就活に失敗すると今後の人生が全てうまくいかない、つまり「就活の負け組」になってしまったと感じてしまうかもしれません。確かに、内定がないと「就活負け組」のレッテルが貼られてしまいます。今回はどんな人が就活で負け組になるのか、また負け組にならない方法についてお伝えします。

就活の負け組とは

就活の負け組とは一体どのような人たちのことを指すのでしょうか。まずは、「就活の負け組」と呼ばれる人たちについて説明します。

「負け組」と呼ばれると決していい気はしません。これから就活を始めるなら、もしくは就活中なら、「負け組」になってしまった時のリスクを事前に把握しておきましょう。

就活の負け組は内定が無い

就活で「負け組」と呼ばれるのは内定が無い人たちです。周りの学生たちがみんな内定先の話をしているのに、自分だけまだ就活をしているような状況です。

きっと周囲の人たちは優しい声をかけてくれたり、励ましてくれたりするでしょう。誰かから就活の失敗を指摘されることはきっとありません。

ですが、自分自身が「自分は就活の負け組だ」と実感することになります。相当辛い状況だということは想像に難くありません。

就活の負け組は毎年いる

就活の負け組となって内定がないままの人たちは毎年います。就活の負け組は決してめずらしい存在ではありません。

内定がとれずに留年をしてもう1年チャレンジする人、とりあえず卒業する人などさまざまです。留年する人の中には余った時間を生かすために留学に行く人も多々います。

しかし「留年して就活を続ける」と決めれば、もう1年分学費が必要です。就活の負け組になると、家族にまで心配や負担をかけてしまうということを覚えておいてください。

就活の負け組を実感する瞬間

前述したように、「負け組」は誰かに指摘してもらうよりも自分自身でそう感じる場合の方が多いでしょう。

では、どんな場合に自分が「負け組」だと感じるのでしょうか。続いては具体的な場面を紹介します。

自分だけスーツを着ている時

周りはすでに就活よりも卒論や卒業旅行に話題が移っているにも関わらず、自分だけスーツを着て面接の準備をしている時、「自分だけ内定のない負け組だ」と感じてしまいます。

みんなが私服でいると、一人スーツを着ているととても目立ちます。情けなくなって、面接の前に駅のトイレで着替えるようになる人もいるほどです。

SNSで友達の投稿を見た時

友達は就活を終え、学生最後の期間を満喫している姿をSNSで見ると、うらやましくなる一方でまだ就活をしている自分がみじめになります。

きっと、友達は「就活が忙しいから」と気を遣って声をかけずにいてくれたのでしょう。それでも、「自分も一緒に遊びたかった」という気持ちは報われません。

高学歴でも就活の負け組になる人の特徴3つ

大学の入学が人生のゴールだと考えていると危険です。たとえ世間からの評価が高い大学に入学していても、就活の負け組となる可能性は十分あります。

続いては、高学歴でも就活の負け組になりやすい人の特徴を3つ紹介します。以下の特徴にあてはまらないよう気をつけてください。

特徴①：就活を甘く見て準備をしない人

「自分は高学歴だから大丈夫」「今までなんでもうまくいってきた」と、就活を甘く見て準備をしない人は就活の負け組になりやすいと言えます。

就活は、これまでの人生の経験とはまったく異質なものです。受験のように実力を点数ではかることができず、「いかにうまく話すか」「気に入られるか」ということが重要だからです

準備不足で臨んでも内定が取れるのは、人間力のあるごく一部の学生だけでしょう。

特徴②：謎の自信がありエントリー社数が少ない人

「自分は絶対志望企業に入る」と過信してエントリー社数が少ないと、就活の負け組になる可能性があります。

就活サイトに登録すると「他の学生は○社エントリーしています」と教えてくれます。その数よりも極端にエントリー数が少ないと、全部の面接に落ちた時には持ち駒がなくなり、1から就活をスタートしなければなりません。

就活では常に「最悪」を想定して動いておくことが得策です。

特徴③：プライドが高く周囲と情報交換をしない人

特徴①、②でもお伝えしましたが、自分に自信がある人ほど要注意です。プライドが高く周囲と情報交換をしない人は、就活の負け組になりやすいでしょう。

他の学生がどのように就活をしているか知らないままでいると、自分だけ遠回りをしたり見当違いなことをしていたりということも考えられます。

他の学生が考えていることを知っていると差別化もできます。周囲との情報交換は必須です。

就活の負け組にならない方法

内定が取れないと就活の負け組になってしまう、と思うと焦ったり不安になったりするかもしれません。

以下で就活の負け組にならないための3つの方法をお伝えします。この3つを実践していれば内定がない状態を避けられるでしょう。ぜひ行動に移してみてください。

なるべく早く就活を始める

就活はなるべく早く始めてください。毎年「エントリー解禁日」が設けられていますが、早々に内定を獲得する人はそれよりも前から動いています。

日系の大企業は解禁日まではエントリーできませんが、説明会は事前に開催しています。

ベンチャー企業や外資系企業などはあらかじめ面接まで進むことができるところもたくさんあるので、経験を積むためにも幅広くチャレンジしてみましょう。

保険として余分にエントリーしておく

志望企業だけでなく、同じ業界の企業や少しでも気になる企業があればエントリーしておきましょう。保険としていくつか駒を進めておくことで精神的な安定につながります。

面接に落ち続けてエントリー企業数が少なくなると自信がなくなり、そのせいでさらに面接でうまく話せなくなる…という負のループに陥るかもしれません。

1社落ちたらもう1社エントリーを増やす、などして常に保険をかけておくことが大切です。

友達と情報共有しながら進める

就活は情報戦です。一人で就活をするよりも、友達と情報共有しながら進めるようにしましょう。

特に、どの企業にエントリーするかを相談しあってみてください。B to Bの大手ホワイト企業は学生に知られていないことが多いので、穴場になっていることがよくあります。企業情報の交換が重要です。

使いやすい就活サイトやサービスなどもお互いに共有しあいましょう。友達がライバルだと感じることがあるかもしれません。しかし、協力した方が内定を早く獲得できます。余計なプライドを持つ方が損だと言えます。

就活の負け組になっても逆転できる

万が一就活の負け組となり、内定がなくても人生に絶望する必要はありません。反省を生かして次の年に大企業に入社する人や、卒業後も就活を続けて内定を獲得する人も多々います。

自分の志望企業から内定が出なくとも、一度就職しておけば比較的ハードルの低い第二新卒枠で転職することも可能です。

つまり、就活の負け組と言っても一時的に内定がない状態に過ぎません。自分の人生が就活によって全て決まるわけではないので、前向きに次の目標に進む心持ちが大切です。

まとめ

就活の負け組は内定がない人たちのことです。負け組になってしまう理由は根拠のない自信や過剰なプライドにあります。

決して過信しすぎず周囲とも協力しながら就活を進めることができれば、必ず内定を獲得できます。また、就活が思い通りにいかなくとも後からいくらでも挽回できるので、就活とは前向きに付き合っていきましょう。