村田製作所は就活生に人気のある企業です。有名な大企業で商品の評価が高い一方で、激務を強いられるのではないかと不安に思うかもしれません。今回は村田製作所の仕事や働き方について詳しく解説していくので、村田製作所の選考を受けるか迷っているならぜひ本文を参考にしてください。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
村田製作所とは
村田製作所は京都に本社を置くB to Bのメーカーで、スマートフォンや通信機器、自動車向けの電子部品を作っています。2019年に創業75周年を迎えた老舗メーカーです。
製品の中の70〜80%が世界でもトップシェアを誇っています。2016年には営業利益が24%を超え、メーカーの中でも非常に高い利益率を維持しています。世界各国に拠点を持つグローバル企業です。
IoTビジネスにも力を入れており、今後も高い技術力でさまざまな開発を進めていくと期待されています。
村田製作所では転勤が多い
村田製作所は海外拠点が多く、世界23か国に100拠点以上を持っています。日本人駐在員が赴任する拠点も多いので、転勤は必ずあるものだと覚悟する必要があります。
しかし、社風や業務内容が激務だというわけではありません。むしろ、ホワイト企業の代表として名前が挙がるのが村田製作所です。
村田製作所で比較的激務な職種
村田製作所はホワイト企業の筆頭です。比較的激務にあたるのは営業と生産管理ですが、ブラック企業のような激務とは異なります。
仕事で求められるレベルが高く難しい業務をこなさなければならず、営業や生産管理は忙しい職種だと言えます。しかし、働いた分の残業代はきちんと支払われるため、安心してください。
営業
営業は社内の技術部門と顧客を繋ぐ役割を負います。仕事量が多く、忙しい職種で営業ならではの難しさも多々あります。
営業職特有の難しさについて説明するので、選考を受ける前に理解しておきましょう。
難しさ①|海外顧客との時差
村田製作所は海外売上比率が90%を超えています。海外拠点が多いと言っても、本社勤務でも海外顧客とのやりとりは避けられません。
海外顧客の場合、時差が問題になります。時差が12時間以上になるような国もあるため、スピード感をもったやりとりをしようと思うとどうしても長時間残業をしなければならなくなります。
難しさ②|業務量が増加傾向
村田製作所の業績は好調です。かつM&Aなどの事業拡大により、仕事量自体が増えています。
一人あたりこなさなければならない仕事量が多く、定時内で業務を終えることが難しいことも考えられます。
生産管理
生産管理は「工場の司令塔」とも言われる職種で、需要予測を行ったり生産計画を提示したり、営業職と工場内部の橋渡しをする役割も負っています。
村田製作所の中では生産管理も比較的激務な職種だと言えます。その理由を以下で2点お伝えします。
難しさ①|現場と営業の板挟み
生産管理は工場側の人間ですが、営業の要求を工場内部に伝える仕事もしています。工場の稼働能力以上に営業が納品数を求めてくることもあり、その2つが乖離するほど交渉が難しくなります。
営業の要望に答えながらも工場を無理に回さないよう、現場と営業の間で立ち回らなくてはなりません。
難しさ②|突発的な要因で残業する
生産管理の仕事は突発的な要因で残業が発生することが多々あります。急な増産要請、トラブルでの稼働停止後の生産などは残業をせざるをえません。
また、工場をフル稼働させる場合は生産管理も責任者として残業をしなければならなくなります。不安定な要素も仕事内容に含まれている職種です。
村田製作所では働き方改革が行わている
村田製作所では働き方改革が進んでおり、さまざまな制度が導入されています。
- 育休・産休
- 時間単位での有給
- 小学校卒業前の子どもの看護休暇
- 配偶者海外同行休職(最長3年)
有給には期限があり、期限内に使わないと消えてしまいます。しかし村田製作所では消滅した有給休暇を年2日ずつ積み立てて再度有給として使用できる制度もあります。
従業員が長く働くことができるよう働き方改革が進められており、さまざまな家庭や個人の事情に応じて制度が設けられています。
村田製作所の社風
村田製作所は働き方改革の推進・福利厚生の充実からわかるように人を大切にする社風です。残業代がきちんと支払われ、休暇も取りやすくなっています。
また、社長が世界中の開発拠点や子会社を訪問し、現場を自らの目で確認しています。社員を直接励まして回り、「社長のことを嫌いな社員はいない」と言われるほどです。
村田製作所志望者が併願する企業
村田製作所を志望する学生は、B to Bの大手メーカーを併願する傾向にあります。具体的には村田製作所の競合にあたる以下の2社です。
- 京セラ
- TDK
かつて「部品3社」として村田製作所とTDK、そして京セラが並べられていました。それぞれの特徴や社風を簡単に紹介します。
京セラ
京セラは就活生にも人気がある企業です。情報機器、スマートフォン、太陽電池、宝飾、プリンタ・コンピューター、医療用品などを開発しており商品の多角化を進めています。
「堅実すぎる」「会社への忠誠心が求められる」社風だと言われています。インターネット上では「ブラック企業だ」という噂も飛び交っていますが、OB訪問などで実態を詳しく聞いてみることをおすすめします。
TDK
TDKは電子部品メーカーで、村田製作所や京セラに比べると知名度は低いかもしれません。自動車分野やスマートフォンで強みを発揮しています。
製品の品質が非常によく、その分事業をあまり拡大しない傾向もあるようです。自由にやりたいことができる、挑戦できる社風だと言われています。
村田製作所の面接でアピールすべき資質
村田製作所はB to B企業にも関わらず有名で、多くのメーカー志望の学生が受験します。
村田製作所の選考ではどんな資質が見られているのでしょうか。「やり抜く力」「多様な関係者との協調性」をアピールして、競争率の高い選考を勝ち抜きましょう。
資質①|やり抜く力
どんな職種でも、ものづくりに関わっていることには変わりがありません。受注し、納品するまでをやり抜く力が求められます。
工場が急遽停止してしまったり、納期に間に合わなかったりすることもありますが、そんな時に諦めず状況を打開していく姿勢があるかどうかを見られます。
資質②|多様な関係者との協調性
村田製作所は仕事の規模が大きいため、1つの仕事でもたくさんの人と関わります。
社内のさまざまな職種、顧客、協力会社など多様な関係者と協調することが求められます。今までにチームワークを生かした経験などがあれば積極的にアピールしましょう。
まとめ
村田製作所はホワイト企業で有名な電子部品メーカーです。業務は簡単ではなく残業をしなければならないこともありますが、人を大切にする社風で働き方改革が進んでいます。
就活生からも非常に人気のある企業なので、村田製作所を受ける際には念入りに選考対策をしておきましょう。