就活しないまま卒業した人を「既卒」といいます。新卒とは異なり、いざ働きに出ようと思っても厳しい現実が待ち受けています。今回は就活せずに卒業するための解決策をお伝えしますが、就職しないことが本当にメリットがあるのか、じっくりとご検討ください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
就活しないまま卒業するとニートになる
就活しないまま卒業すると「ニート」になる——。就活する予定のない人は、この点に注意してください。働く意思はあっても正規社員になれない「フリーター」とは異なります。
大学や専門学校を卒業後、企業に就職しないことを「既卒(きそつ)」といいます。既卒から再び企業に就職したいと思っても簡単ではないため、それなりの覚悟が必要です。
就活しないまま卒業したい人は多い
就活したくなさすぎるし、就活のこと考えたら自分そもそも就活の仕方すらわからねーじゃんってなって、就活しないまま大学卒業して世界放浪の旅に出ていい感じのところでイントゥザワイルドみたいに死ぬのがお似合いだという考えに至った pic.twitter.com/VOZlagLrPw
— おおやけ (@Ooyake28) February 17, 2016
就活しないまま卒業する方は意外に多いものです。上記のように、就活せずに海外に出るという選択をした方もいます。
ヤバイどうしよ…ガチでやらかした……
就活しないまま卒業式迎えてしもた…
もう大学も卒業なるし大学院入んのもほぼ確定やん…— かぜ (@kaznx) March 23, 2019
また、上記は、気づいたときには就職先がない状態で卒業式を迎えたケースです。就活しないという選択肢を取るのは自由ですが、後悔がないかという点には注意しなければなりません。
就活しないまま卒業したい人のタイプ別の解決策
就活しないまま卒業したいと望む人は、次のように2つのタイプに分かれます。
- タイプ①|面倒な就活がしたくない
- タイプ②|働きたくない
どうしても就活がしたくない、働きたくないという方は、内定のないまま卒業することも可能です。
ただし、次で紹介するように解決策を講じておくことをおすすめします。あまり深く考えずに就活しなかった結果、後悔してしまうケースが多いからです。
タイプ①|面倒な就活がしたくない
就活は非常に面倒というのは、誰しも共通した悩みの一つでしょう。就活サイトへの登録から履歴書やエントリーシートの作成、企業との面接など、ToDoリストを挙げるだけで億劫になってしまう人も珍しくありません。
こうした面倒な就活がしたくないという方は、次のような解決策をとってみてはいかがでしょうか。
解決策①|逆求人型サービスを使う
面倒な就活がしたくないという場合、「逆求人型サービス」を使ってみましょう。
逆求人型サービスは、学生としてのプロフィールを登録しておくだけで企業からスカウトが受けられる仕組みです。一般的な就活サイトと違い、自分から求人に応募することや、エントリーシートを書く必要もありません。
もちろん会員登録から内定獲得まで完全無料で利用できます。ひとまず企業からの反応を見てみることから始めてみましょう。
タイプ②|働きたくない
そもそも働きたくないという方は、就活をすることも難しいケースが多いはずです。大学生の頃に多数のバイトを経験したものの、どうも企業という体質に合わないという方もいらっしゃるでしょう。
もちろん働かないことでは収入にならないため、それなりの覚悟は必要です。解決策はあるので、以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。
解決策②|養ってもらえる人に頼る
就活しないまま卒業しニートになってしまうと、養ってもらえる人に頼るしかありません。親や親戚、友人、恋人などの候補がありますが、いずれも他者に迷惑がかかることを忘れないようにしてください。
また、しばらくの間働かずに、既卒から就活を行う場合、大変な苦労が伴います。企業からすると、「今まで何やっていたの」となるため、就職に不利になることは容易に想像できるはずです。
就活しないまま卒業してもお金がある場合
就活しないまま卒業しても、比較的お金に余裕がある方は、次のような選択肢がとれるでしょう。
- 大学院に進学する
- 留学にいく
上記のような選択肢は、自分の可能性や幅を広げることに役立ちます。せっかく貴重な時間をニートになってムダにしないよう、以下でお伝えする方法をお試しください。
大学院に進学する
お金があるという方は、就活しないまま大学院に進学するというのも方法の一つです。
国立大学の平均的な学費は2年間で約130~140万円、私立大学では約180~190万円が必要となります。また、在学中はバイトなどを行うことで、生活費の足しにすることも可能です。
留学にいく
大学卒業後に留学するというのも選択肢の一つです。
普通に大学を卒業し就活してしまうと、長期間海外に出ることも難しくなります。そのため、あえて海外に出て知見や経験を養うということも、将来的には大きな力となるはずです。
しかし、留学するにも、留学先や逗留地を選んだり、費用やメリットなどを比較しなければなりません。就活と同じくらい手間がかかるため、就職すべきか留学すべきか、よく考えて決断してください。
まとめ
就活しないまま大学などを卒業する場合、じっくりと自分の将来を考えることが大切です。新卒というタイミングは、この時期を逃すと二度と訪れません。
就活しなかった結果、再び企業で働きたいと思っても厳しい環境が待ち受けています。今回お伝えしたように、明確な目標がなく、単に「就活が面倒」「働きたくない」という理由で就活をしない方は、本当にその選択肢が自分にとってメリットがあるのかということを考えてみてください。