「アソシエイト」って何をする人?|役職やビジネス上の使い方を徹底解説!

近年職場において「アソシエイト」という言葉が、よく使われるようになりました。しかし、外資系企業と日本企業では、その職位や意味が異なっているようです。そこで今回は「アソシエイト」の言葉の意味や類義語から、どのような職種で使われているのか、WEB業界での使用方法まで幅広く解説します。

監修者

キャリアアドバイザー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

「アソシエイト」とは

職場でどのような使い方をするかを知る前に、「アソシエイト」の言葉の意味を理解していくべきでしょう。ここでは「アソシエイト」の意味と類語について、説明します。

目次

「アソシエイト」の意味

weblio辞書で「アソシエイト」を検索すると、実用日本語表現辞典にその意味が記載されています。

アソシエイト(英: associate)とは、仲間や同僚、共同経営者という意味。「アソシエート」と表記する場合もある。「アソシエイト」の語源は英語の動詞・名詞associateで、「関連づける」「関係させる」「仲間に加える」「交際する」「賛同する」といった意味がある。文脈によっては「准」「準」などと訳されることもある

しかしビジネスシーンにおいては、その意味は異なります。詳しくは後述します。

「アソシエイト」の類義語

類語辞典には、「アソシエイト」の類義語は掲載されていませんでした。しかし「准」「準」と訳されるケースがあることを考えると、以下の言葉が適していると考えられます。

  • アシスタント/助手
  • スタッフ/分担して仕事を進めるための構成員

特に日本企業においては、職位がつかない一般社員をサポート役として登用する際に、こうした類義語を使うことが多いです。

ビジネスで使われる「アソシエイト」とは

ビジネスシーンにおいては、外資系企業か日本企業かで意味が異なります。そのため「アソシエイト」という言葉を使う機会ときには、外資系企業か日本企業かを考えて使わなければなりません。ここでは、ビジネスシーンにおける「アソシエイト」の使われ方について説明します。

「準」・「副」を表すことが多い

「アソシエイト」の意味の引用文の中に、「准」「準」と訳されることがあると明記されていました。「アソシエイト」は職業やポジションの前に付き、「補佐する役割を担う人」をさす「準」「副」を表すこともあるのです。具体例については、後述します。

こんなにある「アソシエイト〇〇」

職業やポジションの前に「アソシエイト」が付くものは、意外と多いです。ここでは「アソシエイト〇〇」の具体例を5つ取り上げ、その業務内容を説明します。

アソシエイト職

日本企業では、事務職員や契約社員を「アソシエイト職」と呼ぶことが多いです。外資系企業の場合は、「アソシエイト職」は平社員という意味で使われます。そのため、求人広告に「アソシエイト職」という記載があった場合には、企業について調べることが大事です。

アソシエイト社員

外資系企業では、販売管理や財務会計、人事といった企業活動で重要な業務を担当する者を「アソシエイト社員」と呼ぶことが多いです。ただし、役職者ではなく、一般社員であることが前提です。

アソシエイト弁護士

弁護士事務所を共同で運営するパートナーの下で補佐役を担うのが、「アソシエイト弁護士」です。かつては「イソ弁」と呼ばれた、弁護士事務所に雇用されている弁護士を意味します。

アソシエイトプロデューサー

テレビ番組や映画、広告などを制作する際に全体の統括を行うプロデューサーの補佐役を務めるのが「アソシエイトプロデューサー」です。予算や人員、スケジュールなど制作に関わるすべての工程に関わり、プロデューサーの指示の下で分担して作業を担います。

アソシエイトエンジニア

アソシエイトエンジニアとは、いわゆるアシスタント時期にあるエンジニアのことです。1人前に仕事を任せてもらう前の段階にいるため、業界や専門の知識や技術について学びながら、研鑽を積む時期のエンジニアと言い換えてよいかもしれません。

その他

上記の他にも「アソシエイト」が付く職業があります。

  • アソシエイトナース/担当患者を持たず補助に入る看護師
  • アソシエイトプロフェッサー/准教授

上記は、身近で聞くことが多いものといえるでしょう。

WEB業界で使われる「アソシエイト」

WEB業界でも「アソシエイト」という言葉が使われますが、これは上記とは意味が異なります。ここでは、WEB業界で使われる「アソシエイト」の意味について詳述します。

「成果報酬型広告」を示す

WEB業界において、「アソシエイト」は「成果報酬型広告」という意味で使われています。成果報酬型広告は「アフィリエイト広告」とも呼ばれています。

個人または企業が運営しているWebサイトやブログ記事、メルマガなどにおいて広告主の広告を掲載し、そこからリンクを経由して広告主のサイト上にアクセスし、商品の購入や会員登録といった成果に至った時点で、一定の比率の報酬が支払われる広告のことです。

話題の「amazonアソシエイト」

近年は「amazonアソシエイト」が話題となっています。先のサイトで「amazonアソシエイト・プログラム」について、以下のように説明しています。

お客さまのホームページやブログ等でAmazon.co.jpの商品をご紹介いただきます。閲覧者が、あなたのサイトを経由してAmazon.co.jpでお買い物をした場合、各商品カテゴリーの紹介料率に基づき、発送済み商品に対して紹介料をお支払いします。参加、ご利用は無料です。

amazonによる審査があり、誰でも通るわけではありませんが、手軽にできる副業の一つとして、注目を集めています。

まとめ

今回は「アソシエイト」の言葉の意味や類義語から、どのような職種で使われているのか、WEB業界での使用方法まで幅広く解説しました。

補助するという意味を持つ「アソシエイト」は、今後も様々なビジネスシーンの中で多用される機会が増えていくことでしょう。「アソシエイト」という言葉が付く職種に興味がある人は特に、この記事を知識を増やす一助にしてみてください。

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