会社に一切不満や嫌悪感がないことは稀で、多くの人は出来るだけ納得感の高い職場を探す必要があります。この記事では会社が嫌いになってしまう理由や、会社が嫌いになってしまった場合の対処法などについて紹介します。多くの社会人が抱える悩みについてその原因と対処法を紹介している記事ですので、ぜひご一読下さい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
会社が嫌いな人の割合
日常生活で「会社が嫌い」と明言する方は少ないですが、ASMARQという調査会社の情報によると、「会社をやめたい」と思ったことがある人は86.7%となっています。
同社の調査への信憑性について疑問は残るものの、1つの情報として見る場合、程度の差はあれ80%以上の人が1度は「会社をやめたい」と考えており、非常に高い確率で会社に対する嫌悪感や不満などを感じていることが考えられます。
この記事では、上記のような会社に対してネガティブな感情を抱いてしまう理由の他、会社員でいることのメリットやどうしても会社をやめたい時の対処法などを紹介します。
会社が嫌いな理由
では、「会社が嫌い」と思ってしまう方は、具体的にどのような理由からそうした感情を持ってしまうのでしょうか。
この見出しでは代表的な5つの理由について紹介していきます。内容によっては関連記事も紹介しておりますので、その記事も合わせて会社のことが嫌になってしまう理由を確認してみて下さい。
賃金が少ない
1つ目の理由は、賃金が少ないことです。
4年制大学卒業生に人気の大企業などの場合は、比較的高い初任給やその後の年収を手に入れられる可能性が高いですが、一流企業でも業務量に見合わない低い給与水準があったり、残業代・休日出勤手当が出ない企業などもあります。
下記の記事では、初任給について比較的高い水給与を獲得しやすい業界や、業界ごとの初任給ランキングを紹介しています。就職先選びで「収入」も条件にあげている学生は是非ご一読下さい。
職場の人間関係
2つ目の理由は、職場の人間関係です。
ここで考えられるものとしては、パワハラ・セクハラといった様々な「ハラスメント」や、事あるごとに仕事面やプライベートについてマウンティングをとってくる協業者がいることなどが挙げられます。
ハラスメントの場合は、度が過ぎるとPTSDなどのストレス障害を引き起こしたり、鬱になる可能性もあるので、「会社が嫌」と思ってしまう1つの原因となります。
残業が多い
3つ目の理由は、残業が多いことです。
残業が多い場合はプライベートの時間を確保できず、ストレス発散ができないので、精神的なダメージが大きくなります。もちろん就業時間がながければ肉体的な疲労も大きくなったり、不眠症に陥る場合もあります。
下記の記事では「月70時間の残業」について、その危険性や違法性について紹介しています。また労働者保護を目的に定められた36協定についても紹介していますので、残業の規定について知りたい方はご一読下さい。
会社の安定性への不安
4つ目の理由は、会社の安定性への不安です。
従業員が安心して働けるのは企業の業績が安定的に拡大していたり、業界そのものが成長していることが1つの大きな要因となります。
しかし、業界内の競争で後塵を拝していたり、組織・人事・財務などの管理が杜撰な場合には、自分が勤めている企業について将来性が感じられず、「このまま今の会社にいていいのか」と不安になり、出社するのが嫌になってしまいます。
想像していた業務ではなかった
5つ目の理由は、想像していた業務ではないことです。
入社前に想像していた仕事内容と、実際に入社してみて任される仕事内容がかけ離れている場合にも会社に行くのは嫌になってしまいます。
こうなる原因は、会社側が求人情報に乗せている内容と実際に任せる仕事が異なる場合と、入社する社員のリサーチ不足の2パターンがあります。想定していた業務ができなければその仕事を何年も続けることになるので会社が嫌いになってしまいます。
会社員でいるメリット
「会社が嫌い」と思う方が非常に多いものの、会社員(特に正社員)でいることには当然メリットがあります。
ここではその代表的な2つのメリットについて紹介します。ここで紹介するメリットは「安定性」や「信用」という、生きていく上で重要な内容ですので、もし仕事をやめることを考えている方がいたら、是非目を通しておいて下さい。
安定した賃金が手に入る
会社員でいることの1つ目のメリットは、安定した賃金が手に入ることです。
会社員であれば基本的には継続的に仕事をもらうことができ、会社から求められる仕事の質や量をクリアしていれば解雇されることもなく、安定的な収入を得ることができます。
生きていくためには最低限生活費をまかなえるだけの収入を得る必要がありますが、特に正社員の場合は解雇されるリスクが他の雇用形態に比べて低いため、1つの大きなメリットとなります。
社会的に評価されやすい
会社員で居ることの2つ目のメリットは、社会的に評価されやすいことです。
就職・転職市場の場合には、会社員として長期間1つの企業で仕事をしていた場合、企業側は「直ぐに会社をやめるような人ではない」という安心感から、他の雇用形態で仕事をしていた人よりも優先的に雇用する可能性が高まります。
また、正社員の場合は勤続年数が長いほど社会的信用が大きいほど、銀行で組めるローンの額も大きくなり、不動産購入などが簡単にできます。これらの点も踏まえて次の見出しで会社に残る時と退職する時の2パターンの対処法を見ていきましょう。
会社が嫌いな時の対処法
会社が嫌いな時、会社に残るか会社を辞めるかという2つの選択肢がありますが、それぞれの方法について、取れる選択肢を紹介します。
会社をやめることは簡単ですが、その後の安定的な収入を捨てることにもなるので、決断する時には慎重になる必要があります。なるべく低リスクで会社への不満を解決できる選択肢から考えてみましょう。
会社に残る場合
まずは「会社に残る」という選択をする場合の具体的な対処法です。
ここでは4つの方法を紹介します。あなたが置かれている状態や、会社のどのような点に不満を感じているかで取るべき選択肢は異なるので、下記の4つの方法からあなたにあった方法を実行しましょう。
異動願いを出す
1つ目の方法は、異動願いを企業に出すことです。この方法は以下のような人に最適な方法です。
- 今任されている仕事に不満がある
- 部署内の人間関係に不満を感じている
- 他の部署の仕事に興味がある
この方法が取れるのは、企業規模が比較的大きく部署を変更することで不満を感じている部署との関係を絶ちやすい場合です。
従業員数が100名程度の規模が小さな会社の場合は、部署異動を申し出ても元の部署の人と関わる可能性が高いので、完全に人間関係を変えることが難しいので、転職も1つの選択肢に考えておく必要があります。
副業を始める
2つ目の選択肢は、副業を始めることです。この選択肢を取るべき人は、下記のような状態の方が考えられます。
- 仕事内容に満足できない場合
- 収入に不満がある場合
- 独立を考えている場合
- 好きなことを仕事にしたいと考えている場合
この選択肢は職場の人間関係には問題はないものの、収入が少なかったり、持て余している時間をもっと有効活用できる方法はないかと考えている方の場合に最適です。
ただ、副業を始めれば当然そちらに取られる時間が増えてくるので、会社の仕事に支障が出ないように、自分でスケジュール管理を徹底し、職場の人達に迷惑をかけないように注意が必要です。
会社以外で過ごす時間を増やす
3つ目の方法は、会社以外で過ごす時間を増やすことです。この方法は、普段の仕事の精神的ストレスが大きい場合に考えられますが、具体的に下記のような人が考えられます。
- お客様対応が多い仕事
- クレーム対応の仕事をしている
- 協業者とうまく連携が取れていない
- ミスが許されず仕事中高い集中力が求められる事が多い
上記のような仕事をしている場合ストレスが溜まりやすいので、会社の仕事や職場の人達と関わらない時間を増やして、気分転換をする必要があります。
この場合は、仕事の仕事にはある程度充実感を感じていることも考えられます。それでも神経を使う仕事を続けていれば「仕事や会社が嫌」と感じてしまうこともあるので、一切仕事のことを考えずストレス発散できる時間を確保しましょう。
愚痴を言える人を見つける
4つ目の方法は、愚痴を言える人を見つけることです。
この方法は最も簡単に実践できます。学生時代の友人・家族・恋人など会社で抱えている不満を吐き出せる相手を確保することで、日々溜まっている鬱憤を処理できます。
会社で仲の良い同僚と愚痴を発散し合うことも1つの手段ですが、会社に関わる人に不満を言うことは、最悪の場合人事や上司の耳に入り評価にも影響する場合があるので、控えておきましょう。
会社を辞める場合
ここから紹介する方法は、会社を辞める場合の方法です。
先述した4つの方法で満足行く解決ができるとは考えられない場合は、会社をやめて他の方法で稼ぐことも考える必要があります。ここでは「転職する」「フリーランスになる」という2つの方法を紹介します。
転職する
1つ目の方法は、転職することです。
今後の収入面を考えると、フリーランスになるよりは転職した方が安定します。その一方で、転職活動中は会社の仕事をしながらの活動になるので負担も大きくなります。
また転職する場合は、転職先で元いた会社と同じような問題を抱えないように慎重に職場を探す必要があります。自分が職場に求める条件を再度良く考えて、納得行く職場に就職できるように準備をしておきましょう。
フリーランスになる
2つ目の方法は、フリーランスになることです。
フリーランスになった場合は、自分のスケジュールで仕事ができたり、自分がやりたくない仕事は引き受けなければ良いので、仕事への不満は少なくなります。
その一方で、会社員と比べて安定的に仕事を得られる保障はなく、また多くの場合フリーランスの仕事は成果報酬型なので、体調不良などで仕事ができなければその分の収入が得られないなど、経済的な面の不安定さが目立ちます。
まとめ
この記事では、会社が嫌いになってしまう原因や、会社が嫌いになった場合の対処法などについて紹介しました。
一切不満なく働けることは非常に稀で、多くの人は職場環境・福利厚生・人間関係・顧客など、何らかの点について不満を抱えていることが多いです。
満足行く職場を探す場合には、「これだけは絶対に譲れない」というポイントを明確にして、そのポイントを満たす職場を探すようにしましょう。