近年大学群の呼称に「SMART」が加わりました。上智大学は、このSMARTの筆頭を飾る大学で、慶應義塾や早稲田に次いで偏差値が高いことで知られています。そんな上智大学は、就職率の高さにも定評があるのです。今回は上智大学の就職支援体制と、学部別の就職実績について解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
上智大学とは
上智大学は1928年に、東京都千代田区に設置された私立大学です。日本で初めてのカトリック教会系の大学で、「ソフィア」と呼ばれることもあります。
留学生や帰国子女、外国人の教員が多いことで有名で、語学教育を重視した教育を行っています。そのため、グローバル企業への就職者が多いことでも知られています。
まずは以下で基本情報を確認しておきましょう。
上智大学に設置されている学部は9つあります。
各見出しでは、学部に設置されている学科やコースの紹介もしていますので、自分の希望する学科があるかか確認してみてください。
- 神学部
- 文学部
- 総合人間科学部
- 法学部
- 経済学部
- 外国語学部
- 総合グローバル学部
- 国際教養学部
- 理工学部
上智大学の就職支援環境
上智大学では「ソフィアが世界をつなぐ」というスローガンの下、グローバル社会を切り開く人材の育成を目的に教育を展開しています。
英語力の高さを生かして希望の就職を果たせるよう、支援体制を整えています。ここでは、2つの特徴について説明します。
特徴①|全学年を対象としたキャリア教育プログラムを導入
上智大学では専門教育の他に、低学年からキャリア教育科目を開講しています。就職活動を始める以前から、自分の将来について考え、キャリアビジョンを構築する素地をつくります。
さらにインターンシップの奨励や、様々な業界で活躍するOB・OGを招いての「卒業生協力プログラム」などを行うことで、仕事や業界に対する理解を深めていきます。
また論理的思考力やコミュニケーションスキルを身につけるための「夏期集中講座」も開講しています。
特徴②|多彩な就職支援プログラムを用意
専攻する学部や学生生活の過ごし方、自分の就職への志向性によって、就活生が欲しがる情報は異なるものです。そのため上智大学では、目的別の就職支援プログラムを用意しています。
- 総合就職ガイダンス
- 業界研究シリーズ
- 国際派・留学経験者就職シリーズ
- 公務員就職支援シリーズ
- 技術系就職支援シリーズ
- 教員就職支援シリーズ
上記がプログラムの一例です。こうした目的に特化したプログラムを実践することで、希望する業界や職種への就職が近づくと、卒業生・就活生に好評のようです。
【2019年卒版】上智大学の就職実績
上智大学の「2018年度卒業・修了者進路状況報告書」によると、全学部の就職率は、79.8%です。卒業生の10.5%は進学しています。全学部の就職先企業における上位10社を表にまとめました。
神学部の就職実績
神学部には神学科のみ設置されています。日本で唯一のカトリック系神学部で神学系、キリスト教倫理系、キリスト教文化系の3系統に分かれています。
神学部の2019年3月卒業生の就職率は、64.4%です。卒業者数が少なく、22.2%が進学するため、こうした数値となっています。聖職者の道に進む人が一定数いるのもこの数字の要因です。
主な就職先としては、「製造」「情報・通信」が多くなっています。
文学部の就職実績
文学部には、以下の7つの学科が設られています。
- 哲学科
- 史学科
- 国文学科
- 英文学科
- ドイツ文学科
- フランス文学科
- 新聞学科
文学部の2019年3月卒業生の就職率は、84.7%です。卒業者数の大半が、就職希望者といえます。
主な就職先としては、「情報・通信「金融」「製造」が多くなっています。
総合人間科学部の就職実績
総合人間科学部には、以下の5つの学科が設られています。
- 教育学科
- 心理学科
- 社会学科
- 社会福祉学科
- 看護学科
総合人間科学部の2019年3月卒業生の就職率は、80.2%です。9.7%の卒業生が進学しています。
主な就職先としては、「製造」「情報・通信」「金融」が多くなっています。
法学部の就職実績
法学部には、以下の3つの学科が設られています。
- 法律学科
- 国際関係法学科
- 地球環境法学科
法学部の2019年3月卒業生の就職率は、84.2%です。法学部の特性上、司法試験を目指して進学・あるいは独学する卒業生が多いようです。
主な就職先としては、「金融」「製造」「情報・通信」が多くなっています。
経済学部の就職実績
経済学部には、以下の2つの学科が設られています。
- 経済学科
- 経営学科
経済学部の2019年3月卒業生の就職率は、88.2%です。他学部と比べて、就職希望者数が多い傾向にあります。
主な就職先としては「金融」「情報・通信」が多く、この2つで就職者全体の43.3%を占めています。
外国語学部の就職実績
外国語学部には、以下の6つの学科が設られています。
- 英語学科
- ドイツ語学科
- フランス語学科
- イスパニア語学科
- ロシア語学科
- ポルトガル語学科
しかし、2014年からコース制に変更になりました。
どの学科の学生も、ヨーロッパ研究コース、北米研究コース、言語研究コース、ラテンアメリカ研究コース、ロシア・ユーラシア研究コース、中東・アフリカ研究コース、アジア研究コース、国際政治研究コース、市民社会・国際協力論研究コースの9つのコースの中から一つを第二主専攻、または副専攻として選びます。
外国語学部の2019年3月卒業生の就職率は、87.4%です。英語を生かせる職場を選ぶ傾向が高いようです。
主な就職先としては「製造」「情報・通信」が多いのですが、就職先は多岐にわたっています。
総合グローバル学部の就職実績
総合グローバル学部には、総合グローバル学科のみ設られています。
上智大学がこれまでの外国語教育や留学支援のなかで培ってきたグローバル教育を活用し、 「世界を立体的にとらえる視点や理論」の効果的・効率的な習得を通じて、「国際的公共知識人」をはぐくむ学部です。
総合グローバル学部の2019年3月卒業生の就職率は、87.3%です。総合グローバル学部も、就職希望者数が多いといえます。
主な就職先としては「製造」「情報・通信」が多いのですが、「卸・小売」の有名企業への就職者が多い傾向にあります。
国際教養学部の就職実績
国際教養学部には、国際教養学科のみ設られています。
講義はすべて英語で行われるのが特徴です。比較文化・国際経営/経済学・社会科学の専門分野 を主に専門に勉強します。
国際教養学部の2019年3月卒業生の就職率は、64.9%です。卒業者数の5.7%は、進学しています。
主な就職先として「調査・専門サービス」の割合が高いことが特徴で、「製造」「情報・通信」への就職者も多い傾向にあります。。
理工学部の就職実績
理学部には、以下の3つの学科が設られています。
- 物質生命理工学科
- 機能創造理工学科
- 情報理工学科
理工学部の2019年3月卒業生の就職率は、54.1%です。卒業者の43.3%が進学するため、就職率は低めです。
主な就職先としては、「情報・通信」「製造」が多くなっています。
上智大学以外の大学の就職実績
本見出しでは、上智大学と偏差値が近い大学の就職実績を紹介します。大学選びの際に是非参考にしてみてください。
実際には、設置されている学部や学科、さらには校風などによっても業界などは大きく異なる場合があります。既に希望する学部がある場合、それを見比べることで、大学選びのヒントになるかもしれません。
まとめ
上智大学は語学教育に力を入れているため、グローバル展開している製造業への就職者が多い傾向が見られます。この背景には、ものづくりを行う職場でのインターンシップに参加する学生が多いことがあげられます。学部によって得意とする業種が異なりますので、就職支援プログラムなどを活用しながら、自分が描くキャリアビジョンを実現できる就活を行うとよいでしょう。