日本製鉄は一般的には激務だといわれています。製鉄メーカ業界の特徴でもある工場の24時間勤務や多数の関係者との折衝と調整が日本製鉄が激務といわれる要因の一つでもあります。日本製鉄の激務を解消する働き方改善や日本製鉄の激務を遂行していくうえで必要な資質なども紹介していますので、ぜひ参考にしてくだい。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
日本製鉄とは
日本製鉄は世界でも3本の指にはいる、日本を代表する製鉄メーカ企業です。2012年に旧新日本製鉄と旧住友金属工業が経営統合をして、2019年4月に日本製鉄に社名を変更しています。
製鉄事業が売上構成比の大半ですが、製鉄以外にもエネルギー等を扱うエンジニアリング事業や化学事業などの事業も手掛けています。
日本製鉄が激務なのは長時間労働だから
日本製鉄は一流企業で勝ち組のカテゴリーに属する企業です。実際に年収などは平均年収と比較しても高い水準ですが、その反面、長時間労働などが多く激務な側面があるといわれています。
ワークライフバランスを取ることが難しいといった社員の声があちらこちらで散見されるのも事実です。
長時間労働を引き起こす原因
日本製鉄が激務と言われる要因は長時間労働にあります。製鉄メーカー特有の業務内容が、大きな引き金となっているといえるでしょう。
ここでは長時間労働になる要因を具体的に説明していきます。
原因①|製鉄所は24時間稼働している
こちらの記事によりますと、製鉄所の稼働は基本的に24時間フル稼働しています。それが長時間労働になる一つの大きな要因といえます。
製鉄作業を維持する為には365日24時間絶えず、高炉を動かす必要があります。
なぜなら、高炉を止めてしまうと鉄が冷えて固まってしまい最悪のケースでは高炉が稼働できなくなる故障の原因になるからです。
また製鉄所の勤務は電車など、交通公共機関で出勤することは基本的には難しい場所に存在しています。
その結果、終電等を気にする必要性もなく深夜まで働き、早朝から仕事をするケースも珍しくはありません。
原因②|定常業務が膨大かつ煩雑
製鉄所が24時間稼働なのに加えて、業務の膨大さと煩雑さも長時間労働を引き越している原因の1つといえます。
通常の製鉄ライン業務に加え、設備投資やプロセス改善による生産性向上の業務、原価低減の業務、安全対策に関する業務、案件に関する資料作成、データ収集、分析など定常業務は膨大で内容も煩雑です。
更に生産ラインに関わるための社内試験や社内研修なども合わせて実施していくため、定時の残業時間では処理できない業務量を抱えがちな傾向にあります。
原因③|社内調整で時間を浪費する
製鉄メーカーの仕事は基本的にBtoBのビジネスモデルになり、関わる業界や顧客も多岐に渡ります。
BtoBビジネスモデルは、自己完結できる仕事内容ではなく、開発、生産、営業、経理など様々な部署との連携が数多く必要になってきます。
トラブルが起きた際には、司令塔になって指示を送りながら、関係各所に頭をさげ社内調整をする必要性があります。
日本製鉄は大企業でもあるため、社内稟議や決定スピードが遅いことも長時間労働になる原因の1つといえるでしょう。
日本製鉄は労働環境改善に取り組んでいる
日本製鉄も労働環境改善の取り組みは開始してはいますが、導入のスピードは遅いといわざる負えないのが実情です。
テレワークをはじめとする、モバイルツールを活用した時間的活用の有効や残業の時間削減などもまだまだ試用段階で、実際に制度を使用している社員はそう多くはありません。
日本製鉄の社風
日本製鉄の社風を端的に表すと、「旧態依然」な要素が強く、実力序列の要素より、年功序列の要素が強い社風といえます。
労働環境からも推測できるように、活躍できる社員は体育会系の社員が多く、上下関係も強い企業です。
腰をすえて変化を求めず、長期間堅実に仕事に取り組みたい人に向いている社風といえます。
JFEスチールとの違い
日本製鉄とよく比較されるのが、製鉄メーカの「JFEスチール」です。
日本製鉄が「旧態依然」な社風に対して、JFEスチールは民営の流れを汲んでいるので、「自由を尊び果敢に挑戦する」社風が特徴です。
ただ、製鉄メーカーの低迷がある現状で、鉄鋼生産量も売上高も圧倒的に日本製鉄がJFEスチールを上回っており、安定しているといえます。
日本製鉄志望者に求めれらる資質
日本製鉄を志望するうえで求められる資質について解説していきます。
鉄鋼メーカならではの職場環境に対応できる資質を持っていることが重要になります。大きくあげるならば下記の2つの要素になるでしょう。
資質①|協調性
日本製鉄で活躍するために必要な資質として協調性があげられます。
鉄鋼メーカーはBtoBビジネスモデルのため、関係者との折衝は数多く発生します。業務のプロセスを円滑に回すには、他者との協調性が必要になるでしょう。
また製鉄所には、たくさんの工場勤務者が在籍し業務にあたっています。製鉄メーカですから、実際に鉄を製造している工場作業員との関係性は良好に保つ必要があります。
製造が停滞してしまうことは企業としても大問題になります。決して上から目線にならずに、工場勤務者と協調性をもって仕事に臨む姿勢が重要です。
資質②|逆境を乗り越える精神力
日本製鉄で働くうえで求められる資質として、逆境を乗り越えることができるタフな精神力が求められます。
製鉄メーカーの工場の24時間稼働や関係する膨大な顧客と社内関係者との折衝など、体力的にも精神的にも追いつめられるケースは少なくないからです。
工場でトラブルが発生しても、社内調整が煩雑になっても、自身で調整をして解決していく強い精神力は必須の資質といえるでしょう。
管理職になりマネジメント側の立場になっても周囲をまとめてリーダーシップを発揮する際にも有効な資質になります。
まとめ
今回は日本製鉄が激務になる要因を中心にご紹介してきました。
日本製鉄はまだまだ働き方改革も道半ばの状態でもあり、旧態依然な社風が変化していくのには時間がかかることが予測されます。
ただ、日本製鉄は世界でも屈指の製鉄メーカでもあるので、スケールの大きな仕事であることも事実です。
日本製鉄を志望する人はぜひ参考にしてみてください。