サービスの実行スケジュールと金額決定を担う管理者としての職種です。
- 広告企画から納品までのスケジュール調整
- サービスの提供にかかった費用の回収
このように、広告業界のプロデューサー職は時間とお金という2つの定量的な要因を管理する重要な役割を担っていると言えます。
そのため、プロデューサー職は広告を依頼したクライアントと、メディアや制作会社の間に立ち利害を調整する管理力が不可欠となります。
仕事④|クリエイティブ職
4つ目の仕事はクリエイティブ職です。クリエイティブ職とは、広告サービスを形作る職種の総称であり具体的には以下のように分類されます。
- コピーライター
- デザイナー
- アートディレクター
クリエイティブ職では、美術や音楽といった芸術的なバックグラウンドのみならず、パソコンの編集など技術的な役割を担う職種です。
そのため、各専門分野において培った経験と技術をベースにして、広告サービスを製品化する役割の一部として活躍することが求められます。
仕事⑤|ディレクター職
5つ目の仕事はディレクター職です。ディレクター職とは、広告業界における縁の下の力持ちとして、以下のような地道な作業を行っています。
- クライアントへの聞き取りや確認をする
- 広告制作会社からの成果物を精査する
ディレクター職は、広告業界の数ある職種の中でも最も作業工数が多く、大変な役割を担っており時間と労力を割いている職種だと言えます。
そのため、ディレクター職には単調で華のないような仕事でもコツコツとこなせる耐久力や、高いプロ意識を併せ持つことが求められます。
広告業界の現状と将来性
広告業界の業務内容に関してお伝えしましたが、今後の広告業界がどのように変化していくのか気になる方も多いと考えられます。
そこで本見出しでは、広告業界の現状と将来性という2つの視点から、広告業界のポテンシャルを考察していきますので、ご参照ください。
現状
1つ目は広告業界の現状ですが、年収からもわかる通り業界最大手の電通と博報堂が広告業界をリードしていると考えられます。
これらの2社はマーケットリーダーとしての地位を確立しており、広告業界の顔として業界内外に対して大きな影響力を持っていると言えます。
後続の企業については、電通と博報堂に競合する可能性を秘めていますが、規模や事業の差別化などをしていく必要があると考えられます。
将来性
2つ目は将来性であり、広告業界を大きく変えるいずれかのシナリオが現実化すると想定されます。
- IT技術の向上による新規参入者の出現
- 既存の広告サービスの代替材の商品化
- 広告業界の競争激化による業界再編
これらは、マイケル・ポーターが提唱した競争戦略の中から3つの視点に基づいたシナリオとなりますが、現在の2強体制が続くケースもあります。
- 広告業界のサービス構造を把握する
- 広告業界の主要な役割を理解する
- 広告業界の企業ランキングを確認する
今後、どのように広告業界が変わるのかをリアルタイムで追い続けるためには、以上のような行動によって業界研究を続けると良いでしょう。
広告業界が求める人材の特徴
前述の見出しでは、広告業界の仕事やポテンシャルをお伝えしましたので、広告業界に就職したいと感じた方も多いと考えられます。
そこでこの見出しでは、広告業界への就職を希望する志望動機に着目して、広告業界に求められる3つの特徴をお伝えします。
特徴①|創発力
1つ目の特徴は、新たな広告を世の中に生み出すきっかけを作る類い稀な創発力です。
広告の役割は、それをきっかけとして何らかの付加価値や好意的なイメージを作り出し、広告主の課題解決に貢献することと考えられます。
- 斬新なアイデアを具体的に形作る
- 既存のやり方にとらわれない
そのため、このように創発力を役立てたいと思う志望動機が重要であり、広告業界で働く熱意と貢献可能性を裏付ける理由にもなります。
特徴②|ファシリテーション力
2つ目の特徴はファシリテーション力です。ファシリテーション力とは、集団をリードしては目的地まで導くリーダーシップとも言い換えられます。
- 広告の掲載を依頼する広告主
- 広告を制作する広告制作会社
- 広告を広げる役割を担うメディア
既にご紹介致しました通り、広告業界には広告代理店を除いて最低3つの関係者がいて、これより多くの関係者と共に働くケースも考えられます。
- 広告を制作してリリースする前提の明確化
- 広告を切り口として解決すべき課題の提起
- 広告を用いることで達成すべき目標の提示
そのため、広告業界を目指す志望動機には、それを実現しうる能力として以上を網羅するファシリテーション力があるとアピールすべきなのです。
特徴③|実行力
3つ目の特徴は実行力です。実行力とは、掲げた目標を最後まで諦めずに取り組む姿勢と信頼性を得るに足る実績だと定義することができます。
広告業界は業界最大手2社を含めて、数十社がしのぎを削る状態にあり、次の依頼案件を取れるか否かは成果を出したかによる部分が多いです。
そのため、広告業界では結果にコミットできる実行力を兼ね備えていることを、志望動機の中でアピールする必要性があります。
広告業界に詳しくなる方法
広告業界が求める人材の特徴を3つご紹介しましたので、具体的にどのような方法で知見を広げるべきかと感じた方もいらっしゃると思います。
そこで本見出しでは、広告業界に詳しくなる2つの方法をお伝えしますので、業界研究の切り口としてぜひご活用ください。
方法①本を読む
1つ目の方法は本を読むことです。本とは、出版会社から販売された書籍であり、出どころがわかる信頼性の高い情報源とも言えます。
- 会社四季報
- 広告界就職ガイド2021
- 広告の基本 この1冊ですべてがわかる
広告業界への理解を深めるおススメの本としては、以上の3冊を挙げることができますが、さらに関連書籍を探して読むことも推奨されます。
方法②最新のニュースを見る
2つ目の方法は最新のニュースを見ることです。最新のニュースとは、広告業界で今何が起きているのかをいち早く知るためと考えられます。
- 広告業界の企業に関連する報道ニュース
- 広告業界の企業に関するSNSニュース
最新のニュースを見る際、ただ情報を集めるだけでなく、「なぜそうなったのか」と「どうあるべきか」という因果関係を考察しましょう。
広告業界はブラックなのか
広告業界は、世の中を大きく動かす仕事を扱っており華やかなイメージがある一方で、ブラックだというネガティブなイメージも存在します。
- 膨大な仕事と接待の準備に追われる日々
- 長時間勤務を当たり前とする社風
- お客様を最優先とする精神論
これらは、広告業界を取り巻く否定的なイメージの一部であり、ブラックだと感じる人が一定数いることも実情だと考えられます。
- 1991年の電通社員過労自殺事件
- 2015年の電通社員過労自殺事件
広告業界がブラックだと印象付けたのが、業界最大手の電通で起きた2件の過労自殺事件であり、働き方の根本的な改善が求められています。
広告業界が人気な理由
前述の見出しで、広告業界がブラックだと感じる人もいるのも現状ですが、それでも人気な理由を知りたい方は多いと考えられます。
- 華やかで影響力があるという業界のイメージ
- 業界最大手2社の高い平均年収
- 幅広い業界の顧客と働けるキャリア機会
広告業界が人気な理由としては、以上のような理由が挙げられますが、ワークライフバランスを保つという課題にも挑まなければなりません。
- 定量的に業務を合理化する
- 長時間働くより休む必要性を広める
- 顧客と対等な立場で働ける状態を実現する
例えば、前述のブラックなイメージに対して改善目標を掲げることができます。
そして、これらの実現に向けて取り組むことでホワイトなイメージにも繋がると期待されます。
まとめ
広告業界は、企業のイメージ作りに大きな影響力を持ち、今後も様々な媒体で世の中にインパクトを与える可能性を持つことがわかりました。
また、広告業界の年収やブラックなイメージの原因である労働環境もお伝えしましたので、次世代の広告業界をリードしてはいかがでしょうか。