ESやグループディスカッションでは、働く意味や生きる意味を聞かれます。そもそも働くとは、この企業で働く意味、働く目的や志望動機と考えられます。しかし、働く意味が分からないと感じる方もいらっしゃいます。本記事では、まず働くとは何かと面接で聞く意図。次に、働く目的の具体例5選や注意点を解説致します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
働くとは
学生の皆様にとって、就職活動を得て社会人として働くとはどのようなことか、考えてみても漠然としているかもしれません。
- 働くとは、自分のスキルや人間性を用いて社会の課題を解決すること
- 働くとは、1杯のドリンクによってお客様の幸福度を高めること
- 働くとは、研究テーマを発展させて新たな製品を世に生み出すこと
このように、働くとは何かという質問に対する回答は人それぞれであり、正解がないからこそどのように答えるのが良いのか迷うと想定されます。
以下では、なぜ採用担当者が働くとはを候補者に聞くのかその理由を解説致します。
働くとはを面接で聞く意図
上述の見出しにて、働くとは何か概要をご説明致しましたが、なぜ就活の面接にて聞かれるのか知りたいと感じた方もいらっしゃると思います。
こちらの見出しでは、働くとは面接で聞く意図を2つご説明致しますので、採用担当者がどのようなポイントを見ているのか把握して、答えられるようにしましょう。
意図①|候補者の特徴をつかむ
1つ目の意図は、働くとはというスタンダードな質問を通して候補者の特徴をつかむためであり、数ある候補者それぞれの違いを把握する目的だと考えられます。
- 働くことで社会貢献をすることに幸せとやりがいを感じる
- 働く中で成長を重ねて、キャリア目標を達成したいと考えている
- 働くことの対価としてより多くの給料を得て、生活を豊かにしたい
このように、働くとは何かという質問に対して想定される回答は様々であり、具体的なエピソードも含めて聞くことで、候補者が持つ特有の人間性や価値観を知ることができます。
面接では、採用枠1名に対して5名から10名以上の候補者がいることが多く、候補者の特徴を明確に把握して候補者間での順位付けをするために活用していると考えられます。
意図②|求める人物像と照らし合わせる
2つ目の意図は、働くとはという質問への回答内容に求める人物像と照らし合わせることで、採用すべき人材が誰かを決定する判断材料にするためです。
例えば、このような面接結果だった場合、一番下では候補者の回答内容と求める人物像がマッチしているため、採用するという判断に繋がると考えられます。
面接へ臨む際には、事前に企業の採用ホームページをチェックすることで、どのような人物像が期待されているのか知ることができるので、活用してみてはいかがでしょうか。
働く目的の具体例5選
上述の見出しにて、企業の採用担当者が面接で働くとはを聞く意図が2つあるとわかりましたので、働く目的の具体例を確認したいと感じた方も多いと考えられます。
そこでこちらの見出しでは、働く目的の具体例5選を一挙にご紹介致しますので、それぞれのエピソードなどポイントも踏まえてご参照ください。
例①|仕事経験を得て成長すること
1つ目の例は、仕事経験を得て成長することであり、自己成長とも言い換えられます。
- 仕事を通して、これまでできなかったことを新たにできるようにする
- 苦手意識を持っていたことに取り組み、得意なことへ変える
- 手本となる人から学び取り、自分の糧として貪欲に吸収していく
自己成長とは、このような内容に言い換えることができますが、いずれも過去よりも現在や未来の自分が成長して、より多くのことができるようになると定義されます。
例えば、学生時代に特に力を入れて達成したことや、自己PRとして人よりも優れた経験や能力を得られたエピソードを含めて答えると、説得力が上がると考えられます。
例②|人や社会に対して貢献すること
2つ目の例は、人や社会に対して貢献することであり、社会貢献とも言い換えられます。
- 特定の商品やサービスを提供することで課題を解決する
- 自分の持つ能力や資格を活かして、人や社会のために働く
- まだ潜在化していないニーズを具現化して、それを提供する
このように、社会貢献とは以上のような内容だと定義されますが、自身が働く意味として他者や社会の課題解決や目標達成であることが共通事項に挙げられます。
具体的なエピソードを述べる際には、社会貢献をすることが自分自身にとってなぜ必要なのかや、社会貢献を通してどのような心情となるのかを説明することを心がけると良いでしょう。
例③|自己実現をすること
3つ目の例は、自己実現をすることであり、自分が掲げた目標を達成することと言い換えられます。
- 日本国内のみならず世界各国の拠点で様々な人と共に働く
- 最終的なキャリア目標に必要となる経験や実績を積んでいく
- 社内でどんどん出世をして、管理職としてリーダーシップを発揮する
このように、自己実現を働く目的に据えることは、キャリアを通して自分が成し遂げたいと考えている目標を達成することだと考えらえます。
面接で答える際には、自分がどのようなキャリア目標を掲げているのかを説明することで、働くとは何かの意味と繋がるため、面接官に話が刺さりやすくなると言えます。
例④|社会と繋がりを持ち続けること
4つ目の例は、社会と繋がりを持ち続けることであり、人と関わることに楽しさを感じたり、新たな発見に生きがいを感じることとも言い換えられます。
- 特定の業界や職種が、これからどのように変わっていくのかを見ていきたい
- お客様と接して、満足度を高めたりお礼を頂けることがうれしい
- 既存のサービスをどのように変えていくのか考えていきたい
このように、働くことで社会と繋がりを持つと様々な経験を得られることができ、それによって感じる心情もまた多種多様であると言えます。
ただし、その他の具体例と比較すると少し曖昧な印象を与えかねないので、なぜ社会との繋がりが大切なのかを自問して、最終的な結論を出しておくことが推奨されます。
例⑤|収入を得て生活をすること
5つ目の例は、収入を得て生活をすることであり、労働に対する対価として給料を得ることで生計を立てると言い換えられます。
程度の違いはあれども、働いたことに対する給料で満足度が上がり、さらに給料を用いて生活の基盤を作ることになるので、万人に当てはまると考えられます。
しかし、要約するとお金のために働くという意味に捉えられてしまうので、稼ぐことが必要不可欠なトレーディング職や営業職など、ふさわしい業種を絞っておくと良いでしょう。
面接で働くとはを聞かれた際のポイントと注意点
ここまで、働く目的には具体的にどのような例があるのか5つご紹介致しましたので、ご自身にとって働く意味とは何かを考えるきっかけにもなったと考えられます。
本見出しでは、この記事の締めくくりとして、面接で働くとはを聞かれた際のポイントと注意点をそれぞれ2つずつお伝え致しますので、ぜひご活用ください。
面接で働くとはを聞かれた際のポイント
以下では、面接で働くとはを聞かれた際のポイントを2つご説明致します。
面接では、個人面接や集団面接を問わず、面接官から聞かれた質問に対して適切、かつ端的に回答することが望ましいと考えられます。
長々とした説明から答え始めてしまったり、或いは答えが複数あるような印象を持たれる答え方は避けるべきと言えます。
ポイント①|結論から端的に述べる
1つ目のポイントは、結論から端的に回答を述べることであり、問われた質問に対して的確に答えることができるとアピールする意味があります。
- 私にとって働くとは、自己成長をする中で社会に貢献することです
- 今までのアルバイト経験では、働くことで生きがいと楽しさを感じてきて…
例えば、上述の2回答例を比較した場合、前者では働くとは何かに対する回答が明確に示されていますが、一方で後者では背景や回想と考えられる供述がされているに留まります。
面接では、1問あたりのやり取りに数分程度の時間をかけるに留まるため、だらだらと答えるのではなくまずは手短に結論から述べることが重要だと考えられます。
ポイント②|結論に至る理由をいくつか述べる
2つ目のポイントは、結論に至る理由を根拠としていくつか述べることであり、以下のような意味があると考えられます。
- 結論を支える根拠理由として説得力が上がる
- 結論と根拠理由をセットで考えている論理思考をアピールできる
- 理由を述べる中でエピソードを話すことで話題が広げやすい
このように、面接で質問に端的な回答を述べた後に理由を付け加えることで、面接官を説得させられるだけでなく、会話をより盛り上げる意味もあると言えます。
仮に、質問に対して一言の回答だけ述べるにとどまってしまうと、面接官はその続きがあるのか無いのかがわからず戸惑ってしまうので、理由を必ず述べるよう心がけましょう。
面接で働くとはを聞かれた際の注意点
以下では、面接で働くとはを聞かれた際の注意点を2つ解説致します。
既にご説明致しました通り、企業の人事担当者が面接で働くとはを聞く理由があるので、それらを背景として理解することが重要となります。
働くとは何かを答えることで、採用担当者から魅力的な人材だと思ってもらえるよう、回答内容を意識して用意しましょう。
注意点①|自己分析をベースに答える
1つ目の注意点は、あらかじめ行った自己分析をベースに答えて、矛盾が生じないようにすることです。
- どのような考えや価値観を持っているのか
- 自分が何かに取り組む動機付けは何か
- 他者とは異なる差別化ポイントは何があるか
このように、自己分析ではこれまでの経験や取り組みを用いて、上述のような点を中心として自分の理解を深めることができるので、面接ではこれを活用することが推奨されます。
仮に、働くとは何かという質問に対して社会貢献と答えているにもかかわらず、自己PRでは自己成長と回答してしまうと、分析が不十分だという印象を与えかねません。
注意点②|志望動機を意識しておく
2つ目の注意点は、応募する企業の採用ホームページを参照して、志望動機を意識することです。
新卒採用を行っている企業では、自社の採用公式ホームページや人材企業の採用ページにて、求める人物像が掲載されており、それらを参照して志望動機を考えることが求められます。
そのため、働くとは何かを面接で聞かれた際には、自身の志望動機と照らし合わせて整合性が取れるよう、回答内容を事前に考えておくとより良いと考えられます。
まとめ
本記事では、働くとは人によって異なる目的があり、面接で聞くのには2つの意図があるとお伝えしました。
また、働く目的の具体例5選に加えて、働くとはを答えるポイントと注意点を2つずつ解説致しました。
面接では、自分自身にとって働くとはをしっかりと考察したうえで、適切に答えられるように準備すると良いでしょう。