ジョブマッチングは落ちるのが普通?理由や流れ、注意点について解説!

最近就活生に人気な「ジョブマッチング」は、大手企業も利用している形式です。一方で「落ちる」「不成立」「通過率が低い」などマイナスな評判もよく耳にするかもしれません。今回はジョブマッチングは落ちるものなのかということについて解説していきます。

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この記事の監修者

キャリアカウンセラー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

ジョブマッチングとは

ジョブマッチングとはどんな制度なのでしょうか。比較的新しい制度であるものの、導入している企業も多く「ジョブマッチング」という言葉をよく耳にすることがあるかもしれません。

まずは、ジョブマッチングができた背景や流れなどについて把握しておきましょう。

目次

ジョブマッチングができた背景

「ジョブマッチング」では事前面談をして企業とマッチングしていると判断された場合には推薦をもらうことができる制度です。配属部署を入社前にあらかじめ決めるのも特徴です。

経団連は「就活の面接は6月1日以降」と定めています。しかし、それにしたがっていては経団連を気にしないベンチャーや外資企業に優秀な学生を取られてしまいます。

そのため、経団連の指針に添って「面接」という言葉を使わずに選考を行っています。東洋経済ビジネスオンラインによると、「面談」「懇談会」などの名称を使用する企業もあるようです。

ジョブマッチングの流れ

ジョブマッチングの流れは以下の通りです。

  • ①採用担当者と事前面接をする
  • ②マッチングが成立すると、推薦がもらえる
  • ③推薦をもらって最終面接に臨む

ジョブマッチングによる推薦は最終面接前に通知されるのが一般的です。そのため面接と面接の間が開くので、他の企業の選考も並行して受けることができます。

ジョブマッチングをする企業

多数の企業がジョブマッチングをしています。ジョブマッチング制度を採用している企業は以下の通りです。

  • 花王(技術系研究職)
  • ソニー(技術系)
  • 日立製作所(技術職)
  • 東レ(技術系)
  • NEC(理系学部対象)

上記の通り、技術系職種・理系学部の学生を対象に大企業もジョブマッチングを行っていることがうかがえます。

大学の研究内容が仕事内容とマッチングするかどうかを事前によく確かめるために、ジョブマッチング制度が用いられています。

ジョブマッチングしても落ちることがある

ジョブマッチングは内定を約束するものではありません。企業から「求めている人物像と合わない」と判断されると、選考に落ちてしまいます。

また、推薦をもらっていても最終選考で落ちることもあります。推薦をもらったからと言って内定が確実だとは思わないように気をつけましょう。

ジョブマッチングで落ちる理由

ジョブマッチングで推薦をもらっても、最終面接で落ちてしまうのはどうしてなのでしょうか。

ここでは、考えられる理由について2点紹介します。推薦をもらったからといって油断できません。

理由①推薦獲得後の振る舞い

ジョブマッチングを受け、お互いに「マッチングした」と感じる場合その場で推薦をもらえることもあります。推薦をもらった後にも引き続き熱意を見せ続けられるかがポイントです。

企業は最終面接前に何度かイベントや懇談会を設け、配属部署や入社意志の確認などのために面談を行います。

そのイベントに出向かず他の企業の選考を受けたりしていると、「入社への熱意があまりない」と見なされて最終面接で落とされることがあります。

理由②相性や企業の事情など

理由①以外で考えられる事情はさまざまです。配属予定だった部署の人事配置が変更になって、新卒がいらなくなるなどの事情も考えられます。

また最終面接で面接官を務めるのは社内でも権限が大きい人たちです。その人たちに「相性が悪い」と見なされたら、最終選考で落ちることも考えられます。

いずれにせよ、落ちてしまった場合には気持ちを切り替えて別の企業の選考に力を入れることをおすすめします。

ジョブマッチングを受ける際の注意点

ジョブマッチングを受ける際には、以下の2点に気をつけてください。注意点として知っておくことが大切です。

  • 本番同様の準備をする
  • 内定を期待し過ぎない

それぞれについて以下で解説していくので、ジョブマッチングに参加する際には頭に入れておいてください。

本番同様の準備をする

ジョブマッチングは「懇談会」や「面談」などの名目で行われますが、実際には事前選考のことを指しています。

志望動機や自己PRをはじめ、本番同様の準備を怠らずしっかりと臨むようにしてください。

内定を期待し過ぎない

ジョブマッチングが成立して企業から推薦をもらうことができても、内定を約束するものではありません。あくまで少し有利になるものだと思っておきましょう。

結局は自分の力で内定を勝ち取る必要があります。内定を期待し過ぎないようにし、最終面接には真剣に挑みましょう。

まとめ

ジョブマッチングは就活解禁前に行われる事前選考です。推薦をもらうことができると最終面接で有利になりますが、内定を約束するものではありません。

しっかりと準備して臨み、また内定をもらうまでは気を抜かずしっかりと選考に取り組むようにしてください。

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