働くのが怖いと感じるのは様々な理由があります。初めて社会に出る人はもちろん、働くことに対するブランクがあったり、何かトラウマを抱えていたりする人もいるかもしれません。この記事では、”働くのが怖い”と感じてしまう原因について解説し、克服方法の例を紹介しています。

働くのが怖いと感じる人の種類

働くのが怖いと感じるのは、下のような人にありがちな心理状態です。

• ニート・無職の人
• 新卒で就職する大学生
• 主婦

初めて働く時や、しばらく休んでいた人が復帰する時は特に働くのが怖いと感じてしまうかもしれません。

ニート・無職の人

昔働いていて現在は職についていない人や、今まで就職したことの無い人は働くのが怖いと思ってしまうかもしれません。人間関係のトラブルを恐れたり、仕事へのプレッシャーを感じたりすることで、定職に就かない選択をする人が年々増えているそうです。

しかし、いざ働く必要が出てきたときや働きたいと思ったときに、無職期間が長ければ長いほど、社会へ出ることの不安は大きくなってしまいます。

新卒で就職する大学生

初めて社会に出ることを控えている学生の方の中には、働くのが怖いと感じてしまう人もいるでしょう。期待をもつ一方で、不安も大きいのではないでしょうか。

こういった人は、特に就活をしていた時に”就活したくない”という気持ちを押し殺しながら就活をしていた人に多いそうです。会社でやりたいことが無い人や、そもそも働くことに良いイメージを持っていない人にとって、就職することに希望や楽しみを見出すのは難しいでしょう。

主婦

主婦のほとんどが、昔は働いていて結婚や出産を機に家庭に入った人でしょう。長年専業主婦として過ごしてきた方が、久しぶりに社会に出ることはとても勇気がいることです。

社会復帰したいと思っているものの不安が大きく、諦めてしまっている方もいるのではないでしょうか。家庭との両立できるか、パートナーが協力してくれるかが心配で、なかなか長く続けるイメージを描きにくいのかもしれません。

働くのが怖いと感じる原因とそれぞれの克服法

働くのが怖いと思っていても、その理由や根本的な原因が分からなければ、適切な対策をとることもできません。下では、働くのが怖いと感じてしまう一般的な原因とそれに対する克服方法の例を紹介しています。自分がどれに当てはまるのか確認してみましょう。

人間関係が怖い

働くのが怖いと感じてしまう方は、特に職場の人間関係が怖いと感じているケースが多いです。特に周りがどう思っているかを過敏に感じ取ってしまうタイプの人にとっては会社勤めは非常にストレスのかかるものでしょう。

上司や同僚との人間関係が悪化してしまった為に退職したことがある、という人は少なくありません。一度人間関係の問題を抱えたことがある人であれば、”また同じ思いをするかもしれない”と、働くことに対する恐怖心を抱いてしまうかもしれません。

克服法｜人と関わらない仕事を探す

人と関わらないで働きたいのであれば、在宅ワークがおすすめです。在宅ワークでできる仕事は限られているのではと思うかもしれませんが、実はさまざまな選択肢から選ぶことも可能です。単価の低いものもありますが、スキルがあれば在宅でも十分に稼ぐことができるものもあります。

例えば、ブログを書いて広告収入を得たり、プログラマーやWebデザイナーとして仕事を得たりする人もいます。最近は クラウドソーシングサービスを使うことで、誰でも簡単に仕事を見つけることができます。

働いたことがない・ブランクが長い

日本は海外に比べて職歴のブランクに厳しい文化で、1度離職するとキャリアがゼロになり人材として評価されなくなると言われています。キャリアにブランクのある人はそもそも面接でその空白期間を説明すること自体が怖く感じてしまうかもしれません。

一度も働いた経験が無い人は、社会とはどんな場所なのか、仕事をするとはどういったものなのかが分からず、漠然とした不安を感じてしまいますよね。新卒で働く学生は先輩の仕事の話やネットの情報などから不安を感じてしまうこともあるようです。

克服法｜インターンをする・職業訓練を受けてみる

就職に漠然とした不安を抱えている学生は是非インターンに参加してみましょう。長期実践型インターンシップでは、企業の一員として他の社員と一緒に実際の業務を行うため、責任感や緊張感を体験することができるだけでなく、実務レベルのスキルを身に着けることもできます。

能力面に不安があり、働くことが怖いと思っている人は、職業訓練を受けてみるのもおすすめです。ハローワークではパソコンスキルやビジネスマナーなどの職業訓練を行い、就職を支援する制度を受けることができます。

過去に仕事のトラウマを抱えている

仕事の中で過去に嫌な思いをしたことがある人で、また同じことが起こるかもしれないといった恐怖心から働くのが怖いと感じている人もいるでしょう。本人の仕事上のミスによる失敗体験や悪環境で就業した経験は、仕事に対して悪いイメージを作り上げてしまいます。

こういったメンタル問題はは非常に克服することが難しく、仕事のパフォーマンスにも影響するため、就職する際にはその環境で自分が長く続けることができるのかどうかもしっかり考える必要があります。

克服法｜キャリアカウンセリングを受けてみる

働きたい気持ちはあるけど働くのが怖い、どうすれば良いか分かからないといった人は、一人で考え込まずに、第三者のアドバイスを聞いてみることも有効です。

多くの転職支援サービスでは無料でキャリアカウンセリングを受けることができます。どんな仕事が自分に向いているのかなど、転職のプロの視点からアドバイスをもらう事ができ、自分に合う企業を紹介してもらえます。また、相談したからといって、無理に転職する必要もありません。

激務でないか不安

就職してしまえば残業は断ることは難しいにもかかわらずプライベートな時間も犠牲になるため、長時間労働が常習化している企業に就職することはできれば避けたいと思う人は多いでしょう。

しかし、企業は求職者に対して激務の事実を隠して求職者募集を行うことがほとんどです。その為どの会社に就職するにしても、”この会社がブラック企業だったら．．．”と不安になってしまいます。激務が原因で転職を考えている人にとってはなおさらでしょう。

克服法｜就業条件をきちんと確認する

就職活動や転職活動で内定をもらうと企業から労働条件を提示されます。働き方が心配な人はこの時に、入社日や給与だけでなく想定残業時間や休日についてもしっかり確認しておきましょう。

法的には労働条件通知書に記載が必要なのは、残業の有無だけですが、どの程度残業があるのか、時期によって違いはあるのかなどを確認しておくのが無難です。 休日についても”週休2日制”なのか”完全週休2日制”なのかでは大きな違いです。年間休日日数は把握しておきましょう。

働くことの利点

働くことによって得られるメリットを考えて働くことに対するモチベーションを上げることも大切です。働くメリットはただお金がもらえるということだけではありません。お金を得ることによる気持ちの余裕や人の役に立つ充実感は仕事をすることでしか得られないものです。

賃金が発生する

まず、働くことに対する賃金が発生します。お金に余裕があると気持ちにも余裕が生まれます。就職しない場合は、ブロガーやエンジニアなど個人で仕事を取ってくることもできますが、会社員のように毎月決まった額のお給料が入ってくるわけではありません。

定期的にまとまったお金を手にすることができれば、今後の人生計画も立てやすくなります。正社員として働けば、福利厚生として生活をサポートしてもらうこともできます。

充実感・やりがいが得られる

働くことで得られるものはお金だけではありません。働くということは、誰かのために価値を提供することによって成り立っていて、必ず何かしら社会の役に立っています。人の役に立っていると感じるとき、大きな充実感を得ることができるでしょう。

また、社内の人やお客様と関わることで、今まで出会ったことの無い人と出会い、自分の交友関係を広げることもできます。仕事をすることは、人として成長するチャンスでもあるのです。

どうしても働くのが怖い場合は無理をしない

働くのが怖いという感情は、多くの人が経験するものではあるかもしれませんが、日常生活でも支障が出るほどでしたら一度病院で診てもらいましょう。発達障害やうつ病など、働くことが難しい場合はしばらく休みを取ることも大切です。無理せず時間をかけて乗り越えていきましょう。

まとめ

これから社会に出る学生や、キャリアのブランクや仕事におけるトラウマがある人の”働くのが怖い”という気持ちについて解説、解決策を説明しました。

まずは自分がなぜ働くのが怖いと思ってしまうのか原因を明確にして、適切な対処をしましょう。