IHIは航空機や船舶などのメーカーとして有名です。また、総合商社にも劣らない多様な事業を持つため、複数の子会社に事業を分散させています。今回は、特に中心的な役割を担う、IHIプラント、IHIインフラシステム、IHIエスキューブの3社を紹介します。採用情報や年収などをご参考ください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
IHIは重工メーカー
IHI(アイ・エイチ・アイ)は、東京都の豊洲に本拠を構える重工メーカーです。
旧国鉄東京駅の鉄骨建造や、日本初のターボ・ジェットエンジンの開発、国内初の大型海水淡水化装置の建設など、数々の実績を持ちます。同業他社と比較しても、重厚長大な製品が強みです。
現在の社長は満岡次郎(みつおか・つぎお)氏で、直近では売上高1.5兆円を達成するなど好業績をあげています。
子会社とは
子会社とは、親会社が50%以上の議決権を保有する企業のことです。基本的に、親会社が過半数を超える株式を取得していると、この子会社に当たります。
子会社の形態には次のような4つの種類があります。それぞれ、親会社からの影響力に大きな差があるため、以下の違いをよくご確認ください。
- 子会社:親会社が議決権の50~99%を保有する企業
- 完全子会社:親会社が議決権の100%を保有する企業
- 関連会社:親会社が議決権の20~49%を保有する企業
- 連結子会社:売上や営業利益が親会社の決算に合算される企業
IHIと子会社の関係
IHIでは、企業規模拡大に合わせて複数の事業を切り分けています。親会社だけで事業を担うにはあまりにもセグメント数が多すぎるため、複数の子会社へ事業を譲渡する形で運営している点が特徴です。
こうして複数の子会社から成り立つ一つの共同体を、IHIグループと呼びます。グループ内の子会社は、完全子会社かつ連結子会社に属すケースがほとんどです。
子会社のなかには独自に社員を採用することもありますが、親会社から従業員を出向するケースも往々にしてあります。
IHIの主要子会社
IHIの主要子会社は次の5社です。
IHIの子会社は、親会社から事業を細分化して誕生したところも多く、それぞれ専門分野を持つことが特徴です。
ここからは、子会社のなかでも特に中心的な役割を担う、IHIプラント、IHIインフラシステム、IHIエスキューブの3社を紹介していきます。
IHIプラント
IHIプラントとは、1969年に設立したIHIの完全子会社です。エネルギー分野に強みを持ち、国内・世界各地でプラント建設を行っています。
ここでは、IHIプラントの事業内容や採用情報をお伝えしていきます。
子会社名の事業内容
IHIプラントは、主に再生可能エネルギーや火力発電などのプラント建設を行っています。大規模な生産設備の設計から施工、保守点検までを担います。
プラントは大掛かりな一大プロジェクトになることも多く、プロセス設計、配管架設設計、ベンダー選定、コスト管理、安全管理といった業務が中心です。
競合他社には、「三菱重工業」や「川崎重工業」などが存在します。
子会社名の採用情報
IHIプラントの公式採用ページによると、2020年新卒向けの採用活動を行っています。ここでは、IHIプラントの具体的な採用情報をお伝えしていきましょう。
IHIプラントは年間休日数125日、完全週休二日制と休暇制度が充実しています。また、年1回の昇給や年2回の賞与など、給与・待遇も問題ありません。
「野武士集団」と呼ばれていた社風がまだ残っており、「考えるよりも行動」といった考え方が重視されます。その分、個人の裁量は大きいため、若くても責任のある仕事を任せてもらいやすいでしょう。
IHIインフラシステム
IHIインフラシステムは、大阪府堺市に本拠を構えるインフラメーカーです。最近では、関西国際空港連絡橋の早期復旧に尽力したとして、NEXCO西日本から表彰されて話題になりました。
ここでは、IHIインフラシステムの事業内容や採用情報をお伝えしていきましょう。
子会社名の事業内容
IHIインフラシステムでは、主に橋梁や水門の設計から施工、補修、取付工事まで行っています。
具体的な仕事内容としては、橋梁や水門などの詳細設計、照査設計業務、顧客先との技術折衝・調整のほか、架設の計画立案、安全・品質管理などが中心です。
代表的な競合他社には、「JFEエンジニアリング」や「大林組」といった名門企業が名を連ねます。IHIインフラシステムとシェア上位を競う関係なので、就活生はよく覚えておきましょう。
子会社名の採用情報
IHIインフラシステムの公式採用ページによると、2021年新卒向けに採用活動を行っています。具体的な採用情報については以下で詳しくお伝えしていきましょう。
土曜日曜は完全に休みが取れ、有給休暇は最大22日も用意されています。また、年1回の昇給や年2回の賞与など、収入面も恵まれている点が評価できます。
IHIインフラシステムは、口コミサイトでも評判が良くホワイト企業といっても過言ではありません。勤務時間の短縮にも積極的なため、子会社のなかでも狙い目です。
IHIエスキューブ
IHIエスキューブは、東京都は豊洲、親会社と同じビル内に本拠を構える子会社です。情報通信技術に強みを持つことから、IHIの事業を担うより、親会社をシステム面から支える事業内容が中心となります。
また、「健康経営優良法人2019」にも選ばれている企業なので、ホワイト企業として一定の安心感を得ることができるでしょう。
子会社名の事業内容
IHIエスキューブでは、主にITを駆使したシステム開発、コンサルティング、エンジニアリングを主力事業としています。外部に向けた販売も行う一方で、親会社へのシステムサポートが中心です。
IHIは航空機、船舶、物流、エネルギーなど様々な分野を扱っているため、それに応じたシステム開発や運用・管理技術が求められます。航空・船舶の自動設計システム開発や、サプライチェーンの生産計画の策定などがメイン業務です。
子会社名の採用情報
IHIエスキューブの公式採用ページによると、2020年新卒向けの採用活動を行っています。詳しい採用情報は以下をご覧ください。
IHIエスキューブは、育児休暇の取得率が90%以上という実績を誇ります。また、フレックス制度や在宅勤務制度も用意されており、女性にも働きやすい環境が強みです。
非常に穏やかな社風が特徴なので、「ノルマに追われたくない」「自分のペースで働きたい」という方に向いているでしょう。
まとめ
IHIは、重厚長大な製品を扱うメーカーとして日本トップクラスの規模を誇ります。ほかにも、エネルギーや物流といった様々な事業があるため、子会社に事業を細分化しています。
今回は、IHIグループのなかでも中心的な役割を担う、IHIプラント、IHIインフラシステム、IHIエスキューブの3社を紹介してきました。それぞれ福利厚生や社風などまったく異なるため、ご自身に最適な子会社を選んでみてください。