就職活動での夏採用をご存じでしょうか。夏採用は、通常の春採用よりも遅い時期に実施されます。近年では、夏採用だけでなく秋採用や冬採用、通年採用なども導入している企業もあります。ご自身の状況に合わせ、夏採用を検討されている人は本記事で夏採用のメリットやデメリットもご確認ください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
夏採用とは
夏採用とは、6月から8月ごろに企業が採用を決定する採用方法です。通常の就職活動は、大学3年生3月ごろから大学4年生の6月ごろに終了します。
しかし、採用人数が少ないなどの理由により6月以降も募集をする企業が増加しています。大企業でも募集があるため、就活生は気を落とすことなく努力を続けるべきと言えます。
夏採用のメリット・デメリット
夏採用のメリットやデメリットは何でしょうか。就職活動をしている人の立場から、夏採用のメリットやデメリットをまとめました。
近年の就職活動は、困難を極めます。働き方改革など、多様なケースに応じる企業も多くなりました。メリットやデメリットを理解した上で、夏採用にも挑むと良いでしょう。
夏採用のメリット
夏採用は通常の採用と比べると、遅い時期での採用となります。遅い採用は、就活生の精神をすり減らします。苦痛とも言える就職活動を経験している人は、夏採用のメリットを見て活動を続けてください。
メリット①|内定がもらえる可能性がある
6月を過ぎると、ほとんどの就職活動イベントは終了します。内定がない人は、絶望ともいえる感覚に陥る可能性があるのです。夏採用は、内定がもらえていない人でも大逆転を引き起こせる可能性が詰まっています。
夏採用を行っている企業は、中小企業だけではありません。多くの大企業が多用は働き方を模索し、可能な限り優秀な人材を求めています。あなたを待っている企業があるかもしれないのです。
メリット②|内定を見直す機会を得られる
既に内定をもらっている人も、もう一度自分の将来を考えることができます。現在の内定企業で本当に良いのか。自分に最適な企業であるかなどを、再確認できるのです。
内定した企業で満足せず、常に自分の可能性を広げるために夏採用を検討するのです。企業分析などを行うと、役立つ情報が手に入る可能性は高いでしょう。
社会人になると、自社以外の企業を見る機会は減ります。夏採用は他社を見学する最適な場でもあるのです。
夏採用のデメリット
夏採用にはデメリットも存在します。内定がもらえていない人には、内定をもらえる可能性があります。しかし、以下のデメリットがあるのも事実で、努力が実るかは自分次第ともいえるのです。
デメリット①|倍率が高くなる可能性がある
内定がもらえていない人が、集中して同じ企業を受ける場合があります。特に大企業であれば、何とか内定をもらおうと他の人も必死なのです。
集中的に人が集まると、倍率が高くなります。春採用と比べても倍率が高い傾向にあり、精神的に辛いこともあるのです。内定を貰えていない人は、可能性があるとだけ考えましょう。
辛い状態のときほど、リラックスしてみてください。夏採用がチャンスであるのは間違いありません。
デメリット②|採用基準が高い
倍率が低い場合でも、企業側が採用基準を上げる傾向にあります。夏採用では、実際の実務に入るまでの期間が短くなる場合がほとんどです。そのため、企業側は即戦力になる人を求めます。
仮に7月に内定の場合、早ければ10月から職場へ入る場合もあるのです。すぐに戦力になれる分野をアピールし、自身を採用することで会社に与えるメリットをアピールしましょう。
採用基準が高くても、あなたを必要とする企業は必ずあります。
夏採用で内定をもらうためのポイント3選
夏採用で内定をもらうには、高い採用基準を突破する必要があります。春採用で内定がもらえていない人は、ネガティブに考えず前向きに挑むよう心がけます。
以下で述べる3つのポイントを意識し、自らを伸ばしていく心づもりが重要になるのです。ぜひご参考にされてください。
ポイント①|自身の能力を明確にする
夏採用で内定をもらうには、自分自身の能力を明確にする必要があります。どんな業務が得意かを述べる必要があるのです。
抽象的な表現を避け、具体的に述べるのです。近年ではコミュニケーション能力を問われる傾向にありますが、就活生がコミュニケーション能力が高いとアピールするのは曖昧です。
パソコンのタイピングが1時間に何文字打てるか。営業であれば、1日何件回れるかなど、具体的な数値を伴う発言をしましょう。
ポイント②|春採用を分析する
春採用の就職活動を行った人は、自身の春採用を分析する必要があります。何が良くて何が悪かったかや、企業全体の動向などを分析しましょう。
分析が苦手な人は、新聞や雑誌などを読むのでも良いです。就職活動がどんな状況下で行われ、自分自身の結果がなぜそうなったかを考えましょう。
企業で求められる人材は、課題を見つけられる人物です。気づきこそ最大の武器であり、課題を突破する能力が優秀の証です。
ポイント③|自分自身の現状を客観視する
夏採用の就職活動では、現状を把握していない人は内定をもらえません。夢や希望を持つのは大切ですが、働かなければ金銭的に辛い状況になるのです。
仕事には夢や目標を叶えるものと、現状を維持するものがあります。現実的に金銭がなければ生きていけません。稼ぐために仕事を探すのは当然なのです。
綺麗ごとを抜き、自分自身の現状を再確認しましょう。なぜ働きたいのかを考えるためには、自分の現状を把握するのが一番です。
夏採用で気をつけるべき注意点3選
夏採用では、メリットもデメリットもあります。採用を手に入れるためには、注意点も理解しておかなければいけません。以下では、3つに分けて注意点を述べます。
ご自身の就職活動を見直し、以下の注意点を考え直してみてください。必ずあなたに合う企業との出会いが待っています。
注意点①|会社の大小を意識しない
夏採用に挑む人は、業種へのこだわりを無くす必要があります。夏採用を実施している企業は、大企業だけではありません。中小企業も人材が足りずに困っているのです。
仮に大企業を受ける決意をしていたとしても、一度大きな視野に立ち全体を見るようにしてみてください。中小企業でも条件の良い企業は沢山あるのです。
あなたを必要としている企業は、会社の大小に関係がありません。求められる場所に身を置くのも一考です。
注意点②|業種にこだわらない
業種へのこだわりも、一度白紙に戻してみる必要があります。あなたに業種のこだわりがあるとしても、企業が求めるこだわりとは違う場合があるのです。
春採用で努力したにも関わらず、内定がもらえていない人もいるでしょう。業種を多角度から見ると、思いもしなかった業種に憧れる場合もあります。
夏採用を実施している企業を探し、それぞれに長所と短所を調べてみましょう。あなたの興味をそそる企業があるかもしれません。
注意点③|内定無しの理由を明確に
最も注意しなければいけないのは、内定が取れていない場合の理由です。企業に認めてもらえないと感じている場合は注意が必要です。
就職活動は精神的苦痛を伴います。人格を否定されている気分にもなります。しかし、夏採用を実施している企業は、過去よりも未来を考えているのです。
あなたの脳を一度リセットし、新しい気持ちで夏採用に挑むと良いです。そのために内定無しの理由を、ご自身でも明確に分析してみましょう。
夏採用ならではの質問
夏採用には、夏でしかできない質問があります。以下の2つの質問は、夏採用で最も多く聞かれる内容です。上記で述べた注意点を踏まえ、以下の質問に答えられるように準備しておきましょう。
質問①|今までの就活で内定が出たことはありますか
春採用での結果を、事実にも続いて述べましょう。企業側は、他社があなたをどう判断したかを見ています。他に内定がある場合、内定キャンセルの可能性があるかを確認しているのです。
あなたが内定を取れないのは、決して能力が低いのではありません。タイミングが合わない場合でも、内定が取れないことはあるのです。内定が無い場合でも、自らを卑下する必要はありません。
内定がある場合も、自信満々に答えず自らの課題を見つけて能力を伸ばす努力ができる人物だとアピールするのが良いでしょう
質問②|春の選考はなぜ受けなかったのですか
春の選考で、夏採用の企業を受けていない場合に聞かれる質問です。企業側は、第一志望ではなかった理由を聞きたいのです。また、なぜ方向転換したのかを確認したいために質問します。
理由が明確にあれば、事実を述べるのも良いでしょう。具体的な理由が無い場合、視野を広げた旨を述べるのが良いです。
視野を広げることで、受験する理由を見つけたと述べると否定できない理由になりやすいです。根拠に基づいた論理的な思考ができる人物と見てもらえるでしょう。
まとめ
夏採用について、基本的なことをまとめてきました。春採用で努力したにも関わらず、内定が取れていない人もいるでしょう。内定がなくても、夏採用はチャンスがあります。
内定が取れている人も、自らを見直すきっかけとして考えてみるのも良いでしょう。本記事を参考にされ、次の一歩を踏み出す一助になれれば幸いです。