就活生の中には地元にUターン就職を考えている人もいます。しかし、Uターン就職は仕事があるのか、という不安もあり難しいと思う人もいます。またUターン就職したい理由も人によって様々です。今回はUターン就職の割合や補助金の制度を解説していきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
Uターン就職とは
就活の中でUターン就職という言葉をよく耳にしますが、その言葉の意味を知っている人も、知らない人もいると思います。本見出しではUターン就職の意味や類語について説明していきます。
Uターンの意味
Uターンとは地方で生まれ育った人が、大学や就職などで都心に行った後、再び生まれ育った地方に戻り就職することです。
文字通りUターンすることから、地方で生まれ育った人が、大学や就職などで都心に行った後、再び生まれ育った地方に戻り就職することをUターン就職といわれています。
Uターンの類語
Uターン以外にも、その類語はあります。特によく使われるのがIターンやJターンです。
①Iターン
Iターンとは生まれ育った地方以外で就職することです。首都圏で生まれ育った人が地方で就職する場合もIターン就職といわれます。
②Jターン
Jターンとは生まれ育った地方から大学などの進学で都心に行った人が、生まれ育った地方に近い都市で就職することです。生まれ育った場所に戻るわけではなく、生まれ育った場所に近い都市に戻るので、UターンでなはくJターンといわれています。
Uターン就職を希望する人の割合は49.8%
「2020年卒マイナビ大学生Uターン・地元就職に関する調査」では地元就職希望率の全国平均は49.8%となっています。この数字は、調査依頼初めて5割を下回りました。その理由として、地元就職で障害を感じることに、費用や距離や時間といった問題があります。
地元の企業まで面接を受けに行く費用もかかり、距離も遠く、時間もかかるといった問題です。特に「地元までの交通費」の問題が一番大きく、調査の中でも26.0%と高い割合でした。
Uターン就職の評判
Uターン就職して良かったや後悔したなどの声もあります。Uターン就職はどんなことが良くて、どんな後悔があるのか口コミからみていきます。
Uターン就職して良かったという人の声
Uターン就職して良かったという声もたくさんあります。その一部をみていきます。
今回の台風被害を見ると、ほんと富山(災害少ない)でUターン就職できて良かったと思う
— key9600@デレ7th大阪(金沢LV) (@momopairberry) September 9, 2019
災害のことを考えると、都会よりも地方の地元が良いという人も少なくありません。災害の少ない地方はそれだけでも安心できます。また、慣れ親しんだ地元で、周りの人とも繋がりがあるので災害が起こったときでも助け合っていけます。
「東京に就職したら遅延にイライラして、満員電車で消耗しながら働くことになるのか………無理!」
私が新潟にUターンした最大の理由です。— チハッチ@リーマン会計士(仮) (@CHI_HATCH) June 18, 2018
都会は人も多く、通勤時の満員電車のことを考えるだけでもストレスになります。地方ののんびりした場所でストレスなく通勤したいと考える人も多いです。
Uターン就職して後悔しているという人の声
Uターン就職した人の中には、Uターン就職して後悔したという声もたくさんあります。
Uターン就職した友達はみんな後悔してるよ。田舎の人とは知的水準も価値観も合わないし、娯楽もないしね。あと一番嫌なのは相互監視社会。田舎には娯楽がないから、近所の人の悪口とか噂話ばっかりしてる人が多い。そりゃまともな人は都会に出るよ。都会は殺伐としてて生きやすいもんね。
— 🎄 (@_pistachiooo) November 26, 2017
Uターン就職した人の中には、地方は合わないという人もいます。価値観の違いや、娯楽のなさや近所付き合いが面倒くさいなど、田舎には田舎ならではの悩みがあります。
「地元に人を増やしたい!」という熱い思いでUターン就職して半年、地元は今後どんどん衰退していくんだろうなって思うし、自分の将来に希望は持てないし、田舎の不便な生活はつまらないし、地元が嫌いになりつつある
— おけにばす (@okenibasu) November 10, 2019
地方にいると自分の将来に不安を持つ人も少なくありません。衰退していく姿を目の当たりにし、不安が大きくなる人もいます。また、田舎は何かと不便なのでその部分に不満を持つ人も多いです。
Uターン就職の6つのメリット
Uターン就職にはメリットもありますが、デメリットもあります。本見出しではUターン就職のメリットを紹介していきます。
メリット①|慣れ親しんだ地元で働ける
慣れ親しんだ地元で働くことができるのは精神的にも大きいです。知っている人のいる土地で働くのと、知らない土地で一人で働くのとでは精神的な安定感が違います。
慣れ親しんだ地元で働くということは、精神的に安定した環境で働くことができるので、そのメリットは大きいです。
メリット②|生活費や家賃が安い
「小売物価統計調査(構造編)」をみても分かるように、地方特に田舎は生活費や家賃が安いです。都道府県の物価水準は東京都では104.4%と最も高いです。対する群馬県では95.9&と最も低く、その差は約10%にも及びます。
生活費や家賃のことを考えると、それだけでも地方や田舎に住むというメリットは大きいです。
メリット③|満員電車からの解放や通勤時間の短縮が望める
「総務省 平成20年住宅・土地統計調査」によると東京都に隣接している県では通勤時間は40分以上となっています。しかし、宮崎県では17.5分と最も短くなっています。
通勤時間の面においても、通勤に時間をとられることなくプライベートの時間も多くなるので、地方の方がのんびり暮らすことができます。
メリット④|自然豊かな土地で健康的な生活ができる
都会は排気ガスも充満し、空気も悪く、健康に良くありません。しかし、地方や田舎は自然も多く、土地も豊かで健康的な生活ができます。空気も綺麗なため、外に出るだけでも気持ちよく、朝や夕方などに散歩している人も多いです。
そういった生活習慣の改善も見込むことができるので、地方のほうが健康的に生活できます。
メリット⑤|子育てがしやすい
「厚生労働省 保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)」によると、都市部と地方では待機児度の数や保育所数に差があります。東京都では待機児童の数が約3600人に対し、青森県や鳥取県では0人となっています。
保育所の設置数も年々少しずつですが増えてきています。しかし、都市部では、保育所の数がまだまだ足りないため、待機児童は年々増加傾向にあります。
メリット⑥|Uターン採用枠や補助金がある
UターンやIターンする人も向けの採用枠があり、自治体によっては補助金が出る場合もあります。そういった制度については、下の方の見出しで詳しく説明しています。気になる方は是非ご参照ください。
Uターン就職の6つのデメリット
Uターン就職にはメリットもありますが、もちろんデメリットもあります。見出しではUターン就職の本デメリットをみていきます。
デメリット①|移動に時間とお金がかかる
地方へ就活や面接に行く際には移動に時間がかかりますし、お金もかかります。以下の記事では就活で賢くお金を稼ぐ方法や、サービスや制度を紹介しておりますので、気になる方は是非ご参照ください。
デメリット②|就活の計画を立てるのが難しい
地方に行くには時間もお金もかかりますので、月に何回も就活に行けません。ですので、計画を立てるのが難しいという問題もあります。一度にまとめて複数の企業のセミナーや面接を行うことができればいいのですが、そうはいかないのが現状です。
デメリット③|希望する求人がない場合もある
都会にはたくさんの仕事や求人がありますが、地方や田舎は求人自体の数も少ないです。そのため、希望する求人がないこともあり、自分のやりたい仕事に就くということが難しいです。自分の希望する仕事を求めて都会に就職するという人は少なくありません。
デメリット④|収入が低くなる場合もある
「厚生労働省 平成30年賃金構造基本統計調査」によると、どうしても地方は収入が低くなる傾向にあります。最も賃金が高いのは東京都ですが、最も低い宮崎県と比べるとその差は約150.0千円になります。それだけでも、地方で働くデメリットは大きいといえます。
デメリット⑤|地元ならではの慣習に対応する必要がある
地方には地方ならではの慣習があります。その慣習に対応することができなければ、地方で生活するには厳しいです。そのため、地方ならではの慣習に対応でいないや、慣習が嫌いという人は地方での就職を避ける傾向が強いです。
デメリット⑥|娯楽が少ない
都会は娯楽が多いですが、地方は娯楽が少なく窮屈に感じる人も多いです。特に田舎は娯楽が少なく自然が多いので、その環境が苦痛にならない人、自然を楽しめる人でないと、ストレスが溜まり生活するには厳しいでしょう。
Uターン就職に向いている人の特徴
地方で就職することには様々なメリットやデメリットがありますが、それらを踏まえた上で、Uターン就職に向いている人の特徴をみていきます。
①地元愛が強い
Uターン就職するにあたって、地元愛が強いということは必要です。地元を活性化させたいや、自分の生まれ育った地元に貢献したいなどの気持ちがある人のほうがUターン就職している割合が高い傾向にあります。
②地元にやりたい仕事がある
地方は仕事が少ないですが、その中でも地元にやりたい仕事がある人は、Uターン就職する可能性が高いです。例えば、地元ならではの特産品を作りたい、などの目標がある人は、Uターン就職することに向いている人といえるでしょう。
③実家に帰る必要がある
Uターン就職する理由は様々ですが、家庭の事情で帰る人もいます。そういった家庭の事情で実家に帰る人は、実家の人も受け入れてくれる可能性が高い場合もありますので、Uターン就職もスムーズに行うことができる場合があります。
④都会の暮らしが性に合わない
都会で暮らす人のなかには、都会の暮らしが性に合わないという人もいます。地元でゆっくり暮らしたいや、満員電車に揺られるのがストレスだ、という人は地方や田舎を求める割合が高いです。
そういった都会の暮らしが合わない人は、Uターン就職に向いている人ということがいえます。
⑤結婚・育児を含んだキャリアビジョンが明確
結婚して、子育てするには都会よりも地方の方が、待機児童の数も少なく子育てしやすいです。そのため、結婚や子育てのビジョンが明確に決まっている人は、Uターン就職に向いている人といえます。
結婚や子育てのビジョンが明確に決まっている人には、都会よりも地方の方が魅力的に見える部分もありますので、Uターン就職を好む傾向にあります。
Uターン就職を成功させるために必要なこと
Uターン就職を成功させるためにはどういったことが必要でしょうか。本見出しではUターン就職を成功させるために必要なことを挙げていきます。
①自分のやりたいことをはっきりさせる
Uターン就職を成功させるためには、自分のやりたいことをはっきりさせる必要があります。何の目的もなくUターン就職しても、地元に帰ってきた意味がなかった、と後悔する人も多くいます。
自分のやりたかったことでないと何のためにUターンしてきたのか分からなくなるので、地元でやりたいことをはっきりさせましょう。
②早めの行動・情報収集
Uターン就職する際は、早めの行動と早めの情報収集は必須です。希望する仕事がなかったり、募集が終わっていたりすることもあります。地方では仕事は多くはありませんので、やりたい仕事があるのであれば早めに行動しましょう。
③キャリアビジョンをたてる
地方でのキャリアビジョンを立てることは非常に重要です。地方や田舎は仕事が少なく、将来に不安を感じる人もたくさんいます。そうならないためにも、自分のキャリアビジョンをしっかりと立て、目標に向かって努力しましょう。
【要チェック】Uターン就職に関する支援制度・補助金
地方に就職するうえで、各自治体が行っている支援制度や補助金があります。本見出しでは各自治体の支援制度や補助金について詳しく説明していきます。
自治体別地方就活助成・支援制度
地方での就活を応援してくれるサイトの「LO活」では、Uターン就職において地方での支援制度や補助金等を確認できます。なかには、交通費を支給して切れる自治体もありますので、そういったサイトを利用して、各自治体が行っている支援制度や補助金を探してみて下さい。
移住相談窓口
「総務省 平成30年度における移住相談に関する調査結果(2.各都道府県が設置している常設の移住相談窓口)」ではUターン就職や移住に関する相談を受け付けています。
また、「ふるさと回帰支援センター」ではUターン就職や移住に関する相談会やセミナーを行っています。興味ある方はこういった相談会やセミナーに参加して、Uターン就職に関する知識や情報を集めるのもよいでしょう。
政府の起業支援金・移住支援金制度
「内閣官房・内閣府総合サイト 地方創生 起業支援金・移住支援金」では地方創生を目的とし、企業や移住者に対して支援金を行っています。そういった制度を利用することにより、Uターン就職する際の手助けになりますので、利用できる方はしたほうがよいです。
まとめ
本記事ではUターン就職する際のメリットやデメリット、支援制度や補助金について解説しました。Uターンをするかしないかは地元外進学者にとって大きな問題です。
しかし、Uターン就職するうえで大切なことは、自分のやりたいことをはっきりとさせ、目標を持って努力するということです。また、自治体の支援制度や補助金を上手く利用することがUターン就職の成功にも繋がります。
本記事が少しでもみなさまの役に立てれば幸いです。