ヤフー株式会社は、Yahoo!JAPANを運営している会社で、Softbankが筆頭株主となっています。ユーザーの大半が若者であることから、社長を含めて若い経営陣で運営されているようです。そこで今回はヤフー株式会社の現在の社長をはじめ、社長交代の背景などについても解説します。
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この記事の監修者
キャリアカウンセラー|秋田 拓也
厚生労働省のキャリア形成事業にキャリアコンサルタントとして参画。
大手警備会社にて人事採用担当として7年間従事の後、現職にて延べ200名以上の企業内労働者へキャリアコンサルティングを実施。
■所持資格
国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)
ヤフー(yahoo)の社長は川邊健太郎(かわべけんたろう)
川邊健太郎(かわべけんたろう)氏は、ヤフー(yahoo)株式会社の代表取締役社長です。2018年に社長に就任しています。ここでは、ヤフー株式会社の基本情報や川邊健太郎氏に社長交代した経緯などについて紹介します。
ヤフーの基本情報
ヤフー株式会社は設立されて24年と、歴史が浅い会社です。ここでは、ヤフー株式会社の「第24期有価証券報告書(2019年3月期決算)」に基づき、会社の基本情報をまとめました。
Yahoo!サイト内の広告並びにブロードバンド関連事業をはじめ、ネットオークション事業などにより、収益をあげています。
ヤフー株式会社はソフトバンク株式会社の連結子会社でありながら、自社も複数の子会社を持っています。ヤフー株式会社の子会社の中でも、主要な5社について以下の記事で紹介しています。ぜひ一読してみてください。
ヤフーの社長 川邊健太郎のプロフィール
現在社長を務めている川邊健太郎氏は、2000年にヤフー株式会社に入社しています。川邊健太郎社長のプロフィールは、以下の通りです。
2019年秋にZOZOと資本提携を結び、ヤフー株式会社を傘下にしたことも、記憶に新しいでしょう。
長い長い1日が終わりました。でも、いまは表明をしただけで、まだ何も始まっていません。
人々の生活に!するほど便利な体験を届け、インターネットの未来を創るべく、これからもガンガンいきますよ〜! pic.twitter.com/2zb29L4OtH— KAWABE Kentaro (@dennotai) September 12, 2019
その発表の後で、川邊健太郎社長はこのコメントを残しています。Yahoo!サイトのユーザーに向けた、決意表明といえるかもしれません。
ヤフーの前社長 井上雅博(いのうえまさひろ)は事故死
ヤフー株式会社の前社長は、井上雅博氏です。ヤフー株式会社が設立された1996年1月、取締役に就任しています。同年7月には代表取締役社長となり、2012年6月に退任するまで、ヤフー株式会社を経営していました。井上雅博氏のプロフィールは、以下の通りです。
井上雅博氏が社長を務めていた16年間は、ずっと増収増益が続いていました。2012年6月22日にヤフー株式会社だけでなく、ソフトバンク株式会社の取締役も退任しています。
そして2017年4月25日、アメリカのカリフォルニア州で開催されていたクラシック・スポーツカーによる耐久レースに参加した井上雅博氏は、自損事故を起こして亡くなってしまいました。
ヤフーの歴代社長
ヤフー株式会社の社長は、現在の川邊健太郎氏を含めて3名しかいません。在任期間は、以下の通りです。
- 井上雅博氏/1996年7月~2012年6月
- 宮坂学氏/2012年6月~2018年6月
- 川邊健太郎氏/2018年6月~
前述した井上雅博氏が、初代社長です。1996年4月1日にYahoo!JAPANをオープンし、翌1997年11月には店頭市場(現在のジャスダック)に登録しています。2000年1月には日本で初めて、株価1億円突破という快挙を成し遂げ、16期連続で増収増益という実績を残しました。
Yahoo!JAPANのモバイル市場を活性化させるため、経営陣の若返りを狙って就任したのが、2代目社長の宮坂学氏です。2013年6月にはいち早くフラットデザインに移行し、利用率をアップさせました。
ヤフー(yahoo)の社長 川邊健太郎(かわべけんたろう)の経歴と実績
ヤフー株式会社の社長である川邊健太郎氏は、社長就任前からインターネット業界で注目を集め続けていました。その理由は、黎明期の携帯インターネット市場にいち早く参入し、様々なサービスを事業化したからに他なりません。
ここでは、川邊健太郎社長の経歴と実績について説明します。
ヤフーの社長 川邊健太郎の経歴
ヤフー株式会社の社長である川邊健太郎氏は、大学在学中に頭角を現します。
青山学院大学法学部在学中に起業
川邊健太郎社長は、東京都渋谷区の出身です。残念ながら、高校までの経歴についてはわかっていません。
しかし青山大学法学部に在学していた1995年、21歳で有限会社電脳隊を設立して起業します。その時点で、取締役を務めていました。
当時はIT企業のプロデュースが主な業務で、様々なネットサービスを仕掛けていたようです。
有限会社電脳隊を株式会社に変更し、代表取締役社長に
卒業後も有限会社電脳隊を通じて、携帯インターネット市場で様々なサービスを開発・提供し、1999年には株式会社に変更したうえで代表取締役社長に就任しています。当時の業績に、auのEZwebサービスの開発があります。
さらにこの時代に川邊健太郎氏は、日本相撲協会の公式ウェブサイトの制作も行っていました。そうした実績がヤフー株式会社の目に留まり、株式会社電脳隊は2000年に買収されることになります。
それを機にヤフー株式会社に入社した川邊健太郎氏は、Yahoo!mobileのプロデューサーとして、多様なサービスを創出しました。そして2007年には、Yahoo!ニュースのプロデューサーとして辣腕を振るうようになります。
子会社であるGyaO社長を経て、ヤフーの役員を歴任
2009年5月、ヤフー株式会社は株式会社GyaO(現在の株式会社GYAO)を買収しました。そして川邊健太郎氏を、株式会社GyaOの代表取締役社長に抜擢します。この時点で株式会社GyaOは、多額の赤字を抱えていました。しかし川邊健太郎氏は、株式会社GyaOを2年で黒字化します。
その業績が評価されて、2012年4月にヤフー株式会社執行役員COO メディア事業統括本部長に就任します。その後、同社副社長COO メディアサービスカンパニー長、取締役副社長COO、執行役員副社長CEOなどを歴任し、2018年6月に代表取締役CEOに就任しました。
ヤフーの社長 川邊健太郎の実績
ヤフー株式会社の社長である川邊健太郎氏は、有限会社電脳隊時代から、数々の実績をあげています。ここでは、中でも世間の注目を集めた実績を2つ、紹介します。
①累積100億円の赤字の株式会社GyaOを2年で黒字化
ヤフー株式会社が株式会社GyaOを買収した際、累積赤字を100億円抱えていました。そのため、代表取締役社長に就任した当時は、士気が下がっている社員のモチベーションンを上げるため、組織改革に取り組んだといいます。
そこで川邊健太郎氏が行ったのが、目標設定と達成を喜び合える環境づくりでした。四半期ごとに褒賞でも、社内貢献した社員だけでなく、結果が出なくても一生面姪頑張った人を讃える「フルスイング賞」を設けたそうです。
そうした取り組みを重ねて社員との関係を築くと共に、株式会社GyaOで扱う動画を100%権利所有することで、広告主の信頼も勝ち取ります。そしてわずか2年で、黒字化を果たしました。
②ネットのグループ企業化を推進
川邊健太郎氏はヤフー株式会社の副社長に就任してからも、イノベーションを重視した事業展開を行っています。Yahoo!ショッピングの出店料並びに手数料を無料にしたeコマース革命により、ECのリソース向上を目指しました。
さらに「サイバーエージェントFX」や宿泊予約サイトの「一休」、「eBookJapan」という電子書店を買収するなど、ネットのグループ企業化を推進しています。
ヤフー(yahoo)の社長 川邊健太郎(かわべけんたろう)の年収と評判
ヤフー株式会社の社長である川邊健太郎は、現職の他にソフトバンク株式会社取締役、Zホールディングス株式会社代表取締役社長CEOも兼任しています。
ここでは、川邊健太郎社長の年収と評判について紹介します。
ヤフーの社長 川邊健太郎の資産・年収
ヤフー株式会社の「第24期有価証券報告書」によると、川邊健太郎社長の年収は、1億2900万円です。内訳は以下の通りです。
- 固定報酬/46,000,000円
- 賞与/65,000,000円
- 譲渡制限付株式報酬/18,000,000円
さらにソフトバンク株式会社の取締役としての役員報酬に加え、2019年10月に社長に就任したZホールディングス株式会社からも報酬を得ています。おそらく、年収は2億円を超えていると予想されます。
資産としては、ヤフー株式会社の株式を171,300株所有しています。川邊健太郎社長は過去のインタビューで、「25歳で億万長者になった」「ITバブルで資産が10億円減った」などと話したようです。それを考えると、現在も10億円以上の資産を持っていると考えられます。
ヤフーの社長 川邊健太郎の評判
川邊健太郎社長はイノベーションを重視する、経営者としての手腕で注目を集めています。ここでは、川邊健太郎社長の評判をコメントと共に紹介します。
ヤフー川邊さん体制になってからの1年半が激動すぎる。米Yahooからの株買い戻し、ソフトバンクGからソフトバンクKKへの親会社変更から、ZHDへの持ち株会社移行。PayPay、モール、フリマの立ち上げ。アスクル、ZOZOの買収に、今回のLINEとの統合。これが大人の経営力。いや〜、本当にスゴい!!
— 国光宏尚 gumi (Hiro Kunimitsu) (@hkunimitsu) November 18, 2019
川邊健太郎社長が就任してから、現状に甘んじずに事業を拡大していくことに主眼を置き、様々な取り組みを行ってきました。短期間で目に見える実績を上げる川邊健太郎社長に、憧れる人も多いようです。
ちなみに、全然関係ないけど、学生時代、東京副知事の宮坂さん@miyasaka(元ヤフー社長)同志社大の講演で、質問した時に聞いた話。
ヤフーの川邊さんは木曜日は絶対に定時に上がって、視野広げるために、他分野の一線の人とご飯するのを日課にしていたらしい。難しいけど、取り入れたいな。
— 藤井準人@DE-SCHOOL代表 (@kushikizeku) January 13, 2020
社長が時間をつくるのは、それほど簡単なことではありません。まして複数の会社の経営に携わり、それぞれが巨大企業であれば尚更です。しかし川邊健太郎社長は、他分野との交流を欠かさないようです。視野の広さの理由が、よく理解できるコメントでした。
ヤフー(yahoo)の社長 川邊健太郎(かわべけんたろう)のインタビュー名言
川邊健太郎氏はヤフー株式会社の代表取締役社長に就任した当時、Yahoo!JAPANの「linotice」のインタビューを受けています。その中で、以下のコメントを残しています。
インターネットビジネスにはまだまだ伸びしろがあり、世の中をさらに変え、人々がより便利に幸せになる。そういう未来を造ることが、私自身のそしてヤフーという企業のミッションだと思っています。
これまではインターネットに限られたサービス分野において、同業他社としのぎを削ってきました。しかしヤフー株式会社はeコマースを導入することで、ネットとリアルの融合を加速化しています。こうした未来の視点を持って、事業展開しようとする姿勢がよくわかります。
さらに「linotice」では、こうしたコメントも公開されています。
2012年からはヤフー副社長として、ビジネスや経営の視点を培い、結果的にサービスとビジネスの両方をバランスよく考えられるようになりました。個人としてはそういう機会をくれたヤフーに感謝しているし、これからヤフーに入ってくれる方にもそうしたビジネスパーソンとしての経験を積める機会をたくさん提供していきたいと思います。
川邊健太郎氏には、「当事者として課題に関わり、そこで失敗をたくさんくり返すことで人は成長する」と公言されています。そのためにも、社員に対し失敗も含めて様々な経験を積むチャンスを与えたいと考えていることが、ひしひしと伝わってくる言葉です。
まとめ
今回は、現在ヤフー株式会社の代表取締役社長を務めている川邊健太郎氏について、経歴や実績を中心に説明しました。社長交代からわずか2年足らずでZOZOやLineを傘下に収めるなど、Yahoo!ユーザーの利便性と会社の成長を考えた事業展開に驚くばかりです。今後のさらなる活躍にも、期待したいところです。