【1分でわかる】リクルートスーツとスーツの違い3つを解説します

リクルートスーツ選びは、就活準備の第一歩と言えますが、ビジネススーツなどといった他のスーツとは何が違うのでしょうか。また、入社後も着ることが出来るものなのでしょうか。この記事では、基本的なリクルートの特徴と他のスーツとの違い、入社後を見越したリクルートスーツの選び方を紹介しています。

監修者

キャリアアドバイザー|秋田 拓也

厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。

■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)

リクルートスーツとは

リクルートスーツは、就職活動を始めるにあたってまず始めに買い揃えなければならないアイテムの一つでしょう。

リクルートスーツは直近20~30年で定着した文化と言われています。就職活動で着用する為の服装として、紳士服を取り扱う百貨店が販売戦略の一環で売り出したのが起源だと言われています。

リクルートスーツとビジネススーツの違い

就活で使っていたリクルートスーツを、入社後も使いたい人もいると思いますが、リクルートスーツとビジネススーツは色や生地が大きく異なる場合があります。

もしも、リクルートスーツを入社後も使いたいのであれば、就活ルールの範囲でできるだけビジネススーツに近いものを選ぶ方が良いでしょう。

目次

違い①|色

リクルートスーツとして販売されているものは、全て黒や紺・グレーで無地のものです。いくつも購入するものではない為、ネクタイの色合わせなどを考えてその中で自分にあったスーツを選ぶようにします。

一方ビジネススーツは無地で黒のものはあまり多くありません。例えば、同じ黒や紺でもピンストライプやチェックなどの柄が入っていたり、色も明るめのグレーやベージュ、青などバリエーションが豊かです。

違い②|生地

リクルートスーツは基本的に耐久性が低いです。就職活動の短期間しか着ることが無いからです。その為、生地の大半はポリエステルなど安価な素材が使われています。縫製もあまり丁寧でないものも多く、全体的に安価に設定されています。

ビジネススーツは、リクルートスーツと同等のものから高級な天然素材を使用したものまであります。何年か着用することを想定して、ある程度質の良いものを購入した方が良いでしょう。

違い③|値段

価格の違いのほとんどは生地の違いです。ポリエステルで作られることの多いリクルートスーツは数千円から購入できます。20,000円以上する高い物であればある程度耐久性が高く、ウォッシャブル機能などがついていることもあります。

ビジネススーツは、リクルートスーツと同じく数千円のものから、高級ブランドの製品まで価格帯はピンキリです。入社後も長く着るスーツとして、生地やサイズにこだわったとっておきの一着を購入したいという人も多いようです。

タイプ別|リクルートスーツとビジネススーツの違い

リクルートスーツと一般的なスーツは着こなしにも違いがあります。以下では、リクルートスーツ・スーツのそれぞれの違いを「レディース」「メンズ」「転職」の3つに分けて解説します。

会社によってはある程度服装が自由な会社もありますが、服装は重要なビジネスマナーのひとつです。失礼のないよう、基本を確認しておきましょう。

リクルートスーツとスーツの違い|女性(レディース)編

女性の場合、リクルートスーツとスーツの一番大きな違いは「着こなしの幅」と言えるでしょう。

リクルートスーツは一般的に清潔感とフレッシュさを重視した、他の就活生から見ても浮かないような着こなしを求められますが、スーツは動きや環境に合わせて着こなしを選べます。

具体的には、リクルートスーツには襟付きの白シャツを着ることが多いのに対し、スーツは動きやすいカットソーを合せるのも日常です。スーツ自体もノーカラーのものやフレアスカートなどリクルートスーツとは形が違うものも多く選ばれています。

リクルートスーツとスーツの違い|男性(メンズ)編

リクルートスーツとスーツの違いは色や生地・値段などです。さらに合わせる小物類もリクルートスーツとスーツではやや異なります。

メンズならではのアイテムといえばネクタイです。リクルートスーツに合わせるネクタイはシンプルなものが無難で、ツヤのある生地や華美なカラーは推奨されません。

一方スーツであれば、剣先が細いものや太いもの、ニット地やツヤのある生地を使ったものなど季節や場所・状況に合わせてネクタイを選ぶこともビジネスマナーのひとつです。

リクルートスーツとスーツの違い|転職編

転職活動での面接は、リクルートスーツのような決められた服装があるわけではありません。ただし「どんな印象を持ってもらいたいのか」を考えて選ぶ必要はあります。

就活で定番だったリクルートスーツは転職の際は避けたほうが無難です。転職市場において企業は即戦力となる人材を求めていることが多いため、フレッシュ感の強いリクルートスーツでは、新人・頼りない印象に映る可能性があります。

一方ビジネススーツは、実際に働いている姿を容易にイメージさせることが出来るため、転職には有利かもしれません。

まとめ

リクルートスーツとビジネススーツの違いについて紹介しましたが、どちらもルールの範囲内で自分に似合うものや体形に合ったものを選ぶことが大切です。

服装は相手に与える印象に大きく影響する為、リクルート用でもビジネス用でも、これからスーツを買いそろえる人は慎重に選ぶようにしましょう。

ポイントは「何を着るべきか」よりも「どう見られたいか、どう見られると有利か」と考えることです。

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