大王製紙といえば新聞紙や出版用紙などの、あらゆる種類の紙の製造販売を行う会社として知られています。その大王製紙の社長を務めるのが佐光正義です。佐光正義はどのようにして大王製紙の社長となったのか。その経歴や年収、評判をみていきます。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
大王製紙の社長は佐光 正義(さこうまさよし)
佐光正義(さこうまさよし)は大王製紙株式会社の代表取締役です。代表取締役とは、株式会社において決定権を有しており、社内外に意思決定の結果を示す役割を果たします。
以下の見出しでは、大王製紙の基本情報を始め、佐光 正義のプロフィールや経歴、年収について説明していきます。
2011年に井川意高(いかわもとたか)と交代
佐光正義は2011年に、大王製紙の前社長である井川意高の辞任後に社長の座に就任しました。この社長の交代の裏には以下のような事件がありました。
井川意高は大王製紙創業家出身
井川意高は大王製紙創業家の出身で創業家の3代目となります。2代目社長の井川高雄の長男として生まれました。大学を卒業後は大王製紙に入社し、常務取締役、専務取締役を経て、1998年に大王製紙の社長となりました。
2011年にカジノによる多額横領で逮捕
2011年の「大王製紙事件」で井川意高は逮捕されています。カジノで巨額の借金をつくり、大王製紙から個人的に106億円もの借り入れをしたことが原因です。
取締役会の決議や貸借契約書の作成などが行われないまま借り入れを行い、借り入れが発覚後、井川意高は社長の座を辞任し、佐光正義が社長の座に就くことになりました。井川意高は事件が公となった後、大王製紙に刑事告発され逮捕ました。
その後
起訴後、井川意高は保釈金3億円を払い保釈されます。しかし、2013年に最高裁判所は井川意高の上告を棄却し、執行猶予無しの懲役4年とし、喜連川社会復帰促進センターに収監されました。2016年には仮釈放され、2017に刑期満了しています。
大王製紙は大手製紙メーカー
大王製紙は新聞紙や出版用紙などの、あらゆる種類の紙の製造販売を行う大手企業です。本見出しでは、大王製紙の基本情報と歴代社長を紹介していきます。
大王製紙の基本情報
大王製紙の歴代社長
大王製紙の創始者は井川意高の祖父の井川伊勢吉です。その後、井川高雄が2代目として後を継ぎました。井川高雄は新聞紙や段ボールの原紙中心の事業の傍ら、ティッシュ(エリエールの)の生産や、レストラン事業、ゴルフ場事業などの新事業を推進しました。
大王製紙の社長 佐光 正義(さこうまさよし)のプロフィール
大王製紙の現社長は佐光正義です。佐光正義はどのようにして大王製紙の社長となったのか、その経歴と実績をみていきます。
大王製紙の社長 佐光 正義の経歴
佐光正義はどういった道を歩んできたのか。本見出しでは佐光正義の経歴をみていきます。
経歴①学生寮の寮長リーダー的存在
佐光正義は創価大学4期生で、法学部出身です。学生時代から熱心な学会員であることは広く知られています。佐光正義は学生寮の寮長リーダー的存在だったといわれています。学生時代から人の先頭に立ち、リーダーシップを発揮するような学生でした。
経歴②印刷会社やシール会社などの出向を経験
創価大法卒、大工をしていたお父さんの応援がしたいと思い、当時地元の愛媛県に本社があった大王製紙に入社しました。しかし、入社後は転勤の連続で地元にはあまりいませんでした。
印刷会社やシール会社などの出向を経験し、レストラン事業に出向が決まったときは周りから「おまえもこれで終わりだな」と言われたそうです。しかし、佐光正義はこれも何かの経験だとポジティブに捉え、そこでの経験が全部自分の宝となりました。
経歴③創業家との決別を宣言
「大王製紙事件」の後、後任社長に”創業家の番頭”といわれた佐光正義が指名されました。創業家は佐光正義を指名することにより、大王製紙との関係を保とうとしましたが、佐光正義は「創業家が経営に復帰することはない」と、創業家との決別を宣言しました。
大王製紙の社長 佐光 正義の実績
大王製紙の社長である佐光正義はどのような実績を残しているのでしょうか。本見出しでは佐光正義の実績をみていきます。
実績①子会社の経営権を創業家側から経営側に移す
佐光正義が大王製紙の社長に就任して最初の試練は「大王製紙事件」の収束させることでした。井川高雄が子会社から借りた借金の未返済額は59億3000万円です。その返済の意思を示すため、井川意高、井川高雄の二人が保有している関連会社の株券を大王製紙に預けました。
また、子会社の経営権を創業家側から経営側に移すため、大王製紙はグループ内の持ち合い先から株を譲り受けました。そのことにより、間接保有を含め51.0%を所有するかたちにして連結子会社に戻しました。
実績②自社で生産する体制の構築
佐光正義は創業家と決別するために、連結子会社から外れたエリエールペーパーテックなどの工場がある静岡県富士宮市に用地を取得しました。「エリエール」や紙おむつなど大王製紙の売上の中心となる事業の生産に直接乗り出す方針を示すためです。
その後創業家が支配する工場を切り捨て、自社で生産する体制を整えました。
大王製紙の社長 佐光 正義(さこうまさよし)の年収と評判
大王製紙の社長の佐光正義の年収や評判が気になる方も多いと思います。本見出しでは佐光正義の年収と評判をみていきます。
大王製紙の社長 佐光 正義の年収
本見出しでは、大王製紙の有価証券報告書に基づき想定される佐光正義の年収をご紹介します。上場企業において、1億円以上の役員報酬を得ている場合は公開されなければなりません
しかし、上記の資料には佐光正義の名前はありませんので、年収は1億円未満であることが分かります。社長という立場上他の役員よりも年収を貰っていると考えてよいので、おおよそ5,000万円以上は貰っていると考えてよいでしょう。
大王製紙の社長 佐光 正義の評判
大王製紙の社長である佐光正義はどのような評判があるのでしょう。本見出しでは佐光正義の評判をみていきます。
評判①かっこいい日本と大人たち
佐光正義はかっこいい日本と大人たちと評されています。自分の信念を貫き、社会正義に反していないか、地域社会の利益に貢献しているかといった経営の姿勢がそういった評判を呼んでいます。
評判②どんなことからも逃げない
どんなことからも逃げない姿勢が評価されています。社長になる以前に度重なる出向にも逃げずに立ち向かい、「大王製紙事件」でも逃げることなく収束させたその姿勢は、多くの人の支持を集めています。
大王製紙の社長 佐光 正義(さこうまさよし)の名言
佐光正義には心を打つようなたくさんの名言があります。本見出しでは、その名言の一部を紹介します。
名言①何でもポジティブに捉える
「ある出来事をネガティブに捉えるか、ポジティブに捉えるによって、見えてくる風景が全然別のものになるわけで、何でもポジティブに捉えていけば、その後の人生も大きく変わる 」
という名言を残しています。
その言葉通り、度重なる出向や「大王製紙事件」のときでもポジティブに捉え、乗り越えてきました。
名言②どんなことからも逃げずに挑む
「心のあり方を常に見張って、どんなことからも逃げずに挑むことが大事なのです」
という言葉も佐光正義の言葉です。とにかく逃げない姿勢、立ち向かう心の強さを持った人だということが分かります。
まとめ
本記事では、大王製紙の社長である佐光正義の経歴や実績、年収を紹介しました。佐光正義は「大王製紙事件」にも立ち向かい、収束に向かわせた心の強い経営者です。その姿勢から、かっこいい日本と大人たちと評されています。
本記事が企業研究の役に立てれば幸いです。